小学6年、半年前に左右上1番の前歯を損傷し今後のことが心配

相談者: カメ太のかあさんさん (44歳:女性)
投稿日時:2012-11-20 19:12:51
小学校6年生の娘の前歯のことで教えてください。

半年前学校で、男子に振り回され転倒し前歯をコンクリートブロックで強打しました。
右上1番は抜けてしまい、左上1番は先端が1/3ほど欠けてめり込みました。
抜けた歯は養護の先生が拾って歯牙保存液に入れてくれました。

すぐにかかりつけの歯科医に行き、右上は差込み、左上はひっぱりだして2番と固定しました。
レントゲン等も確認していただき、歯槽骨の損傷はないとのことでした。 

数ヶ月様子をみて落ち着いてきたので、1ヶ月前に神経の処置をしました。
現在は、動揺も全くなく歯肉の変色もなく、歯周ポケットも1〜2ミリで、担当の先生も驚くほどに順調です。

心配しているのは今後のことです。

担当の先生は、欠けたところはもう少ししたらプラスチックで見栄えを整えて、最終的に顎の成長を待って二本とも差し歯にすることになるでしょうとおっしゃっています。
これほど順調に回復していれば、インプラントになる可能性はかなり少ない(ゼロではないですが)ともいわれました。

一度抜けたり脱臼した歯の歯根が、差し歯にしたときにどのくらいの耐久性があるのかとても心配です。

半年様子を見て問題なければ、この先、外傷や虫歯以外でぐらぐらしてくることはないのか。
コアなどをゴールドやファイバーにしたほうが良いのか。
セラミックなら天然歯の退色など色調に差異が出てこないのか。
もし化膿したり動揺したりで抜けてしまった場合、ブリッジよりもインプラントのほうがよいのか。

女の子の前歯のことなので、考え始めれば心配がつきません。

判りづらい文章でしたらお許しください。
宜しくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-11-20 19:22:33
6年生(12歳)で、上の1番が失活歯になってしまったのですね。

個人的には出来るだけ全体を削って差し歯にする、コアを立てる等の処置は先延ばしにした方が良いと思います。

12歳で失活した歯は髄腔が大きく、根部の象牙質が薄いと思います。

コア等立てたら破折する可能性が高いです。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-11-20 19:41:34
養護の先生がいい仕事してくれましたね。

年齢的に、再植や整復固定の予後が良好な場合が多い気がします。


そして実際に拝見していないのであくまで推測ですが、成長しても差し歯にする必要は無いと考えます。

たびたびプラスチック(コンポジットレジン)による修復部が欠ける等の問題を起こしてくれば、そのとき初めて差し歯(コア+クラウン)による治療を考えても良いのではないかと思います。

もし神経の処置の時に変色しないような配慮をしてくれていれば、特に審美的にも問題にならないのではないでしょうか。

いずれにしても将来絶対に差し歯(コアをいれてクラウンにする)にしなければならないものではなく、あくまで審美性や機能性に問題が生じた時でよいと思いますよ。

回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-11-20 22:16:56
私も、修復治療はレジン充填などで最小限行うのが良いと思います。


>数ヶ月様子をみて落ち着いてきたので、1ヶ月前に神経の処置をしました

この間の処置内容が、その歯の寿命を決定するように思います。たぶん、1ヶ月前に’根管充填’を行って、神経の処置を終了したとのことですね。


>半年様子を見て問題がなければ、この先、外傷や虫歯以外でぐらぐらしてくることはないのか。

万一、歯根吸収が進行すれば、歯冠部歯茎より外の部分)がぐらぐらしてきて、おそらく10年以上先にポロっと取れることになります。
但し、おそらくは、それを避けるための数ヶ月でもあったはずですから、心配なさらないでください。


かしば先生の

>年齢的に、再植や整復固定が良好な場合が多い気がします。

そうなのですか?
動揺の治まりが早いのでしょうか。

但し、根管治療が少し難しいかもしれないのと、万一、歯根吸収が起こると後の年齢の場合よりも進行が早い、とは言われていると思います。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-11-20 22:53:01
藤森先生のコメント

>そうなのですか?。

自分が当直時に外傷の救急処置を行った患者に、小中学生が多かったのでそう感じるだけかもしれません。

質問者様が予後を心配されていましたので、自分の経験を記載したにすぎず、学術的な根拠があって書いたわけではありませんので補足しておきます。


歯根吸収の話が出てきましたのでもう少し言わしていただくと、歯根吸収は外傷歯の保存状態(歯根膜の損傷程度)に依存する言えるでしょう。

たとえ歯根吸収がおきて骨に置換したとしても、再植によりその部分の歯槽骨を保存するという役割を果たせますので、意味のある処置であったといえると自分的には思います。

歯槽骨を保存できていれば、欠損部分にブリッジインプラントをする場合も有利になりますので。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: カメ太のかあさんさん
返信日時:2012-11-27 17:21:24
先生方のご回答、ありがたく拝読いたしました。

これから一番輝く年頃を迎える娘にとって、それを見守る親にとって、非常にショッキングな出来事でした。
将来にわたる精神的な負担は計り知れません。

1日でも長く自分の歯根を使えるように願うばかりです。
どうもありがとうございました。



タイトル 小学6年、半年前に左右上1番の前歯を損傷し今後のことが心配
質問者 カメ太のかあさんさん
地域 非公開
年齢 44歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ ぶつけたり、打ったりして抜けた
抜歯:1番(中切歯)
歯が割れた・折れた・欠けた
小児歯科治療
歯をぶつけた、歯が欠けた・抜けた
歯をぶつけた(歯の打撲・外傷)
回答者




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