インプラント、 近隣でHAか遠方でメジャーなシステムかで迷っています

相談者: しゅう744さん (33歳:男性)
投稿日時:2012-11-30 18:35:56
初めまして。
先生方に何卒ご教授いただいたく投稿させていただきました。

20年ほど前に外傷性歯冠破折により差し歯となっていた左上顎中切歯歯根破折し、縦に割れているため保存不可能との状態になっています。
インプラントによる治療を希望していますが、地方のためドクターも限られ、近隣ではHA(POIAQB)を採用されているドクターしかおられません。



こちらで回答されているドクターの皆様のご高見では、HAは若干の懸念をお持ちの方が多いように見受けられました。

そこで、お教えいただきたいのですが、HAはノーベルやストローマンと比較し、劣ると言わざるを得ないものなのでしょうか?
遠方でしかできないとしても、やはりノーベルなどを第一選択とすべきでしょうか?


ノーベルなどの方が優れているかと拝察しておりますが、インプラントはその後のケアが大切であるとのことですので、県外で治療した場合、当地でのフォローに不安があり踏み切れません。。
ご自身が採用なさっていないシステムをメンテナンスいただくことは、一般的に難しいものなのでしょうか?


不躾で大変恐縮ですが、何卒ご教授賜りますようお願い申し上げます。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-11-30 20:16:02
しゅう744 さん、こんばんは。

しゅう744 さんがお考えになる近隣、遠方ってどのくらいなのでしょうか。

地方と東京では、事情も異なるかとは思いますが…


少なくとも私の所では、平均的な通院時間として、電車に乗って1〜2時間かかる方が最も多いかと思っていますし、新幹線や特急に乗ってわざわざ通っていただいていらっしゃる方も何人もいらっしゃいます。

ご自身にご希望の診療が有るのであれば、もう少し視野をお広げになってみることを、個人的にはお勧めします。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-11-30 20:33:25
ご相談ありがとうございます。


>HAはノーベルやストローマンと比較し、劣ると言わざるを得ないものなのでしょうか?


一概に劣るとは言えません。
長期間成功していることも多く経験しています。
また、埋めたときの成功率が高い、という優れた点があります。

反面、感染したときの影響は小さくないため、そのときの対応が複雑となります。
したがって、世界的には使われない傾向です。



>遠方でしかできないとしても、やはりノーベルなどを第一選択とすべきでしょうか?


それらはHAとは違い,表面もチタンでできている現代主流の材料です。

しかし、最先端の治療では、チタンでもHAのように、埋めたときの成功率が高くなりました。
むしろ、感染しやすい状況でも、HAより安心してとても高い成功率が達成できるようになりました。

その治療方法は、光機能化、といいます。



インプラントはその後のケアが大切であるとのことですので、県外で治療した場合、当地でのフォローに不安があり踏み切れません。。


県外でチタンインプラントを選んだ場合、HAのようなリスクは小さくなりますから、基本的なケアシステムができていれば、年に時々チェックに通うだけの方が、HAに感染して処置に困るよりも楽だという気はします。

光機能化で成功率も高ければ、治療回数などは予定通りに進むはずだからです。



>ご自身が採用なさっていないシステムをメンテナンスいただくことは、一般的に難しいものなのでしょうか?


特に問題が出ていない場合は、難しいことはありませんが、異常が出たときに、そのシステムを分解したり,後処理したりする場合は、ねじ回しなど道具の規格に違いがあると少々難渋します。

できれば採用しているシステムと同じだと便利です。
一つの良いんで,何通りものシステムに対応している場合もあります。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2012-11-30 21:02:26
歯根破折し、縦に割れているため

このような場合は、その歯の唇側の骨がV字状に欠損してしまうことがほとんどです。その欠損を十分に認識したうえで、骨増生をあらかじめ行っておくか、あるいは埋入術中に行える位であるのか、あるいは審美的に歯肉形態を良好になるように配慮してもらえるかなどが、重要となります。

HAではあらかじめ十分な骨増生を行っておくか、あるいは骨欠損の少ない場合でないと難しくなると、私的には感じています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: しゅう744さん
返信日時:2012-11-30 22:34:58
小林先生 様

ご回答、ありがとうございます。

私の想定している近隣とは鳥取島根両県でございます。
特急の時間で申し上げれば、1時間半くらいの範囲になります。
したがいまして、先生の患者さんとほぼ同じような移動時間となるかとおもいます。

また、遠方は大阪(特急、新幹線で3時間半)、名古屋(同4時間半)、東京(エアで2時間程度)を想定しています。


いずれにいたしましても、おっしゃるとおり、視野を広げて、どのような治療がベストであるか選択していきたいと思います。


お忙しいところ、わざわざご回答賜りましたこと、重ねて御礼申し上げます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: しゅう744さん
返信日時:2012-11-30 22:49:38
さがら先生 様

ご回答、ありがとうございます。

私が疑問、不安に感じておりますことに対しまして、一つ一つご教授賜りまして、非常に感謝いたしております。
HAのメリット・デメリット、チタンのオッセオインテグレーションについて、メインテナンスについてと、本当に分かりやすいご説明で、納得いたしました。


高度な治療に際しては、時間もお金もかかりますことは理解し、当然であると考えております。

その治療完了後、一番不安であったメインテナンスについて、ご高見をお示しいただきまして、安心いたしました。
年に2回から3回程度であれば、日本中どこでも行くことができますので。


お忙しいところ、わざわざご回答賜りましたこと、重ねて御礼申し上げます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: しゅう744さん
返信日時:2012-11-30 23:10:13
松山先生 様

ご回答、ありがとうございます。


破折につきましては、デジタルレントゲンと目視で確認をされ、診断なさいました。
破折状態の更なる詳細や歯槽骨の状態等を確認となりますと、やはり3D-CTも必要ということではないかと拝察いたします。

残念ながら、当地の歯科クリニックで、このような設備があるクリニックを見つけることができませんでした。
大学病院口腔外科にあるようですが…)



どのインプラントを選択するか以前に、患部周辺状態の把握がいかに重要であるかについて、改めて気づかされました。

お恥ずかしながら、インプラントの選択に集中して、思考が固まっておりました。
先生のご教授のお陰です。


お忙しいところ、わざわざご回答賜りましたこと、重ねて御礼申し上げます。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-11-30 23:13:33
>HAはノーベルやストローマンと比較し、劣ると言わざるを得ないものなのでしょうか?

劣る訳ではないと思います。
逆に術後すぐは成功率が高いとも聞きますが、残念ながら私自身が使用していないので分かりません。

また、海外では感染リスクが高いと考えられており、HAインプラントは使われていないのが現状です。



>遠方でしかできないとしても、やはりノーベルなどを第一選択とすべきでしょうか?

担当医の先生が使いなれているインプラントが良いと思います。



>ノーベルなどの方が優れているかと拝察しておりますが、インプラントはその後のケアが大切であるとのことですので、県外で治療した場合、当地でのフォローに不安があり踏み切れません。。
>ご自身が採用なさっていないシステムをメンテナンスいただくことは、一般的に難しいものなのでしょうか?

メンテナンスの仕方にもよりますが、インプラントメーカーごとにドライバーが異なったりしますので、メンテナンスように普段使用していないメーカーのドライバーを扱っている歯科医院もあると思います。

お口の状態にもよりますが、メンテナンスは年に数回程度だとは思います。


また、島根医大ではノーベルを扱っていると思います。
当院でも新幹線で遠方より来院される方もいらっしゃいますが、担当医と合う合わないもあるでしょうし、一生かかりつけ医院としてお付き合い出来る歯科医院でインプラント治療を受けることがベストだと思います。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-12-01 06:23:51
おはようございます。


個人的な見解なんですが、やはり遠いところであれ、近いところであれ、先生との信頼度や腕等が大事だと思っています。

あまりに遠いと何かあった時にすぐに対処できないことがあると思います。


ですので、インプラントの種類も大事ですが、先生を信用でき なおかつちゃんと長くお付き合いできることが大事だと思います。

確かに僕もAQB等HAは、大分前から使っていませんんが(^^ゞ 

でも8年前に使った人でもまだ、お陰様で順調に使ってますよ。


古いかもですが、メーカーも重要ですが扱う人間をしっかり見極めるのも大事でと思いますよ。

アフターフォローがきちんとできる先生と会えますうに。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-12-02 02:06:22
個人的にはPOIインプラントに関しては、開発以来20年以上経ってデータも揃い始めているようですから、慎重に使っていただければノーベルに劣ることはないのではないのでは、と感じてます。

海外では、ノーベルの表面性状タイユナイトは余り評判が良くないようで、世界のインプラント業界のNo2アルブレクソン教授は批判的です。


現時点では、世界的に最も信じられている表明性状はSLAと言う加工で、ストローマンが開発メーカーですが、他社も似たような加工をし始めて来ているようです。



ご参考になれば幸いです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: しゅう744さん
返信日時:2012-12-03 12:39:37
加藤先生 様

ご回答、ありがとうございます。
御礼が遅くなりまして申し訳ございません。


まさに先生のおっしゃる点を懸念しております。
本来、信頼できるホームドクターに、長く診ていただき、管理していくことが最良かと存じます。

かかりつけの先生は信頼できる方で、これまでずっと診ていただいておりましたが、上顎前歯インプラントしないという主義をお持ちでして、この度困っておりました。


島大病院につきましての情報もありがとうございました。

私は合衆国に長くおりまして、ホームドクターからそれぞれの専門医の方につないでいただくという考えがありました。
いきなりuniversity hospitalやmedical centerを受診するというアイデアがなく、島大の件は存じ上げませんでした。
一度、相談してみたいと思います。



お忙しいところ、わざわざご回答賜りましたこと、重ねて御礼申し上げます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: しゅう744さん
返信日時:2012-12-03 12:53:13
北野先生 様

ご回答、ありがとうございました。
御礼が遅くなりまして申し訳ございません。


先生のおっしゃるとおり、結局はオペレーターの技術、なにより長く信頼してお願いできるドクターに治療いただくことが一番なのだろうなっと感じております。

人工臓器を移植するわけですから、とにかくアフターケアの重要性が気になっておりまして、苦慮しております。


と申しますか、先生のクリニックでしたら通えますね(^^
車で2時間ほどですから。


お忙しいところ、わざわざご回答賜りましたこと、重ねて御礼申し上げます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: しゅう744さん
返信日時:2012-12-03 14:44:20
松元先生 様

ご回答、ありがとうございました。
御礼が遅くなりまして申し訳ございません。


先生方でしか存じえない、専門的な内容のご教授をいただきましてありがとうございます。
ノーベルのタイユナイトはインテグレーションの促進に有効と思っておりましたので、とても意外でした。

アルブレクソン教授を検索しておりましたら、ノーベルダイレクトのアーリーローディングでトラブルが頻発した時期があったのですね…


ストローマンというと、さらに当地ではできるドクターが少ないのでは、またアフターケアが…と心配になりますが、先生のご高見を参考にさせていただき、治療先を探したいとおもいます。


お忙しいところ、わざわざご回答賜りましたこと、重ねて御礼申し上げます。



タイトル インプラント、 近隣でHAか遠方でメジャーなシステムかで迷っています
質問者 しゅう744さん
地域 鳥取
年齢 33歳
性別 男性
職業 その他
カテゴリ インプラント治療法
インプラントその他
回答者




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