無呼吸症候群治療用マウスピース装着による、ブリッジ支台の歯根破折

相談者: Chobiさん (55歳:女性)
投稿日時:2012-12-04 11:22:11
77歳の母に関する質問です。(本人がPCを使えませんので、代理で質問させていただきます。)

内科医で睡眠時無呼吸症候群の中等度と診断され、歯科医にてマウスピースを作るよう、勧められました。

歯科医にてレントゲンをとり、マウスピース使用可能との診断でした。
が、出来上がってほんの一週間足らずの装着で激痛を覚えたため、使用を中止、再診を受けました。
が、症状がよくならず、また、その歯科医に不審を覚えた母は、かかりつけの歯科医を受診しました。 

結果、前歯ブリッジを支えていた歯の歯根が壊れていることが判明しました。(かかりつけの歯科医ではマウスピースを扱っておりません。)

診療中、医師が“壊れる、壊れる”を連呼していたとのことですが、高齢の母には、お医者様に意見するなどということは、恐れ多くてできなかったそうです。 

後日確認に行きましたところ、破折の懸念はあったものの、無呼吸症候群を治すために、治療を続行したと言われました。

結局、母は部分入れ歯を作り直すこととなり、身体的にも精神的にもかなりの負担を強いられることとなりました。

そこで質問ですが、自分の歯が壊れる懸念がある場合、他の歯科医の先生でも、同じように治療をされますでしょうか? 
私は、普通は当然中止するだろう、と思うのですが。。。

無呼吸症候群の症状は、マウスピースが無理であれば、他の治療法を考えました。 
ですから、“無呼吸症候群を治してあげたかった”という、私の常識の範疇では到底理解できない主張をする歯科医の言うことに納得ができません。

また、“歯が壊れるかもしれないが、治療を続けますか?”といった、本人の希望の確認は一切なかったとのことです。(聞かれていれば、母は当然断っていました。)


こちらの相談室の先生方でしたら、このような場合、どのように診断・治療されるのか、ご意見を伺いたく、宜しくお願い申し上げます。

(ちなみに、母は、現在横向きに寝ることで、無呼吸状態はほぼなくなりました。)


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-12-04 11:41:50
まず睡眠時無呼吸症候群用のマウスピースをした事によって、歯根が破折する事はまず無いと思いますが。

100歩譲ってマウスピースによって破折したのなら、想定外で歯科医に責任は無いと思います。

個人的には偶々時期が一致しただけの様に思います。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-12-04 11:53:02
マウスピースは上顎用でしょうか?
上下顎とも入っていますでしょうか?

前歯ブリッジは上顎でしょうか?
下顎でしょうか?

上下顎用マウスピースであれば、下顎を前方へ誘導する際の力は、歯列全体で受けるように設計されていると思います。

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回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-12-04 11:53:07
Chobi さん、こんにちは。

近隣の耳鼻咽喉科からご紹介いただき、睡眠時無呼吸症候群用のマウスピースをしばしば作製していますが、歯根破折は経験したことはありません。

逆に、その構造からいって、特定な歯に力が集中することは考え難いと思います。

ただ、もう少しコミュニケーションが取れていても良かったかもしれませんね。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Chobiさん
返信日時:2012-12-04 14:04:54
ご返信、ありがとうございます。

細見先生に確認させていただきます。

この歯科医師は、治療中、“壊れる”を連呼し、歯根が壊れる“懸念は否定しない”と認めています。
ですから、この場合は“想定内”でした。 
にも拘わらず、一言の説明もせず治療を続けた医者に、非はないとおっしゃるのでしょうか?

もし、細見先生がこのような懸念を持たれたとしても、治療を続行されますか?  

マウスピースにより歯根が破折すことはまずない、とおっしゃいますが、絶対ない、とは言い切れませんよね?

細見先生がこの立場でも、患者に説明もせず、治療続行されましたか?
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Chobiさん
返信日時:2012-12-04 14:14:59
柴田先生、小林先生

ご回答ありがとうございます。

マウスピースは上下顎用です。
また、ブリッジ前歯上顎でした。

先生方が仰る通り、歯への負担は分散されていたと思います。
が、その負担はゼロではないはずです。
高齢の母の歯が、その負担に耐えられなかったと思っています。

また、投稿で申し上げましたが、この歯科医は、“壊れる”ことを懸念していたのも事実です。 

にも拘わらず、何の説明もせず(コミュニケーションを取らず)、治療を続けたのです。 
私は、医師の説明責任義務を果たしていない、と申し上げたいのですが。 
違いますでしょうか?

ちなみに、母は、部分入れ歯になったことでマウスピースは使用できませんが、横向きに寝ることで、いびきが軽減、無呼吸状態を回避できている状態です。 

こういった可能性を試す前に、母は入れ歯にさせられたのです。
特に、女性ですから、その精神的ショックから立ち直れないでおります。
回答 回答4
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-12-04 15:20:48
ブリッジ前歯上顎でした

支台歯が少数の(欠損歯が多い)ブリッジだと、下顎を前方に位置させるための力に耐えられないケースはあるかもしれません。

また重度の歯周病の場合、それを悪化させる可能性も考えられます。

もし、予め、それが予測された場合には説明の義務があると思います。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-12-04 15:58:05
>横向きに寝ることで、いびきが軽減、無呼吸状態を回避できている状態です。 

歯科医と内科医との連携がうまく行っていないのかもしれません。


>診療中、医師が“壊れる、壊れる”を連呼していたとのことですが、高齢の母には、お医者様に意見するなどということは、恐れ多くてできなかったそうです。

想像ですが・・・

壊れる”が説明のつもりだったのかもしれません。
「壊れる」と聞いて何も反応が無かったので、治療継続を望んでいると判断したとも考えられます。


>私は、医師の説明責任義務を果たしていない、と申し上げたいのですが。 
>違いますでしょうか?

その可能性もありますが、こちらでは判断できません。
内科医・歯科医双方に事情を聞くなり、第3者機関に相談されてはいかがでしょうか。


ご参考まで・・・
 

回答 回答6
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-12-04 16:13:41
>この歯科医師は、治療中、“壊れる”を連呼し、歯根が壊れる“懸念は否定しない”と認めています。
>ですから、この場合は“想定内”でした。 
>にも拘わらず、一言の説明もせず治療を続けた医者に、非はないとおっしゃるのでしょうか?

治療中に歯科医が言った「壊れる」は、本当に歯根破折の事を言っていたのでしょうか?

個人的には、マウスピースをセットする時の調整に手間取っていたのでは無かったのではないでしょうか、部分的にきつく外れにくい部分が有って、補綴物などが壊れそうと云う意味だと個人的には思っています。

セット出来ればもう壊れる事はないですし、説明しなかったのでは。


>もし、細見先生がこのような懸念を持たれたとしても、治療を続行されますか?

どうしても睡眠時無呼吸症候群用のマウスピースで歯根が破折するイメージが湧きませんが、もしその様に思ったのなら説明はすると思います。

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回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2012-12-04 18:53:25
まずChobiさんのお母さんの前歯ブリッジが、折れたという不幸な事実があった事ははっきりしていますが、残念ながらChobiさんも私達回答者も当事者ではありません。

診療室内でどういう会話やり取り治療があったかを、把握する事はできないと思います。


>私は、医師の説明責任義務を果たしていない、と申し上げたいのですが。 
>違いますでしょうか?

これは相談者のご意見でしょうか?
それとも患者であるお母さんのご意見でしょうか?
まずはお母さんのお気持ちを優先される方がいいと思います。

また年令的には60年以上使っている歯牙ですし、削ることにより弱くはなります。
また歯周病の進行で歯根が細い状態であれば、やはり折れやすくはなると思います。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2012-12-04 19:39:08
お母さんのことで少し熱くなっていると思いますが、少し冷静になって読んでくださいね^^

私も読む限りですが、たまたま起こったことだと思います。


>診療中、医師が“壊れる、壊れる”を連呼していた

この壊れるというのが、何を意味するのか全く見当がつきません。

治療中には歯根破折は起こりません、かなり暴力的な力が働けば歯冠破折(白い歯の部分)は起こりますが。

たぶん抜歯をしたとのことから推測すれば、歯根破折だと思いますが、歯科医が健康な歯に歯根破折を起こすことは出来ません。
抜いた歯をうまく歯根破折させようと色々な道具を用いても、再現しにくいのが歯根破折です。

スト―リ的に柴田先生がおっしゃるように元々弱っていて、かろうじて症状が出ていなかった歯に、たまたまマウスピースを入れた時期に症状が出たというのが、一番考えやすい現象かなと思います。


>こちらの相談室の先生方でしたら、このような場合、どのように診断・治療されるのか、ご意見を伺いたく、宜しくお願い申し上げます。

前に書いたのはあくまでも推測ですが、その状況にならなければ分りません。
またマウスピースによる歯根破折のリスクなどは、起こりゆる可能性がほとんどないので、そこまでの説明はまずしないと思います。

お母さんと先生の間にある信頼関係の元に、先生が出来る範囲のことをして起こってしまったことのように私は思いますけどね。


以上私見として読んでください。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2012-12-04 20:38:19
ご相談ありがとうございます。


>そこで質問ですが、自分の歯が壊れる懸念がある場合、他の歯科医の先生でも、同じように治療をされますでしょうか? 
>私は、普通は当然中止するだろう、と思うのですが。。。


私もそう思います。
中止よりもその方法を選ばなかったでしょう。

しかし、ご担当の先生は大丈夫という診断だったのであれば、誠意を尽くしたた後から分かったことについてはとても残念としかいえません。


>無呼吸症候群の症状は、マウスピースが無理であれば、他の治療法を考えました。


当然だと思います。



> ですから、“無呼吸症候群を治してあげたかった”という、私の常識の範疇では到底理解できない主張をする歯科医の言うことに納得ができません。


治したかったというお気持ちがあったのであれば、善意での治療だった可能性があります。



>また、“歯が壊れるかもしれないが、治療を続けますか?”といった、本人の希望の確認は一切なかったとのことです。(聞かれていれば、母は当然断っていました。)


その可能性を承知した治療の選択であれば、事前の説明はあった方が良いと、私も思います。



ちなみに私も睡眠時無呼吸症候群のためのマウスピースを何回も治療してきました。
取り入れた根拠の治療実績でも、また私自身の経験でも、それで歯が折れることは少々考えにくいことです。

しかし、睡眠時無呼吸症候群をどうしても治したいという気持ちが強く、もし適応を超えて行ったり、治療経過中に予期しないことが重なったりすれば、折れることもあるのかもしれませんが、そうであれば不可抗力であった可能性もあります。

もちろん直接拝見していないので勝手な想像です。
ご担当の先生とその点は穏やかにお話をすることをお勧めします。

またご母堂様には思いもかけず入れ歯になり大変お気の毒ですが、できるだけ入れ歯を使いこなし、心身ともに回復しますように陰ながら祈願しております。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Chobiさん
返信日時:2012-12-05 10:49:04
先生方の皆様に、ご回答下さいました事、厚く御礼申し上げます。(大変参考になりました。重ねてありがとうございます。)


たまたまネットで見つけた歯科医にかかったがために、今回母が災難を被ってしまいました。 

さがら先生のように、慎重に診断を下して下さっていれば、このような事態にはならなかったと、悔やまれて仕方がありません。(母の症状に気づきましたは私で、また、この歯科医をネットで見つけたのも私でしたので、母が苦痛を味わうことになってしまったことにとても責任を感じております。)

ただ、マウスピースが歯に与える負担は殆どない、とおっしゃられた先生には、正直賛同しかねます。 
私も、以前、ホワイトニング用のマウスピースを使用したことがありますが、あまりの違和感と、翌朝歯に痛みを覚えたため、すぐ使用を中止したことがございます。

無呼吸症候群用でしたら、下顎を“自然の状態に逆らって”前に出すわけですから、その負担が歯や歯茎にかからないはずはと思うのですが?? 
ましてや、睡眠時ですので、無意識に必要以上の力でマウスピースを噛み、その負担が歯にかかるということは考えられませんでしょうか?

その可能性を踏まえて、特に母のような高齢者への使用には、充分な考慮が必要だと思うのですが、これは素人の意見にすぎませんでしょうか?

母の無呼吸の症状は重度でもなく、結局、たまたまテレビで見た対処療法が効果を表した、という皮肉な結果に終わってしまいました。。。

正しい診断を下し、治療を行うために、初診でレントゲンをとり、歯の状態を調べたのではなかったのでしょうか?

悔しさで一杯です。(勿論、これは母の気持ちです。)
回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2012-12-05 17:19:50
激痛があったとの事ですが、睡眠時、使用中のことだったのでしょうか。

また、内科医に中程度のSASと診断され、今は横向きに寝る事で軽減したと言う事ですが、それはポリソムノグラフィー等を使っての診断で中程度が軽度になったということでしょうか、お教え願えれば幸いです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Chobiさん
返信日時:2012-12-05 21:16:47
松浦先生へお答えさせていただきます。

(母は)マウスピースを使用開始してから7日目の夜に痛み出し、翌日痛みが激痛と化し、頭痛もひどくなったと申しております。

入れ歯の治療が全て終わりました段階で、横向きの睡眠を試してみました。
私が何日か夜観察しておりましたところ、明らかにいびきが減り、また無呼吸状態が見受けられませんでしたので、(一晩中観察できたわけではありませんが)再び内科医を受診致しました。

今回は、病院での検査ではなく、自宅での簡易ポリグラフィーで検査を致しましたが、結果、病状が軽度になっているとの診断でした。

横向きで寝る、という対処方法は、NHKの番組、「ためしてガッテン」から学びました。 
内科医の先生よりも、このような番組からヒントを得た、というのは何とも皮肉としか言い様がありません。。。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Chobiさん
返信日時:2012-12-05 22:05:50
細見先生、井森先生、

ご回答ありがとうございした。(冷静になるよう気をつけます。ご指摘ありがとうございました。)

“壊れる”の部分につきまして、補足させていただきます。

母の入れ歯治療が終わりましてから、二人でこの歯科医を訪れ、話を聞いております。 (その際、会話を録音致しました。)

その話し合いの中で、母も私も何度となく、先生が治療中“歯が壊れる、壊れる”を連発した、と申し上げましたが、先生は全く否定されませんでした。

勿論、私は治療の場にはおりませんでしたが、当事者である母が、マウスピース歯根破折の原因と思って終始質問をさせていただいたなかで、何度となく“歯が壊れる”の発言を指摘しました。 
が、先生は“うん、うん”、と聞いていらっしゃいました。

よって、先生も“歯が”壊れる、の意味でおっしゃった、と解釈しております。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Chobiさん
返信日時:2012-12-05 22:20:37
先生方にもう一つお教えいただきたく、質問させていただきます。

問題の歯科医との話し合いの中で、マウスピースを作成するのと同時に、今回歯根が割れてしまった上の前歯ではありませんが、下の歯の 歯周病の治療も(軽度、とおっしゃっていましたが)歯の掃除と併せて行っていたようです。(母は、この説明を受けた覚えはない、と申しておりますが。。。治療中は口の中で何をされているのか、よくわからなかったそうです。)


そこで伺いたいのは、歯周病の症状がある場合、その治療が終わらないうちに無呼吸症候群用のマウスピースを作成するのは、普通の手順でしょうか?

素人の私には、順番が逆と思われるのですが。。。 
また、例え軽度であっても、歯周病であれば、年齢も考慮して、マウスピースに適応する状態、といえますでしょうか?

最初の投稿と同じく、“もし、先生方でしたらどうなさいますか?”と 質問させていただきたいと思います。 

ご回答、宜しくお願い申し上げます。



タイトル 無呼吸症候群治療用マウスピース装着による、ブリッジ支台の歯根破折
質問者 Chobiさん
地域 非公開
年齢 55歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ ブリッジに関するトラブル
歯医者への不信感
歯医者への不満・グチ
その他(歯科治療関連)
歯根破折
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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