[写真あり] 親知らずの抜歯が怖くてたまりません

相談者: ふぃーらさん (31歳:女性)
投稿日時:2012-12-06 02:18:40
歯科治療履歴↓

10歳のとき、永久歯萌出遅延、上との切歯のところに過剰歯が5本〜あると診断され、局所麻酔→入院にて全身麻酔抜歯
2年経っても永久歯が生えず、再度入院・手術で切歯を無理やり出して矯正できるようにする治療。
過剰歯は前回一本抜け忘れてたのでそれも。
その後、矯正、矯正の都合で上の小臼歯2本抜歯、虫歯多発、今日に至る。

今は親知らずが生えはじめ、右下が完全に斜め(となりの歯の方向へ)で生えている。

歯医者さんに相談したら4本とも虫歯になっているといわれ、治療してもまたなるということで抜歯をすすめられた。

虫歯がまだ小さく見えて2ミリぐらいの黒いしみ程度ですが、あまり放置すると抜けにくくなったり悪くなるだけということがわかっています。

小さいころ、抜歯の途中で局所麻酔が切れたことや手術後のひどい出血、歯が痛くて眠れないなどの経験をしてきたので歯の治療は全体的に怖い。

特に抜歯については非常に恐怖感を持っています。
「痛み」を感じなくても、音やいろいろいじっているという感覚がとてもいやです。
少し前に深くなっていた虫歯の治療でその恐怖に耐えられず体が震えはじめて、先生も治療をあきらめるところでした。


はい、迷惑をかける患者です。


そこで質問ですが、(実際見てないとわからない、ということで参考にだけでも)

@今はまったく痛みはありません。
親知らずを治療し続けるということは不可能でしょうか?
虫歯の悪化を遅らせる方法はないでしょうか?

がんばって磨いていますが、下はブラシで磨こうとすると嘔吐反射になりますので、なかなか上手に磨けません。
コツはないでしょうか?

A抜歯は数少ないケースでは全身麻酔になります、と聞きましたが、具体的にどういった場合でしょうか?
患者から見て全身麻酔が楽のようですが、デメリットはありますでしょうか?
先生はやりすいでしょうか?

B静脈内鎮静法はおすすめでしょうか?
術中の感覚・意識はどのぐらいありますでしょうか?

C神経にダメージが出るなど口の感覚喪失のリスクについて聞きたいです。
どんなときに起こりうるでしょうか?
レントゲンや実際に見るときに、リスクや手術の難しさはどこまで判断できますでしょうか?


注射時や術後の痛みは覚悟しますが、「術中」の感覚が一番怖いです。
なんとかしたいのです。

歯の治療が怖くてたまらないので、抜歯や入院、矯正など経験して、長年苦労してきましたので、楽に済んだらありがたいです
><


長文ですみません。
よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-12-06 04:40:55
ふぃーらさま、おはようございます。

子どもの頃受けた歯科治療のトラウマがあって、親知らずの抜歯が恐怖なわけですね、お気持ちよくわかります。

子どもの頃の怖い体験は後々尾を引きます、我々医療者にはもっとお子さんの気持ちに配慮が必要です。

ふぃーらさまにもう少し配慮があれば、こんなことにはならなかったものと考えます、返す返すも残念ですね。


>@今はまったく痛みはありません。
親知らずを治療し続けるということは不可能でしょうか?

文面から、親知らずの生え方を推測すると抜歯なさっておいたほうがいいように感じます。


虫歯の悪化を遅らせる方法はないでしょうか?

一番確実な方法は甘い飲み物も含めて間食をすべてやめてしまうことです、しかしむし歯の多さから推測すると甘党だと思うのでそれは不可能かもしれません。

現実的にはお菓子は一日一種類一個になさって歯磨きを上達することになると思います、歯磨き指導に長けた歯科医歯科衛生士に指導してもらうのがいいでしょう。


>コツはないでしょうか?

嘔吐反射は人それぞれなので、自分でどのように歯ブラシを使えばいいか考えて試してみることだと思います。


>A抜歯は数少ないケースでは全身麻酔になります、と聞きましたが、具体的にどういった場合でしょうか?

全身麻酔で抜歯したことはありませんが、おそらく抜歯に困難が予想される時だと思います、ある意味ふぃーらさまにも当てはまるかもしれません。


>デメリットはありますでしょうか?
>先生はやりすいでしょうか?

全身麻酔にまつわるリスクはあるでしょう、もちろん抜歯はしやすくなると思います。


>B静脈内鎮静法はおすすめでしょうか?

お勧めです。


>術中の感覚・意識はどのぐらいありますでしょうか?

ボーっとしているみたいです。


>C神経にダメージが出るなど口の感覚喪失のリスクについて聞きたいです。
>どんなときに起こりうるでしょうか?

下歯槽神経を傷つけると知覚麻痺が残ります。


>リスクや手術の難しさはどこまで判断できますでしょうか?

大体判りますが、レントゲンでは歯根形態や神経の走行がすべてわかるわけではないので、最後はやってみないことには判らないという部分もあります。


>楽に済んだらありがたいです><

そうですね、経験をつんだ親切で腕のいいDrに抜いてもらうのが一番だと思います、参考になれば幸いです。


むし歯の出来ない砂糖の量 http://yamadashika.jp/prevent05.html
毛先磨き http://yamadashika.jp/prevent08.html#kesaki
親知らず http://www.yamadashika.jp/wisdom_tooth.html

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-12-06 07:55:31
>@今はまったく痛みはありません。
親知らずを治療し続けるということは不可能でしょうか?
虫歯の悪化を遅らせる方法はないでしょうか?

>がんばって磨いていますが、下はブラシで磨こうとすると嘔吐反射になりますので、なかなか上手に磨けません。
>コツはないでしょうか??

斜めに生えているなら、治療は困難で治療をし続けられないと思います。
タフトブラシなどの先の細い物を使ってみれるか試す価値はあると思います。
ダメであれば食後に良くうがいをする、フッ素で洗口するなどで虫歯の進行を少しでも防いでみて下さいね。


>A抜歯は数少ないケースでは全身麻酔になります、と聞きましたが、具体的にどういった場合でしょうか?
>患者から見て全身麻酔が楽のようですが、デメリットはありますでしょうか?
>先生はやりすいでしょうか?

全身麻酔のリスク、入院出来るような施設でないと出来ないのがデメリットでしょうか。
先生は楽になるでしょう。
嘔吐反射があるなどが適応だと思います。


>B静脈内鎮静法はおすすめでしょうか?
>術中の感覚・意識はどのぐらいありますでしょうか?

笑気もオススメですが、個人差やコントロールによって 感覚意識は変わってきますが、楽になるとは思います。


>C神経にダメージが出るなど口の感覚喪失のリスクについて聞きたいです。
>どんなときに起こりうるでしょうか?
レントゲンや実際に見るときに、リスクや手術の難しさはどこまで判断できますでしょうか?

神経と歯が近接しているとリスクが高く、CTで確認するのも方法です。
画像でおおよそリスクや難易度は、経験ある先生であれば分かると思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-12-06 09:55:45
ふぃーらさん、こんにちは

>@今はまったく痛みはありません。
親知らずを治療し続けるということは不可能でしょうか?
虫歯の悪化を遅らせる方法はないでしょうか?
>がんばって磨いていますが、下はブラシで磨こうとすると嘔吐反射になりますので、なかなか上手に磨けません。
>コツはないでしょうか?

親知らずを治療し続けるというのは不可能ではありませんが、結局、虫歯や智歯周囲炎などの炎症がおきて最終的には抜歯しなければならない状況になることが予想されます。

あまり痛くない現在こそ抜歯のタイミングだと思います。

上手に磨けないのは、ある程度仕方がありません。

親知らずの位置や歯肉の状態によって、プラークコントロールが難しいのだと思います。

親知らずを残しておいて、他の歯の状態を悪化させる可能性もあります。

これも抜歯する理由の一つになりますね。


>A抜歯は数少ないケースでは全身麻酔になります、と聞きましたが、具体的にどういった場合でしょうか?
>患者から見て全身麻酔が楽のようですが、デメリットはありますでしょうか?
>先生はやりすいでしょうか?

全身麻酔で抜歯する場合は、基本的には数日間入院が必要になります。

また全身麻酔の前には全身の検査をしなければなりませんし、一度に4本抜歯することになると思うので、術後も食事がしづらい状態になります。


>B静脈内鎮静法はおすすめでしょうか?
>術中の感覚・意識はどのぐらいありますでしょうか?

術中の意識はほとんどありません。
また日帰りで治療が可能です。

ただ、ある程度施設の整ったところでないとできないと思います。


>C神経にダメージが出るなど口の感覚喪失のリスクについて聞きたいです。
>どんなときに起こりうるでしょうか?
レントゲンや実際に見るときに、リスクや手術の難しさはどこまで判断できますでしょうか?

親知らずの根が、下顎の中を通っている神経と近い場合があります。
この場合、親知らずを抜歯することで神経にダメージが加わることがあります。

これによって抜歯した側の下唇からオトガイ部にかけて麻痺が残るい場合があります。

パノラマレントゲン(全体が写るレントゲン)だけでは親知らずと神経がどのように接しているかがわかりにくい場合が多いです。

今は歯科用のCTがあり、これを撮影することで親知らずと神経の関係が明らかになり、抜歯の時に神経の位置を把握しておくことで
麻痺のリスクを少なくすることができると思います。

また難易度の予測も可能になります。

参考になれば幸いです。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ふぃーらさん
返信日時:2012-12-07 01:52:53
皆さん、お忙しい中、細かいご返事、ありがとうございました。

山田先生、子供の扱いは大変でしょうね。
私はいろいろいやな気持ちをしてきましたが、治療中の痛みはそれほどありませんでした。

難しい患者ですし、先生たちを責めたりするつもりもありません。
逆に大人でも難しい患者で申し訳ありません。


斜めに生えている方の歯はまさに↓
http://www.yamadashika.jp/wisdom_tooth.html
上の写真ほど出ていませんが、同じ角度ですね。

ほんの少ししか生えていないのにまさか早速虫歯になっていたとは...
未だにショックです。

ちなみに、素人で見る限り上の親知らずはまっすぐに生えてスペースも余裕なので、上だけ治療して保存というのは考えられないでしょうか?

歯肉に埋まっている部分の方は、虫歯にならないと考えても正しいでしょうか?

よろしくお願いします。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-12-07 07:34:15
おはようございます。

>上だけ治療して保存というのは考えられないでしょうか?

実際に拝見してお話を伺って、どのような方法が適切なのか一緒に考えることになると思います。


歯肉に埋まっている部分の方は虫歯にならないと考えても正しいでしょうか?

概ねそのように解釈していただいていいのですが、歯肉の上でむし歯になったものが進行して、歯肉に埋まっているところまで波及することはあります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ふぃーらさん
返信日時:2012-12-07 22:56:37
皆様のご回答は大変参考になりました。
ありがとございました。


今朝、都内歯科院に相談に行き、レントゲンとCTスキャンを撮らせていただきました。
いきなりの予約だったのに先生がじっくりと説明し、質問に細かく答えてくれましたのでとても気持ちよく診てもらいました。

が、やっぱりあまりよくない話をされました。
抜歯の治療が難しいようです。

親知らずの根が深く少し曲がっており、抜きにくいでしょうと。

時間がかかる上に

「抜くのはすごく大変になると思います、患者さんの負担は大きいです」

とのことです。
(聞いたところ、斜めの歯はおそらく2〜3分に砕くことになりそうです)

また、レントゲンを見る限り下の歯が「生えている」と言っても、まだほとんど骨の中に埋まっている感じです。
そして、先生がCTを見て神経に非常に近いこともわかりました。

「神経にくっついている」

と先生が言っていました。
麻痺がおきる可能性もあるみたいです。

また(私が覚えていなかったのか勘違いしていたのですが)上の智歯はすでに虫歯の治療をされているようです。

噛む仕事もしていますので、磨きをがんばって抜かないということは考えられるようです。
が、いずれ抜くだろうと考えると、いっぺんにやっておくのも良いかも。

良い点としては、虫歯はまだ軽いので急いだ話ではなさそう(といってもずっと放置するのはないですね)。


ですが、一番気になるのは麻痺のリスクです。

麻痺の話とかされるとやる甲斐があるかどうか疑問に思ってきます。
虫歯が深くなければ、治療し続けるでいいのでは... といいたくなりますです。

海外サイトを読んでみると麻痺の話がかなりいっぱい出ます。
ずっと治ってない人も、治るまで数年かかったという人も。
今ならリスクを少なくしたいですが、正直なところ凹んでいてどうしていいのかが...。

局所か全身など、麻酔のやり方で合併症の起るリスクが変わりますでしょうか?


ちなみに、(ちょっと話しがかわりますが)虫歯っていうのは、一度なったらずっと続きますか?
確かに甘いものが好きですが、毎日丁寧に磨いているつもりです。
21歳まで一度も虫歯にならなかったが、一度なったあとは毎年のように治療していた気がします。


今日の先生は東京医科歯科大学病院を紹介してくれるとのことですので、そこでまた相談しようと思っております。


今回も長文ですみません。
よろしくお願いします。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ふぃーらさん
返信日時:2012-12-07 23:12:14
一つ聞き忘れました。

ネットで調べたので確実なのかわかりませんが、神経に近い場合は親知らずの根の一部を骨の中に残すことが稀にあるという。

本当なのでしょうか??
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ふぃーらさん
返信日時:2012-12-11 00:43:38
レントゲンファイルをいただきましたので、とりあえずアップ。
ちょっと見づらいですが根が曲がっているようです。

でも上は意外とまっすぐに見える?(←素人意見)

よろしくお願いします。

画像1画像1
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-12-11 09:53:22
>局所か全身など、麻酔のやり方で合併症の起るリスクが変わりますでしょうか?

基本的には麻痺は起きる時は起きると思います。

ただ麻酔方法の影響があるとしたら、局所麻酔では神経に触れた場合、何らかの感覚を感じることがあります。

一方全身麻酔では完全に眠っている状態なので感じず、そのまま処置を継続してしまう可能性もあります。

そのようなケースはまれだと思いますが、全身麻酔のほうが神経へのダメージは大きくなる可能性はあります。


>ちなみに、(ちょっと話しがかわりますが)虫歯っていうのは、一度なったらずっと続きますか?

小さい浅い虫歯であれば予防することも可能です。
ただ、へこんでしまっているようなある程度進んだ虫歯は、治療の必要があると思います。

レントゲンを拝見しましたが(細かいことはCTを見ないとわかりませんが)左のほうが抜歯は大変そうですね。
右は通常の水平埋伏歯なのでやや大変かなという感じです。


>神経に近い場合は、親知らずの根の一部を骨の中に残すことが稀にあるという。
>本当なのでしょうか??

すべて抜歯することが神経へのダメージを大きくするのであれば
、そのような選択もあるかもしれません。

もし親知らずに感染などがなければ、根の先端を残しておいても後々影響が出ることはまれです。

ただ、神経と親知らずの根の関係を直視することは難しく、意図的に根の先端を残して抜くということはまず不可能なように思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ふぃーらさん
返信日時:2012-12-11 22:41:25
畑田先生や皆様、貴重なご意見や情報、お忙しい中ありがとうございました。
非常に参考になりました。


今朝、大学病院で診てもらいました。

先生は「こうした方がいいですよ〜」など言わないで、「どうしますか?」的な感じでしたので、結局未だに治療の選択に迷っています。

やっぱりまっすぐの左下は、根がかなり曲がっていて抜くのが大変のようです。
神経が非常に近いとか、痺れが起きる可能性などの話もされて、むしろ一層怖くなりました。


先生:「(局所麻酔の術中に)神経に触れたりしたらすごく痛くなります」

自分:「そうでしたら寝ている方がいいではないですか?」

先生:「そうですねー楽ちんだと思いますけど」

また、日帰り(局所麻酔か静脈内鎮静)でやるなら、口内がすごく腫れる可能性があるので、下の右左同時に抜かないで2回に分けた方がよいということでした。

結局いろいろ相談した結果、先生も迷っているように感じました(?)が、他の先生と相談し治療方法を検討するということでまた次回受診します。

「ただ鈍いだけですよ」と先生がいってくれましたが、麻酔のようないやな感覚が数週間もしくは数ヶ月続くことはとてもイヤです。

正直なところ、痺れが残ることは怖くてリスクの確率も把握してないので、セカンドオピニオンを求めようかと思います。

現時点でまったく痛みはありませんので、あんな危険そうなことまでして抜く必要があるのか、などなど考えてしまいます。

とりあえず歯磨きはがんばらないと!

口腔外科って力仕事ですね。
抜く方も大変でしょう。


ご参考までに画像を添付します。
(実際に診ないとなんとも言えないでしょうが、一応)

画像1画像1
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-12-11 23:02:24
すぐに抜かなければならない症状はありませんから、ゆっくりと考えると良いと思います。

画像を見る限り、麻痺は大丈夫ではないかと思いますが、抜歯してみないとはっきりは分かりません。

口腔外科って力仕事ですね。
>抜く方も大変でしょう。

力は入りません。
てこの原理で歯を抜きます(^_^;)

ただ麻痺が起きないように、慎重になるので大変ではあるかもしれませんね。




タイトル [写真あり] 親知らずの抜歯が怖くてたまりません
質問者 ふぃーらさん
地域 東京23区
年齢 31歳
性別 女性
職業 会社員(事務系)
カテゴリ 抜歯:8番(第三大臼歯、親知らず)
抜歯:複数の歯(臼歯部)
親知らずの抜歯
その他(写真あり)
歯の数が多い(過剰歯)
水平埋伏知歯(横向きに骨に埋まった親知らず)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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