左顎の"非復位性関節円板前方転位"は治りますか?

相談者: つむぎ。さん (17歳:女性)
投稿日時:2012-12-30 22:55:55
サックスを吹き始めて1年ほどで、左顎がカクカクなりはじめました。
しかしその後、気付けばカクカクならなくなり、最後まであかなくなりました。

ついでに今度は右顎がカクカクいいはじめました。


そしてサックスのタンギング(舌を素早くつけたり離したりすることです)をする際、左と右の顎が非対称なのが原因なのか、口周りに異様に力が入り、ほとんどタンギングが出来なくなりました。


口自体は硬いものが食べられない以外に支障はなく、指三本入るくらいには開き、痛みもありません。


左顎の"非復位性関節円板前方転位"(後に調べました;)
は治りますか?


通院はしていて歯型の器具?を作ってもらいましたが、先日やんわり

「付き合っていくほかないでしょうね」

といわれ、楽器はもう吹けないのかと気分が沈みがちです。

カクカクがならなくなってから半年くらい経過しています。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-12-31 02:06:57
こんにちは。

非復位性関節円板前方転位の状態から関節円板が復位して治ることはそれほど多くありません。
言い直せば、多くはなくても治る場合もあります。

復位しない場合は開口訓練を続けて関節円板を前に移動させ、開口量が増加するようにすれば元の機能を取り戻すことができます。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-12-31 07:52:04
西山です。

樋口先生と同じ意見です。
関節円板の転位自体は戻ることは稀ですし,非復位性から復位性に戻ることも,時間がかなり経過しているので難しいと思います。

ただ,音が無くなったから非復位性に移行したかというと,必ずしもそうとは言えません.痛みのために動きが遅くなって音が生じにくくなる場合もあります。

いずれにせよ,適切な指導の下に開講訓練を行うことによって,関節の動きは取り戻すことは可能だと思いますし,日本顎関節学会の診療ガイドラインでも開講訓練が推奨されています(一般の方でも閲覧可能です)。

担当の先生と開口訓練について相談してみてはいかがでしょうか。


>通院はしていて、歯型の器具?を作ってもらいましたが

睡眠時に装着するスプリントのことでしょうか。
スプリントが非復位性関節円板転位に効果があるかというと,根拠は乏しいはずです。

また,楽器についてはやめる必要はないと思いますが.私のところにも時々楽器をやっている患者が来ますが,楽器をやめるべきだという指導はしていません。

ただ,練習スケジュールの工夫は必要かもしれませんね。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-12-31 09:54:56
楽器については全く詳しくありませんが、姿勢(特に首の状態)を色々と変えて吹いてみてください。

症状がやや改善される姿勢はなかったでしょうか?

回答 回答4
  • 回答者
[2013/3/10]
当サイトのコンセプトにそぐわなかったため、
ご退会頂きました。
回答日時:2012-12-31 14:48:11
つむぎ、さん

楽器の演奏では、使用しても筋肉量の変わらない筋で、操作することが基本と思われます。

閉口筋と言って、噛む筋肉で、マウスピースを咬むと、筋肉はどんどん強くなって、顎関節に悪い影響を与えてしまうのではないでしょうか。

例えば、ファゴットなどダブルリード属では、閉口筋で咬むことはしません。

音楽を観衆に届けるためにも、喉を開けて音量のダイナミクスのためにも、顎は、前に出すイメージが必要かもしれません。
咬むことは、顎を引くことであり、喉は締まり、音は届かず、体は異様な緊張となってしまうかもしれません。

強い音、高い音、細かなパッセージを演奏するには、腹筋や横隔膜などの筋肉を鍛えることが必要と思います。
ロングトーン等の、基本練習に、もう一度注意を向けてもよいかもしれません。

それに、全身の循環から顎の循環も改善するために、ドリルあるいはダンスしながらの演奏も、よいかもしれません。


円板が非復位性前方転位であるか、MRIで、診断することも、必要かもしれません。

非復位性前方転位を治すことのできる歯科医を、何名か存じ上げています。
状況によっては、復位させることができるかもしれません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: つむぎ。さん
返信日時:2013-01-05 22:42:39
詳しい回答をありがとうございます。

最近はもはや右顎も左顎と同じ状態になればいいのに、と思ったりもしますが...

楽器はもうすこし踏ん張ってみようと思います。
ありがとうございました。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2013-01-06 00:39:28
私もクラリネットを吹いていましたので,よくわかります。
私の医院は顎関節症の方が多く遠くからもいらっしゃいます。

多くは衛生士の姿勢の指導と,簡単な体操で,その場から改善され,数回の訓練で日常問題が無くなるまでは良くなります。
この問題の解決はほとんどはご自身の生活習慣の改善で行なっていきます。


カチカチと噛むと後方の歯が当たる場合には,TCHと言われる,歯が食事以外の時にあたってしまっているために起こる病気の一つです。

食事以外は,歯が当たることはありません。

例えば いーーーっ という発音をした場合には,安静空隙という空隙量の基本ですので,丁度3ミリから5ミリはすべての上下の歯と歯の間には隙間があるはずですが,(つまり上下の歯が全く当たっていない)この問題がある人は,歯がほとんど近づいているか,歯が当たっています。



姿勢の悪さによって起こる,呼吸と嚥下の問題によって起こる現象が顎関節の問題として起こりますよ.ということなのです。



>左顎の、"非復位性関節円板前方転位"(後に調べました;)
という事ですが,

非復位性関節円板前方転位は進むとクローズドロックを起こします。
口元のこわばり,硬いものを噛むと痛む・タンギングが出来なくなったとのことですので・・これはTCHであると思われます。

最近では,オフィスでも問題になっているのがこのTCHと言われる,食いしばりです。

特徴的なのは,舌の側面に歯型の痕がついている、ほっぺたの内側(頬粘膜)に歯と歯の間で噛んだような筋があるということです。


スプリントもあるという事ですから,まず,運動療法としてのストレッチ板,エアー縄跳びなどのかるいジャンプ。

姿勢では,立つ姿勢,座る姿勢..特に座る姿勢が,後方に行っていることが多くサックスを吹く方は,よく身体を丸めていますが,この姿勢の問題点があります。

サックスでマウスピースをくわえるときに食いしばるようにしないように唇だけで軽く触れ,歯でくわえないようにしてください。

普段の生活で,舌の運動をしっかり行うことも大事です。
舌を歯と唇の間で,子供の頃によく行う,お猿さん,ペリカンさん,飴玉..などという舌の運動がありますが,この運動とともに目玉も一緒に動かすと表情筋を鍛えることになります。

できるようになったら,左上の一番奥の歯の裏側から,舌で奥,ほっぺ側と舌で歯を磨くように運動してみてください。
舌の運動は,唇を閉じながら行うと効果的です。

あいうべ体操と言われる今井先生という内科医が考えた発音と舌の運動も併用してください.

良いウォーキング教室があれば,素晴らしい効果が期待できます。
全身と口の中は密接に関係しています。

ぜひ,予防的にこれを機に歯科医院に通って口腔内を綺麗に保つことをお勧めいたします.

いずれも歯を食いしばっては行えない運動ですので,今までの生活習慣の中の癖を変えていくという方法です。

もちろん治療としての,レーザー療法.高周波,低周波,温熱療法,炭酸ガス水療法,等の物理的な療法もあります。

いずれも治療法というよりも予防的に通院される中での治療法になります。
ぜひこれを機に歯科医院に予防を行うように通っていただけることを望みます.


元気にサックスを吹いてまた聞かせてください。




タイトル 左顎の"非復位性関節円板前方転位"は治りますか?
質問者 つむぎ。さん
地域 非公開
年齢 17歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ その他(その他)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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