定期健診で虫歯無しと言われたが、他の歯科医で虫歯が沢山見つかる

相談者: 白い歯っていいなさん (40歳:女性)
投稿日時:2013-01-15 11:32:51
10年間通っていた歯科医院で、半年に一度定期検診を受け、その都度「虫歯無し」だったので歯石だけ取って頂きました。

しかし、今年8月に引っ越して他の歯科医院で検診を受けた所、レントゲンを撮って「虫歯がたくさんあります」との事でした。

@前者は、一人の先生と助手が二人で診療しています。
検診は5年ほど前に撮ったレントゲンを基に見診を行います。

親知らず抜歯の腕も素晴らしく、あらゆる治療が丁寧で、短時間で痛みもありませんしとても気に入っていました。

今通っている別の歯医者根幹治療を行いましたが、1月初旬に帰省した際、仮の詰め物が取れてしまったので再度こちらの歯科医院で応急処置をして頂きました。

その時に今の現状をお話ししましたが、やはり見診の結果

「右上1番が茶色くなっていて小さい虫歯はあるものの、治療には値しません」

というご意見です。

A後者は、「全て治療すべき」というご意見です。
施設も大きく3人の歯科医と助手の方がたくさんいますが、麻酔無しで治療を行い、痛いと訴えても「動かないで」という無愛想な対応だったのでとても不信感を持ちました。

治療院はそのままで歯科医を別の人に変えてもらってからは、麻酔をしてこちらの質問にも丁寧に対応してくれました。
しかし、削る以外の詰め物やクリーニングは助手が行うため、異常に長い時間を要します(1時間待ち2時間治療など)。

ちなみに、後者の歯医者で今現在までに治療した歯は、

・右上6&7番の治療、かたどり、銀かぶせ。
・右上2&3&4&5番の歯の間を治療、白プラスチック。
・左下5&6&7番の治療、白プラスチック。
・右下4&6番の治療、白プラスチック。
・右下5番の根幹治療。

さらに、まだ5か所の治療が必要との事ですが、詳しい説明はありません。

正直、どちらの歯医者さんを信用したら良いのか混乱しています。

最近では、なるべく削らない治療が最先端という話も聞くので削らないで済むのならありがたいですが、また歯医者を変えなければならないのも不安です(すっかり恐怖症)。

やはり、心から信頼出来る歯医者さんに出会う事で受診もしやすくなり、虫歯予防につながると思うのです。

現在の歯科医療の傾向なども合わせて教えてください。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2013-01-15 12:06:07
両方の歯科医院虫歯についての対応が異なるのでは、不安になられるのももっともです。

御自身が納得できる治療を受けたいのであれば、先生とよくご相談され、ご自身が納得される必要があります。



そこで理解の糸口となるのは、虫歯の程度だと思います。

虫歯がエナメル質の表面の脱灰や脱灰面の着色だけなのか、実質欠損があるのか、象牙質まで進行しているのか、急性う蝕か、慢性う蝕か?
修復するために健康な歯質をどれくらい犠牲にしないといけない部位にあるのか?
そういう細かいことが理解できるようになれば、治療方法の理解ができるようになると思います。


小さい虫歯といっても、いろいろですから、実際に診査をされた先生に説明を求めてみられてはいかがでしょうか?



>現在の歯科医療の傾向なども合わせて教えてください。

昔は良い材料がなかったので、健康な歯質のところまで削って修復物を維持させる(予防拡大)ことしかできませんでしたが、接着技術の進化と材料学的な進化のお蔭で、虫歯のところだけを削って修復し、長期の口腔内の機能回復を獲得することが可能になっています。(MI)

また、歯を削ること自体、歯にとってかなり大きなダメージを与えることになり、神経に不可逆的な炎症を誘発するケースもあるので、虫歯を削らずに薬で殺菌と2次象牙質石灰化を促進する修復法などもでき(保険適用外)、虫歯に対する処置法も大きく変わってきています。

エナメル質がある程度の厚みで残っていて、清潔を保て、正常に再石灰化を行い続けておけるならば、虫歯であっても進行させずに維持できるメンテナンス技術も進化してきていますから、 '白い歯っていいな’さんが、ちゃんとメンテナンスできているならばあえて虫歯治療を行わないで経過を観察していき、虫歯が進行するようならばその時に初めて虫歯治療へと踏み切るという考え方も悪くはないと思います。


御自身の歯をいつまでも残しておきたいならば、もっとよくご自身の歯について理解され、メンテナンスの手法を学ばれるといいでしょう。

歯をあまり削らない先生ならば、よく指導してくれるのではないでしょうか?

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2013-01-15 14:49:03
たぶん、前の先生は「白い歯」さんのかかりつけだったので、あなたの虫歯の進行度合いも良く把握できていて、それで「(治療の必要な)虫歯無し」の判断をしていた、と考えられます。

しかし引っ越し先の歯医者さんは初見ですし、X線写真も撮ってそこから要治療の判断をされたのだと思います。

’スタンスの違い’から治療の違いが生まれたと言えるかもしれません。

ただ、如何せん5年前の写真では役に立ちませんので、撮影したのは正解かと思います。

右下5番はずっと症状は出ていなかったのでしょうか?
ちょっと気になりました。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2013-01-15 16:36:24
治療=削るということでしたら、この判断は歯科医師によってバラバラなのが現状です。
その歯科医師が受けてきた教育、経験などに左右されます。

私からは実際診察しなければ、こうした方がよい、というアドバイスを差し上げるのは難しいのが現実です。

最近の歯科は削らない方向へ進んでいますが、かといって削らないからいい歯科医、という判断はとても危険です。

私の経験からいっても、ずっと放置されて不信に思い、転院されてきた患者さんに何人もお会いしています。

中には本当に削らなくともOKな方もいれば、削って詰めた方が、結果はいいだろうな、と思う患者さんもいたしたりで、一概にお答えしかねます。

アドヴァイスして差し上げるとしたら、白い歯っていいな さんにとって、どちらの歯科医師の説明や対応の方が納得がいくでしょう?その判断基準で選んで構わないと思います。
納得できることがとても大切なのではないでしょうか?

それと転院する手間をどうか惜しまないでください。
歯は一度治療すると元には戻らない大切な臓器です。
ご自身が納得するような説明をしてくれ、ウマの合う歯科医師に巡り合うことが今の問題を解決する唯一の方法だと思います。

お大事にどうぞ。

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回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2013-01-16 08:48:14
>やはり、心から信頼出来る歯医者さんに出会う事で受診もしやすくなり、虫歯予防につながると思うのです。

信頼というのが、その歯科医師がその患者さんのために良いと思われる治療を行う。
といった意味ならほとんどの歯科医師が信頼できると思います。
患者さんをだましたり、患者さんにとって不利益と考えている治療を行い歯科医師などまずいませんので。

ただほとんどの人が信頼というと、それはその患者さんにとって「満足のいく結果を出してくれる」といった意味かと思いますが、たとえば成功率90%の治療法であれば10%は失敗します。
どんなに努力しても防ぎきれないことも当然あります。
こういった考え方からすれば「心から信頼できる歯科医師」など存在しません。

検査法や治療法の利点欠点などを患者自身から歯科医師に質問し、自分の希望も伝え、100%うまくいくことなどあり得ないのだとの認識の上に(いわゆる相性と言った意味ではなく)自分の考えにあう歯科医師を見つけ、歯科医師に丸投げせず治療を受けることが大切かと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 白い歯っていいなさん
返信日時:2013-01-17 11:06:24
各先生方から早々にお返事を頂けて、とても嬉しいです!

こちらで質問をした翌日に受診をしたので、皆様からのアドバイスがとても役に立ちました。

◆Dr.ふなちゃん 先生

新しい歯科医にさっそく不安内容をすべて打ち明け、治療計画や方針なども説明して頂いた所、こちらの医院では「小さい虫歯を最小限に削って早期に治す」という方針でした。

私は、朝起きてすぐ歯磨き(朝飯は食べません)昼食の後しばらくしてから歯磨き夕飯の後は、寝る前に歯磨き×2、フロス舌磨きモンダミンを行っています(オーバーブラッシングには気をつけます:汗)。

そこで「正常に再石灰化出来ていれば‥」のお話もしましたが、一度出来てしまった虫歯は、放っておけば必ず進行するので削らずに維持する事は不可能‥との事でした。

この日はたくさんの患者さんがいて話も途切れ途切れだったので、私もよく勉強してから、またお話を聞いてみたいと思います。


>両方の歯科医院で虫歯についての対応が異なるのでは、不安になられるのももっともです。

というお言葉にとても癒されました♪ありがとうございました。


◆高橋 孝 先生

新しい歯科医に説明を受けた所、やはり「スタンスの違い」によるものが大きかった様です。高橋先生のおっしゃる通りで、以前の先生とは長い経過を共にして来たので、半年に一度の検診で、少しずつ経過を見てくださっていた様です。

右下5番は、以前も(どこの歯科医かは覚えていませんが)根幹治療を行って終了しており、神経を抜いた歯だったのでまったく自覚症状はありませんでした。

1月初旬の帰省中に仮の詰め物が取れ、以前の先生に応急処置をしてもらった際に、5年前の写真を見ながら「ここは根幹治療が必要かなぁ?」と首をひねっておられたのですが、新しい医院でレントゲンを撮った時の説明では、「薬を詰めてある周りに病気がひろがっている」との事でした。

新たにレントゲンを撮ったのは良かったと思います♪
ありがとうございました。


◆大野 純一 先生

そうですね。削らないから良い先生とすぐに決めつけずに「なぜ削るのか、なぜ削らないのか」の説明をしっかり受けた上で、自分が納得する事が大切なんですね。

新しい歯科医院は、最初の「麻酔なし」でひどい目にあってから何でもかんでも疑ってかかる癖がついていた様です。

歯の1本1本に対しての医療方針を伺ったので、少しだけ恐怖心が
和らぎました。同じ削るにしても、自分の中で「削る必要があったんだ」と理解すれば、後々後悔しないで済みますね。


>転院する手間をどうか惜しまないでください。
>歯は一度治療すると元には戻らない大切な臓器です。

いざという時の為に、とても勇気づけられました♪
ありがとうございます。


◆森川 先生

>患者さんをだましたり、患者さんにとって不利益と考えている
治療を行い歯科医師などまずいませんので。

そうですよね。これを聞いて安心しました。
最初は私も、100%成功などあり得ない事は重々承知の上で全面的にお任せするつもりでしたが、

痛い治療、無愛想、保険がきかない白いかぶせ物の説明不足、患者の前で医院長が助手に「バカじゃないの!?」などと大声で叱責をして、雰囲気がとても悪かった‥などがあり、

「もしかしたら歯科業界でもぼったくりとかあるのかも‥」
「歯科医の腕や方針には、大きな差があるのではないか‥」
「ニセ医者??」などなど‥

一度不安が始まると、無限大に広がっていくのが「患者の心理」というものではないでしょうか。

また、全てを分かっている「歯科医側」と、一から勉強しなくてはいけない「患者側」では、質問しようにも「とらえる問題点」に大きな開きがあるのは当然であり、そのズレによって治療後の不安や後悔が発生するのではないか思います。

忙しそうに走り回る医師を捕まえて質問するのも申し訳ないと感じる患者の方が多数でしょうし、患者から質問がなければその医院の方針で進めるというのも不安をあおる一因です。

願わくば、

@患者の心理を医師側がとらえ、治療に入る前に、必要な内容、メリットデメリット、美容的な観点などから、患者がしっかり納得するまで話を進める時間を積極的に取ってほしい。

A治療の上手い下手、治療方針が合う合わないというのを、患者側に判断させるのではなく、せめて治療の方向性などを全国で統一する計画を進めて欲しい。

たまたま入った歯医者が良かった悪かった‥という運試しの様な
心境になるのは、やはり統一性がないからだと思います。

ありがとうございました。



タイトル 定期健診で虫歯無しと言われたが、他の歯科医で虫歯が沢山見つかる
質問者 白い歯っていいなさん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
歯医者への不信感
その他(診断)
回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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