医療関係者です。歯科充填物のMRIの適応に関する文献
相談者:
MAGNETさん (43歳:男性)
投稿日時:2013-03-15 16:22:34
はじめまして。
医療関係者です。
教えて頂きたいのですが、日本磁気歯科学会より「磁性アタッチメントとMRI」という文献が出ており、3.0Tまでの適応が確認できました。
そこで、他の歯科充てん物のMRI適応に関する文献はありますでしょうか?
インレー、金属冠、継続歯、ブリッジ等になりますが、Shellockでも確認できませんでした。
経験上問題なく3.0Tでも検査は行えるのですが、エビデンスがあれば広く普及すると思いました。
材質は保険適応の場合、金銀パラジウム合金、銀合金、ニッケルクロム合金、14カラット金合金が主となるかと思いますが、個々の材質での調査は個人レベルでは不可能に近いと思いました。
先生方で何かご存知の文献があればご教授願います。
医療関係者です。
教えて頂きたいのですが、日本磁気歯科学会より「磁性アタッチメントとMRI」という文献が出ており、3.0Tまでの適応が確認できました。
そこで、他の歯科充てん物のMRI適応に関する文献はありますでしょうか?
インレー、金属冠、継続歯、ブリッジ等になりますが、Shellockでも確認できませんでした。
経験上問題なく3.0Tでも検査は行えるのですが、エビデンスがあれば広く普及すると思いました。
材質は保険適応の場合、金銀パラジウム合金、銀合金、ニッケルクロム合金、14カラット金合金が主となるかと思いますが、個々の材質での調査は個人レベルでは不可能に近いと思いました。
先生方で何かご存知の文献があればご教授願います。
回答1
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2013-03-16 00:03:16
アーチファクトではなくて、MRI撮影を行ってよいかどうかといった趣旨の質問でしょうか?
半数以上の患者さんは歯科用金属による治療を受けているはずですから、もうすでにものすごい数の患者さんに対して当たり前のように撮影が行われている状況で、しかも経験的に問題がないと感じられているのであれば、適応があるかないといった疑問をもつことにあまり意味はないように思うのですがいかがでしょうか?
半数以上の患者さんは歯科用金属による治療を受けているはずですから、もうすでにものすごい数の患者さんに対して当たり前のように撮影が行われている状況で、しかも経験的に問題がないと感じられているのであれば、適応があるかないといった疑問をもつことにあまり意味はないように思うのですがいかがでしょうか?
相談者からの返信
相談者:
MAGNETさん
返信日時:2013-03-16 01:09:15
森川先生、ご回答ありがとうございます。
アーチファクトではなく主にeddy currentによる発熱の問題になります。
吸引力に関してはしっかりと固定されていると考えれば、3.0Tにおいても問題ないかと考えています。
材質はほぼ非磁性とおもわれますので、考慮しなければならないのは誘導加熱と誘電加熱かと考えます。(強磁性であればヒステリシス損失も考慮)
そう言った検討をしていないか歯科放射線学会等文献検索致しましたが、見つけることができませんでした。
私自身も先生と同じ見解で、1.5Tにおいて検査を行っております。
最近になり3.0Tでの検査が増えるにあたって、当院放射線科医師より指摘がありました。
いわゆる3.0Tで問題ないと言える根拠を経験論ではなく、添付文書もしくは論文を示せ…と。
これは細かく言えば1.5Tにおいても同じである…と。
(何かあった場合の責任問題も気にしている様子です。)
現場も非常に困っています。
もう少し検索していきます。
ありがとうございました。
アーチファクトではなく主にeddy currentによる発熱の問題になります。
吸引力に関してはしっかりと固定されていると考えれば、3.0Tにおいても問題ないかと考えています。
材質はほぼ非磁性とおもわれますので、考慮しなければならないのは誘導加熱と誘電加熱かと考えます。(強磁性であればヒステリシス損失も考慮)
そう言った検討をしていないか歯科放射線学会等文献検索致しましたが、見つけることができませんでした。
私自身も先生と同じ見解で、1.5Tにおいて検査を行っております。
最近になり3.0Tでの検査が増えるにあたって、当院放射線科医師より指摘がありました。
いわゆる3.0Tで問題ないと言える根拠を経験論ではなく、添付文書もしくは論文を示せ…と。
これは細かく言えば1.5Tにおいても同じである…と。
(何かあった場合の責任問題も気にしている様子です。)
現場も非常に困っています。
もう少し検索していきます。
ありがとうございました。
回答2
東京医科歯科大学顎関節治療部(文京区湯島)の西山です。
回答日時:2013-03-16 10:56:21
西山です
うちの病院も今度3TのMRI装置が導入されます。
確かにより強磁場になりますが、その分撮像時間は短くなるのではないでしょうか。
磁性アタッチメントの根面板は磁性ステンレスを使用していますが、それ以外の歯科用合金は非磁性合金が用いられています。
ですから吸引力が生じることはありませんね。
発熱に関しては多少はあるかもしれませんが、体積が小さく、生体組織内に装着されているわけではないので、臨床上は問題ないのでしょう。
組織内にあるインプラントでも有害事象などの報告は見たことはありませんね。
下手に論文などで数値が出てしまうと、臨床上は問題ないにもかかわらず、過剰反応をしてしまうことも危惧しますね。
ちなみに、脳血管障害で血管クリップなどが適用されている場合は、MRI検査は行わないのでしょうか?
うちの病院も今度3TのMRI装置が導入されます。
確かにより強磁場になりますが、その分撮像時間は短くなるのではないでしょうか。
磁性アタッチメントの根面板は磁性ステンレスを使用していますが、それ以外の歯科用合金は非磁性合金が用いられています。
ですから吸引力が生じることはありませんね。
発熱に関しては多少はあるかもしれませんが、体積が小さく、生体組織内に装着されているわけではないので、臨床上は問題ないのでしょう。
組織内にあるインプラントでも有害事象などの報告は見たことはありませんね。
下手に論文などで数値が出てしまうと、臨床上は問題ないにもかかわらず、過剰反応をしてしまうことも危惧しますね。
ちなみに、脳血管障害で血管クリップなどが適用されている場合は、MRI検査は行わないのでしょうか?
相談者からの返信
相談者:
MAGNETさん
返信日時:2013-03-16 13:10:43
西山先生、貴重なご意見ありがとうございます。
参考にさせていただきます。
当院では3.0Tを用いて高分解能優先で撮影しております。
現在臨床で使用されている歯科用材料はほぼ全て非磁性(反磁性)合金と考えてよろしいでしょうか?(磁性アタッチメントの根面板以外)
我々が懸念しているのは、折角高磁場を利用し鮮明な画像が得られるのに、口腔内異物(ブリッジ、矯正等)が存在し、経験上アーチファクトは別として、吸引力や発熱の問題がおこる確率は低いとわかっていても、納得していただけない所です。
当院では脳血管クリップを含め、全ての体内金属の商品名を調査し、shellockを参照し3.0T対応であれば検査しております。
今までに何例か撮影しております。
不明の場合は存在個所が生命の危険(クリップの移動による出血等)が回避される場所であれば、1.5Tにて検査を行う方針です。
ただ、まだ実際そういうケースには遭遇しておりません。
参考にさせていただきます。
当院では3.0Tを用いて高分解能優先で撮影しております。
現在臨床で使用されている歯科用材料はほぼ全て非磁性(反磁性)合金と考えてよろしいでしょうか?(磁性アタッチメントの根面板以外)
我々が懸念しているのは、折角高磁場を利用し鮮明な画像が得られるのに、口腔内異物(ブリッジ、矯正等)が存在し、経験上アーチファクトは別として、吸引力や発熱の問題がおこる確率は低いとわかっていても、納得していただけない所です。
当院では脳血管クリップを含め、全ての体内金属の商品名を調査し、shellockを参照し3.0T対応であれば検査しております。
今までに何例か撮影しております。
不明の場合は存在個所が生命の危険(クリップの移動による出血等)が回避される場所であれば、1.5Tにて検査を行う方針です。
ただ、まだ実際そういうケースには遭遇しておりません。
回答3
相談者からの返信
相談者:
MAGNETさん
返信日時:2013-03-16 15:03:02
西山先生、ありがとうございます。
非磁性と言う事を前提に、熱を持ったとしてもSAR上限値以下であるという事を調査してみます。
ありがとうございました。
非磁性と言う事を前提に、熱を持ったとしてもSAR上限値以下であるという事を調査してみます。
ありがとうございました。
タイトル | 医療関係者です。歯科充填物のMRIの適応に関する文献 |
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質問者 | MAGNETさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 43歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
材料・機材関連 専門的な質問その他 その他(その他) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。