6歳、上顎を前に出す歯列矯正装置について

相談者: mak2013さん (32歳:女性)
投稿日時:2013-04-03 11:51:08
現在、6歳の息子が反対咬合の治療として、1年前からムーシールドによる治療を行っていました。
未だ効果は現れず、矯正専門の医院ではなかったので転院することにしました。

先日、矯正専門医に診ていただいたところ、下顎が平均よりも大きく、上顎を前に出す治療で、上顎前方牽引装置を勧められました。(反対咬合の治療の場合は、治療のガイドラインが決まっていて、この装置を使用するとのことでした)

上顎前方牽引装置を3年ぐらい使用するとのことですが、この装置を使用して治療していく自信がありません。

口の中だけで装着するタイプで、上顎を前に出す装置は、他にもあるのでしょうか?

もしあれば、その装置と上顎前方牽引装置の違いを教えてください。

ムーシールドの治療の際、子供に「着けなさい。お口はふさぎなさい」と一年間言い続け、治らず、これからの治療は、なるべく子供にストレスを与えない方法でしてあげたいと思っています。

よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2013-04-03 12:52:57
ムーシールドが無効なんですよね?

外科矯正以外では対応がほぼ不可能なケースもありますが、そういった話は聞かれてますでしょうか?

もし、そういった状況であれば対応はまったく異なります。

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回答 回答2
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2013-04-03 13:20:11
本当に上顎骨が骨格的に前方成長するのかと言った論議の余地はあろうかと思われますが、前方牽引装置を勧めることには同意します。

反対に、下顎の成長を抑制(?)する装置を勧める先生もおられるはずですが、これは賛否あるように思います。
成長抑制はなくても、実際には有効となるケースもあるように思います。


>口の中だけで装着するタイプで上顎を前に出す装置

無いように思います。
奥歯とお互いに押し合うことで、前歯のみを少し前に押し出す装置はありますが、上顎が前に成長するわけではないように思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2013-04-03 14:36:35
博多の児玉です。

反対咬合の治療にはマウスピースに似たI3があります。
これは上顎を相対的に前にくるようにするもので、ムーよりも大きくなります。
ですからかえってストレスは大きくなるような気がします。


>着けなさい。
>お口はふさぎなさい

5分間口を閉じて入れることができていましたか。
軽い嚥下障害があると、入れるのを嫌がります。

装置を入れると唾液が溜まってきます。
軽い嚥下障害があるとその唾液をスムーズに呑み込めないので、苦しくなって口から装置を出すことがあります。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2013-04-03 15:48:59
ムーシールドで効果がなかったのならば、私も上顎前方牽引装置を勧めると思います。


>この装置を使用して治療していく自信がありません。

>なるべく子供にストレスを与えない方法でしてあげたいと思っています。

>ムーシールドの治療の際、子供に「着けなさい。お口はふさぎなさい」と一年間言い続け

考え方にもよりますが、ムーシールドを入れている間に一生懸命口を閉じ続けるのが苦痛だったということであれば、上顎前方牽引装置の方が(つけてしまえば)本人の努力はあまり必要ないのかもしれません(ゴムが勝手に引っ張ってくれるので)。

そもそも装置を使うこと自体が嫌ということであれば、矯正治療を行うこと自体が困難だと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: mak2013さん
返信日時:2013-04-03 23:10:57
先生方々、お忙しいところお返事ありがとうございました。
本当に感謝しています。


森川先生

ムーシールドを1年使用しましたが治りませんでした。
外科矯正についてはお話はありませんでしたが、まずは、顎の成長→見た目は後からでも治せるとのことでした。
前に出てしまえば、将来、抜歯して矯正をすればいいと説明していただきました。


藤森先生

先生も前方牽引装置を勧めるとのこと、やはり今現在、息子の最適な装置は前方牽引装置なんですね。
前歯のみを少し前に押し出す装置とは、リンガルアーチのことですか?
まずはリンガルアーチで反対交互を治し、反対咬合が治れば、自然に上顎も正常に成長はしてくれないのでしょうか?


児玉先生

5分間は口を閉じて入れることは出来ましたが、ムーシールドは本人のやる気に左右されてしまう装置だと思いました。
嚥下障害については知りませんでした。
教えていただいてありがとうございます。


堀先生

装置を使うこと自体は大丈夫です。
ただ、息子の場合は、ムーシールドで口を閉じていることが出来ませんでした。
正しく使えていれば、ムーシールドでも治ったのかもしれません。
上顎前方牽引装置は本人の努力は必要ないんですね。
安心しました。


・藤森先生にもご質問させていただいたのですが、まずはリンガルアーチで反対交互を治し、反対咬合が治れば、自然に上顎も正常に成長はしてくれないのでしょうか?

・上顎前方牽引装置を3年使って治療することは、一般的なことですか?

・寝ている間以外でも使用しないといけませんか?
幼稚園にして行くことだけは避けたいと思っています。
日中の限られた時間だけでも効果が現れる装置ですか?

・下に2歳の弟がいます。
装置が出ている部分もあるようなので、安全面についても心配しています。


色々と質問していまいすみません。

まだ小さい子供のかわりに、色々と情報収集して、最善の治療をしてあげたいと思っています。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2013-04-04 00:49:40
>正しく使えていれば、ムーシールドでも治ったのかもしれません。

そういうことですか。

だとすると牽引装置も難しいような気がします。(できるかもしれませんが患児の協力がないとできない点は同じです)



あと、

>前に出てしまえば、将来、抜歯して矯正をすればいいと説明していただきました。

骨格性の反対咬合で抜歯矯正ですか・・・

私の感覚ではちょっと心配なんですが、他の先生はどう思われますか?

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回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2013-04-04 05:42:23
>上顎前方牽引装置は本人の努力は必要ないんですね。
>安心しました。

言葉が足りなく誤解を与えてしまったかもしれませんが、「装置を使う(フェイシャルマスクを装着する)」という努力は必要ですよ。
ムーシールドのように使用中も口を閉じたままにするといった努力は、必要ないという意味です。


>まずはリンガルアーチで反対交互を治し、反対咬合が治れば、自然に上顎も正常に成長はしてくれないのでしょうか?

可能性としてはあるかもしれませんが、現在の上下顎の成長具合や前歯の傾斜具合がわからないので何とも言えません。


>・寝ている間以外でも使用しないといけませんか?
>幼稚園にして行くことだけは避けたいと思っています。
>日中の限られた時間だけでも効果が現れる装置ですか?

夜間だけだと効果は薄いと思います。
幼稚園にいるとき以外の時間は常に使用したほうが良いです。


>・下に2歳の弟がいます。装置が出ている部分もあるようなので安全面についても心配しています。

装置を使用した状態で弟くんとじゃれあうのは避けた方が良いでしょう。


>私の感覚ではちょっと心配なんですが、他の先生はどう思われますか?

おそらく骨格の前後的問題は解決してもなお萌出スペースの問題が残されていた場合には抜歯する、という意図なのではないかと思います。

回答 回答7
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2013-04-04 09:11:48
もし骨格的な問題でなければ、前歯咬み合わせの是正のみで様子をみることは多いと思います。


牽引装置の使用期間は術者によって全く異なります。
牽引の方向・向き・力の大きさなども様々ですので、直接、先生にお尋ねください。

その間の一日あたりの使用時間は基本的には長い方がよいと思います。


回答5(森川先生)の感覚に同感です。
確かに、そう言われたのでしょうか。

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回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2013-04-04 14:30:07
下顎前突症(歯並びでは反対咬合)のお子さんでは、長期管理の視点が特に大切になります。

お子さんの時点で、骨格的的下顎前突症の特徴を持つお子さんの場合には、成長が進むにつれて、だんだんとその骨格的な特徴が強くでてくる形で、成長発育がすすむことが確実だからです。

残念ながら、現在の矯正治療では、「歯」や「歯を支える歯槽骨」を動かすことは一定の範囲では容易ですが、顎骨成長を抑制するような顎整形的な治療効果を、予知的に得ることは難しいと言われています。

まずは、担当の矯正医とじっくり相談されて、現在どのような問題点が存在し、将来的にはどのような顎骨成長を示す可能性が高く、どのような長期的治療計画を設定して、最終的にどのような治療結果を目指す予定であるのか、くわしい説明を受け、長期的な視点での口腔管理を受けられてください。

また、下顎前突症の場合には、外科矯正治療(成長終了後の仕上げの2期治療で、矯正治療と外科手術を組み合わせた治療方法)が必要となる場合があります。

しかし、一般的に1期治療(小児矯正)と外科矯正とでは、矯正治療における歯の移動方向が逆方向となります。

将来的に、外科矯正となる可能性が高い骨格的特徴をもつお子さんでは、あえて1期治療(小児矯正)を行わないで、歯磨き指導などの口腔衛生指導で虫歯の発生を抑制し、積極的な1期治療は行わない場合もあります。

矯正担当医に詳しい説明を求め、長期的な視点からみて、現時点でお勧めされている小児矯正治療には、どのようなメリットが存在して、どのようなデメリットが発生する可能性があるのかを、理解・納得されてから、治療依頼されることをお勧めします。
 

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: mak2013さん
返信日時:2013-04-05 01:44:24
先生方々

貴重なお時間を息子のために使っていただき、本当にありがとうございました。

先生方のアドバイスを参考にさせていただき、もう一度、担当の矯正医と息子の治療計画(長期的な)を話し合ってみます。
また相談させていただくかもしれません。

こちらに相談させていただいて、少し気持ちが楽になりました。
ありがとうございました。



タイトル 6歳、上顎を前に出す歯列矯正装置について
質問者 mak2013さん
地域 非公開
年齢 32歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
小児矯正(子供の矯正)
歯列矯正のトラブル
子供の歯並び
子供の歯列矯正
下顎前突(受け口)
回答者




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