有髄歯のヒビ。治療は一刻を争う?接着治療適応の可能性は?
相談者:
紅ほっぺさん (26歳:女性)
投稿日時:2013-03-30 16:38:22
いつも大変勉強になっております。
この度、2ヶ月近く腫れの引かない右上4番〔有髄歯、治療歴有(レジン)〕にヒビが入っていると診断されたため、抜歯を視野に入れたこの歯の治療の緊急性、および接着治療の適応についてお伺いします。
現症は、腫れはあるものの大きな痛みはなく食事も問題なくできるのですが、ぼんやりと歯茎に違和感があり、噛むと他の歯より少しひびきます。
膿は出ていないようですが、右側から出る唾液だけ塩辛く感じます。
また、この腫れが原因とおぼしき頭痛と肩こりがあります。
本年1月頭になんとなく物を噛む際に違和感があり、嫌な予感がしてすぐに歯科医にかかったところ
「詰め物の下に小さな虫歯はあるが歯髄には達していない。
神経も生きている。ただ噛み合わせが高く歯並びがきついようで、歯根膜が炎症を起こしている。」
とのご判断、詰め物を外し高さを削っての経過観察となりました。
その処置で一旦は痛みと違和感は引き、他の小さい虫歯の治療に専念しました。
しかし、2月前半に右上4番の詰め物の下の虫歯を削った際、周辺の歯茎が腫れて前回とは違った痛みの発現がありました。
歯科医に症状を訴えたところ
「やはり歯に問題はない。
腫れているかどうかも傍目にはわからない。
気にしすぎではないか。」
との診断。
治療の進行を1週間お待ちいただいたところ痛みは引きましたが、腫れはおさまりませんでした。
「これ以上待ってもあまり変化はないと思う」
という先生のご意見に従い、不安を抱きつつも銀の詰め物をかぶせました。
銀歯を入れて1週間強の間に腫れはふくらみ、右顔面に麻痺のような症状が出てきたたため別の歯科医にかかったところ、複数枚のレントゲン撮影と目視の上
「歯にひびが入っている」
との診断でした。
1週間の抗菌薬服用の後歯茎を切開して排膿したところ、歯の骨が既に溶けはじめいていたことから、ひびは歯の根本まで届いているだろうとのご診断です。
切開の後にも腫れが完全には引くこともなく、とうとう昨日、右上4番の上の歯茎にフィステルができているのを確認して今に至ります。また、症状が長引くうちに差し歯にしている前歯1番2番と歯茎の溝が気になるようになってきました。
口の中もベタベタするようになりました(これは気にしすぎのせいかもしれませんが…)。
今かかっている先生のご説明では
「根の治療のために歯に穴を開けると、今は見えるか見えないか分からない程度のヒビが、大きく拡がってしまう可能性がある。
膿がたまったら歯茎を切開して出していくという方向が、歯を長く持たせるという観点では良いだろう」
とのことでした。
今の先生は診察も説明も丁寧で大変信頼しておりますが、マイクロスコープが設備された歯科医院ではないようです。
もともと神経の抜いていなかった歯ですし、まだ20代なので、できれば歯を残す方法での治療を希望しています。
幸い都内23区勤務のため、接着治療を取り入れていらっしゃる先生も何件か近くに検索できましたが、3ヶ月の間に何件も歯科医を変えるということも不誠実な気がしてためらってしまいます。
違和感が出てすぐに歯科医にかかったにもかかわらず、3ヶ月近く症状が悪化するばかりで、どんどん手遅れになってしまうのではないかと毎日不安が募っております。
つきましては、この歯について、一刻も早く接着治療を行っている先生に相談したり、あるいは神経の治療をしていただくことに価値がありそうか、あるいは早急に抜歯に踏み切るのが得策か、ご意見を頂戴できれば幸いです。
ちなみにヒビが入った原因には心当たりがありません。
食いしばりや歯ぎしり等の癖は、一緒に暮らす家族に訪ねた限りは無いようです。
父方の家系が「歯周病家系(父談)」だそうで、また虫歯も多く、虫歯が歯髄に達した(と確か当時の先生は言っていた)上前歯左右1番2番の4本を、10年前から5年前の間に根管治療の後に差し歯にしています。
長文にて失礼いたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
この度、2ヶ月近く腫れの引かない右上4番〔有髄歯、治療歴有(レジン)〕にヒビが入っていると診断されたため、抜歯を視野に入れたこの歯の治療の緊急性、および接着治療の適応についてお伺いします。
現症は、腫れはあるものの大きな痛みはなく食事も問題なくできるのですが、ぼんやりと歯茎に違和感があり、噛むと他の歯より少しひびきます。
膿は出ていないようですが、右側から出る唾液だけ塩辛く感じます。
また、この腫れが原因とおぼしき頭痛と肩こりがあります。
本年1月頭になんとなく物を噛む際に違和感があり、嫌な予感がしてすぐに歯科医にかかったところ
「詰め物の下に小さな虫歯はあるが歯髄には達していない。
神経も生きている。ただ噛み合わせが高く歯並びがきついようで、歯根膜が炎症を起こしている。」
とのご判断、詰め物を外し高さを削っての経過観察となりました。
その処置で一旦は痛みと違和感は引き、他の小さい虫歯の治療に専念しました。
しかし、2月前半に右上4番の詰め物の下の虫歯を削った際、周辺の歯茎が腫れて前回とは違った痛みの発現がありました。
歯科医に症状を訴えたところ
「やはり歯に問題はない。
腫れているかどうかも傍目にはわからない。
気にしすぎではないか。」
との診断。
治療の進行を1週間お待ちいただいたところ痛みは引きましたが、腫れはおさまりませんでした。
「これ以上待ってもあまり変化はないと思う」
という先生のご意見に従い、不安を抱きつつも銀の詰め物をかぶせました。
銀歯を入れて1週間強の間に腫れはふくらみ、右顔面に麻痺のような症状が出てきたたため別の歯科医にかかったところ、複数枚のレントゲン撮影と目視の上
「歯にひびが入っている」
との診断でした。
1週間の抗菌薬服用の後歯茎を切開して排膿したところ、歯の骨が既に溶けはじめいていたことから、ひびは歯の根本まで届いているだろうとのご診断です。
切開の後にも腫れが完全には引くこともなく、とうとう昨日、右上4番の上の歯茎にフィステルができているのを確認して今に至ります。また、症状が長引くうちに差し歯にしている前歯1番2番と歯茎の溝が気になるようになってきました。
口の中もベタベタするようになりました(これは気にしすぎのせいかもしれませんが…)。
今かかっている先生のご説明では
「根の治療のために歯に穴を開けると、今は見えるか見えないか分からない程度のヒビが、大きく拡がってしまう可能性がある。
膿がたまったら歯茎を切開して出していくという方向が、歯を長く持たせるという観点では良いだろう」
とのことでした。
今の先生は診察も説明も丁寧で大変信頼しておりますが、マイクロスコープが設備された歯科医院ではないようです。
もともと神経の抜いていなかった歯ですし、まだ20代なので、できれば歯を残す方法での治療を希望しています。
幸い都内23区勤務のため、接着治療を取り入れていらっしゃる先生も何件か近くに検索できましたが、3ヶ月の間に何件も歯科医を変えるということも不誠実な気がしてためらってしまいます。
違和感が出てすぐに歯科医にかかったにもかかわらず、3ヶ月近く症状が悪化するばかりで、どんどん手遅れになってしまうのではないかと毎日不安が募っております。
つきましては、この歯について、一刻も早く接着治療を行っている先生に相談したり、あるいは神経の治療をしていただくことに価値がありそうか、あるいは早急に抜歯に踏み切るのが得策か、ご意見を頂戴できれば幸いです。
ちなみにヒビが入った原因には心当たりがありません。
食いしばりや歯ぎしり等の癖は、一緒に暮らす家族に訪ねた限りは無いようです。
父方の家系が「歯周病家系(父談)」だそうで、また虫歯も多く、虫歯が歯髄に達した(と確か当時の先生は言っていた)上前歯左右1番2番の4本を、10年前から5年前の間に根管治療の後に差し歯にしています。
長文にて失礼いたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
回答1
回答日時:2013-03-31 07:52:28
おはようございます。
診断が正しいかどうかがここでは分かりませんが一般論として(? 破折歯の接着自体が一般的ではないですが・・)接着は歯質が多い方が成績が良いのではないかと思いますよ。
一度相談に行ってみるのは良いのではないでしょうか?
なんとか残せると良いですが、固執しすぎてもかえって良くないこともあります。
病状自体はそんなにスピードを持って進行するとは思いませんが、決断は早い方がいいと思いますよ。
お大事にどうぞ。
診断が正しいかどうかがここでは分かりませんが一般論として(? 破折歯の接着自体が一般的ではないですが・・)接着は歯質が多い方が成績が良いのではないかと思いますよ。
一度相談に行ってみるのは良いのではないでしょうか?
なんとか残せると良いですが、固執しすぎてもかえって良くないこともあります。
病状自体はそんなにスピードを持って進行するとは思いませんが、決断は早い方がいいと思いますよ。
お大事にどうぞ。
相談者からの返信
相談者:
紅ほっぺさん
返信日時:2013-04-02 23:30:02
>渡辺先生
ご多忙の折、お返事をいただきありがとうございました。
御礼が遅くなりまして失礼致しました。
仕事の都合上週1の通院が限度で、通院と通院の間は不安感に襲われがちでしたため、病状の進行が急ではないであろうとのご意見に安心することができました。
ご多忙の折、お返事をいただきありがとうございました。
御礼が遅くなりまして失礼致しました。
仕事の都合上週1の通院が限度で、通院と通院の間は不安感に襲われがちでしたため、病状の進行が急ではないであろうとのご意見に安心することができました。
タイトル | 有髄歯のヒビ。治療は一刻を争う?接着治療適応の可能性は? |
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質問者 | 紅ほっぺさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 26歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯のヒビ(ひび割れ) 歯茎(歯ぐき)の腫れ 歯根破折 |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。