上6番の根管治療にペリオドンを使用されて不信感が大きくなっています

相談者: きなちゃさん (54歳:女性)
投稿日時:2013-04-20 00:29:58
初めて相談させていただきます。

歯科助手の経験があり、古いけれどある程度知識があることと、深めの虫歯に詰めたインレー二次カリエスの治療なので「下顎6番を麻酔して金インレー形成か、抜髄のどちらかなので時間を取ってください」等1週間以上前から電話予約をして16年通院している歯科医院があり、信頼していたのですが…。

1回目 温痛を感じた上顎6番の抜髄時に、次の患者さんが来たのをきっかけにペリオドンを入れて終了
(待っているので抜髄をしてほしいと頼んだけれどダメ)

2回目 根治拡大、ペリオドン使用に不信感があり質問すると
・麻酔して抜髄をすると残髄する可能性が高い
・今は結構主流の治療方法である との回答(残髄の可能性が低いならと髄腔内麻酔を拒否して治療を始めたため、とても痛くて辛かった、当日の根充は拒否する)

3回目 治療歯が急性Pで歯肉が腫れ、根充の延期をお願いすると、拡大(前回の抜髄時に18.5mmだった根長が16mm?)とデンタル撮影スケーリング

4回目 また歯肉が腫れ根充の延期をお願いする、前回写したデンタルを見せてもらいショートしていることを言うと、「メーターつかっているから大丈夫なんだけど」と言いながらまたまた拡大。



現在も少し歯肉が腫れて噛めないので、負担がかかったせいか反対側の下顎6番の無髄歯の歯肉が腫れてきています。

いろいろあって不信感がぬぐえないことと、この歯科で入れた金インレーと金クラウンの数本が黒く変色しているので、根充後に転院を考えているのですが、

1.ショートしたまま根充をしてもよいのか?
2.転院をする理由をハッキリ言ったほうがよいのか?
3.転院するときにカルテのコピーはもらえるものなのか?
4.今の歯科でやってもらうべきことがあるのか?
5.すぐにでも転院したほうがいいのか?
6.あるいは転院しないほうがいいのか?

初診時からずーっともやもやと悩んで結論が出るどころか、迷いがだんだん大きく・深く・多くなっております。

専門家としての率直なご意見、またよきアドバイス等ありましたらお聞かせいただきたいと思います。

よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2013-04-20 00:56:22
こんばんは。

まず今の治療の精度どうのこうのよりも、既に不信感を抱いている時点で転院はお考えになったらよろしいかと思います。



治療の内容に関しては一方向からしかこの場では情報が無いので、それでよかったか悪かったかは判断つきません。

根充がショート(アンダーの事でしょうか?)といっても、デンタルレントゲンでそう写っていただけでは、これがマズイ事なのかは分かりません。

途中で曲がっており側面に根尖孔があるのならば短く写っていてもきちんと根充されている事になりますし、あるいは本当にアンダーなだけかも知れませんがどちらとも可能性があります。

レントゲンで見てアンダーであるという事は、「アンダーなのかも知れない」という情報であり、実際の臨床的判断とは異なります。

ペリオドンという薬品にしても、問題を挙げる方もおられますが、もうかなり長く使用されてきたお薬ですし、当然ながら良いところもたくさんあるわけです。


歯周病の急性症状で腫れたとの事ですが、まずそれがどの程度なのか何が原因なのかも考慮しなければなりません。
その状態だからといって「根充=腫れる・痛みが出る」では無いと思います。

拡大が完了してるのなら、別の感染の機会を減らすためにも極力早めの根充をすべきと思います。




>2回目 根治拡大 ペリオドン使用に不信感があり質問すると
>・麻酔して抜髄をすると残髄する可能性が高い
>・今は結構主流の治療方法である との回答

これはちょっとボクにも意味がわかりません。
麻酔すると残髄するとは思えませんし、その場でどういう言い回しだったのか聞いていたわけではないので、何が主流なのかも理解不能です。



>拡大(前回の抜髄時に18.5mmだった根長が16mm?)

どこから測ったのかによって変化するでしょうし、抜髄と決まった時点で咬合を回避させるために上側のどこかを削ったからかも知れません。



>3.転院するときにカルテのコピーはもらえるものなのか?
>4.今の歯科でやってもらうべきことがあるのか?
>5.すぐにでも転院したほうがいいのか?
>6.あるいは転院しないほうがいいのか?

カルテのコピーはもらえるかも知れませんが、現時点で転院するのであれば無くても然程結果に変わりがあるとも思えません。

最初に書きましたが、不信感があるまま治療を受けても、もしそれが妥当な処置だったとしても不安と不満は消えないと思います。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2013-04-20 03:22:49
こんにちは、私も田中先生と同じ意見です。

>2.転院をする理由をハッキリ言ったほうがよいのか?
>3.転院するときにカルテのコピーはもらえるものなのか?
>4.今の歯科でやってもらうべきことがあるのか?
>5.すぐにでも転院したほうがいいのか?
>6.あるいは転院しないほうがいいのか?

考えが転院前提であれば、根管充填前に転院された方がいいと思います。
転院しても、再び根管治療を行うことが多いからです。


>1.ショートしたまま根充をしてもよいのか?

ショートの程度にもよりますが、今の私の抜髄の考えはオーバーさせるぐらいならショートの方がいいと考えています。

神奈川歯科大学の論文でもオーバー根管充填はフラッシュ(ピッタリ)に比べると予後が悪かったとあります。

また根管治療で大切なのは、どれだけ菌(唾液)を歯の中に入れないかの方が根管充填より予後を左右する因子になると思います。


ペリオドンも良い・悪いの議論はありますが、一応国の認めている材料です、過敏になりすぎる必要はないと考えます。
(化学物質過敏症などのホルマリンにアレルギーがある方には、使用は控えるべきだと思いますが)


>拡大(前回の抜髄時に18.5mmだった根長が16mm?)

田中先生のおっしゃるのも原因の1つですし、もともと湾曲していた根管を拡大して直線化していくと必然的に作業長は短くなります。

また1回目の歯髄が生きている状態のようなときには、電気長根管測定器にエラーが出て長め・短めに数値が出ることもあります。


ご自身の体ですから、納得できる医療を受けるべきですが、あまり細かいことばかりを気にすると誰も治療してもらえなくなってしまうので気をつけてください。

エンドはホント色々な考え方があり、専門医の中でも意見が食い違う部分はあります。

個人的は結論を書くとどれだけ無菌的な配慮をして根管治療をするかが、歯を残す為には大切なポイントになると思います。


おだいじに

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回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2013-04-20 07:09:29
きなちゃさん

おはようございます。

ほかの先生方に賛成です。

数字はデータの取り方によって変わってきますが、デンタルで確認した根っこの先と根管治療での根尖が一致する確率は、50%と学校で習いました。

つまり、デンタルで見るアンダーは、アンダーでない場合もあるということです。

ただし、根管充填剤の先にデンタルで、死腔が確認できた場合は、アンダーである可能性が高いと思います。

根管長測定に関しまして、メーターも万能ではないので、そのほかに手指感覚やデンタルなども併用して、トリプルチェックをする必要があると思います。
それぐらい不確かなもので、治療の中で、種々の理由で数値の記載が変わることは、あると思います。

僕は個人的にペリオドンは使用します。

担当の先生に不信感を持ってしまったあと、それを拭えないのであれば、転院すべきでしょうし、少し、時間が経てば、落ち着いて考えることができる場合もありますよね。

4人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: きなちゃさん
返信日時:2013-04-22 13:28:44
田中先生、井野先生、橋本先生、お忙しい中ご回答を下さってありがとうございました。

かつて歯科医院に勤めていたころペリオドンを使用するのは、

炎症がひどくて麻酔が効かないとき
メタルボンドブリッジの形成時に急患がきて下顎6番の抜髄をする時間がとれないときに応急的に使う

この2つの場合だけだったように記憶していました。

今回治療中に歯科助手が口の端にメーターの対極?をひっかけて、いざ抜髄というときに目の前の駐車場に車が入ってくる音がして、

院長「次の患者さんは何時?」
助手「5時です」
院長「じゃ、それはやらない」

との会話からペリオドンが使用されたので、『体よく帰された』と憤慨したのです。

この歯科は知人の弟さんで開業当時からお世話になっていましたが、なにぶん歯の治療は直接治療が見えないだけにドクターを信頼してお任せするしかありません。

それだけに治療中に聞こえた会話に特に敏感になって、過剰反応をしてしまったのかもしれません。

転院は1日目から考えておりましたが、他の歯科医のやりかけの根治を別の歯科医院へ通って治すことが、とても失礼にあたると思い躊躇していたのですが、お3人の先生方のご意見を伺い自分の体だからこそ根充前に信頼して安心して任せられる歯科に転院することが一番だと思いました。


今日インターネットで下調べをしたところ衛生面や治療方針や治療理念など納得できそうな歯科があったので直接下見に行ったところ、ドクター自らお話を聞いてくださりこの歯科医院なら信頼して治療を受けることができそうだったので、下見だけのつもりでしたが早速予約をしてきました。

お3人の先生方がおっしゃるように、もしかしたら現状がベストな状態の根治なのかもしれませんが…、転院することを機に解決とさせていただきます。

ご報告することがあれば、後日改めてお知らせしたいと思います。
ありがとうございました。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2013-04-22 14:05:55
>かつて歯科医院に勤めていたころペリオドンを使用するのは、
>・炎症がひどくて麻酔が効かないとき
>・メタルボンドブリッジの形成時に急患がきて下顎6番の抜髄をする時間がとれないときに応急的に使う
>この2つの場合だけだったように記憶していました。

これは、教科書的な基準ではなくかつての歯科医院の基準ですね^^;


>急患がきて下顎6番の抜髄をする時間がとれないときに応急的に使う



>いざ抜髄というときに目の前の駐車場に車が入ってくる音がして、
>院長「次の患者さんは何時?」
助手「5時です」
>院長「じゃ、それはやらない」

私的には過去務められていた歯科医院でされていたケースと、まったく同じだと思いますけどね^^;


転院先でうまく治療が進むといいですね。

おだいじに

回答 回答5
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2013-04-22 19:29:29
たまたま私の周囲ではぺリオドンを使用しない歯科医が多いのですが、たぶん実際は多く使われているはずです。
限られた治療時間内で、患者さんになるべく苦痛を与えることのないようにされているのだと思います。


転院先でうまく治療が進むといいですね。

おだいじに

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2013-04-22 21:44:35
私もペリオドンを使用する事はたまにありますし、大学卒業後しばらくは普通に抜髄にはよく使用していた時期もあります。

当時はきちんと抜髄した歯でも、側枝などや湾曲部分などに細かく残った歯髄を失活させ、その時の痛みを和らげるための塩酸ジブカインが入っているという事で使うものだと教わっておりました。

実際使用していた頃、きちんとした使用方法で使っている限りは問題が出たとは記憶していません。


ただ説明書にもあるように、急性炎症状を示す場合には・鎮痛・鎮静・消炎等の処置を行ってから使用したりなどの注意は必要かと思います。


ペリオドンに限った事ではありませんが・・・
要は使うタイミングと、ちゃんとした使い方をされているのかというところは注意が必要と思います。
かといって今回の件で、適応と思われるタイミングで使用されていないという事でもありません。


要はそのシチュエーションがダメだったわけですよね?

診療時間云々じゃなく、「今はあれこれの理由でこの処置と薬が必要なのです」と先にきちんと説明がなされていれば、今ほどの不信感は沸かなかったのではないのかと感じます。


繰り返しになっちゃいますが、不信感・不安はなかなか消えないと思いますし、そのまま我慢して通ったとしても、今後別の処置が必要な時に、今度こそは丁寧に時間をとってよくよく説明してくれるとは限りませんからね。




タイトル 上6番の根管治療にペリオドンを使用されて不信感が大きくなっています
質問者 きなちゃさん
地域 非公開
年齢 54歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
歯医者への不信感
根管貼薬
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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