根管治療で使う材料について(歯学部2年生)
相談者:
もきゅ。さん (19歳:男性)
投稿日時:2013-05-16 23:46:33
こんばんは。
歯学部2年生の学生です。
根管治療で使う材料のEDTA、メトコール、FG、FC、ビタペックス、カルシペックス、次亜塩素酸ナトリウムについて知りたいです。
一応自分で歯科理工の教科書やネットなどで調べたことを書きます。
・EDTA
根管洗浄材。エチレンジアミン四酢酸ともいう。水ではなくEDTAで洗浄する理由はスメアー層などの無機質を溶かすため。
・メトコール
根管消毒・鎮痛鎮静剤
・FG
ホルマリン・グアヤコール。根管殺菌、消毒剤
・FC
ホルモクレゾール。根管消毒剤
・ビタペックス
水酸化カルシウム系の根管充填材料
・カルシペックス
水酸化カルシウム系の根管充填材料でビタペックスと違いヨード過敏症の患者に使える。
・次亜塩素酸ナトリウム
根管洗浄材
ここまでは自分で調べることができたのですが、それぞれどのようなもので臨床ではどのような時に使うかをもっと詳しく知りたいです。
お忙しいと思いますが、よろしくお願いします。
歯学部2年生の学生です。
根管治療で使う材料のEDTA、メトコール、FG、FC、ビタペックス、カルシペックス、次亜塩素酸ナトリウムについて知りたいです。
一応自分で歯科理工の教科書やネットなどで調べたことを書きます。
・EDTA
根管洗浄材。エチレンジアミン四酢酸ともいう。水ではなくEDTAで洗浄する理由はスメアー層などの無機質を溶かすため。
・メトコール
根管消毒・鎮痛鎮静剤
・FG
ホルマリン・グアヤコール。根管殺菌、消毒剤
・FC
ホルモクレゾール。根管消毒剤
・ビタペックス
水酸化カルシウム系の根管充填材料
・カルシペックス
水酸化カルシウム系の根管充填材料でビタペックスと違いヨード過敏症の患者に使える。
・次亜塩素酸ナトリウム
根管洗浄材
ここまでは自分で調べることができたのですが、それぞれどのようなもので臨床ではどのような時に使うかをもっと詳しく知りたいです。
お忙しいと思いますが、よろしくお願いします。
回答1
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2013-05-17 00:10:11
こんにちは、
>歯学部2年生の学生です。
歯学部2年生の学生ですか、素晴らしいですね!
個人的な感覚で書きますね。
・EDTA
臨床的に使用されている頻度は少ないです。
日本ではスメアクリーン3%がメジャーですが、アメリカなどでは15%前後がよく使用されています。
・メトコール
今の臨床では、あまり使用されていないです。
・FG
・FC
最近使用頻度の減りつつある貼薬剤だと思います。
・ビタペックス
水酸化Ca製剤としては、よく小児の根管充填などに使用されています。
比較的置いている歯科医院は多いと思います。
・カルシペックス
こちらも置いてある歯科医院は多いですが、・ビタペックスとは好みの差になります。
・次亜塩素酸ナトリウム
1〜6%程度のものが好まれます。
今の所、根管内を化学的に洗浄するには使用した方がよい洗浄液です。
ヨーロッパの先生は低濃度のものを好みますし、アメリカ系のエンドの先生は2.5〜7%ぐらいの高濃度のものを好みます。
以前書いた根管内洗浄ですが、興味があれば読んでみてください。
http://eedental.fine.to/eeblog/2011/04/post-279.html
(個人の私見も入っているので参考程度に^^;)
頑張ってください。
エンド(歯内療法)って奥が深くハマると面白いですよ^^
>歯学部2年生の学生です。
歯学部2年生の学生ですか、素晴らしいですね!
個人的な感覚で書きますね。
・EDTA
臨床的に使用されている頻度は少ないです。
日本ではスメアクリーン3%がメジャーですが、アメリカなどでは15%前後がよく使用されています。
・メトコール
今の臨床では、あまり使用されていないです。
・FG
・FC
最近使用頻度の減りつつある貼薬剤だと思います。
・ビタペックス
水酸化Ca製剤としては、よく小児の根管充填などに使用されています。
比較的置いている歯科医院は多いと思います。
・カルシペックス
こちらも置いてある歯科医院は多いですが、・ビタペックスとは好みの差になります。
・次亜塩素酸ナトリウム
1〜6%程度のものが好まれます。
今の所、根管内を化学的に洗浄するには使用した方がよい洗浄液です。
ヨーロッパの先生は低濃度のものを好みますし、アメリカ系のエンドの先生は2.5〜7%ぐらいの高濃度のものを好みます。
以前書いた根管内洗浄ですが、興味があれば読んでみてください。
http://eedental.fine.to/eeblog/2011/04/post-279.html
(個人の私見も入っているので参考程度に^^;)
頑張ってください。
エンド(歯内療法)って奥が深くハマると面白いですよ^^
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2013-05-17 08:11:40
個人的な使用頻度は、
・メトコール、FG、FCはゼロ、と言うかありません。
・EDTA、次亜鉛素酸ナトリウムは100%。(但し、乳歯には使いません)
・ビタペックスは、おそらく年1回前後、乳歯の根管充填に。
永久歯に使用する先生もおられます。
特に移植歯には使われるようです。(私は使いません)
・カルシペックスはありますが、ほとんど使用してません。(除去するのが少し大変)
あと日本では、抜髄ではぺリオドンを使う先生も少なくないと思います。(当院では使いませんが)
・メトコール、FG、FCはゼロ、と言うかありません。
・EDTA、次亜鉛素酸ナトリウムは100%。(但し、乳歯には使いません)
・ビタペックスは、おそらく年1回前後、乳歯の根管充填に。
永久歯に使用する先生もおられます。
特に移植歯には使われるようです。(私は使いません)
・カルシペックスはありますが、ほとんど使用してません。(除去するのが少し大変)
あと日本では、抜髄ではぺリオドンを使う先生も少なくないと思います。(当院では使いませんが)
回答3
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2013-05-17 08:32:17
ご相談ありがとうございます。
良い心がけですね。
それらの材料はそれぞれ特徴があり、昔も今も歯科医師によって使い分けられています。
その材料の中でホルマリン系は生体への為害作用が強いことから、現代では本来の治癒を目指す立場からは使われません。
洗浄剤系は化学的な清掃方法として必須の薬剤です。
目的は根管治療の成功ですが、歯内療法の考えと知識、それにテクニックが備わって後に初めて材料の使いこなしができる、という順序となります。
一度、一流の歯内療法の専門家の臨床を見学するといいでしょう。
そうすれば全体がよく見え、その結果、材料の意味も自然に理解できますよ。
良い心がけですね。
それらの材料はそれぞれ特徴があり、昔も今も歯科医師によって使い分けられています。
その材料の中でホルマリン系は生体への為害作用が強いことから、現代では本来の治癒を目指す立場からは使われません。
洗浄剤系は化学的な清掃方法として必須の薬剤です。
目的は根管治療の成功ですが、歯内療法の考えと知識、それにテクニックが備わって後に初めて材料の使いこなしができる、という順序となります。
一度、一流の歯内療法の専門家の臨床を見学するといいでしょう。
そうすれば全体がよく見え、その結果、材料の意味も自然に理解できますよ。
回答4
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2013-05-17 09:14:23
諸先生方の書かれている通りですね…。
ただ、「根管治療(の基礎)を誰に教わったか?」によって使用する薬剤の種類は微妙に違うように思います。
3人の先生方の書かれているように、現在ホルマリン系の薬剤は使われない方向にあります。
しかし、僕がオールドスタイルなのか解りませんが、現時点でもFGを好んで使います。
周りの多くの先生方がホルマリン系薬剤を使われていないと知り、不安に思ったので同じ東京歯科大学出身の先生方数名に「FG使う?」と聞くと、「好んで使う」と言う答えが返ってきました。
やっぱり「アサイズムは生きているのねぇ〜」と感心しました(笑)。
(↑浅井先生と言う元エンドの教授の事です)
まあ、僕も今使っているFGが無くなったら今後使うかどうかは考えますが、微妙の所です…。^_^;
ただ、「根管治療(の基礎)を誰に教わったか?」によって使用する薬剤の種類は微妙に違うように思います。
3人の先生方の書かれているように、現在ホルマリン系の薬剤は使われない方向にあります。
しかし、僕がオールドスタイルなのか解りませんが、現時点でもFGを好んで使います。
周りの多くの先生方がホルマリン系薬剤を使われていないと知り、不安に思ったので同じ東京歯科大学出身の先生方数名に「FG使う?」と聞くと、「好んで使う」と言う答えが返ってきました。
やっぱり「アサイズムは生きているのねぇ〜」と感心しました(笑)。
(↑浅井先生と言う元エンドの教授の事です)
まあ、僕も今使っているFGが無くなったら今後使うかどうかは考えますが、微妙の所です…。^_^;
回答5
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2013-05-17 17:27:33
なるほど、では荒木先生もFG派??
これらの薬剤の臭いを、実際に嗅いでみるのも勉強だと思います。
私の場合、FCの臭いには耐えられません。
これらの薬剤の臭いを、実際に嗅いでみるのも勉強だと思います。
私の場合、FCの臭いには耐えられません。
タイトル | 根管治療で使う材料について(歯学部2年生) |
---|---|
質問者 | もきゅ。さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 19歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療関連 材料・機材関連 専門的な質問その他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。