インプラントの造骨処置の期間
相談者:
ららちゃんさん (56歳:女性)
投稿日時:2013-05-16 14:41:34
歯茎が腫れたので再度の根管治療が受けられるか、医者を探して行きました。
CTとレントゲンを撮り、これからの治療予定を先生から聞きましたがそのことで質問します。
以前の治療でブリッジしていた右下5番から7番ですが6番は3年前に抜歯して今回5番の治療を考えて診察を受けました。
CTレントゲンの結果、歯が割れていてその下の部分が黒くなっており先生が5番は抜歯してインプラントにする方針をお話しくださいました。
骨の部分まで溶けていて高さが14o横が10oくらい黒くなっていました。
この際、元の歯を抜歯して造骨して治療するとの事で約半位見てくれとのことでしたが造骨は2.3ヶ月でできるのでしょうか?
かかりつけの脳外科の先生はその期間に首をかしげていました。造骨は結構時間がかかると話していて抜歯した中に異物を入れるのは大丈夫なのか気にしている様子でした。
口の中は雑菌が多いと。
ただ写真を見るとホントに大きな黒い部分があるので心配です。
またインプラントの歯には対応年数がどの程度有るのかもあわせてお聞かせください。
かかった先生もまたお話をしてくれるというので後日再診を受けてから正式に治療はお願いするのですが・・・
CTとレントゲンを撮り、これからの治療予定を先生から聞きましたがそのことで質問します。
以前の治療でブリッジしていた右下5番から7番ですが6番は3年前に抜歯して今回5番の治療を考えて診察を受けました。
CTレントゲンの結果、歯が割れていてその下の部分が黒くなっており先生が5番は抜歯してインプラントにする方針をお話しくださいました。
骨の部分まで溶けていて高さが14o横が10oくらい黒くなっていました。
この際、元の歯を抜歯して造骨して治療するとの事で約半位見てくれとのことでしたが造骨は2.3ヶ月でできるのでしょうか?
かかりつけの脳外科の先生はその期間に首をかしげていました。造骨は結構時間がかかると話していて抜歯した中に異物を入れるのは大丈夫なのか気にしている様子でした。
口の中は雑菌が多いと。
ただ写真を見るとホントに大きな黒い部分があるので心配です。
またインプラントの歯には対応年数がどの程度有るのかもあわせてお聞かせください。
かかった先生もまたお話をしてくれるというので後日再診を受けてから正式に治療はお願いするのですが・・・
回答1
小林歯科クリニック(渋谷区神宮前)の小林です。
回答日時:2013-05-16 14:58:07
ららちゃん さん、こんにちは。
>約半位見てくれとのことでしたが造骨は2.3ヶ月でできるのでしょうか?
一般的には、骨の欠損している範囲(量)や、ららちゃん さんご自身の増骨能力により、治癒期間は左右されるかと思います。
私は、ご自身の血液を採取させていただき、濃縮した血小板を増骨させたい部位に用いることも多いのですが、従来に比べ、治癒期間が短縮されたように思っています。
どれだけの期間待ったら埋入しましょうというのも良いですが、埋入の前には、必ずレントゲン(出来ればCT)で骨の状態を確認していただいてくださいね。
ご参考まで。
>約半位見てくれとのことでしたが造骨は2.3ヶ月でできるのでしょうか?
一般的には、骨の欠損している範囲(量)や、ららちゃん さんご自身の増骨能力により、治癒期間は左右されるかと思います。
私は、ご自身の血液を採取させていただき、濃縮した血小板を増骨させたい部位に用いることも多いのですが、従来に比べ、治癒期間が短縮されたように思っています。
どれだけの期間待ったら埋入しましょうというのも良いですが、埋入の前には、必ずレントゲン(出来ればCT)で骨の状態を確認していただいてくださいね。
ご参考まで。
回答2
歯科医師の松山です。
回答日時:2013-05-16 18:07:35
>骨の部分まで溶けていて高さが14o横が10oくらい黒くなっていました
多分CTでの計測値だと思いますが、少し大きいですね。
歯根破折を長期間放置するとかなりの骨吸収を来すのですが、それにしてもこの数値は、慢性炎症が長期間続いたうえで、急性炎症も何度か起したようなケースのようなことになります(当小臼歯の平均的歯根形体から比較することが出来ますから)。
歯根破折をおこして(歯冠破折だけのこともありますので)骨の吸収が進んでいると仮定すると、頬側の歯槽骨が裂開状に欠損してしまいますので、必ず1壁以上の骨欠損になりますから、造骨をしたとしても時間がかかります。
その理由は、周囲母床骨の面積が縮小しているからです。
その他に周囲歯槽骨が長年炎症を起こしていますと、骨のリモデリングが(骨の改造)が、抜歯後も進みますのでなかなか安定しないと(いう表現になりますが)いう恐れもあります。
個人差もあるのですが、56 歳という年齢を考えると早期の骨回復は無理かもしれません。
また自家骨、合成造骨材の如何に拘わらず安定するまでに必ず吸収がおきますので、1回の造骨ではまず無理なような気がします。
1回で済ませようとすると、深くまで歯肉を剥離する減張切開が必要になったうえで、チタンメッシュのテントを張らないと無理かと思います。
最近では、トンネル法のような工夫した造骨法が用いられるようになってきましたが、私でしたらこれを2回やって、早くて6ヵ月かかると、説明、相談すると思います。
>抜歯した中に異物を入れるのは大丈夫なのか気にしている様子でした。
>口の中は雑菌が多いと。
術前に抗生物質を服用してもらう、抜歯後不良肉芽はキレイに掻爬する、抜歯後日をおいてから、造骨処置をするというような感染予防を必要とします。
そのうえで吸収性膜でふたをするというような、処置をします。
抜歯窩保護・造骨で高齢の人を除いて、めったに感染を来したことはありません。
”異物”ですが、たとえばβーTCPは、整形外科でも用いられています。
多分CTでの計測値だと思いますが、少し大きいですね。
歯根破折を長期間放置するとかなりの骨吸収を来すのですが、それにしてもこの数値は、慢性炎症が長期間続いたうえで、急性炎症も何度か起したようなケースのようなことになります(当小臼歯の平均的歯根形体から比較することが出来ますから)。
歯根破折をおこして(歯冠破折だけのこともありますので)骨の吸収が進んでいると仮定すると、頬側の歯槽骨が裂開状に欠損してしまいますので、必ず1壁以上の骨欠損になりますから、造骨をしたとしても時間がかかります。
その理由は、周囲母床骨の面積が縮小しているからです。
その他に周囲歯槽骨が長年炎症を起こしていますと、骨のリモデリングが(骨の改造)が、抜歯後も進みますのでなかなか安定しないと(いう表現になりますが)いう恐れもあります。
個人差もあるのですが、56 歳という年齢を考えると早期の骨回復は無理かもしれません。
また自家骨、合成造骨材の如何に拘わらず安定するまでに必ず吸収がおきますので、1回の造骨ではまず無理なような気がします。
1回で済ませようとすると、深くまで歯肉を剥離する減張切開が必要になったうえで、チタンメッシュのテントを張らないと無理かと思います。
最近では、トンネル法のような工夫した造骨法が用いられるようになってきましたが、私でしたらこれを2回やって、早くて6ヵ月かかると、説明、相談すると思います。
>抜歯した中に異物を入れるのは大丈夫なのか気にしている様子でした。
>口の中は雑菌が多いと。
術前に抗生物質を服用してもらう、抜歯後不良肉芽はキレイに掻爬する、抜歯後日をおいてから、造骨処置をするというような感染予防を必要とします。
そのうえで吸収性膜でふたをするというような、処置をします。
抜歯窩保護・造骨で高齢の人を除いて、めったに感染を来したことはありません。
”異物”ですが、たとえばβーTCPは、整形外科でも用いられています。
相談者からの返信
相談者:
ららちゃんさん
返信日時:2013-05-17 20:00:44
回答3
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。
回答日時:2013-05-18 04:34:19
5番が残せればベストですが残せないとなると、やはりインプラントか入れ歯になると思います。
(歯が割れている場合は残せない可能性が極めて高くなります)
ブリッジという方法もありますが、下の5、6番欠損では過重負担になるので通常は選択されません。
奥歯の支持が無くなると今度は前歯に負担のしわ寄せが来てしまいますので、5番抜歯後は何らかの形で補った方が良いかと思います。
造骨についてはケースバイケースですが、経験豊富な先生であれば方法や期間は熟知されているはずです。
次回相談をされる際に不安な点をよくお聞きになってください。
歯科治療も万能ではありませんので、複数の歯が抜けてしまったような場合にはどんな方法を用いたとしても完全に元通りとはいきません。
どこかで何らかの妥協は必要になります。
そのあたりのことも含めて、事前によくご相談をされてみてください。
(歯が割れている場合は残せない可能性が極めて高くなります)
ブリッジという方法もありますが、下の5、6番欠損では過重負担になるので通常は選択されません。
奥歯の支持が無くなると今度は前歯に負担のしわ寄せが来てしまいますので、5番抜歯後は何らかの形で補った方が良いかと思います。
造骨についてはケースバイケースですが、経験豊富な先生であれば方法や期間は熟知されているはずです。
次回相談をされる際に不安な点をよくお聞きになってください。
歯科治療も万能ではありませんので、複数の歯が抜けてしまったような場合にはどんな方法を用いたとしても完全に元通りとはいきません。
どこかで何らかの妥協は必要になります。
そのあたりのことも含めて、事前によくご相談をされてみてください。
相談者からの返信
相談者:
ららちゃんさん
返信日時:2013-05-18 10:12:43
それぞれの先生がた造骨および治療方法やインプラントについての助言、治療期間について経験談ご意見本当にありがとうございます。
先生方のお話を元に不安な点など次回きちんと伺い自分なりに判断をしたいと思います。
また、悩みがあったときには皆さんにご相談します。
そのときはまたよろしくご回答ください
先生方のお話を元に不安な点など次回きちんと伺い自分なりに判断をしたいと思います。
また、悩みがあったときには皆さんにご相談します。
そのときはまたよろしくご回答ください
タイトル | インプラントの造骨処置の期間 |
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質問者 | ららちゃんさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 56歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | インプラントその他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。