歯周病により6番抜歯予定、あまりに異なるインプラントの治療計画

相談者: Jessica88さん (37歳:女性)
投稿日時:2013-05-19 18:09:41
歯周病により右6番の骨がほとんど吸収されており、抜歯をする予定です。(かろうじて根が少しくっついている程度だそうです。)
インプラント自体厳しいとのことでしたが、専門病院2ヶ所を探して検査してもらったところ、インプラントはできるとのことでした。。
※ちなみにその部分は根尖歯周組織炎になっているとのことです。


ただ2ヶ所の病院、インプラントの治療計画が全然違いどのように判断すべきか悩んでいます。


【A院・歯周病専門医】

計画

炎症があるため、抜歯後1,2か月置いてGBR・牛の骨を入れるとのことです。
・骨ができるまで半年以上待ってインプラント


【B院・最先端のインプラントセンター】

計画
・インプラントの即時埋入を行う。
・抜歯時に炎症部分をキレイに掃除→深いところに土台を入れる(骨がほとんど溶けているので歯の根より下になります。
レントゲンをみると10ミリ以上あるので大丈夫だと)
→必要に応じて人工骨を足して終了


体の負担、期間を考えるとB院に惹かれるんですが、いくつか不安材料があります。

1)根尖性歯周組織炎をきちんと直さず、即時埋入れしても大丈夫かどうか?
病原菌が残った状態で、将来インプラントを入れた部分の骨が溶けていくのが心配です。(今の6番のようになるのが怖いです。)
菌は抜歯時に完全に除去はできるものなのでしょうか。


2)B院が、A院のように骨増量を行わない理由は、骨が出来たとしても3ミリ程度のためあまり意味がないと言います。
これは本当ですか?
A院の方法を取れば、本来骨のあったところの十分な量の骨が造られると期待していたのですが…


3)B院は歯の根より深いところにインプラントの土台を入れると言います。(根から神経まで10ミリ以上あるので大丈夫だと。)
本当に大丈夫でしょうか?
もし大丈夫なら、なぜA院は長期間かけてでもGBRをしたほうがいいと言うのか疑問です。



お忙しい中恐れ入りますが、先生方の見解をお伺い出来れば幸いです。

どちらの方法がより安全でしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2013-05-19 18:25:08
Jessica88 さん、こんにちは。

元々の歯科医院、A院、B院の3医院で抜歯が相当とのことだったのですね。


>どちらの方法がより安全でしょうか?

文面だけですと、A院、B院、どちらにも理があるようにも思えます。

また、精査の結果により、私だったらと、更に異なる治療計画を立てるかもしれません。

混乱させるようで、申し訳ありません。

もう一軒、異なる歯科医院でご相談なさってみるのも一法かもしれません。

埋入に関することだけではなく、どのようにメンテナンスを続けていくのかも、よく説明していただいてくださいね。

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回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2013-05-19 20:01:40
>2)B院が、A院のように骨増量を行わない理由は、骨が出来たとしても3ミリ程度のためあまり意味がないと言います。
>これは本当ですか?

3ミリは大きいです。
もともとインプラント治療は時間がかかるものです。
硬いものでもバリバリ食べたいとか、何とか食べられればよいとか、できるだけインプラント周囲の組織を回復しておきたいなどの考え方を吟味する必要があります。


>最先端のインプラントセンター

インプラントを埋入したうえで、口腔内の環境をできるだけ整えようとした考え方であれば、それに伴う治療がたくさんあり、インプラントを入れて終わりということではないように、少なくとも自院はしています。
意味は図りかねるでしょうが、言外を感じ取ってもらいたいです。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2013-05-20 01:21:17
こんばんは。

現在直面している問題が、

>将来インプラントを入れた部分の骨が溶けていくのが心配です。(今の6番のようになるのが怖いです。)

という点です。
とても本質をついた不安だと思いますよ。

少し正確ではない表現を使うと「インプラントも歯周病になる」ということです。
現在大変な問題になりつつあります。



実際はどうか分かりませんが、「歯周病専門医」か「最先端のインプラントセンター」か、と言うキーワードだけで判断するとしたら、個人的には圧倒的に前者に魅力を感じます。

インプラントを埋めるだけなら別に難しい技術は要りませんが、歯周病をきちんと管理していくのはそれなりだと思います。

Jessica88さんが37歳という若さで歯周病を理由に歯を失ったとしたら、平均から考えて異常なほど早く歯周病が進んだ、とてもハイリスクな方ということになります。

普通なら、今入れるインプラントも歯周病(正確にはインプラント周囲炎という名前の病気)になると考えるのが自然ですよね?まだ半世紀ぐらい使う必要があるので。

でもたぶん、歯周病とは少し違う理由で抜歯に至っている様には思うのですが、、どちらにしても今後の歯周病に最大限の注意を払っておく必要はあると思いますよ。



あとこれもたぶんですが、自分ももう少し違う治療計画を立てるかも知れません。

小林先生が仰る様に、まだ他でも相談してみても参考になるかも知れませんね。

歯周病治療と予防に力を入れているところ」で、「今後ずっとメインテナンスに通えるところ」というのが探す時のキーワードと考えて良いのではないでしょうか?

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回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2013-05-20 08:20:05
ご相談ありがとうございます。

>1)根尖歯周組織炎をきちんと直さず即時埋入れしても大丈夫かどうか?

きちんと治すことが大前提です。
一度で治せることもあります。


>病原菌が残った状態で、将来インプラントを入れた部分の骨が溶けていくのが心配です。(今の6番のようになるのが怖いです。)


そのとおりです。
目先の成功よりも、将来の見通しがとても大事です。


>菌は抜歯時に完全に除去はできるものなのでしょうか。


通常は手を尽くせば除去できます。
そうでないと骨髄炎として残ってしまうこともあります。


>2)B院が、A院のように骨増量を行わない理由は、骨が出来たとしても3ミリ程度のためあまり意味がないと言います。
>これは本当ですか?

全体の骨の量が基本で、そのうえで3ミリ増えた場合に価値があるかどうかが決まります。


>A院の方法を取れば、本来骨のあったところの十分な量の骨が造られると期待していたのですが…


骨を作る方法がいろいろありますが、その方法が長期的に骨を維持できるという証明はありません。


>3)B院は歯の根より深いところにインプラントの土台を入れると言います。(根から神経まで10ミリ以上あるので大丈夫だと。)
>本当に大丈夫でしょうか?


ありえます。
ただし、後の歯周病管理がとても難しくなります。

その対策も一緒に説明されたならば、一つの選択肢となります。
そのデメリットを説明されないのであれば、目先のメリットを急いでいるだけとも考えられます。


>もし大丈夫ならなぜA院は長期間かけてでもGBRをしたほうがいいと言うのか疑問です。


それは歯周病予防の観点からは納得できます。
しかし、インプラントの治療方針としては浅い考えのように思えます。


要するに、目先のインプラント治療の成功を目指すのか、これから何十年も成功を維持しようと目指すのかによって、インプラントの治療方針も、その後のメインテナンス計画も全く違ってくるということです。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Jessica88さん
返信日時:2013-05-20 08:41:38
先生方、お忙しい中ありがとうございます!
治療前にお伺いできて本当に良かったです。

おっしゃるとおり、また別のお医者さんをさがしてみたいと思います。
骨の吸収が酷いと言われているため、「骨再生」のキーワードで検索しているのがまずいのでしょうか…

両院共疑問が残る治療計画のような感じですが、皆様が考える「最善」はどのような方針なんでしょうか。

GBRをしない治療?

皆さま何か含まれている感じですが、素人の私からしたら皆目見当もつきません。涙
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2013-05-20 09:40:09
>骨の吸収が酷いと言われているため、「骨再生」のキーワードで検索しているのがまずいのでしょうか…

そうですね…。

僕なら「インプラント」「メインテナンス」「CT」「周囲炎」などのキーワードの組み合わせから調べるでしょうか。
(全部突っ込んでも、それがあたりと言う訳ではないと思いますが…)


>両院共疑問が残る治療計画のような感じですが、皆様が考える「最善」はどのような方針なんでしょうか。
GBRをしない治療?

いや、必要に応じてするべき処置はしなければなりませんね。


ただ、Jessica88さんが探すべきは、「納得のできる治療方針を提案してくれる歯科医」のような気がします。
(失礼な言い方ですが、言葉ばっかりの頭でっかちになっていると本質を見落としている可能性がありますから注意が必要です)

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2013-05-20 21:48:44
>両院共疑問が残る治療計画のような感じですが、皆様が考える「最善」はどの ような方針なんでしょうか。
GBRをしない治療?

私は患者さんがどうしたいか?が1番になります。
まずは現状がどうかによって多少はかわってきますが、手術回数が少ない方が良いとか(抜歯即時)、確実が良いとか(抜歯して時間がたって埋入)、患者さんの希望は一人一人変わってくると思います。

ですから私であれば、先生を選ぶコツとしては、治療方法を絞ってこれが良いと言う先生よりも、患者さんの考えにそって治療方法を言ってくれるか、あるいは患者さんの考えにそっていくつか治療方法を提案してくれる歯科医院ですかね。

あまり参考にならないかもしれませんかねえ。

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回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2013-05-21 08:12:50
書き方が悪くて「ひっかかり」が出来てしまった様ですみません。

加藤先生のコメントが素晴らしいと思います。




タイトル 歯周病により6番抜歯予定、あまりに異なるインプラントの治療計画
質問者 Jessica88さん
地域 非公開
年齢 37歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯周病で抜けた・抜く予定
抜歯:6番(第一大臼歯)
インプラント治療法
インプラント関連
回答者




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