抜歯半年後から不定愁訴に悩む。このままインプラントしてもよいものか

相談者: 神戸会社員さん (50歳:男性)
投稿日時:2013-05-19 11:39:12
18年前に左下6番の奥歯を失いました。
以降保健適用の入れ歯をしていますが、違和感がつよくつけていないこともあります。

1年に3回かかりつけ歯科定期検診を受けており、他の歯は問題ありません。
神経もすべて残っています。
歯周病もありません。 
歯槽骨量も十分にありぐらついた歯はありません。
インプラントに向いているように言われることもあります。
(尚、かかりつけ歯科医はインプラント治療をしていません)

ここからが本題ですが、抜歯半年後くらいから、不定愁訴で悩んでおります。
眼、肩、首の強い痛みです。
しかしながら、どの歯科医さんからも痛みと歯のかみあわせとの関連について何か問題があると言われたことがありません。

痛みは、心療内科、ペインクリニックでのブロック注射、ビタミンEの摂取(病院で処方されたもの)でなんとか対症療法的にコントロールしています。

インプラント治療で不定愁訴が増加するリスクがある。
という意見と逆に噛み合わせがよくなった結果改善するという意見があります。
前者の不定愁訴の増大(悪化)の原因としてどのようなものが考えられますか。
このままインプラント治療を受けてもいいものでしょうか。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2013-05-19 11:49:01
> 眼、肩、首の強い痛みです。
>前者の不定愁訴の増大(悪化)の原因としてどのようなものが考えられますか。


個人的にはTCHの増悪を疑います。

⇒参考:TCH


>このままインプラント治療を受けてもいいものでしょうか。

インプラント治療に先立ち、TCH是正に取り組まれる事をお勧めいたします。
(当院ではそのように指導しております)

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2013-05-19 12:35:54
私も櫻井先生のTCHを考えてみるのは良いことだと思います。

インプラント治療を開始する前にまずは、痛みの原因を取りたいですね。
インプラント治療によってストレスが増せばTCHがひどくなることもあるかもしれません。

まずはTCHの是正を取り組んでみてはどうでしょうか?

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 神戸会社員さん
返信日時:2013-05-19 13:33:28
櫻井先生、加藤先生、回答ありがとうございます。
TCH考えてみます。

ところで不定愁訴の症状のなかった人が、インプラントをしたことによる不定愁訴が起こるリスクも気になります。
この点についてはいかがでしょうか。
滅多にない事例と言えるのでしょうか。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2013-05-20 08:29:59
ご相談ありがとうございます。

噛み合わせと全身の異常との関連は証明されておりません。

したがって、抜歯したから不定愁訴が出たとか、インプラントをしたから不定愁訴が出たとかの証明や予測はできません。

しかし、6番とはもっとも力が出る歯です。
それを失って身体への影響がないはずはないという一部の考えもあります。
それもまた否定されておりません。

力は歯の形ではなく、歯の根で発揮されます。
その根がない入れ歯は効果は限定されるはずです。

インプラントは歯の根から回復させる治療です。

もし仮にそこまで治療目的を広く見て行う治療計画があり、しかも首尾よく成功させたならば、今よりも良くなる可能性も無くはないはずです。
もちろん目的は良くても,治療に失敗すれば、今より悪くなることだって充分あり得ます。

その場しのぎの治療を繰り返すとかえって悪化することは当然のリスクです。
慎重にご検討ください。

そしてこの教訓を他の歯に生かし、もう抜歯しないですむ本当の予防医療を継続的に受けましょう。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2013-05-20 10:22:39
インプラントをしたことによる不定愁訴が起こるリスクも気になります。

個人的にはこのような経験はありません。

むしろ、片側の歯が欠損していて「変な咬み癖」が付いてしまっていた方にTCH是正とインプラント治療を行い「両方で安定して咬めるように」したところ、左右のバランスが取れた事により肩こりや緊張性頭痛などが改善したという経験はあります。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2013-05-20 13:51:28
櫻井先生がおっしゃるように左右バランスよく噛めると改善することは経験があります。
ただし、食べ物が何でもよくかめるようになり、よく食べるようになって結果として体重が増加してしまった患者さんはいらっしゃいますが、不定愁訴がでることは経験が無いですね。

他院でインプラントをして合併症で悩まれる方は経験がありますので、インプラント治療をされるならば、インプラント専門医など経験がある先生に相談されると良いと思います。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2013-05-21 06:16:38
神戸会社員さん

おはようございます。

インプラント治療で不定愁訴が増加するリスクがある。

全く個人的な意見ですが、僕が見聞きした、歯科治療(インプラントを含む)に伴う、不定愁訴の発現は、治療が原因であるというより、治療が引き金(トリガー)になっているものが多いように感じます。

抜歯をおこない、その後、肩などに強い痛みを感じるようになった場合、「抜歯をしたから肩が痛くなった!」と患者様が深く思い込んでしまうと、患者さまの中では「原因は歯科治療」となってしまいます。

もちろん実際に見ていないので、原因はほかにあるのかもしれません。

現在の問題が解決しない状態でのインプラント治療は、僕はおすすめしません。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 神戸会社員さん
返信日時:2013-05-22 11:49:12
櫻井先生、加藤先生、さがら先生、橋本先生
貴重なご意見ありがとうございました。

さがら先生のご意見によると
噛み合わせと全身の異常との関連は証明されておりません。
>しかし、6番とはもっとも力が出る歯です。
>それを失って身体への影響がないはずはないという一部の考えもあります。


わたしの不定愁訴の原因は、生活習慣、抜歯、仕事上のストレス などさまざまな要因が関係しているように思います。
痛みにも生活ストレスなどによって増したり 減ったり波があります。

ただ「不定」愁訴といいましたが、わかっていることもあります。

痛みがでるのは常に左目、首の左側、左肩
と左側に集中している。

左上半身の血行が悪い(特に肩より上)

老廃物などを含んだ汚れた血が眼など血管にとどまる

それが刺激となって痛む。


星状神経ブロック注射などで 一時的に血行をよくしたり、ビタミンEで血行をよくする治療は、大変効果があります。
ただ何故血行が悪いのかが 不明なので対症療法を続けています。現状は日常生活には支障のないレベルまで落ち着いてはいますが、このまま一生星状神経ブロックを定期的に受け続けるのはどうかと思っています。

インプラントをする

噛む力が元に戻る

体の左右のバランスがよくなる

左半身の血行が良くなる.

不定愁訴が今より改善する。

と言う点がまさに期待している点なのです


噛み合わせは問題ないと言われています。
かめない歯はありません。
歯ぎしりもありません。
日中はどちらかうと上下の歯は触れていないと思います。
ただ6番の歯がないことで体の左右のバランスが悪いような気はします。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2013-05-22 11:56:56
他の先生がイロイロ答えているので、おおむね同意見です。


結論としては、”やってみなければ分からない”です。
ただ、インプラント入れ歯のように”合わなければ作り変え!”という行為が簡単に出来るものではありません。
手術も伴いますし、骨と融合したものを気に入らないからと言って簡単に除去できるわけでもありませんので。

リスクを考えるなら、出来のいい入れ歯を試した方がいいでしょうし、リスクも鑑みた上でトライするならインプラントもアリでしょう。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2013-05-22 12:28:43
ご返信ありがとうございます。

口と身体の関連を調べる検査の一つにオージオメーターという聴力試験があります。
これは脳磁気を精密に測定する大型の機械でも確認されています。

もし奥歯噛み合わせに異常があると高音域の聴力が低下することが多いと分かっています。

あるケースでは、お年寄りで耳が遠い方やめまいは、原因が年を取ったせいではなく、噛み合わせに原因があって、その治療によって耳が回復したことを聴力試験で確認できたという報告もあります。


エビデンスはありませんが、奥歯の治療をしたら、自然に腰痛が治ったという話は頻繁に聞きます。


治せるかどうかは別として、個人的にはこれらの例から、口と身体はつながっているため、歯だけを切り離して考えない方が安全性が高い気がしています。

もし仮に、むし歯予防は身体の種々のトラブル予防につながるとするならば、とてつもなく価値は高いかも知れません。

私個人的には、身体や気持という全体を視野に入れた、口の健康を目標にすることが歯科医院の大きな仕事だという気がしています。

回答 回答9
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2013-05-22 18:39:04
多分左の咬合高径の不足が関係していて、インプラント埋入後もそれを考慮しなければ、あまり変わることは起きない気がします。

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2013-05-22 19:14:28
ヒトは一日のうちに,上下の歯を合わせるのは20分以内といわれています.

ということは,23.5時間ほどは”噛み合わせていない!”わけです.

だとすると,6番1本を補綴して,噛み合わせ自体の効果を多大に期待するというのはナンセンスなような気もしますが.

6番を補綴したら,一日中噛み合わせますというのであれば,何らかの影響(悪影響もありえます)は出るかもしれませんが・・・.

高さにしても同じです.
高さを挙げる治療は,すべての歯をいじらなくてはならないリスクがあります.
また元に戻すことはできませんので,私としては全く勧めることはできませんね.

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答11
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2013-05-22 21:42:49
左下6番の喪失理由は非常に気になります。

考えられる幾つかのストーリーとして、

「元々、主咀嚼側は左であり、しかもかなり偏りがあった。特にその6番がkey toothであった」としたら、インプラント治療が主訴改善のために非常に効果的となる可能性はあると思います。

只、私には、左右均等に咬めるように・・との発想はなく、神戸会社員さんの場合は左側のみの咀嚼機能の復元です。


只、もう一つ、全く異なった解釈もあります。

「身体が、何らかの理由によって、左下6番の存在を許容出来ないことから、自ら、それを排除した」可能性です。
この場合は強固な構造を持つインプラントが主訴改善のためにマイナスになるかもしれません。

文面からの推測では前者の可能性がより高いかとは思いますが、残念ながら責任のある回答は出来ません。
最初に述べましたように、左下6番喪失の理由、それに至った経過が診断の上で非常に重要であろうかと考えます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 神戸会社員さん
返信日時:2013-05-27 11:10:42
藤森 先生
左の歯を失った経緯ですが10歳の時、虫歯が原因で抜歯をすすめられました。
なんとか残す方向でだましだまし使っていましたがとうとう32歳の時歯ぐきから膿がでてきて抜歯にいたりました。
元々、私の歯は1本1本の歯はおおきくしっかりしていて、どの歯医者さんからも他の歯、歯ぐき、骨の状態がいいので

「どうしてこの1本だけなくされたのですか」

と言われることが多いですす。

咀嚼側が左右どちらかどちらかは、わかりませんが右利きであり、陸上競技やテニスをしていましたがスポーツ等では右半身方が体の使いこなしはなめらかなわりに、左半身の使いこなしは下手です。
回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2013-05-29 21:12:56
口唇を軽く閉じて、楽にした場合。
舌が少し左側または右側のどちらかに僅かに寄っている感じがありませんか。
僅かな舌の偏位によって、色々な症状が現れる方がおられます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 神戸会社員さん
返信日時:2013-06-02 10:31:02
【失った6番奥歯は13mm】

児玉 先生
回答ありがとうございます。
舌の偏位は意識したことがありませんが、普通だと思います。
他の人から舌の位置について過去に指摘されたこともありません。

話はかわりますが、歯ぐきに鍼灸などでいう「ツボ」などがあるということはあるのでしょうか。

仮説として

奥歯でしっかり噛むことで歯ぐきを刺激し、血行をたもつ(この「刺激」とは鍼灸でいう「ツボ」に対する刺激のような良い意味での刺激)

抜歯で左の歯ぐきに対する刺激が極端に減少しした。

左右のバランスがくずれる。

結果として左眼、左肩、首の左側の血行が悪くなる。


返信3で書きましたように私の6番の奥歯は普通の人に比べて大きい方で5番7番の間隔は13mmありそこにすきまなく6番の奥歯がありました。
立派な奥歯だったようです。
6番が失われたことによる咀嚼機能の低下はかなりあったように思います。

個人な意見としては、部分入れ歯をしているので、噛み合わせは、問題ないように思っています。
噛み合わせは問題ないですが やはり入れ歯側でかむより天然の歯である右側で噛むほうが しっかりかめて食事はおいしいです。
繰り返しになりますが6番以外の歯は、すべて神経がある天然歯でかつ、かぶせものをした歯はありません


【期待していること】
インプラントをする

6番の歯ぐきに対する刺激を回復する

血行が改善する


専門家の方はどうおもわれますか。
回答 回答13
  • 回答者
回答日時:2013-06-02 23:27:25
インプラントは骨に埋め込みますので、
インプラントにかかる力は骨が負担します。
ですので、インプラントにすることで歯茎が刺激され、
血行が改善することは無いと思います。

刺激という意味では入れ歯は歯茎への刺激が大きいですが、
それが血行改善には繋がらないように思います。

歯茎の血行を良くすると健康になるというイメージを
お持ちの方は多いですが、
通常の状態の歯茎であれば血行は十分に保たれています。

血行が十分でないというケースは
例えばタバコを大量に吸っているとか
(ニコチンの作用で血管が収縮します)であれば考えられますが、
そのような場合は歯茎に刺激を与える程度では
血行の改善は望めません。
(血行を悪くしている原因のタバコを減らす必要があります)

また、刺激を与え続けるとそれによって血行が良くなるよりも、
慢性刺激で細胞が癌化するリスクの方が大きいかもしれません。

血行に関しては無理に歯科と結びつけずに、
独立して考えられた方が良いかと思います。

ただ、もし現在、
片方ではほとんど噛んでいないような状態なのであれば、
インプラント等で補うことで使っていなかった側の筋肉を使うようになり、
その部分の血行が多少改善する可能性は考えられると思いますが、
それが全身の不定愁訴の改善に結び付くかどうかはわかりません。

回答 回答14
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2013-06-02 23:59:27
なぜ、10歳の頃に、その歯だけ重篤な虫歯になったのでしょうかね?

成長発育期に、そもそもの原因があるとしたら、やはり診断は簡単ではないかもしれません。

少なくとも実際に診て貰う必要があると思います。
それでもインプラントがプラスになるか、或いは、その逆か、の確実な予測は難しいかもしれません。

回答 回答15
  • 回答者
回答日時:2013-06-03 00:24:18
質問に対してここに記載していることは、歯科全体の考えではなく、個人の見解であることをお断りしておきます。


歯ぐきに鍼灸などでいう「ツボ」などがあるか

歯茎を刺激することで症状が改善することは体験しています。

同じ症状でも人それぞれで部位が違い、探すのが大変なのと方法が他にもあるので、今はしていませんが・・・

歯茎を刺激すると、頭痛、首や肩の痛み、歯の違和感や痛み、顎関節症状、ドライマウス、その他にもいろいろな症状が改善した経験をしました。

回答 回答16
  • 回答者
回答日時:2013-06-03 14:03:46
>【期待していること】 インプラントをする

6番の歯ぐきに対する刺激を回復する

血行が改善する


ですが、インプラントと天然歯の歯茎は線維・血管の走行が異なっていますので、天然歯と同じような血行は無理だと思います。

歯牙移植で歯を再生出来れば歯茎は同じですから血行も同じようになるとは思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 神戸会社員さん
返信日時:2013-06-06 13:41:34
どの先生方も親身に相談になのってくださり感謝しております。

掲示板での意見もかなり煮詰まり、回答は出尽くしたように思いました。
感謝いたします。

専門家でもそう簡単に結論がでるものではないということが、よく理解できました。

安易にインプラントを行い、期待した結果はでないこともあるので慎重に判断すべきということがわかりました。

色々ご意見ありがとうございました。



タイトル 抜歯半年後から不定愁訴に悩む。このままインプラントしてもよいものか
質問者 神戸会社員さん
地域 非公開
年齢 50歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯後の痛み・異常・トラブル
抜歯:6番(第一大臼歯)
噛み合わせ(咬合)その他
歯科と全身疾患その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい