二次カリエスを発生させない治療と歯医者の選び方

相談者: かっちさん (38歳:女性)
投稿日時:2013-06-05 08:26:00
5年くらい前に治療した銀歯が取れたので家の近くの歯医者を受診しました。

レントゲンを撮ると、その歯は神経まで虫歯が達しており、抜かないといけないと言われました。
銀歯があったときは痛みもなかった歯です。

結局、2次カリエスができ削り、かぶせものをする。
でも何年後にはまた中は虫歯になる。

年をとるまでに一体何回これを繰り返すのか?
毎日きちんと歯磨きをすれば本当に保てるのか?

この治療法に疑問を持ち調べ始めたのですが、治療法も病院も色々ありすぎて混乱してしまい、思い切って投稿した次第です。

そうではなくて、虫歯にならない治療法を知りたいのです。


教えて欲しいのは

保険適用内で最善の方法

自由診療での最善の方法

●その場合、どのよう点に気をつけて病院を選べばよういのか

です。


以前2007年の投稿で同じような内容のものがありましたが、今現在変わってないでしょうか?

それから、私の場合、神経まで達している歯とそうでない歯があるので、それぞれ教えていただければと思います。

宜しくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2013-06-05 08:52:20
かっち さん、おはようございます。

>年をとるまでに一体何回これを繰り返すのか?

良いことに気がつきましたね。


>毎日きちんと歯磨きをすれば本当に保てるのか?

自己流で続けても、防ぎきれるとは、少ないように思います。

最善の修復が出来ているということが前提ですが、今の状態に合ったセルフケアの手法や、間食を含む食事の摂り方を指導していただき、実践していくこと、TCHなどの癖を是正すること、定期的なメンテナンスを継続していくことです。

それらが揃って、再治療の回数をゼロに近づけることが可能になります。

ちなみに、疾病の無い健康な状態を守り育てることについて、健康保険は給付されませんので、自費での受診になります。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2013-06-05 09:02:58
そうですね…

>年をとるまでに一体何回これを繰り返すのか?

残念ながら歯科治療は「リペア」と「延命」にすぎません。
「予防に勝る処置は無し」です。


>毎日きちんと歯磨きをすれば本当に保てるのか?

これも残念ながら無理だと思います。

詳しく書き始めるとキリが無いので簡単に書きますが、

 プラークコントロール
 フォースコントロール(TCH是正、ブラキシズム対策など)
 
そして

 栄養のコントロール

が必要になると考えています

 ↑2007年の考えからはだいぶ変わりましたね(笑)。



二次カリエスを発生させない治療法

以下、私見です。
ポイントはたくさんありますので、僕が個人的に大切だと思う点に絞って書きます。

インレーに関して言えば

 1 削りすぎない範囲でしっかり感染歯質を除去する
 2 レジンコーティングを行う(←保険の範囲だと厳しい?)
 3 しっかりした印象、模型、技工
 4 しっかりした接着操作
 5 メインテナンス
 6 プラークコントロールとフォースコントロール

でしょうか。


>●その場合、どのよう点に気をつけて病院を選べばよういのか

 ルーペやマイクロスコープを使った拡大精密治療を行っている
 メインテナンス、管理、指導をしっかり行っている

でしょうかね…。


>神経まで達している歯とそうでない歯がある

基本的な考え方は上記したような医院さんでポイントを押さえた治療を受ける事に変わりは無いと思います。

神経まで達した虫歯であっても歯髄が感染していなければ覆罩をしっかり行う事で抜髄は回避する事が出来ると思います(そのためには拡大精密治療は必須となります)。



>●保険適用内で最善の方法

個人的には「丁寧な治療を心がけてもらう」としか言いようが無いと思います。

健康保険はあくまでも「疾病保険」であり、残念ながら「予防」と言う概念は含まれておりません。

言いかえれば「虫歯になったら使う事が出来る制度」です。

「保険の範囲での最善」はありますが、それが「自身の健康に対する最善」とは一致しない部分が多々あります。



以上、あくまでも私見でした。

3人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2013-06-05 09:08:36
保険適用内で最善の方法

フクトウという治療方法があります。
痛みが現在なければ適応の可能性はありますので、相談する価値はあると思います。


自由診療での最善の方法

保険で認められていないお薬が使えます。
また、自由診療では費用はかかりますが、時間をかけて丁寧に治療してもらえることが多いと思います。

ただし、費用は治療内容に比例することが多いと思います。


●その場合、どのよう点に気をつけて病院を選べばよういのか

自由診療ならば時間をしっかりとって治療がしてもらえる歯科医院が良いと思います。
保険診療ならばフクトウの話をして、出来るかどうか聞いてみると良いと思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2013-06-05 09:55:07
2次カリエスができ削り、かぶせものをする。
>でも何年後にはまた中は虫歯になる。

象牙質まで虫歯菌が達すると歯の構造上、虫歯菌が象牙細管内に侵入すると言われています。
ですから、エナメル質に限局した虫歯の状態で早期に修復治療を行うことが必要でしょう。

歯が生きている間は、象牙細管内にある象牙細管内液の圧のお蔭で細菌が内側へと侵攻するのを防いでくれていますが、体力の低下、衰弱栄養障害や麻酔、砂糖の摂取、ホルモンバランスの乱れ等で液体の圧が低下するあるいは逆流するようになると細菌が象牙細管内の中で移動すると言われています。

虫歯菌や他の細菌の活動により歯が脱灰されるので2次カリエスに内側からなるのですが、(修復物の辺縁がうまく合っていなかったり、欠けたりして修復物のヘリから2次カリエスになるケースも多々ありますが)細菌が悪さをしたり増殖するためには栄養の供給が必要でしょう。

正しい食生活を行って質の良い象牙細管内液があれば修復処置をした後の内側からの2次カリエスの進行は起きないはずです(象牙質は生きている組織ですから2次(3次)象牙質が出来て自身で防御できる機能を備えていますから。)

(以上Dentinal Fluid Transpot学説を元に(目に見えないことに関しては色々な考え方があります))


虫歯と砂糖・あるいは、炭水化物(細菌が分解しやすいもの)摂取との関係は以前から多くの研究で関連が高いと言われています。

ですから虫歯になる人は、2次カリエスにもなる可能性が高いと思われ、ご自身の食生活を見直されるきっかけにされると一生の健康にとってプラスに働くのではないかと思います。


>神経まで虫歯が達しており、抜かないといけないと言われました。

神経を抜くのと歯を抜くのではダメージは違いますから、神経を抜くほうですよね?

出来れば神経を抜かずに保存する方法が選択できる歯科医院で救ってもらわれれば歯の寿命は格段に延びたのではないかと思います。
残念ながら多くの場合、保険適用外の治療になります。



>●保険適用内で最善の方法

初期のうちに虫歯を発見してもらいきちんと修復してもらうことが一番良いと思います。
そのためには、定期的に歯科医院で検診を受けることが大事です。


>●自由診療での最善の方法

いったん象牙質内に細菌が侵入するとどんなに緻密な治療を行っても人がすべて取り除くことは不可能です。

無理にすべて取り除こうとすると歯髄症状が出たり、神経を取らなければならなくなったりといった悪循環に陥るケースも多々ありますから、薬剤での殺菌・消毒を併用しつつ生体反応を促して第2(3)象牙質を積極的に作らせて神経の保護部位を作ったのちにヒトが出来る範囲で除去・修復を行う方法があります。

私はドックス ベスト法という方法を使っていますが、他にも3mixなど何種類か方法があります。
保険適用外の薬剤・使用法で行う方法は自由診療になります。


>●その場合、どのよう点に気をつけて病院を選べばよういのか

櫻井先生のようなお考えの先生も多くおられ実績をあげておられる先生も多数おられますから、精密治療を行っている歯科医院を拡大鏡マイクロスコープ検索ワードで探されるか、先に書いた薬剤法を採用されている歯科医院を探されるかが早いでしょうか。。。



しかし、いずれもご満足される治療法には相性があるでしょうから、十分説明を受け、納得されて経験してみるしかないのではないでしょうか?

虫歯で歯医者にかからなくてもよいように(=慢性疾患で医者にかからなくてもよい)予防をしっかり学び、定期的に歯科で管理してもらうことが一番確実な治療法だと言われる時代になっています。

参考にしてください。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2013-06-05 23:52:01
ご質問は「二次カリエスを発生させない治療法」ですよね?

TCHとかフォースなんとかとか薬の名前とか色々出てきてますが・・

初発カリエスでも2次カリエスでも、直接の原因はただ1つ「プラーク」ですから、もっとシンプルに考えて良いと思います。


自分が思うにポイントは2つで

@削られた歯と修復物の間に段差や隙間がなく、不自然な形態にならないこと

A修復物の素材はプラークをためにくい、あるいは抗菌性や歯質強化作用を持つこと


@を出来るだけ達成させるためには、歯科医技工士の技量はもちろんですが、拡大視野での作業、十分な時間の確保が必須だと思います。

高いレベルは、コスト重視でスピード競争の様にならざるを得ない保険適用範囲内では難しいと思います。(自費なら安心とも言えませんが)


Aについては、@が達成された上でないとまったく意味を成しません。

プラークをためにくい素材はセラミックで、次に天然歯質、次にメタル、レジンハイブリッドセラミック)の順です。

抗菌性や歯質強化作用については一部の充填用レジンやセラミック等を接着する時に使うレジンセメントの一部製品でそういったものがありますが、現在のところは上に挙げたポイントに較べるとインパクトは遥かに小さいと思います。

ただどれだけ頑張ってもこれだけで確実とは言えません。
「削られたことがない天然歯」には負けると思います。



>●その場合、どのよう点に気をつけて病院を選べばよういのか

上述した内容を踏まえると、高いレベルを希望する場合は少なくとも自由診療で、拡大視野で長時間を確保して施術してくれる歯科医院が最低条件になる様な気がします。

ですがこれは「治療法」だけに話を絞った説明なので、実際にはブラッシング方法などを含めたプラークコントロールも高いレベルで維持出来ないとやはり意味がないと思います。

自己流のブラッシングや知識では多くの場合不十分ですし、やる気も普通長くは続きませんから、定期的にプロに指導やチェックをしてもらって知識を増やし続けることが、2次カリエス予防には「最善の治療法」と同じぐらいか、あるいはより効果的かも知れません。

予防、健康増進といったことは保険診療の概念にはありませんが、そういったことにも十分に力を入れていそうで長く定期的に通えそうな医院探しがお勧めです。




タイトル 二次カリエスを発生させない治療と歯医者の選び方
質問者 かっちさん
地域 非公開
年齢 38歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
二次カリエス(2次的な虫歯)
歯医者さんの探し方・見つけ方
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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