電磁波過敏症を理由に正常なインプラントの除去は間違いでしょうか?

相談者: ウィキョウさん (49歳:女性)
投稿日時:2013-06-02 21:25:56
初めて投稿します。
よろししくお願いいたします。

左下5番と右下6番にインプラントを入れて約10年経過、経過良好で骨結合(?)も良好、噛み心地良好で満足していました。

1年前から原因不明の体調不良、船酔いのような動揺感と耳鳴りが始まり、耳鼻科や内科通院しいろいろ治療しましたが、改善なく、頭痛動悸、不眠、倦怠感、さらに左下顎インプラント付近の圧迫感ないし鈍い痛み、電流のような症状も伴うようになり、非常な不快感を自覚しています。

特にiPADを使用するようになってから悪化したため、電磁波過敏症ではないかと思うようになりました。(今は使用をやめています)

先日、ふと窓の外を見ると、2件隣の3階屋上の看板が撤去され、そこにPHSのアンテナを発見しました。
設置時期と体調不良時期が合致しており、このアンテナの電波が原因ではないかと思っています。

ネットなどの情報から、チタン製のインプラントに電磁波が集積する可能性があり、自律神経障害をきたす可能性があるかもしれないと伺いました。
物忘れなど、脳への障害も起こすかもしれないとのこと。
非常に心配しています。

現在の不快な症状を改善できる可能性が少しでもあるのなら、
インプラントの除去をお願いしたいのですが、主治医には、症状との関連不明だし、除去も大手術になるので、かえってデメリットが大きいですと言われました。

主治医の説明にたしかに合点はいきますが、不快症状と不眠が続き悶々としています。(持家のため転居はできません)。

なお、隣のアパートにすむ女性が半年前に私と同じ症状を感じていて、突然インプラントが壊れて部分脱落、除去するに至ったとのこと。

全く正常なインプラントを、電磁波過敏症を理由に除去するのは、間違いでしょうか?
このまま体内金属を持っていると思うと不安です。

インプラント除去以外に電磁波を改善できる方法はあるでしょうか?

アドバイス、よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2013-06-02 23:49:29
こんばんは。

相当辛そうな状況ですね。
電磁波が身体に及ぼす害自体が現在のところ科学的に証明されていない様に思いますから、インプラントを外すことで体調が改善するのかどうかを予見することは難しいです。

害が公式に確認出来ていない以上、インプラントの除去も含めてその症状を改善する信憑性の高い情報も皆無と言えます。
(「電磁波防護ナントカ」という製品も巷に溢れてますが、あり得ない様な・・)



ですがウィキョウさんもそういったことはよく承知の上で、それでもということですから除去しても良いのではないかと個人的には思います。

確かに手術のデメリットはとても気がかりですし、たかだか1cm程度のチタンの棒と何mも離れたところのアンテナとの電磁波の関係というのも理屈ではかなりの無理があると思うのですが、歯の欠損を補う方法はインプラント以外にもありますからね。

主治医の先生が説得出来ればいいですね、また諦めずに相談してみてはいかがでしょうか。

・・ただ当然ながら、身体への侵襲もそれなりにありますし、インプラントを外して金属のブリッジなんかを入れることもないでしょうから、おそらくコストも相当だと思います。

もしも他に出来そうなことがあれば出来るだけ他のことを優先されることをお勧めはします。

例えばアンテナの管理会社と交渉してみるとか・・



お大事にどうぞ。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2013-06-02 23:56:48
WHOの報告によると、電磁波過敏症と言われる方を調べたほとんどの調査では、電磁波を浴びていることと電磁波過敏症の症状の間に関連性はないということのようです。

原因は電磁波というよりも、電磁波を気にすることによるストレスや、その他の環境要因のほうが大きいと考えられているようですね。

おそらく、ほとんどの医療関係者はそのように考えているでしょうし、僕もそうだろうなぁと思います。

ですので、電磁波過敏症を理由にインプラントを除去するというのは、一般的な歯科医師であれば難色を示すと思います。

それでも、ウィキョウさんがどうしてもインプラントを除去したい、除去することで体調が良くなる気がするというのでしたら、事情をお話しして除去してくれる歯科医師を探す必要があると思います。

その際には、インプラントを除去することのリスクについてもよく説明をしてもらってください。

なお、隣のアパートの方のインプラントが脱落した件と電磁波については、全く関連性が無いと思います。

インプラントは除去が大変ですので、もし電磁波で脱落してくれるのであればありがたいのですが。。。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ウィキョウさん
返信日時:2013-06-03 15:38:50
>>渡辺先生

さっそくのご返信と温かいお言葉を頂きありがとうございます。
お言葉で救われる気がいたしました。

おっしゃるように、主治医の先生とは良好にコミュニケーションが取れておりますので、もう少し相談を続けてまいります。

幸い、アンテナの立っている建物の大家さんが理解を示してくださり、今日から撤去の方向で動き出しました。
これで、少し時間的、精神的余裕ができました。

主治医の先生には何の落ち度もミスもなく、完璧なインプラント手術をして頂いたので、これを除去して下さいという私の希望は、歯科医の先生に対して残酷で辛く悲しいに違いないと思います。

先生方のご意見を参考にさせていただきながら、主治医の先生のお気持ちも汲みながら、最後の手段としてインプラント除去をお願いしたいと思います。
ありがとうございます。


>>田尾先生

ご意見まことにありがとうございました。

おっしゃるように、公的には因果関係の根拠が乏しいとのことなので、除去しても改善しないのかもしれません。
リスクの情報も検討していきながら、考えてまいります。

両先生のご指摘されるように、除去することのリスクやデメリット、除去後どういう歯を作るか、といった先のことも考えなくてはいけないのですね。

除去手術の侵襲も大きいとのことですが、最近ではレトリーバーキットなるものも開発されているとのこと。

こういったキットによる低侵襲な除去手術を行って頂ける施設は、まだまだ一般的ではないのでしょうか?
あるいはインプラントのメーカーによるのでしょうか?



重ねての質問で恐縮ですが、ご回答いただける先生がおられましたらよろしくお願いいたします。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2013-06-03 15:52:41
>こういったキットによる低侵襲な除去手術を行って頂ける施設は、まだまだ一般的ではないのでしょうか?

インプラント体に問題があり撤去するのは比較的簡単(時に無麻酔でも可)ですが、完全にインテグレーションしているインプラントを除去するのはキットを使ったとしてもとても大変です。

「低侵襲」とは言いますが、二度と同サイズのインプラントは入れられないくらい大きな骨欠損が出来るでしょう。

つまり「二度とインプラントはしない」と言うくらいの決心が必要でしょうね。



最近は「インプラントフォロー」のセミナーが増えてきていますから、そのようなセミナーを受講された先生であれば可能かと思います。

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回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2013-06-03 20:55:13
>こういったキットによる低侵襲な除去手術を行って頂ける施設は、まだまだ一 般的ではないのでしょうか?

完全に骨に付いているインプラントを除去するのは、除去キットを使えば切開や骨を削除する事がなく、以前の除去方法よりも低侵襲には出来ると思います。


日本で最大のインプラント学会のインプラント専門医が千人いないのと同様に一般的ではないかもしれませんね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ウィキョウさん
返信日時:2013-06-04 00:28:57
>>櫻井先生

ご回答まことにありがとうございます。


>完全にインテグレーションしているインプラントを除去するのは、キットを使ったとしてもとても大変です。

やはりそうなのですか・・(怖)
覚悟が必要ですね。覚悟できないかもしれません。
自信がなくなってきました。
やはり私は危険な素人考えをしているのでしょうか・・。


>>加藤先生

ご回答感謝いたします。
キット使用はやはり一般的ではないのですね。

除去については急がず、慎重に考えて参ります。
両先生、まことにありがとうございます。


重ね重ね恐縮ですが、別の選択肢として、インプラント全除去ではなく上部構造だけを変更して絶縁することは可能でしょうか?

他のスレも検索してみたところ、インプラントでもガルバニック電流が起こりうるとのこと。

私の現在の不快症状はもしやいわゆるガルバニック電流の一種?と思いました。
(高圧線やPHSアンテナが近くにあるとき、インプラント近傍の痛みと頭痛めまいなどが起こります。
腰や首にピリピリとした痛みも走ります。
主観的ですが命の危険すら感じます。)

今さらですが、問題の左下5番のインプラントのクラウンは舌側に一部メタルが露出しているのに気づきました。
このメタル部分を舌で覆うようにすると、症状が7割ほど治まります。

恥ずかしながら、かぶせているものの材質を正確に把握していませんでした。

10年以上経過して突然電流が増強してくる理由もよくわかりませんが・・金属部分の劣化などの可能性もありますか?



長くなってしまい恐縮です。

チタンの上に被せる非伝導性のノンメタル材質の上部構造を作って頂いてみたほうがよろしいでしょうか?
その場合、どのような材質のものが普及していますでしょうか? 

お忙しいところすみませんが、アドバイスよろしくお願いいたします。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2013-06-04 07:36:51
>長くなってしまい恐縮です。
>チタンの上に被せる非伝導性のノンメタル材質の上部構造を作って頂いてみた ほうがよろしいでしょうか?
>その場合、どのような材質のものが普及していますでしょうか?

いきなり除去するよりは良いかと思います。
材料はセラミックジルコニア)やハイブリッドが多く用いられていると思います。
かかりつけでよくご相談してみて下さいね。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2013-06-04 08:25:45
ご相談ありがとうございます。

たしかに電磁波により電流が起きることは知られています。
もしそれで気がすむのであれば被せものを変えることは、インプラントを撤去するよりもそれほど難しくはありません。

しかし、ガルバニック電流でそれほどの症状が出るという報告はないように思います。

また電磁波にしても、普段の生活で相当浴びているはずです。
距離が近いほど影響があります。

長時間あるいは頻繁な携帯電話、電子レンジやヘアドライヤーや蛍光灯やテレビ・パソコンは全く使っていないのでしょうか?
これはとても近い電磁波です。

距離が離れればそれだけ影響が小さくなります。
そのアンテナはそんなに近いのでしょうか?

もしそれらの影響があまりないのであれば、他の何か分かりませんが別の原因の可能性もあります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ウィキョウさん
返信日時:2013-06-04 21:36:11
>>加藤先生、ご回答ありがとうございます。

セラミックジルコニアなどの材質ですね。
主治医と相談して、上部構造の変更のほうから検討してみたいと思います。



>>さがら先生、初めまして。

電磁波の件、コメント下さりありがとうございます。


>しかし、ガルバニック電流でそれほどの症状が出るという報告はないように思います。

やはりそうなのですか。
死ぬほどのことはないということですね。
自覚症状が強いイコール重症とも限らないということですね。

ただ、現在の携帯電話の電磁波は、800MHZや2.0GHZ(2000MHZ)といった高い周波数のマイクロ波というものだそうで、低周波の高圧電線などとはまた違う性質があるとのことで、人類にとって、未知の電磁波環境にさらされているともいわれております。

うちの近所の基地局は高さが10m位のところで、距離も10m位、至近距離だと思います。

インプラント周辺を中心に体のあちこちにピリピリやズキズキ、フワフワ、といった電気現象のような症状を自覚すると、やおら不安になってしまいます。

通常のガルバニック電流は上下のかみ合う歯の間で起こるとのことですから、インプラント単体で起こるのも合わないでしょうか・・。

現在、パソコンに向かうのもつらく、できるだけ電気製品を使用しないようにしています。

過剰に不安になっている可能性も考慮し、あるいは別の原因についても調べてみたいと思います。

アドバイスありがとうございました。



ご回答いただきました5名の先生方、お忙しいなか的確なご助言や励ましをくださり、まことにありがとうございました。

どうして電気的現象のようなものが起こるのかはわかりませんが、今回はまず金属製の上部構造の変更でその結果を見てみたいと思います。

長い質問にお付き合いいただき誠にありがとうございました。

また治療の経過を追ってご相談させていただくことになるかと思われますので、その節も何卒宜しくお願い致します。

感謝。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2013-06-06 02:01:59
こんにちは。

電磁波が気になっているとの事です。
一度気にし出すと、どんどん気になってきますよね。

電磁波の強さから考えると、電波よりも水銀灯やドライヤーなどの方が遥かに強いです。
クルマのエンジンや蛍光灯、TV、電子レンジなど様々な電化製品でも測定されます。

私の友人に、同じく電磁波を気にする人がいました。
体調不良の原因になってないか?
癌にならないか?・・・

私が「電磁波測定器というものがあるよ」と教えたら早速購入して色々調べ、結果的に気にならなくなったようです。

ご参考になれば幸いです。         

鈴木勝

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ウィキョウさん
返信日時:2013-06-10 21:54:34
鈴木勝先生

ご回答いただきありがとうございます。


パソコンに向かうことができず、返信とお礼が遅れましたこと、お詫びいたします。

そうですね、実は私も簡単な機械を購入しました。

職場が高圧電線の近くにあり、自宅も携帯アンテナの近くにあるという過酷な環境が体調不良を引き起こしたのでは、と思います。
口の中の金属がそういった過敏症の原因になりうる、ということを知って、かなりナーバスになっているのは確かです。

高圧電線だけならいいのですが、携帯電話やデータ通信に利用されるマイクロ波というものの与える影響は今のところ不明ということなので、不安がぬぐえません。

何よりもインプラント周囲の圧迫感のような症状、敏感な顔や頭の症状があるため、気にしないように、と言われてもなかなか難しいところです。

金属アレルギーとの境界線がよくわかりませんが、口腔内金属のアレルギーによる不定愁訴とも似いるようで、皮膚科での検査も受けてみるつもりです。

歯と他の身体疾患とのかかわりがとても深いものだと知って、今さらながら、歯の大切さを知った次第です。

コメントいただきありがとうございました。



タイトル 電磁波過敏症を理由に正常なインプラントの除去は間違いでしょうか?
質問者 ウィキョウさん
地域 非公開
年齢 49歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ インプラントに関するトラブル
その他(その他)
歯科と全身疾患その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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