ファイバーコア築造で、歯根破折予防・接着させるために重要なことは?

相談者: ポメラニアンさん (33歳:男性)
投稿日時:2013-07-16 15:59:24
こんにちは。
お読みいただきまことにありがとうございます。

ファイバーコアの築造に関してご質問があります。
患者側からすると実際に歯医者さんがどんな治療過程でファイバーコア築造を行っているかよくわかりません。


そこで、

@歯根歯折の予防効果を高くする
Aしっかり接着させる
(コアを脱落させない)

ために、「これだけは欠かせない」「これは重要」と思われる一連の技術手順を教えてもらえないでしょうか?
以下に自分なりに(現在)理解してる内容を書いてみました。

・できるだけ健全なフェルールを残す
・直説法
マイクロスコープ使用
・物理的に根管内への水分を避けるためにラバーダム使用
根管治療に使った薬剤はとり残さない
・シラン処理(根管内へのプライマー塗布など)をしっかり行う
・シーラーには重合阻害をおこさない製品を使用
・根管内にボンディング液を塗布
・ファイバーコアは光透過性の高いものを使用
・ファイバーコアは、前歯は切縁方向、臼歯咬合面中央に植える
レジン注入の際に気泡を混入させない
・レジンに光をあててしっかり硬化させる
仮歯を入れるときは圧排してギャップフリーを保つ

よろしくおねがいします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2013-07-16 16:20:17
それだけで十分すぎると思いますが…。^_^;


ファイバーポストに関して歯学部の学生さんに講義できるレベルです。

それ以上は「担当の先生のこだわり」の部分になると思います。

4人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2013-07-16 17:20:35
理想的にはそうですが・・・

これを完璧にこなせる歯科医院は希少だと思います。

事前にFAXかメールでこの条件を引き受けてもらえるか問い合わせた方が良いかもしれません。



ご参考まで・・・

3人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2013-07-16 18:16:00
>・根菅治療に使った薬剤はとり残さない

幾つかの解釈が出来そうですが、具体的には何を指しておられるのでしょうか?

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2013-07-16 19:24:13
よくお調べになりましたという感じがします。
この内容で「これだけは欠かせない」以上の内容かと思います。

ほかには基本に忠実にひとつひとつ材料の特性を知り、それに合わせた処理や、形の作り方をするというところでしょうか。


ただ、歯根破折ファイバーコアの脱離に関しては、究極的には歯根破折するような状態になると、ファイバーコアが脱離してそれを防ぐということになります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ポメラニアンさん
返信日時:2013-07-16 19:50:18
>櫻井先生

こんばんは。
お返事まことにありがとうございます。
自分の理解にそれほど間違いがないようで安心しました。



>杉原先生

こんばんは。
お返事まことにありがとうございます。

やはり要求が高すぎるでしょうか。
どのあたりまで要求するのが妥当なのかのさじ加減がわからないという理由もあって、前々にこちらで相談させていただきました。。

私は基本的にビビリ=臆病です。
最高の治療が受けたいというより、不十分な治療(および後々のトラブル)を避けたいというのが主目的です。

というのも、JIADSの講師もやっておられる歯科医師様から

ファイバーコアの接着でシラン処理やボンディングをやらない歯医者さんが結構います」

と言われたからです。
ファイバーコアの築造はそう簡単にやり直しがきくものではありません。

また、実際に問題が起きたときにはかなり悪化してることが予想されます。
これまで何も考えずに全て任せたことで苦い経験をしてきたので、同じようなことは未然に避けたいのです。


そこで新たに質問をお許しください。

・できるだけ健全なフェルールを残す
・直接法(歯の適応によります)
根管治療に使った薬剤はとり残さない
・シラン処理(根管内へのプライマー塗布など)をしっかり行う
・根管内にボンディング液を塗布
・ファイバーコアは、前歯は切縁方向、臼歯咬合面中央に植える
レジン注入の際に気泡を混入させない
・レジンに光をあててしっかり硬化させる
仮歯を入れるときは圧排してギャップフリーを保つ

これらは歯根破折予防としっかりした接着という自分の目的面で必須事項に入ります。


ですが、

マイクロスコープ使用
・物理的に根管内への水分を避けるためにラバーダム使用
・シーラーには重合阻害をおこさない製品を使用
・ファイバーコアは光透過性の高いものを使用


これらは「術式を患者側から限定する」要求に入り、相手にプレッシャーを与えて歯科医師様との良好な関係を築く妨げになるでしょうか。

私としては「使ってもらえれば理想的な事項」ですが、必須事項ではありません。
まずは自分の希望方針を聞いてもらい、その上で先生とよく相談して、両者の折り合いをつけられればなあと考えています。

丁寧な治療をやってもらえるよう、ファイバーコア築造+仮歯費用とは別に、ラバーダム×枚数と治療時間に応じた費用を支払いたいと思っています。



要は、

@歯根歯折の予防効果を高くする
Aしっかり接着させる
(コアを脱落させない)

という目的を達成し、後々のトラブルを可能な限り避けるためには、失礼かつさしでがましいとは思いつつも、上記事項に対応できるか歯科医師様に確認するぐらいしか(自分には)方法がないというのが、一患者の正直な思いです。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ポメラニアンさん
返信日時:2013-07-16 21:03:03
>藤森先生

こんばんは、お返事まことにありがとうございます。
私の持ってる資料によると、次亜鉛酸ナトリウム、添加剤によってはEDTA、水酸化カルシウム、亜鉛華ユージノールなどの「レジンの重合阻害を起こす薬剤」のことになります。




>秋馬先生

こんばんは、お返事まことにありがとうございます。

>ほかには基本に忠実にひとつひとつ材料の特性を知り、それに合わせた処理や、形の作り方をするというところでしょうか。

実際に治療をしていただける歯科医師様がかまわなければ、是非その方向で相談させてほしいです。

「この材料は云々」「そのご希望でしたらこの方法が」とか色々相談でれきば理想的です。
ただ、私がよくても、実際の相手がそれをよしとするかが肝なので、デリケートな問題になります。


>究極的には歯根破折するような状態になると、ファイバーコアが脱離してそれを防ぐということになります

歯の代わりにファイバーコアが犠牲になるという本来の目的の延長線上で脱落することもあるのですか。
初めて知りました。
コアの損壊には二種類あると考えていまして、

@ファイバーコアが歯の代わりに損壊する
(折れる・脱落するなど)
A築造段階で不備があったためにファイバーコアが損壊する
(不十分な接着により接着コアの一部が脱落→2次カリエスを起こしたなど)


私が書いたのはAの意味での脱落でした。
ファイバーコア本来の目的を達成する@に属する事柄なら問題ない(逆にファイバーコアを賞賛します)のですが、Aに属する事柄は可能な限り避けたいと思っています。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2013-07-16 21:22:34
ちょうど似たようなご相談がありましたので参考にされてください。

6番の歯のコア、レジンコア+ADポストで歯根破折の可能性は?




この相談にも書かせていただきましたが、さがら先生の書かれている

「ポリシーが第一で、技術が次、そして材料の善し悪しはそのまた次」

だと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ポメラニアンさん
返信日時:2013-07-17 07:07:29
櫻井先生、おはようございます。
早速読ませていただきました。

>ポリシーが第一で、技術が次、そして材料の善し悪しはそのまた次

歯科医を選ぶにしろ、実際の治療を受けるにしろ、上記の優先順位を間違えてはいけないということですね。
技術と材料はポリシーを実現する手段だと。

ファイバーコア2次カリエスについてはまたスレッドを改めて質問しようと思います。
回答 回答6
  • 回答者
湯浅です。
回答日時:2013-07-17 08:30:26
すべてを並列にしては、間違いのもとです。

たぶん(たぶんです、研究でわかるようなものではないので)、

「・できるだけ健全なフェルールを残す」

が重要でしょう。

それ以外は、たぶん、臨床的に差がないと思います。


逆に言えば、できるだけ健全なフェルールを残せない状態の歯は、破折の危険性が高い、教科書的には、抜歯となります。

健全なフェルールを、あえて削る歯科医師はいません。

よって、ポメラニアンさん にとって、最優先は、よく説明してくれる先生ということです。


しかし、そのためには、医師の拘束時間も料金が発生するとの認識で質問することが良いです。

また、臨床的に差が無いような(すべてを実行しても差が無い)、研究室での実験の理想的な作業工程を、忘れて、先生に任せる必要もあります。


もちろん、治療が成功しても、歯が破折するなどのこともあります。
それは、先生の腕ではありませんので、信頼をなくさないように。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2013-07-17 09:09:09
>・できるだけ健全なフェルールを残す
>・直説法
>・マイクロスコープ使用
>・物理的に根管内への水分を避けるためにラバーダム使用
>・根管治療に使った薬剤はとり残さない
>・シラン処理(根管内へのプライマー塗布など)をしっかり行う
>・シーラーには重合阻害をおこさない製品を使用
>・根管内にボンディング液を塗布
>・ファイバーコアは光透過性の高いものを使用
>・ファイバーコアは、前歯は切縁方向、臼歯咬合面中央に植える
>・レジン注入の際に気泡を混入させない
>・レジンに光をあててしっかり硬化させる
>・仮歯を入れるときは圧排してギャップフリーを保つ

そこまで気にかけてコア作っている先生を私は知りません^^;

また普通の歯科医院でしたら、ファーバーコアも月に10本もしませんからここまでしている先生はかなり探す必要あると思いますよ。


私が使用しているビルドイットなどは製品自体に気泡が入ってしまっています、またファイバーも2割ぐらいの歯にしか入れていませんが、臨床上それが原因で脱離などは数える程度しかありませんね。


色々ネットで調べられるのもいいですが、臨床上そこまで考えしている先生は稀だということも知っておかれて下さい。


おだいじに

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ポメラニアンさん
返信日時:2013-07-17 09:58:48
>湯浅先生

おはようございます。
プロの先生にお話をうかがうときはいつも相談料を払わさせていただいています。

その点で無料でプロの生のお話が聞ける歯チャンネルの存在は私にとって非常にありがたいです。



>井野先生

おはようございます。
しっかりした先生に最後まで任せれば、(患者の行動や条件が由来の原因は除いて)築造技術が原因によるコアの脱落や2次カリエスの発生は、ほとんど起きないと考えてもいいのでしょうか?
回答 回答8
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2013-07-17 11:10:27
「薬剤を取り残さない」の件、完全な除去が難しい(不可能?)場合もあると思います。
妥協案(他薬剤による中和等)も受け入れる必要性があると思われます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ポメラニアンさん
返信日時:2013-07-17 14:12:11
藤森先生、こんにちは。
ご返信まことにありがとうございます。

不可能ならば妥協案(他薬剤による中和等)は受け入れます。
私としては100%完璧に希望を達成してほしいというわけでもなく、

@歯根歯折の予防効果を高くする
Aコアをしっかり接着させる

という目的を臨床的に問題ないレベルが達成できれば基本的にはOKです。

もちろん、過度な要求でない範囲で、より理想的に近づけるのであれば、それにこしたことはありませんけど。
ただ、「この箇所はこれぐらい、あの箇所はあれぐらい・・・」といったどの箇所でどの程度のレベルなら問題ないのかの感覚が、歯医者ならぬ身では皆目見当がつかないというのが率直な思いです。


その辺はどうしても先生方に質問するしか方法がありません。
先生の皆様方には私の漠然とした質問にお付き合いいただき、改めて御礼申し上げます。



タイトル ファイバーコア築造で、歯根破折予防・接着させるために重要なことは?
質問者 ポメラニアンさん
地域 非公開
年齢 33歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ ファイバーコア(プラスチックとファイバーの芯の土台)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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