前歯が少し重なっている状態が理想的なのはなぜか?

相談者: ヒポウさん (24歳:男性)
投稿日時:2013-08-21 17:27:49
前歯の咬みあわせについて質問させていただきます。


よく理想的な咬みあわせ上の前歯が下の前歯よりも、下および前方向に2〜3mm重なっている状態と聞きます。

しかし、素人のイメージでは全く重なっていないほうがいいように感じてしまいます。

たとえば食べ物を噛み切る際には、重なっていたら噛み切りずらい気がしますし、歯を食いしばることも難しい。
また、歯も磨きにくい気がしてしまいます。


そこで、前歯がなぜ少し重なっている状態が理想的なのかを教えていただけないでしょうか?

素朴な疑問なのですが、お答えいただけましたら幸いです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2013-08-21 17:52:30
ん〜、たぶんおっしゃられている状態は咬みづらいと思いますよ^^;

また何でそういう形かと言われても神が与えたというか生物の進化の末に今の形になったものですから、仕方がないと言えば仕方がないと言えますよね。

例えば、目が2つあれば顔の真ん中と後頭部に1つづつあった方が視野は広くなる訳で色々なメリットがあるように推測できますが、どうしようも出来ない問題でもあります。


おっしゃられるような切端咬合咬み合わせの方もおられますが、場合によっては咬耗が激しい時もあります。


素朴な疑問だとはおもいますが、人類の多くはこういうものだと思ってください^^

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2013-08-22 10:22:36
前歯奥歯と違って薄っぺらい形をしているので、それが上下少し重なることでハサミの様に、うどんやラーメンをチョキチョキ切れます。

また、臼の歯と書く奥歯(小臼歯大臼歯)ですり潰す前に、小さく分けておく役目も果たします。

あるいは歯ぎしりの様な動きをする時・・これは厳密には食事の時にも常に下顎は前後左右にわずかにずらしているのですけど、この時に前歯がひっかかってくれるおかげで奥歯は負担が和らいでくれます。


ですから、まっすぐ噛めば奥歯が働くのに対して前後や左右にずらした時には前歯が働いてくれるおかげで、奥歯と前歯はお互いに負担を分かち合い、交代勤務の関係です。

なので奥歯がないと前歯が痛みますし、前歯がない(理想的な位置関係で噛み合ない)場合はやはり奥歯が痛みます。



歯を生涯使い続けるためには細菌のコントロールと力のコントロールの両方が同じ位重要です。

細菌についてはプラークコントロール、すなわちむし歯歯周病の予防になるのでイメージしやすいと思いますが、力のコントロールを考えた場合は奥歯が左右同時同圧に当たることと、前歯が顎をずらした時にひっかかってくれること(少し重なっていること)は実は最重要項目と考えられているんですよ。



歯磨きのときは・・歯を離して下さい(笑)

回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2013-08-22 12:49:00
理想としている歯並びが現代では見た目を重視する場合が多いからではないでしょうか?

昔の原始人は、切端咬合が多く、歯の咬耗が激しかったですが、弥生系の人種が日本に入って来て以来かなり美に対して価値観が違ってきたのでしょう。
(現代の食生活や生活習慣にはこちらのほうがマッチしているのでしょうね)


さらに矯正治療は西洋人の美意識が根本にありますから、尚更です。

別に歯が重なっていなくても健康が維持できれば問題ないと考えてもよいかもしれませんが、寿命が長くなった分だけ現時点での咬耗の度合いなども診てもらうと、よいでしょうね。

回答 回答4
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2013-08-22 13:49:43
縄文時代の人々の多くは、そのような咬み合わせだったように思います。

僅かなIII級傾向になるのでしょうか。
前歯部が上下とも水平に咬耗するタイプの人は運動能力が高いように思います。
(個人的な印象

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2013-08-22 18:39:11
ご相談ありがとうございます。


人間は元々前歯は重なっていませんでした。

猿の仲間から人類が分かれ始めたのが約700万年前と言われています。
その頃はラクダなどと同じでほとんど重なっていません。

日本人と言えるようになったかもしれない縄文時代の約一万年前までもまだ同じであったと思われます。


人類の前歯が重なるようになったのは、700万年の歴史の中でホンのちょっと前のことです。
もし重なっていないことが悪ければ、今まで生き残ってこれなかったかもしれません。

つい最近変わってきた前歯が良いことなのか、人類が何百万年もそうでなかったことが良いことなのか、結論は簡単に出ないかもしれません。


前歯の状態だけではなく、現代では歯の数もだんだん減っています。
ほとんどの歯が生えてこない人もいます。
生えそろっても歯並びも悪くなっています。

前歯が変わってきたことは、進化なのか、退化なのか、謎かもしれません。


ご自身については問題がないかどうかを調べてもらっても良いかもしれません。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2013-08-22 19:13:33
>僅かなIII級傾向になるのでしょうか。

骨切りを専門にしている友人の先生が言ってましたが、一流のアスリートの骨格は3級が多いと話されていました。


完全に余談です^^;

回答 回答7
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2013-08-22 21:19:26
余談を深めてスイマセンが、

一流のアスリートの多くは、子どもの頃から練習量が多い場合があり、呼吸が身体の健康を健やかに保つために行われるのではない時間が多いですよね。

ですから、中顔面が前方に発育できなかったり、口呼吸の習慣がついたりしやすいような気がしています。


交感神経優位の場合が多いですから、一流のアスリート=健康とは言い難い場合も多々あります。

また、体格のよいアスリートのほうが競技に有利である場合もあり、そういう場合は成長ホルモンとの関係から3級傾向がみられるのではないでしょうか?


一流のアスリート=歯並びがよいとはとても思えません。
競技用のマウスピースを使用したほうが成績が伸びたという選手も多いです。

屈筋群が強くなり過ぎると、問題がおこる場合もあり、特に瞬発的な力を発揮する際に歯を食いしばっていては歯にとって負担過重になりますね。
(よく舌を出して競技する選手がいますけど、あれはあれで意味があるのです)

歯並びが悪い上に夜間筋疲労から歯ぎしりしすぎるとヒドイ咬耗になりますしね。。


一流になるためには、歯が犠牲になってもいいから頑張るという方は多いですが、競技を引退する頃には困られることになりますね。。

1人の専門家がこの回答を支持しています  



タイトル 前歯が少し重なっている状態が理想的なのはなぜか?
質問者 ヒポウさん
地域 埼玉
年齢 24歳
性別 男性
職業 会社員(技術系)
カテゴリ その他(その他)
歯並び(歯ならび)その他
回答者




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