噛合せの関係で上7番抜歯後はインプラントにしたいが難しいか?
相談者:
ひーみーゆーさん (37歳:女性)
投稿日時:2013-09-16 15:27:16
こんにちは。
先日は「左上7番のメタルコアの除去について」沢山のご意見を頂きまして有難うございました。
ですが、、、ここ数日問題の上7番の歯茎が腫れ、若干の痛みがあります。
明日歯科で消毒だけでもしてもらおうと思うのですが、自分の中ではもうダメかなという気がします。
それでもし今後抜歯になった際のことについて少しお伺いしたいのですが
私は上顎前突のため上の歯を二本(下は非抜歯)抜いております。
なので7番を抜くと左には5本しか歯がないことになります。
そして今後負担がかかるであろう手前の6番はフェルールの少ないクラウンです。
上下の7番は現在一対一でかみ合っているため、上7番を抜歯すると下の歯が伸びてきてしまう気がします。
こうした状況を踏まえると抜歯後どういった対応がいいと思われますか?
私としてはせっかく矯正をして噛みあわせがしっくりきていたので、骨造成の手術をしてでもインプラントがいいのではないかと思うのですが、色々検索しても7番のみのインプラントは見かけません。
予後が悪い、安定感がないということなのでしょうか?
色々不安なので是非教えて頂ければ幸いです。
先日は「左上7番のメタルコアの除去について」沢山のご意見を頂きまして有難うございました。
ですが、、、ここ数日問題の上7番の歯茎が腫れ、若干の痛みがあります。
明日歯科で消毒だけでもしてもらおうと思うのですが、自分の中ではもうダメかなという気がします。
それでもし今後抜歯になった際のことについて少しお伺いしたいのですが
私は上顎前突のため上の歯を二本(下は非抜歯)抜いております。
なので7番を抜くと左には5本しか歯がないことになります。
そして今後負担がかかるであろう手前の6番はフェルールの少ないクラウンです。
上下の7番は現在一対一でかみ合っているため、上7番を抜歯すると下の歯が伸びてきてしまう気がします。
こうした状況を踏まえると抜歯後どういった対応がいいと思われますか?
私としてはせっかく矯正をして噛みあわせがしっくりきていたので、骨造成の手術をしてでもインプラントがいいのではないかと思うのですが、色々検索しても7番のみのインプラントは見かけません。
予後が悪い、安定感がないということなのでしょうか?
色々不安なので是非教えて頂ければ幸いです。
[過去のご相談]
回答1
松本歯科クリニック(旭川市大町2条)の松本です。
回答日時:2013-09-16 15:51:51
ひーみーゆーさん、はじめまして。
確かにおっしゃるとおり、1対1の咬合だと、左上7番を抜歯すると下の歯が伸びてきてしまうことは考えられます。
もしインプラントにする場合の一般的な留意点として私は次の点を列挙しておきます。
上顎7番のみのインプラントは、一概に予後が悪いとはいえないと思いますが、下顎臼歯部に比べ、上顎臼歯部は骨質が柔らかいことが多いです。
抜歯すると歯根があった部分には骨がないですし、縁の骨も吸収するので、その後に骨補填の必要があると思います。
この場合、自家骨を使うこともあれば、人工骨を使うこともあります。
あと、上顎洞底との距離がどれくらいあるのかによっても手術の難易度、術式や使用材料が変わると思います。
三次元的な診断のため、CTの撮影は必須だと思います。
ご参考になれば幸いです。
どうぞお大事になさってください。
確かにおっしゃるとおり、1対1の咬合だと、左上7番を抜歯すると下の歯が伸びてきてしまうことは考えられます。
もしインプラントにする場合の一般的な留意点として私は次の点を列挙しておきます。
上顎7番のみのインプラントは、一概に予後が悪いとはいえないと思いますが、下顎臼歯部に比べ、上顎臼歯部は骨質が柔らかいことが多いです。
抜歯すると歯根があった部分には骨がないですし、縁の骨も吸収するので、その後に骨補填の必要があると思います。
この場合、自家骨を使うこともあれば、人工骨を使うこともあります。
あと、上顎洞底との距離がどれくらいあるのかによっても手術の難易度、術式や使用材料が変わると思います。
三次元的な診断のため、CTの撮影は必須だと思います。
ご参考になれば幸いです。
どうぞお大事になさってください。
回答2
回答3
加藤デンタルクリニック(横浜市中区)の加藤です。
回答日時:2013-09-17 22:26:14
>こうした状況を踏まえると抜歯後どういった対応がいいと思われますか?
私としてはせっかく矯正をして噛みあわせがしっくりきていたので 骨造成の手術をしてでもインプラントがいいのではないかと思うのですが、色 々検索しても7番のみのインプラントは見かけません。
>予後が悪い、安定感がないということなのでしょうか?
>色々不安なので是非教えて頂ければ幸いです。
選択は急ぐことはないと思いますので、ゆっくり考えられると良いと思います。
まずは、抜歯してそのまま様子をみるだけ。
(何か問題が起きれば対応でも遅くないとも考えられます。)
次に抜歯部位の延長ブリッジ、インプラント、義歯。
そして対合の下の7・6を連結させて歯が提出しないようにする。
もし親知らずが余っていれば親知らずの移植。
などが選択肢になると思います。
自分自身のお口の中にはまだインプラントは無いので分かりませんが、患者さんの中には七番のインプラント治療後、咬めるようになって良かったとおっしゃる患者さんもらっしゃいます。
抜歯後、どのような不自由かは個人差がありますので、どのような点を改善したいかはゆっくり考えられれてはいかがでしょうか。
私としてはせっかく矯正をして噛みあわせがしっくりきていたので 骨造成の手術をしてでもインプラントがいいのではないかと思うのですが、色 々検索しても7番のみのインプラントは見かけません。
>予後が悪い、安定感がないということなのでしょうか?
>色々不安なので是非教えて頂ければ幸いです。
選択は急ぐことはないと思いますので、ゆっくり考えられると良いと思います。
まずは、抜歯してそのまま様子をみるだけ。
(何か問題が起きれば対応でも遅くないとも考えられます。)
次に抜歯部位の延長ブリッジ、インプラント、義歯。
そして対合の下の7・6を連結させて歯が提出しないようにする。
もし親知らずが余っていれば親知らずの移植。
などが選択肢になると思います。
自分自身のお口の中にはまだインプラントは無いので分かりませんが、患者さんの中には七番のインプラント治療後、咬めるようになって良かったとおっしゃる患者さんもらっしゃいます。
抜歯後、どのような不自由かは個人差がありますので、どのような点を改善したいかはゆっくり考えられれてはいかがでしょうか。
回答4
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2013-09-18 08:39:25
ご相談ありがとうございます。
そこの治療はとても難しくなります。
ただ成功すれば理想的な状態に近づきます。
体に無駄な部分などはないからです。
SDAという考えがあり、抜歯後放置もあり得ます。
でもその噛み合わせだと、下の7番や場合によっては下の6番も巻き添えで抜歯となる可能性も出てきます。
失った歯だけではなく、残った歯を守ることも同時に考えましょう。
下の2本を削ってつなげる方法も世間ではよく行われています。
しかし健康な歯を削ること、2本を不自然に固定してしまうことは、その2本を失う原因となることも知っておいてください。
長期的、かつ、他の歯の健康も考慮して計画しましょう。
そこの治療はとても難しくなります。
ただ成功すれば理想的な状態に近づきます。
体に無駄な部分などはないからです。
SDAという考えがあり、抜歯後放置もあり得ます。
でもその噛み合わせだと、下の7番や場合によっては下の6番も巻き添えで抜歯となる可能性も出てきます。
失った歯だけではなく、残った歯を守ることも同時に考えましょう。
下の2本を削ってつなげる方法も世間ではよく行われています。
しかし健康な歯を削ること、2本を不自然に固定してしまうことは、その2本を失う原因となることも知っておいてください。
長期的、かつ、他の歯の健康も考慮して計画しましょう。
回答5
仙台東口矯正歯科(仙台市宮城野区)の堀内です。
回答日時:2013-09-18 15:19:19
ご指摘するまでもありませんが、現存する上顎左側7番をできるだけ保存することが最善だと思います。
不幸にも7番の保存が難しく、抜歯が避けられない場合には、可能であれば、インプラント補綴が最善の選択肢だと思います。
また、上顎8番が移植が可能な状態で残存していれば、8番の7番部への移植も有力な選択肢となると思います。
ご相談文にもありますが、上顎前突の矯正治療において、上顎小臼歯を抜歯して配列した場合には、矯正治療後に、下顎7番の対合歯が存在しないため、下顎7番の過挺出が発生し、将来的に大きな問題となる可能性があります。
上顎6番の延長ブリッジによる対応は、現存する上顎6番への負担が大きくなり、上顎7番だけではなく、上顎6番までも早期に失うリスクが高くなってしまうことが懸念されます。
そのため、延長ブリッジは、インプラント補綴が難しい場合の、次善策として検討された方が無難だと思います。
また、上顎の義歯装着による、下顎7番過挺出防止は、現実的には、かなり予知性が低いと思います。
上顎左側7番の抜歯が避けられないことが予測される場合には、矯正担当医から、インプラント補綴を得意とする一般歯科医院を紹介していただき、上顎7番欠損部の骨組織の状態などを、CTなどで精査していただくことをお勧めします。
不幸にも7番の保存が難しく、抜歯が避けられない場合には、可能であれば、インプラント補綴が最善の選択肢だと思います。
また、上顎8番が移植が可能な状態で残存していれば、8番の7番部への移植も有力な選択肢となると思います。
ご相談文にもありますが、上顎前突の矯正治療において、上顎小臼歯を抜歯して配列した場合には、矯正治療後に、下顎7番の対合歯が存在しないため、下顎7番の過挺出が発生し、将来的に大きな問題となる可能性があります。
上顎6番の延長ブリッジによる対応は、現存する上顎6番への負担が大きくなり、上顎7番だけではなく、上顎6番までも早期に失うリスクが高くなってしまうことが懸念されます。
そのため、延長ブリッジは、インプラント補綴が難しい場合の、次善策として検討された方が無難だと思います。
また、上顎の義歯装着による、下顎7番過挺出防止は、現実的には、かなり予知性が低いと思います。
上顎左側7番の抜歯が避けられないことが予測される場合には、矯正担当医から、インプラント補綴を得意とする一般歯科医院を紹介していただき、上顎7番欠損部の骨組織の状態などを、CTなどで精査していただくことをお勧めします。
回答6
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2013-09-18 16:08:15
相談者からの返信
相談者:
ひーみーゆーさん
返信日時:2013-09-18 22:28:38
こんばんは。
沢山のアドバイス本当にありがとうございます。
問題の7番の歯は担当の先生によって必死の延命治療中です。
連休中にメタルコアの周りの歯質がさらに欠けてしまったため、除去は諦め、歯肉を切開し接着剤で固めています。
うまくいけばクラウンを被せられるかもしれないし、その前に駄目になってしまうかもしれません。
先生には本当に良くして頂いているので、駄目だった場合には気持ちを切り替えて次のことを考えなければと思っています。
先生方のコメントを拝読しても、やはり出来るならインプラントがいいのではないかという気がします。
お世話になっている歯科医院が総合病院の口腔外科と提携していますので抜歯になった場合はこちらに相談するつもりでおります。
ただまだ分からないことが多いので教えて頂きたいのですが
@まだCTは撮っていませんが、レントゲンを見る限り上顎洞がかなり近いです。
奥歯の根のすぐ上に広がっている感じです。
こうした場合はサイナスリフトの対象になるかと思うのですが、骨格上それすら難しいといったケースはあるのでしょうか?
Aもし7番にサイナスリフト+インプラントの手術が成功したとして、その後にあまり状態のよくない6番の歯が駄目になった場合、もう一度サイナスリフトをするのですか?
それとももう既に上顎洞を押し上げているのであとはインプラントの埋入手術だけになるのでしょうか?
多分見当はずれの質問ではないかと思うのですが、教えて頂ければ幸いです。
沢山のアドバイス本当にありがとうございます。
問題の7番の歯は担当の先生によって必死の延命治療中です。
連休中にメタルコアの周りの歯質がさらに欠けてしまったため、除去は諦め、歯肉を切開し接着剤で固めています。
うまくいけばクラウンを被せられるかもしれないし、その前に駄目になってしまうかもしれません。
先生には本当に良くして頂いているので、駄目だった場合には気持ちを切り替えて次のことを考えなければと思っています。
先生方のコメントを拝読しても、やはり出来るならインプラントがいいのではないかという気がします。
お世話になっている歯科医院が総合病院の口腔外科と提携していますので抜歯になった場合はこちらに相談するつもりでおります。
ただまだ分からないことが多いので教えて頂きたいのですが
@まだCTは撮っていませんが、レントゲンを見る限り上顎洞がかなり近いです。
奥歯の根のすぐ上に広がっている感じです。
こうした場合はサイナスリフトの対象になるかと思うのですが、骨格上それすら難しいといったケースはあるのでしょうか?
Aもし7番にサイナスリフト+インプラントの手術が成功したとして、その後にあまり状態のよくない6番の歯が駄目になった場合、もう一度サイナスリフトをするのですか?
それとももう既に上顎洞を押し上げているのであとはインプラントの埋入手術だけになるのでしょうか?
多分見当はずれの質問ではないかと思うのですが、教えて頂ければ幸いです。
回答7
加藤デンタルクリニック(横浜市中区)の加藤です。
回答日時:2013-09-19 08:58:37
>@まだCTは撮っていませんが、レントゲンを見る限り上顎洞がかなり近いです。
>奥歯の根のすぐ上に広がっている感じです。
>こうした場合はサイナスリフトの対象になるかと思うのですが、骨格上それすら難しいといったケースはあるのでしょうか?
サイナスリフト以外にもソケットリフトといって、上顎洞を挙上する方法もあり、こちらの方法の方が侵襲は小さいと思います。
骨移植・骨造成が慣れている先生であれば問題ないと思います。
>Aもし7番にサイナスリフト+インプラントの手術が成功したとして、その後にあまり状態のよくない6番の歯が駄目になった場合、もう一度 サイナスリフトをするのですか?
>それとももう既に上顎洞を押し上げているのであとはインプラントの埋入手術だけになるのでしょうか?
現状を診てみないと分かりません。
サイナスリフトでなくソケッットリフトで対応可能かもしれないです。
先生に直接聞かれると良いと思います。
>奥歯の根のすぐ上に広がっている感じです。
>こうした場合はサイナスリフトの対象になるかと思うのですが、骨格上それすら難しいといったケースはあるのでしょうか?
サイナスリフト以外にもソケットリフトといって、上顎洞を挙上する方法もあり、こちらの方法の方が侵襲は小さいと思います。
骨移植・骨造成が慣れている先生であれば問題ないと思います。
>Aもし7番にサイナスリフト+インプラントの手術が成功したとして、その後にあまり状態のよくない6番の歯が駄目になった場合、もう一度 サイナスリフトをするのですか?
>それとももう既に上顎洞を押し上げているのであとはインプラントの埋入手術だけになるのでしょうか?
現状を診てみないと分かりません。
サイナスリフトでなくソケッットリフトで対応可能かもしれないです。
先生に直接聞かれると良いと思います。
回答8
フルダテ歯科(青森県八戸市)の古舘です。
回答日時:2013-09-19 10:16:48
上の7番は解剖学的に確かに難しい場合が多いです。
サイナスリフトをおこなう場合などは、経験の豊富な先生がいいでしょう。
また上に延長ブリッジでも可能な場合もあります。
保険治療希望か自由診療でも可能か?にも関係します。
主治医の先生の得意な方法で説明があると思います。
インプラント希望なら勿論可能ですが、CT検査などを事前にきちんとおこなって受けてください。
今ではショートインプラントという選択枝もありますので、そういう方法もあります。
慎重に主治医の先生と相談するべきですね。
では、きちんと咬めることを祈念いたします。
サイナスリフトをおこなう場合などは、経験の豊富な先生がいいでしょう。
また上に延長ブリッジでも可能な場合もあります。
保険治療希望か自由診療でも可能か?にも関係します。
主治医の先生の得意な方法で説明があると思います。
インプラント希望なら勿論可能ですが、CT検査などを事前にきちんとおこなって受けてください。
今ではショートインプラントという選択枝もありますので、そういう方法もあります。
慎重に主治医の先生と相談するべきですね。
では、きちんと咬めることを祈念いたします。
タイトル | 噛合せの関係で上7番抜歯後はインプラントにしたいが難しいか? |
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質問者 | ひーみーゆーさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 37歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
抜歯:7番(第二大臼歯) インプラント治療法 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。