お勧めの歯医者の定期健診のやり方を教えてください
相談者:
はなすさん (37歳:女性)
投稿日時:2013-10-10 14:45:54
こんにちは。
いつも勉強させていただいています。
今回は定期健診のやり方について質問させてください。
こちらの掲示板で「3〜4カ月毎に超音波スケーラーは多すぎる」や、書籍でも「クリーニングの度に研磨していたら、歯に良くない。多少の着色があっても研磨しないほうがよい」というような事が載っていました。
先日クリーニングの際に衛生士さんに
「超音波スケーラーはあまり使わない方がいいと見たんですが」
と聞きましたら
「研磨剤を付けて硬いブラシで磨くよりも、必要な部分だけに超音波スケーラーを当てた方が歯に優しい」
と言われました。
また
「歯石も1カ月もしたら付いてくるので、それを取り除かないで、歯周病になるかのどっちかです。」
と。
私はあまり歯石は付かない方ですが、着色汚れはすぐに付いてしまいます。
歯質が弱く虫歯になりやすく、歯の表面も薄いです。
ブラシも結構削られるとは意外でした。
色々な考え方があると思いますが、私は出来れば、研磨は最小限にしたいのです。
何十回もやることになるので。
先生方のご意見をお聞きして、これからのクリーニング方法について衛生士さんと相談できればと思っています。
よろしくお願いします。
いつも勉強させていただいています。
今回は定期健診のやり方について質問させてください。
こちらの掲示板で「3〜4カ月毎に超音波スケーラーは多すぎる」や、書籍でも「クリーニングの度に研磨していたら、歯に良くない。多少の着色があっても研磨しないほうがよい」というような事が載っていました。
先日クリーニングの際に衛生士さんに
「超音波スケーラーはあまり使わない方がいいと見たんですが」
と聞きましたら
「研磨剤を付けて硬いブラシで磨くよりも、必要な部分だけに超音波スケーラーを当てた方が歯に優しい」
と言われました。
また
「歯石も1カ月もしたら付いてくるので、それを取り除かないで、歯周病になるかのどっちかです。」
と。
私はあまり歯石は付かない方ですが、着色汚れはすぐに付いてしまいます。
歯質が弱く虫歯になりやすく、歯の表面も薄いです。
ブラシも結構削られるとは意外でした。
色々な考え方があると思いますが、私は出来れば、研磨は最小限にしたいのです。
何十回もやることになるので。
先生方のご意見をお聞きして、これからのクリーニング方法について衛生士さんと相談できればと思っています。
よろしくお願いします。
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2013-10-10 15:12:03
メンテナンスの方法や期間などは、その人の生活習慣や口腔内の状態等によって変わってきます。
先ずは掛り付けの歯科医院で、メンテナンスの計画を立てて下さい。
ただ
>歯石も1カ月もしたら付いてくるので
この様な状態はメンテナンスとは言えません。
ちゃんとプラークコントロールが出来ていれば、歯石は付かないはずです。
1か月で歯石が付くのは大問題ですよ。
先ずは掛り付けの歯科医院で、メンテナンスの計画を立てて下さい。
ただ
>歯石も1カ月もしたら付いてくるので
この様な状態はメンテナンスとは言えません。
ちゃんとプラークコントロールが出来ていれば、歯石は付かないはずです。
1か月で歯石が付くのは大問題ですよ。
回答2
回答3
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2013-10-10 16:05:50
はなすさん、今日は。
>「歯石も1カ月もしたら付いてくるので、それを取り除かないで、歯周病になるかのどっちかです。」
>と。
と、いうことで、歯周病になっていないという前提でお話しします。
予防先進国といわれるスウェーデンの、歯周病と予防の大家の二人の先生が書かれた論文の中で、「定期健診は意味がない、大切なのはメインテナンスだ」という意味のことを述べられています。
特に、PMTC(歯面研磨)は、医学的効果は期待できません。
スケーリングについては歯石がついていれば取った方が良いのですが、細見先生のいわれるように1ヶ月でつくようでは、家庭でのブラシングに問題があるかもしれません。
>「歯石も1カ月もしたら付いてくるので、それを取り除かないで、歯周病になるかのどっちかです。」
1ヶ月毎に歯石を取っていても、家庭でのブラシングが正しく出来ていなければ、歯周病にはなりません。
大切なのは1ヶ月で歯石がつかないような、ブラシングです。
>歯質が弱く虫歯になりやすく、歯の表面も薄いです。
よくこうゆうことを言われる方がみえますが、歯の質や厚みの個人差はほとんどありません。
虫歯になりやすいのは、もともとの唾液の作用と歯が生えてからのフッ化物の使用状況、生活習慣です。
>「歯石も1カ月もしたら付いてくるので、それを取り除かないで、歯周病になるかのどっちかです。」
>と。
と、いうことで、歯周病になっていないという前提でお話しします。
予防先進国といわれるスウェーデンの、歯周病と予防の大家の二人の先生が書かれた論文の中で、「定期健診は意味がない、大切なのはメインテナンスだ」という意味のことを述べられています。
特に、PMTC(歯面研磨)は、医学的効果は期待できません。
スケーリングについては歯石がついていれば取った方が良いのですが、細見先生のいわれるように1ヶ月でつくようでは、家庭でのブラシングに問題があるかもしれません。
>「歯石も1カ月もしたら付いてくるので、それを取り除かないで、歯周病になるかのどっちかです。」
1ヶ月毎に歯石を取っていても、家庭でのブラシングが正しく出来ていなければ、歯周病にはなりません。
大切なのは1ヶ月で歯石がつかないような、ブラシングです。
>歯質が弱く虫歯になりやすく、歯の表面も薄いです。
よくこうゆうことを言われる方がみえますが、歯の質や厚みの個人差はほとんどありません。
虫歯になりやすいのは、もともとの唾液の作用と歯が生えてからのフッ化物の使用状況、生活習慣です。
回答4
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2013-10-10 17:00:52
回答5
回答日時:2013-10-10 18:12:38
歯石については他の先生方と同じ意見です。
あと研磨についてですが、研磨にも色々なレベルがあります。
粗い研磨〜細かい研磨があって、超音波スケーラーにも様々なチップ、チップの研磨状態、チップの種類、あと機械のパワーの設定や当てる向き等で、厳密に言うと粗い研磨〜細かい研磨の中に広がって含まれます。(意味分かりますか??)
で、歯ブラシや歯磨剤も、一種の研磨ですから、当然含まれますし、PMTCも同じくです。
工作好きの方なんかだとイメージがしやすいのですけど、歯は、理想的には鏡やガラスの様に「ツルピカ」だと汚れが付着しにくくなるはずです。(※これについて確固たる研究はたぶんないですが、感覚的に間違いはないかと・・)
もしも元々ツルピカでないものをツルピカにしようとしたら、行うことはやはり「研磨」です。
最初のザラツキが酷ければ酷いほど、「粗い研磨」からスタートします。
そして出来るだけ少しずつ段階を経ながら、「ちょっと粗い研磨」→「中くらいの研磨」→「ちょっと細かい研磨」→「細かい研磨」→「更に細かい研磨」→「もっともっと細かい研磨と言えないぐらいの細かい研磨」・・みたいな感じで行っていくと、最終的には相当ツルピカになります。
ですのでメインテナンスでは、メインテナンスからメインテナンスまでの間にザラついて来ない様なプラークコントロールについての練習や指導等を行い、初期の頃は粗めの研磨を行うことは妥当だと思います。
これが毎月歯石がたまってくる様なら毎月粗い研磨が必要かも知れませんが、これは諸先生方のコメントの通り、日頃のプラークコントロールに問題がありますし、それを指導しない様なメインテナンス(とは呼べないですが・・)も問題で、歯は当然傷ばかりついていってしまいます。
来院ごとに歯石もたまらない、茶渋(ザラツキ)もたまらない、という環境が出来てくるとどんどん研磨を細かくしていくことで、まるで鏡の様にツルツルした歯にしていくことも出来ますよ。(※だからと言ってむし歯や歯周病予防効果があるという確証はありませんが・・)
ですのでお勧めの方法、というよりも、
>「歯石も1カ月もしたら付いてくるので、それを取り除かないで、歯周病になるかのどっちかです。」
という説明しか出来ない様な担当衛生士では予防は出来ないと、自分なら判断します。
小牧先生も触れられていますが、「定期健(検)診」自体が予防を目的で行うものではありません。
また、予防が目的であれば本来健康保険で行えるものでもありませんし、直接色々と質問してみて、説明を聞いて、きちんと予防に取り組んでいる医院なのかどうかご自身で判断された方がいいと思いますよ。
きちんと予防に取り組んでいる医院というのは、結構数が少ないと個人的には考えています。
あと研磨についてですが、研磨にも色々なレベルがあります。
粗い研磨〜細かい研磨があって、超音波スケーラーにも様々なチップ、チップの研磨状態、チップの種類、あと機械のパワーの設定や当てる向き等で、厳密に言うと粗い研磨〜細かい研磨の中に広がって含まれます。(意味分かりますか??)
で、歯ブラシや歯磨剤も、一種の研磨ですから、当然含まれますし、PMTCも同じくです。
工作好きの方なんかだとイメージがしやすいのですけど、歯は、理想的には鏡やガラスの様に「ツルピカ」だと汚れが付着しにくくなるはずです。(※これについて確固たる研究はたぶんないですが、感覚的に間違いはないかと・・)
もしも元々ツルピカでないものをツルピカにしようとしたら、行うことはやはり「研磨」です。
最初のザラツキが酷ければ酷いほど、「粗い研磨」からスタートします。
そして出来るだけ少しずつ段階を経ながら、「ちょっと粗い研磨」→「中くらいの研磨」→「ちょっと細かい研磨」→「細かい研磨」→「更に細かい研磨」→「もっともっと細かい研磨と言えないぐらいの細かい研磨」・・みたいな感じで行っていくと、最終的には相当ツルピカになります。
ですのでメインテナンスでは、メインテナンスからメインテナンスまでの間にザラついて来ない様なプラークコントロールについての練習や指導等を行い、初期の頃は粗めの研磨を行うことは妥当だと思います。
これが毎月歯石がたまってくる様なら毎月粗い研磨が必要かも知れませんが、これは諸先生方のコメントの通り、日頃のプラークコントロールに問題がありますし、それを指導しない様なメインテナンス(とは呼べないですが・・)も問題で、歯は当然傷ばかりついていってしまいます。
来院ごとに歯石もたまらない、茶渋(ザラツキ)もたまらない、という環境が出来てくるとどんどん研磨を細かくしていくことで、まるで鏡の様にツルツルした歯にしていくことも出来ますよ。(※だからと言ってむし歯や歯周病予防効果があるという確証はありませんが・・)
ですのでお勧めの方法、というよりも、
>「歯石も1カ月もしたら付いてくるので、それを取り除かないで、歯周病になるかのどっちかです。」
という説明しか出来ない様な担当衛生士では予防は出来ないと、自分なら判断します。
小牧先生も触れられていますが、「定期健(検)診」自体が予防を目的で行うものではありません。
また、予防が目的であれば本来健康保険で行えるものでもありませんし、直接色々と質問してみて、説明を聞いて、きちんと予防に取り組んでいる医院なのかどうかご自身で判断された方がいいと思いますよ。
きちんと予防に取り組んでいる医院というのは、結構数が少ないと個人的には考えています。
相談者からの返信
相談者:
はなすさん
返信日時:2013-10-11 10:46:38
たくさんのご意見ありがとうございます。
家庭でのメンテナンスがとても重要だということを改めて感じました。
次回はブラッシングの指導をお願いしようと思います。
今回は1カ月後のメンテナンスだったのですが、(アパガードリナメルのトリートメントで初回3回は1カ月おきに通っています)歯石はほとんど付いていないけど、奥の方に付いていると言われました。
歯垢が段階を経て歯石になるので、1か月でも歯石は付くので、研磨は必要だと言われました。
普段から夜だけは念入りにブラッシングしているので、十分だと思っていたので、今のままでは不十分で研磨もしていかないといけないのかと思い心配になったのです。
渡辺先生がおっしゃる、少しずつ細かい研磨に変えていけば、茶渋の付かないツルツルな歯になれるとは、それでも歯の表面は薄くなっているということですか。
茶渋がすぐに付くので、どうしても研磨することになっているので、それを防ぐために、歯のトリートメントをお願いしているのですが、どっちがよいのでしょうか。
家庭でのメンテナンスがとても重要だということを改めて感じました。
次回はブラッシングの指導をお願いしようと思います。
今回は1カ月後のメンテナンスだったのですが、(アパガードリナメルのトリートメントで初回3回は1カ月おきに通っています)歯石はほとんど付いていないけど、奥の方に付いていると言われました。
歯垢が段階を経て歯石になるので、1か月でも歯石は付くので、研磨は必要だと言われました。
普段から夜だけは念入りにブラッシングしているので、十分だと思っていたので、今のままでは不十分で研磨もしていかないといけないのかと思い心配になったのです。
渡辺先生がおっしゃる、少しずつ細かい研磨に変えていけば、茶渋の付かないツルツルな歯になれるとは、それでも歯の表面は薄くなっているということですか。
茶渋がすぐに付くので、どうしても研磨することになっているので、それを防ぐために、歯のトリートメントをお願いしているのですが、どっちがよいのでしょうか。
回答6
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2013-10-11 11:02:15
>それでも歯の表面は薄くなっているということですか。
厳密に言えばそう言う事にはなりますが、マイクロメートルの世界の話なので、歯の構造に影響を与えるようなお話ではありませんのでご安心ください。
ただ、粗い研磨を繰り返しているような場合は好ましくないと思います。
>茶渋がすぐに付くので、どうしても研磨することになっているので、それを防ぐために、歯のトリートメントをお願いしているのですが、どっちがよいのでしょうか。
どっちが良いと言うよりも、そもそも「茶渋がすぐに付かないようにする」工夫が必要かと思います。
当院でも歯の表面がガタガタな人の場合、粗い研磨から始めて1か月ごと、2カ月ごと…と間隔を広げていきます。
歯の表面がツルツルになる事に加え、ブラッシングも上達してきますので、3か月ごと、4か月ごと…6ヶ月後に拝見しても歯石も茶渋も付かなくなる方もいらっしゃいます。
(その人の生活や嗜好により差は出ますが)
厳密に言えばそう言う事にはなりますが、マイクロメートルの世界の話なので、歯の構造に影響を与えるようなお話ではありませんのでご安心ください。
ただ、粗い研磨を繰り返しているような場合は好ましくないと思います。
>茶渋がすぐに付くので、どうしても研磨することになっているので、それを防ぐために、歯のトリートメントをお願いしているのですが、どっちがよいのでしょうか。
どっちが良いと言うよりも、そもそも「茶渋がすぐに付かないようにする」工夫が必要かと思います。
当院でも歯の表面がガタガタな人の場合、粗い研磨から始めて1か月ごと、2カ月ごと…と間隔を広げていきます。
歯の表面がツルツルになる事に加え、ブラッシングも上達してきますので、3か月ごと、4か月ごと…6ヶ月後に拝見しても歯石も茶渋も付かなくなる方もいらっしゃいます。
(その人の生活や嗜好により差は出ますが)
相談者からの返信
相談者:
はなすさん
返信日時:2013-10-11 12:05:22
回答7
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2013-10-11 12:37:42
>歯石はほとんど付いていないけど、奥の方に付いていると言われました。
これは問題ですね。
奥の方の歯石は、すべて取り除かれてメインテナンスに入ります。
奥の方の歯石は、歯周病が治っていればつくことはありません。
つまり歯周病が治っていないので、メインテナンスの意味がありません。
まずは歯周病を治すことが先決でしょう。
これは問題ですね。
奥の方の歯石は、すべて取り除かれてメインテナンスに入ります。
奥の方の歯石は、歯周病が治っていればつくことはありません。
つまり歯周病が治っていないので、メインテナンスの意味がありません。
まずは歯周病を治すことが先決でしょう。
回答8
山田歯科医院(渋谷区幡ヶ谷)の山田です。
回答日時:2013-10-11 13:32:11
「定期健診のやり方」と質問にありますので、定期健診と諸先生方の回答に出てくるメインテナンスの違いについてお話ししておきます。
定期健診は読んで字のごとく「定期的な健康診断」を指します。
定期健診でできるのは「疾患の早期発見」です。
ですから、ここで大切なのはどのような検査をしてどのように診断するか?になります。
検査が不十分であったり(検査項目や検査技術の差)検査結果を診断する知識や経験によって、定期健診の効果は大きく異なります。
当院にお出でになる患者さんの訴えには、他院で「定期健診に通っているのに虫歯にたびたびなる」というものがとても多いように思います。
定期的に歯科医院に行っていても、その目的が虫歯や歯周病など病気の発見にあるとすれば、ただ病気になるのを待っていることになります。
定期健診や人間ドックで特に有効なのは、「ガン」などの検査でわかる今までなかった病気です。
歯科の病気は2大疾患と言われる虫歯と歯周病ですが、このどちらも病気の原因が明らかで予防することができる病気です。
そのため現在の歯科医療では病気の発症をただ待って見つける定期健診よりも、積極的に病気を予防するという考えで「メインテナンス」という言葉を使います。
「定期健診」「メインテナンス」という言葉の使い方だけでも、歯科医院の考え方が現れます。
メインテナンスは言葉の通り「維持すること」です。
維持するために必要なあらゆることを、専門的に診断し提供します。
回答者の先生方が「1ヶ月で歯石がつくのはプラークコントロールに問題がある」とおっしゃるのは、はなすさんがメインテナンスを受ける以前の維持できる状況にないことをおっしゃっているのです。
小牧先生のおっしゃる歯周病についても同様です。
行かれていらっしゃる歯科医院での、はなすさんの口腔に対する診断は「定期健診」が必要という診断なので定期健診をするわけです。
ですから、そちらでブラッシン指導をお願いしたところでやってくれるかもしれませんが、専門家の診断として必要としなかったのでやらなかったのではないでしょうか?
歯周病の治療についても同じですね。
メインテナンスについても、歯科医院の考え方によって大きな違いがあるんですよ。
歯の表面の研磨についてですが、先生方によって諸説いろいろあるようですが、スウェーデンイエテボリ大学歯周病科では「歯面研磨」という考えはありません。器械的に磨いてもともとの歯の表面性状よりもつるつるにはならないのです。
(もちろん病的に凸凹している場合もまれにあります)
例えどんなに細かい研磨剤を使用してもミクロの傷が残るのです。
8月にイエテボリ大学歯周病科の歯科衛生士のメインテナンスを見学した際、ラバーカップという回転器具で荒い研磨剤だけを使用して研磨していたので聞いてみると「こびりついたプラークをとっただけで歯面を研磨したわけではない。」と言っていました。
イエテボリ市内の歯科医院を見学してもPMTCという言葉は一切ありませんし、PMTCという言葉を日本人が言うと「日本はまだPMTCなどと言っている・・・」と嘲笑されます。
例えどんなに細かい粒子で研磨しても年に数回、これから一生研磨を続けて行ったら歯がどんなになるか、はなすさんにも想像はつくでしょう。
メインテナンスは繰り返し一生していくものと考えると、歯を決して傷つけないことが何よりも大切なことに気づきます。
超音波についても機種によりその開発コンセプトが異なり、その目的によって効果は大きく異なります。
ただ、一つ言えるのはダイヤモンドチップや刃がついたチップを使えば必ず歯面に傷がつくということです。
超音波スケーラーの選び方でも歯科医院の考え方が如実に表れます。
ちなみに私の医院には700名ほどのメインテナンスの患者さんが通われていますが、父の代から40年近く通われている患者さんも多く、10年以上通われている方が400名を超えます。
繰り返し行える処置でなければ維持することなど到底できないと長く来院を続ける患者さんを診ていてつくづく思います。
定期健診は読んで字のごとく「定期的な健康診断」を指します。
定期健診でできるのは「疾患の早期発見」です。
ですから、ここで大切なのはどのような検査をしてどのように診断するか?になります。
検査が不十分であったり(検査項目や検査技術の差)検査結果を診断する知識や経験によって、定期健診の効果は大きく異なります。
当院にお出でになる患者さんの訴えには、他院で「定期健診に通っているのに虫歯にたびたびなる」というものがとても多いように思います。
定期的に歯科医院に行っていても、その目的が虫歯や歯周病など病気の発見にあるとすれば、ただ病気になるのを待っていることになります。
定期健診や人間ドックで特に有効なのは、「ガン」などの検査でわかる今までなかった病気です。
歯科の病気は2大疾患と言われる虫歯と歯周病ですが、このどちらも病気の原因が明らかで予防することができる病気です。
そのため現在の歯科医療では病気の発症をただ待って見つける定期健診よりも、積極的に病気を予防するという考えで「メインテナンス」という言葉を使います。
「定期健診」「メインテナンス」という言葉の使い方だけでも、歯科医院の考え方が現れます。
メインテナンスは言葉の通り「維持すること」です。
維持するために必要なあらゆることを、専門的に診断し提供します。
回答者の先生方が「1ヶ月で歯石がつくのはプラークコントロールに問題がある」とおっしゃるのは、はなすさんがメインテナンスを受ける以前の維持できる状況にないことをおっしゃっているのです。
小牧先生のおっしゃる歯周病についても同様です。
行かれていらっしゃる歯科医院での、はなすさんの口腔に対する診断は「定期健診」が必要という診断なので定期健診をするわけです。
ですから、そちらでブラッシン指導をお願いしたところでやってくれるかもしれませんが、専門家の診断として必要としなかったのでやらなかったのではないでしょうか?
歯周病の治療についても同じですね。
メインテナンスについても、歯科医院の考え方によって大きな違いがあるんですよ。
歯の表面の研磨についてですが、先生方によって諸説いろいろあるようですが、スウェーデンイエテボリ大学歯周病科では「歯面研磨」という考えはありません。器械的に磨いてもともとの歯の表面性状よりもつるつるにはならないのです。
(もちろん病的に凸凹している場合もまれにあります)
例えどんなに細かい研磨剤を使用してもミクロの傷が残るのです。
8月にイエテボリ大学歯周病科の歯科衛生士のメインテナンスを見学した際、ラバーカップという回転器具で荒い研磨剤だけを使用して研磨していたので聞いてみると「こびりついたプラークをとっただけで歯面を研磨したわけではない。」と言っていました。
イエテボリ市内の歯科医院を見学してもPMTCという言葉は一切ありませんし、PMTCという言葉を日本人が言うと「日本はまだPMTCなどと言っている・・・」と嘲笑されます。
例えどんなに細かい粒子で研磨しても年に数回、これから一生研磨を続けて行ったら歯がどんなになるか、はなすさんにも想像はつくでしょう。
メインテナンスは繰り返し一生していくものと考えると、歯を決して傷つけないことが何よりも大切なことに気づきます。
超音波についても機種によりその開発コンセプトが異なり、その目的によって効果は大きく異なります。
ただ、一つ言えるのはダイヤモンドチップや刃がついたチップを使えば必ず歯面に傷がつくということです。
超音波スケーラーの選び方でも歯科医院の考え方が如実に表れます。
ちなみに私の医院には700名ほどのメインテナンスの患者さんが通われていますが、父の代から40年近く通われている患者さんも多く、10年以上通われている方が400名を超えます。
繰り返し行える処置でなければ維持することなど到底できないと長く来院を続ける患者さんを診ていてつくづく思います。
回答9
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2013-10-11 13:49:55
ご相談ありがとうございます。
先生方の回答通り、研磨とは削ることと同一です。
当院でも予防診療に通院されている方が多いのですが、一生歯を残したいと希望されている方には、削らない方法から予防計画を実施することを提案させて頂いております。
機械で行う歯石取りは研磨よりもさらに深く傷を残します。
歯の表面がすり減ることをご心配されていましたが、歯のピカピカ下強いエナメル質は歯肉に近い部分ほど薄くなり、そのあたりでエナメル質はなくなります。
奥の方に歯石があって繰り返し取っておられるようですが、奥にはエナメル質が全くない、とても柔らかい材質ですから、非常に深く、また大きく削れます。
それを繰り返すことは歯を残すことと逆行する危険性が増えると用心した方が良いと思います。
日本でも用語の定義が曖昧なので、ご予約している言葉と実施している内容とで、お望みの方向に進んでいない場合がとてもあります。
山田先生と状況が似ていますが、当院でも定期検診を長く続けていて、今度は削りましょう・神経を抜きましょう・抜歯しましょう・総入れ歯にしましょう、等と宣告されてから疑問を感じて転院されている方々がますます増えています。
茶渋を取ることが目的か、歯を残らなくても良いのか、治療の目的、いえ、本当は予防の目的ですが、よくあ相談されることをお勧めいたします。
先生方の回答通り、研磨とは削ることと同一です。
当院でも予防診療に通院されている方が多いのですが、一生歯を残したいと希望されている方には、削らない方法から予防計画を実施することを提案させて頂いております。
機械で行う歯石取りは研磨よりもさらに深く傷を残します。
歯の表面がすり減ることをご心配されていましたが、歯のピカピカ下強いエナメル質は歯肉に近い部分ほど薄くなり、そのあたりでエナメル質はなくなります。
奥の方に歯石があって繰り返し取っておられるようですが、奥にはエナメル質が全くない、とても柔らかい材質ですから、非常に深く、また大きく削れます。
それを繰り返すことは歯を残すことと逆行する危険性が増えると用心した方が良いと思います。
日本でも用語の定義が曖昧なので、ご予約している言葉と実施している内容とで、お望みの方向に進んでいない場合がとてもあります。
山田先生と状況が似ていますが、当院でも定期検診を長く続けていて、今度は削りましょう・神経を抜きましょう・抜歯しましょう・総入れ歯にしましょう、等と宣告されてから疑問を感じて転院されている方々がますます増えています。
茶渋を取ることが目的か、歯を残らなくても良いのか、治療の目的、いえ、本当は予防の目的ですが、よくあ相談されることをお勧めいたします。
相談者からの返信
相談者:
はなすさん
返信日時:2013-10-11 23:03:11
タイトル | お勧めの歯医者の定期健診のやり方を教えてください |
---|---|
質問者 | はなすさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 37歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
予防関連 スケーリング(歯石取り) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。