上7番欠損、挺出してしまった下7番の歯の治療法
相談者:
NORIさん (55歳:女性)
投稿日時:2013-10-16 12:09:37
こんにちは。
はじめてご相談させていただきます。
三年ほど前に虫歯のため、左上の奥歯(七番)を抜歯しました。(親知らずは上下ともありません)
その後、放置して経過観察をしていたところ、下の七番がかなり伸びてきてしまいました。
そこで、歯科医に相談したところ、
1上の七番に、インプラントで歯を入れる。
2上の七番に、入れ歯(義歯)を入れる。
3下の歯を削って、六番と連結する。
と三つの方法を提示されました。
この掲示板で、多くの先生のご意見を読ませていただくと、
1の方法は、上の七番のインプラントは技術的に難しい。
2の方法は、義歯をいれても奥歯一本だけでは安定せず、下の挺出を防ぐことが難しい。
とのご意見が多いように感じました。
そこで、ご相談ですが、3の方法の下の歯を削って連結する方法は、健康な歯を削ることで、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
また、かぶせものをして連結することで、ブラッシングなどがしづらい理由等で、将来的に歯周病などが早まるリスクが大きいのでしょうか。
上記以外の方法で、挺出した歯の良い治療法はあるのでしょうか。(放置も可能?)
ちなみにインプラントは一本六十万かかると言われて、経済的には厳しい気がしています。
よろしくお願い致します。
はじめてご相談させていただきます。
三年ほど前に虫歯のため、左上の奥歯(七番)を抜歯しました。(親知らずは上下ともありません)
その後、放置して経過観察をしていたところ、下の七番がかなり伸びてきてしまいました。
そこで、歯科医に相談したところ、
1上の七番に、インプラントで歯を入れる。
2上の七番に、入れ歯(義歯)を入れる。
3下の歯を削って、六番と連結する。
と三つの方法を提示されました。
この掲示板で、多くの先生のご意見を読ませていただくと、
1の方法は、上の七番のインプラントは技術的に難しい。
2の方法は、義歯をいれても奥歯一本だけでは安定せず、下の挺出を防ぐことが難しい。
とのご意見が多いように感じました。
そこで、ご相談ですが、3の方法の下の歯を削って連結する方法は、健康な歯を削ることで、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
また、かぶせものをして連結することで、ブラッシングなどがしづらい理由等で、将来的に歯周病などが早まるリスクが大きいのでしょうか。
上記以外の方法で、挺出した歯の良い治療法はあるのでしょうか。(放置も可能?)
ちなみにインプラントは一本六十万かかると言われて、経済的には厳しい気がしています。
よろしくお願い致します。
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2013-10-16 12:25:11
歯の挺出防止のために、上顎7番にインプラントをする必要性を個人的にあまり感じません。
むしろ、今後の口腔内の健康に対して余計なリスクを抱えるように感じます。
主治医の先生と意見がまったく異なるようですから、主治医の説明をよく聞かれた上で判断してください。
>2上の七番に、入れ歯(義歯)を入れる。
作った入れ歯を使用されないケースが多々ありますよ。
効果が低い割に使用感が悪いですから。
>3下の歯を削って、六番と連結する。
延長ブリッジですが、ココまでする必要があるかどうかは主治医によく判断してもらいましょう。
挺出した歯をそのまま放置していることが、現在あなたの健康に害をどの程度与えているかどうかで、治療の必要性が変わってくると思います。
どの方法も人工物をお口に入れるという点ではリスクを伴いますから、必要か?不要か?、そこの判断を実際に診られている担当医に診断してもらう必要があるでしょう。
むしろ、今後の口腔内の健康に対して余計なリスクを抱えるように感じます。
主治医の先生と意見がまったく異なるようですから、主治医の説明をよく聞かれた上で判断してください。
>2上の七番に、入れ歯(義歯)を入れる。
作った入れ歯を使用されないケースが多々ありますよ。
効果が低い割に使用感が悪いですから。
>3下の歯を削って、六番と連結する。
延長ブリッジですが、ココまでする必要があるかどうかは主治医によく判断してもらいましょう。
挺出した歯をそのまま放置していることが、現在あなたの健康に害をどの程度与えているかどうかで、治療の必要性が変わってくると思います。
どの方法も人工物をお口に入れるという点ではリスクを伴いますから、必要か?不要か?、そこの判断を実際に診られている担当医に診断してもらう必要があるでしょう。
相談者からの返信
相談者:
NORIさん
返信日時:2013-10-16 12:56:34
ご回答ありがとうございます。
現在は、挺出した歯を放置していても、大きな問題を感じてはいません。
多少、反対側の奥歯で噛むことが多いので、かみ合わせ等のバランスの悪さを感じる程度です。
ただ、挺出した歯をそのままにしておくと、上の歯茎を傷つけるほど、今後伸びてしまう恐れがある。
そして、もっと伸びてしまってから削ろうとすると神経まで抜くようになる。
または、その歯が抜けて落ちてしまう可能性があると言われました。
それで、インプラントにするにしても、義歯でも、連結でも、とりあえず挺出した歯を削る必要があるといわれました。
削っただけで、連結せずに様子をみるという方法もあるのでょうか。
まったく知識がなくて、幼稚な質問で申し訳ありません。
ただ、将来を考えて、放置しておいてもよいのか、不安になってしまっています。
よろしくお願い致します。
現在は、挺出した歯を放置していても、大きな問題を感じてはいません。
多少、反対側の奥歯で噛むことが多いので、かみ合わせ等のバランスの悪さを感じる程度です。
ただ、挺出した歯をそのままにしておくと、上の歯茎を傷つけるほど、今後伸びてしまう恐れがある。
そして、もっと伸びてしまってから削ろうとすると神経まで抜くようになる。
または、その歯が抜けて落ちてしまう可能性があると言われました。
それで、インプラントにするにしても、義歯でも、連結でも、とりあえず挺出した歯を削る必要があるといわれました。
削っただけで、連結せずに様子をみるという方法もあるのでょうか。
まったく知識がなくて、幼稚な質問で申し訳ありません。
ただ、将来を考えて、放置しておいてもよいのか、不安になってしまっています。
よろしくお願い致します。
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2013-10-16 13:46:43
この場合のように上7番喪失による下7番の挺出については、中には比較的長期に渡って、ほとんど挺出が認められないケースもあります。(少なくとも、一般的には上7番の挺出に比べるとかなりスピードは遅いように思えます)
この挺出が、ある一定まで進むと止まるのか、或いは、ずっと続くのかで後の処置が異なることもあると思います。
既に、その歯は咀嚼に関わっていないと思われます。
もし、これまでに支障がないのでしたら、”下7番も抜歯する”のも一案ではないでしょうか?
或いは、定期的に、下顎を前方・速方に動かしても、下7番が上6番に強く当たらないように削合(削る)されても良いかもしれません。
また、それを無意識の内に自力で行なう方もいらっしゃると思います。
入れ歯での対応は、おそらく無理ではないかと思います。
前の歯と強固に連結する方法は判りませんが有効かもしれません。(上7番の挺出防止には疑問ですが・・)
しかし、前述のように、仮に挺出がある地点で止まるとしたら必要性がないかもしれません。
まず、定期的に挺出の状態を記録されてはいかがでしょうか?
この挺出が、ある一定まで進むと止まるのか、或いは、ずっと続くのかで後の処置が異なることもあると思います。
既に、その歯は咀嚼に関わっていないと思われます。
もし、これまでに支障がないのでしたら、”下7番も抜歯する”のも一案ではないでしょうか?
或いは、定期的に、下顎を前方・速方に動かしても、下7番が上6番に強く当たらないように削合(削る)されても良いかもしれません。
また、それを無意識の内に自力で行なう方もいらっしゃると思います。
入れ歯での対応は、おそらく無理ではないかと思います。
前の歯と強固に連結する方法は判りませんが有効かもしれません。(上7番の挺出防止には疑問ですが・・)
しかし、前述のように、仮に挺出がある地点で止まるとしたら必要性がないかもしれません。
まず、定期的に挺出の状態を記録されてはいかがでしょうか?
回答3
黒岩歯科医院(長野県佐久市)の黒岩です。
回答日時:2013-10-16 16:21:28
NORIさん、こんにちは。
挺出した歯の治療法について悩んでしまいますよね。
おそらく挺出した歯は、かみ合わせに関与していないと思われます。
この歯を咬めるようにするためには、基本的に上にインプラントをするしかないと思います。
入れ歯や延長ブリッジは他の歯に負担をかけてしまうので、個人的にはおすすめできません。
>現在は、挺出した歯を放置していても、大きな問題を感じてはいません。
→
咬むことに関してあまり不自由を感じていないのであれば、無理にインプラントを入れる必要もないのかなと思います。
放置した場合、かみ合わせに影響もなく、プラークコントロールもできているのであれば、そのままというのもありだとは思いますが、状況と、先生によっても考え方が異なると思うので、
よく相談して、治療方針を決定してください。
ご参考までに。
挺出した歯の治療法について悩んでしまいますよね。
おそらく挺出した歯は、かみ合わせに関与していないと思われます。
この歯を咬めるようにするためには、基本的に上にインプラントをするしかないと思います。
入れ歯や延長ブリッジは他の歯に負担をかけてしまうので、個人的にはおすすめできません。
>現在は、挺出した歯を放置していても、大きな問題を感じてはいません。
→
咬むことに関してあまり不自由を感じていないのであれば、無理にインプラントを入れる必要もないのかなと思います。
放置した場合、かみ合わせに影響もなく、プラークコントロールもできているのであれば、そのままというのもありだとは思いますが、状況と、先生によっても考え方が異なると思うので、
よく相談して、治療方針を決定してください。
ご参考までに。
回答4
歯科医師の松山です。
回答日時:2013-10-16 22:22:59
>下の七番がかなり伸びてきてしまいました。
このこと自身に限ってどうするかと言えば基本の考え方は、歯槽内に戻すことになります。
ワイヤー矯正だけではは難しいので、矯正用ミニピンを骨内に埋入して併用しながら歯を圧下させる矯正法を採るようなことになります。
もし前歯のような場合でしたら、審美的、機能的なことから、NORIさんはこのような方法(矯正)を、第一義とするでしょう。
ところが、最後臼歯で審美的、機能的にもあまり問題はなさそうだから、上の奥歯を抜歯しても、様子を見ることにしたわけですね。
そうしたら、反対の歯が挺出出してきたので相談なさったわけです。
奥歯は普通機能的なことを問題にしますから、ご自身が不便を感じているか、いないか、感じていても放置するか、あるいは歯科医側から見た機能を回復しておいたほうが良いという意見を取り入れるかどうかにかかってくるわけです。
ここで整理しなければならないことは、機能を回復するには、抜いた歯の部分に何らかの咬合力を受け止める構造物がなければ咬むとういう機能、上下の咬合力を支えるという機能が果たせないことになります。
私の経験では、義歯は(専門的になりますが)コーヌステレスコープ義歯のような、よほどしっかりしたものでなければ、咀嚼・咬合支持の役目を果たせませんし、残存歯を削合ししければならないという欠点がある上に、何よりも取り外して清掃しなければなりません。
延長ブリッジは取り外さなくてもよいですが、歯根破折の恐れがあります。
挺出を抑えるといういうことでは意味がないと思います。
残りはインプラントということになりますが、骨さえしっかりしていたら、<上の七番のインプラントは技術的に難しい>ということよりも、施術しにくいというのが私の場合本音になります。
60万というのは、お住まい地域の相場の倍のような気がします。
そのほかの削るとか、連結するとかは、対症療法的なことであまり意味がないような気がします。
基本的なことに戻られて、機能を回復するか、しなければ可能性があるマイナス面(個人差があります)はどのようなことか、もう一度しっかり相談するのが良いと思います。
決めるのは本人ですから。
このこと自身に限ってどうするかと言えば基本の考え方は、歯槽内に戻すことになります。
ワイヤー矯正だけではは難しいので、矯正用ミニピンを骨内に埋入して併用しながら歯を圧下させる矯正法を採るようなことになります。
もし前歯のような場合でしたら、審美的、機能的なことから、NORIさんはこのような方法(矯正)を、第一義とするでしょう。
ところが、最後臼歯で審美的、機能的にもあまり問題はなさそうだから、上の奥歯を抜歯しても、様子を見ることにしたわけですね。
そうしたら、反対の歯が挺出出してきたので相談なさったわけです。
奥歯は普通機能的なことを問題にしますから、ご自身が不便を感じているか、いないか、感じていても放置するか、あるいは歯科医側から見た機能を回復しておいたほうが良いという意見を取り入れるかどうかにかかってくるわけです。
ここで整理しなければならないことは、機能を回復するには、抜いた歯の部分に何らかの咬合力を受け止める構造物がなければ咬むとういう機能、上下の咬合力を支えるという機能が果たせないことになります。
私の経験では、義歯は(専門的になりますが)コーヌステレスコープ義歯のような、よほどしっかりしたものでなければ、咀嚼・咬合支持の役目を果たせませんし、残存歯を削合ししければならないという欠点がある上に、何よりも取り外して清掃しなければなりません。
延長ブリッジは取り外さなくてもよいですが、歯根破折の恐れがあります。
挺出を抑えるといういうことでは意味がないと思います。
残りはインプラントということになりますが、骨さえしっかりしていたら、<上の七番のインプラントは技術的に難しい>ということよりも、施術しにくいというのが私の場合本音になります。
60万というのは、お住まい地域の相場の倍のような気がします。
そのほかの削るとか、連結するとかは、対症療法的なことであまり意味がないような気がします。
基本的なことに戻られて、機能を回復するか、しなければ可能性があるマイナス面(個人差があります)はどのようなことか、もう一度しっかり相談するのが良いと思います。
決めるのは本人ですから。
タイトル | 上7番欠損、挺出してしまった下7番の歯の治療法 |
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質問者 | NORIさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 55歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
抜歯:7番(第二大臼歯) 歯の異常・トラブルその他 補綴関連 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。