インプラント手術後10ヶ月になりますが、骨に固定しません

相談者: ハレーさん (49歳:男性)
投稿日時:2013-11-13 15:26:50
現在インプラントの治療中です。

20年以上前に虫歯治療済みで銀で被せてあった左下7番目の奥歯にヒビが入り、そこから歯根まで細菌入り歯茎の外側、内側から膿袋ができ膿が出ている状態でした。

診察の結果は左下の8番目の歯根付近の骨も一部侵食されているので、ブリッジではなく、インプラント治療を薦められ現在に至っております。


2012/4に抜歯、その後に骨の土台作りをし1ヶ月後位に採血によるCGF療法も行いました。
途中何度かCT、レントゲンなどで骨密度を調べましたが、抜歯後の骨の穴が黒っぽく写り骨密度が完全再生していない状況でした。


その後2013/3時点でも骨密度が現状のまま、インプラントのピンを埋め込む手術を行いました。
ピンが不安定な為、8番・6番にスーパーボンドで仮留めし骨にピンが固定するのを待っている状況です。


2013/11現在、ピンの骨への固定はある程度は見られるが完全でななく、リンゴ程度の堅い物を7番付近で噛むと骨に響きます。
またピンの外側の歯茎に膿袋が出来ています。

医師に確認をしましたが、もう少し状況推移を見て次の治療方針を検討すると言われています。


治療転換は費用アップするが歯茎が完全に被さるインプラントの短いピンに変更するか、ブリッジになるとの説明です。



素人の私見ですが、ピンが骨に固定しないのは根本的に膿が出る原因や対処を確実にしていない為に骨の再生を阻害しているのではないかと思っています。

因って、同じチタン材質のピンを短くして歯茎で被っても結果は同じだと思うのですが、担当医師は根拠はないが今より最善な方法を検討したいとの事です。


この件で複数の歯科医・専門家様のご意見・考え方をご教授頂けましたら幸いです。
宜しくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2013-11-13 17:28:50
チョット深刻な状況のようですね…。

>ピンが骨に固定しないのは根本的に膿が出る原因や対処を確実にしていない為に骨の再生を阻害しているのではないかと思っています。

仮に病変部が改善されていないとすればそのような事は起こりえるとは思います。


歯茎が完全に被さるインプラントの短いピンに変更するか

一般的に初期固定の得られにくいような場合には2回法の方が有利と言われますので、2回法にする事は悪くないとは思います。


ただ、これはネットで解決しそうもありませんので、インプラント治療に精通している歯医者さんセカンドオピニオンを求められた方がよろしいかと思います。

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回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2013-11-13 18:34:56
この様なケースは、ほとんど診断になってしまうのでコメントをしにくいですね。

>治療転換は費用アップするが歯茎が完全に被さるインプラントの短いピンに変更するか、ブリッジになるとの説明です。
>素人の私見ですが、ピンが骨に固定しないのは根本的に膿が出る原因や対処を確実にしていない為に骨の再生を阻害しているのではないかと思っています。
>因って、同じチタン材質のピンを短くして歯茎で被っても結果は同じだと思うのですが、

一般的に、骨伝導・スキャフォールド(足場)・骨誘導の原則から、インプラントフィクチャー埋入時に周囲の骨が1壁でも1,5ミリ以上離れていると難しくなります。

2壁ですとまず一時固定しなくなりますからもっと難しくなります。


追加料金(治療費)、に関してはどれぞれの医院の方針があることと思いますが、当院では請求していません。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2013-11-13 19:02:32
>この件で複数の歯科医・専門家様のご意見・考え方をご教授頂けましたら幸い です。

実際に診てみないと分からないことが多いので、実際にインプラント専門医に診てもらうのがよいでしょう。


不良肉芽といって、状態の良くない・感染した結果の粘膜を取り残していると、骨が出来にくいことが多いと個人的には思います。
今回がそうとは言えませんのでセカンドオピニオンを受けて相談すると良いと思います。

お大事に。

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回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2013-11-14 01:43:55
可能性としては病巣とかがまだ残っている、と疑われても仕方がない状況だと思います。

ところで、その部分で噛んで良い指示とかは先生から出ているのでしょうか?
そうだとしたら何を根拠としてそう指示されたのでしょう?


リンゴ程度の硬いものと書かれていますが、リンゴでも結構歯ごたえはあるので、くっ付き始めているインプラントで噛んで揺らしてしまったら再度くっ付くことは非常に難しいように思います。

インプラントはくっ付いたように感じても、最初は試運転で少しずつ慣らしながら大丈夫なのを確かめながら骨を固めて行く、と言う手順を追わなければならないものです。
いきなりガリッと言うのはキツイかと思います。
特に半がたまりの時に揺らすのは致命的になり、やり直しを招きます。

ところが患者さんは落ち着き始めた時に安心し過ぎてガリッとしてしまうことが時々あります。
主に手術後の安定が得られる1ヶ月位した頃ですが。

もし思い当たるようでしたら、それが原因かも知れません。


粘膜で覆う方法でやり直そうとされているのはそういうこともあるのではないでしょうか?

いずれにしましても、非常に難しい状態だと思いますので、良く先生と話し合って、しっかり治されることをお勧めします。


失礼しました。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2013-11-14 08:32:57
ご相談ありがとうございます。


>素人の私見ですが、ピンが骨に固定しないのは根本的に膿が出る原因や対処を確実にしていない為に骨の再生を阻害しているのではないかと思っています。


その見方に共感できます。
化膿しているようですから、まず化膿を治す治療が最初に必要です。


>因って、同じチタン材質のピンを短くして歯茎で被っても結果は同じだと思うのですが


原因への治療無くして、他の治療で上塗りしても解決しません。



>2012/4に抜歯、その後に骨の土台作りをし1ヶ月後位に採血によるCGF療法も行いました。


とても高度な治療をしていただいております。
ただし、化膿の原因治療という、ほんの基礎的な治療はされたのでしょうか。



>途中何度かCT、レントゲンなどで骨密度を調べましたが、抜歯後の骨の穴が黒っぽく写り骨密度が完全再生していない状況でした。


骨密度の調べ方は「抜歯後の骨の穴が黒っぽく写り」という、肉眼の所見による結論でしょうか。

それは科学的とは言いがたい根拠です。
CTを撮影したのであれば、骨密度はCT値あるいはHU値という数字で1000から2000の間とかマイナス1000とか、デジタルに表現できるはずです。



>その後2013/3時点でも骨密度が現状のまま、インプラントのピンを埋め込む手術を行いました。


骨密度が低くてもインプラントは可能ですが、高度な治療となります。



>ピンが不安定な為、8番・6番にスーパーボンドで仮留めし骨にピンが固定するのを待っている状況です。


それは定説ではない方法です。
天然の歯とはもともと「柳に風」のように動きます。
さらに歯並びが途切れた状態があり、加えて噛み合わせの不安定要素や歯周病などがあればかなり歯が揺れます。

不安定なインプラントを天然の歯につなげば100%安定しません。



>担当医師は根拠はないが今より最善な方法を検討したいとの事です。


インプラントは手術です。
身体への影響が少なくありません。

根拠の無いことをする危険は計り知れないとお考えください。



>この件で複数の歯科医・専門家様のご意見・考え方をご教授頂けましたら幸いです。


治療のメリット以外に必ずデメリットを説明していただいた上で納得して治療を選択しましょう。
根拠の無いことを選択した後の問題は自己責任となります。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ハレーさん
返信日時:2013-11-14 15:12:10
大変お忙しい所、申し訳ありません。
追加でご質問をさせて頂きます。
宜しくお願い致します。

〈桜井先生〉

ご回答を頂きまして誠に有難う御座います。

インプラント治療に精通している歯医者さんセカンドオピニオンを求められた方がよろしいかと思います。

通院中歯科のホームページによりますと下記の実績が記載されています。
一般にインプラント治療に精通とはインプラントに限定した歯科医院になりますでしょうか?

         記

・クオリティを維持するため、年間埋入インプラント本数は年間150〜200本
・空気洗浄での清潔なオペ室
・ペリオテストインプラントを判定する機器
・3Dシミュレーション 院内にCT完備




〈松山先生〉

ご回答を頂きまして誠に有難う御座います。

>インプラントフィクチャー埋入時に周囲の骨が1壁でも1,5ミリ以上離れていると難しくなります

その辺は担当医師からは説明がありませんでした。




〈加藤先生〉

ご回答を頂きまして誠に有難う御座います。


>実際にインプラント専門医に診てもらうのがよいでしょう。

回答1様と同様ですが、通院中歯科のホームページによりますと
下記の実績が記載されています。
一般にインプラント治療に精通とはインプラントに限定した歯科医院になりますでしょうか?

        記

・クオリティを維持するため、年間埋入インプラント本数は年間150〜200本
・空気洗浄での清潔なオペ室
・ペリオテストインプラントを判定する機器
・3Dシミュレーション 院内にCT完備




〈松元先生〉


ご回答を頂きまして誠に有難う御座います。

>ところで、その部分で噛んで良い指示とかは先生から出ているのでしょうか?そうだとしたら何を根拠としてそう指示されたのでしょう

術後は反対側の歯で噛む様にとの指示で、たまに誤って治療該当歯付近で噛むと、ご飯粒程度の物でも歯に響きましたが、最近は当初より固定が進んでいる為か安心して堅い物でも治療該当歯付近でも噛んでしまった為です。

治療経過中はそんなにダメージを与えるような事は無かったと思います。



>粘膜で覆う方法でやり直そうとされているのはそういうこともあるのではないでしょうか

素人の私見ですが、膿が出る原因は骨内部の病巣が完治していない事に問題がある様に思いますが、粘膜(歯茎?)で被ってしまえば、また膿の出る場所が無くなり、膿袋が出来る様な気がします。
抗生剤の様なクスリも一緒に注入し粘膜(歯茎?)で被う様な内容でしょうか?


〈さがら先生〉

ご回答を頂きまして誠に有難う御座います。

>化膿しているようですから、まず化膿を治す治療が最初に必要です。

完全に化膿を治す治療はどの様な方法でしょうか?


>とても高度な治療をしていただいております。
>ただし、化膿の原因治療という、ほんの基礎的な治療はされたのでしょうか。

治療中は見えませんが、細いドリル?と歯管を掻き出すような虫ピンの様な針?で病巣を取り除いていたと思います。
マイクロスコープは多分ありません。


>CTを撮影したのであれば、骨密度はCT値あるいはHU値という数字で1000から2000の間とかマイナス1000とか、デジタルに表現できるはずです。

医師からはその様な数値の説明は受けておりません。


 以上
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2013-11-14 15:42:12
>一般にインプラント治療に精通とはインプラントに限定した歯科医院になりますでしょうか?

んんん…。

提示していただいた設備だけではチョット判断できませんね…。
まあ、年間150〜200本と言うのは多いとは思いますが…。

できれば口腔インプラント学会指導医(認定医)などの表記があれば…とは思いますが。


さがら先生…

>骨密度はCT値あるいはHU値という数字で1000から2000の間とかマイナス1000とか、デジタルに表現できるはずです。

多くの歯科用CTはCT値出ないと思います…。

* http://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/1920/1/109_73.pdf

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ハレーさん
返信日時:2013-11-14 16:49:26
桜井先生

ご回答を頂き有難う御座います。

>できれば口腔インプラント学会指導医(認定医)などの表記があれば…とは思いますが。

通院中歯科のホームページによりますと、下記の記載があります。
インプラント研究会専門医
ICOI国際口腔インプラント学会 認定医


 以上
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2013-11-14 17:14:21
ここで決めなければならないのは、ハレーさんが

1 全面的にこの先生にお任せしよう

と言う方向なのか、

2 他の方法もあるのかもしれないから他の先生に聞いてみたい

と思うのかだと思います。


なので、1を希望されるとすれば

>ICOI国際口腔インプラント学会 認定医

これは担当の先生の知識を図る上で一つの指標とはなると思います。


2を希望されるのであれば上述したように日本口腔インプラント学会で指導医などをされている先生にレントゲン歯肉の状態などを診てもらい、相談されるのがよろしいのではないかと思います。

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回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2013-11-14 17:58:59
>実際にインプラント専門医に診てもらうのがよいでしょう。

日本口腔インプラント学会が日本で1万人を超えた1番大きいな歯科の学会です。
歯科で1番ですから、インプラント学会でももちろんダントツです。

他の学会よりも試験がしっかりありますので、認定医や指導医は一定基準は超えていることと思います。


他のインプラント学会などではインプラントメーカーが主催で認定医を出していることもあると聞いたこともあります。

不安であれば、ここで相談するよりも、まずは他の先生(他の病院)の意見を聞いてみるべきだと思います。
そこでまた分からないことをこちらで聞いてみると良いと思います。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2013-11-14 23:47:55
どのようなリカバリーをされるのか担当医の先生とよくご相談ください。

現状が分かりませんので、あくまで推測にしか過ぎません。

失礼しました。

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2013-11-15 08:45:33
櫻井先生、
重要なご指摘ありがとうございます。


>多くの歯科用CTはCT値出ないと思います…。


ネット上では診断のために問診もできず、限られた相談内容から回答しなければならないためにあらゆる状況を踏まえてみますと、仮にこのご相談で「骨密度」という医学的な言葉で説明を受けたと仮定すると、その検査結果の説明は科学的な数値で説明されてこそ整合性があると考えます。

たしかに今までの歯科用CTは骨密度が測定できませんが、かなり歯科用が普及してきたとは言え未だに医科用CTスキャナーで撮影しているところも少なくありませんから、医科用機種であれば当然CT値が分かるはずだからです。


またあえてこの回答をしたことは、何度もCTやレントゲンを撮影して確認していると相談があった点にあります。

>途中何度かCT、レントゲンなどで骨密度を調べましたが、抜歯後の骨の穴が黒っぽく写り骨密度が完全再生していない状況でした。

その結果の説明がこの程度では、検査には従来からあるふつうのデンタルレントゲンで充分です。
デンタル・レントゲンであれば、被曝量は1マイクロシーベルトですみます。
それにも拘わらず、デンタルの数百倍あるいは数千倍の被曝となるCT撮影を、しかも何度も撮影していることは医学的根拠に基づいているかどうかの疑問があったからです。

レントゲン検査ではアラーラの原則があり、この原則自体はICRPの勧告であり私は不純を感じますが、被曝と医療効果の検討が必要です。


しかし、このご相談の担当者は骨密度というとても重要な点を指摘したのであれば、これからの高齢化社会、いわゆる成人病社会でのインプラント治療には素晴らしいことだと思います。
したがって、インプラント治療に当たっても治療部位の骨密度測定ができる歯科用CTスキャナーがかかせないと私は思っております。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ハレーさん
返信日時:2013-11-15 17:37:00
桜井先生

ご回答を頂きまして誠に有難う御座います。

>1 全面的にこの先生にお任せしよう

基本的には1で全面的にこの先生にお任せしようと思っているのですが、正直、治療が長期になり疲れています。

当初の主治医の説明はインプラントは99.9%は成功するとの説明で、100%ではないと理解はしていますが、治療転換の説明が根拠あるものではなく。少し疑心な所もあります。


例えば各先生方がご回答を頂きました様に

「初期の化膿の原因治療である不良肉芽の掻破が不十分な疑いがあるので、現行のインプラントを取り除き、再度、不良肉芽の掻破を施し、2回法でより効果を出し、短いインプラントにし粘膜で覆う方法により最善で臨みたい・・・」

の様な説明であれば納得するのですが・・・

また、この方法で成功しなかったら次はブリッジ入れ歯が考えられるなど今後の方針みたいな具体的な説明が欲しい所です。



タイトル インプラント手術後10ヶ月になりますが、骨に固定しません
質問者 ハレーさん
地域 非公開
年齢 49歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ インプラント治療法
インプラントに関するトラブル
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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