ファイバーコアと金属土台の違い、その後の歯の治療について

相談者: ぺべさん (30歳:女性)
投稿日時:2014-01-05 15:17:47
こんにちわ。

妊娠出産中にだいぶ昔に虫歯になって銀の詰め物をした左下7番の歯が再び虫歯になり、今回は神経を削る治療をしました。

歯医者さんに度々通うことがいままでなかったので、治療に関する知識がなく、教えていただきたく書きました。


現在、神経を削り、歯もだいぶ削ったので、ファイバーコア金属の土台をいれることになり、その選択を自身でするのですが、金額がだいぶちがうので両者のメリットデメリットを教えていただきたいです。

またその後、被せものはどのようなものがいいのか、万が一神経が残り感染していた場合の治療、(ファイバーコアにすると以後、保険外になるということもあるのでしょうか?)最適な治療手順、金額等を教えていただきたいです。


今の治療法があっているのかもわからず、子どもに歯がはえるまえに虫歯を治してしまいたくて先生の指示通りに治療しています。
ここまでの治療をしたことがなく、最近ではインプラントホワイトニングなども流行っているので、最終的にそちらを促されるのではないかと心配しています。

将来的にもなるべく自分の歯を残すための治療法を教えていただきたいです。

よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2014-01-05 15:56:40
>歯もだいぶ削ったので、ファイバーコア金属の土台をいれることになり、その選択を自身でするのですが、金額がだいぶちがうので両者のメリットデメリットを教えていただきたいです。

ファイバーコアは金属より柔らかく歯根破折を起こし難いと言う触込みですが、個人的には歯質が残っている量、特に歯根の部分に歯質が十分あればどちらでも良いと思います。

金額が違うのはファイバーコアが保険給付外だからです、因みにコアが保険給付外だとその後の補綴物自費になります。


被せものはどのようなものがいいのか、万が一神経が残り感染していた場合の治療、(ファイバーコアにすると以後、保険外になるということもあるのでしょうか?)最適な治療手順、金額等を教えていただきたいです。

先ず保険治療を希望するか自費で良いので最高の治療を希望するか、審美的なものを希望するかそうでないか等によって変わってきます(審美は歯を犠牲にする事によって成り立ちます)

金額に関しては保険か自費かによってまったく違ってきます、保険なら基本的にはどこでも同じ値段です、自費の場合はある意味医院側の言い値です(相場はありますが地域などによっても変わります)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぺべさん
返信日時:2014-01-05 16:58:18
細見先生ありがとうございます。

自費でも、将来的になるべく自分の歯を健康な状態で残していくことを優先したいと思っています。

今回の選択はファイバーコアになりますか?
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-01-09 00:06:13
こんばんわ。

将来的にご自分の歯を健康な状態で残していくことを優先なさりたいとのことですが、これはどなたもかわらないご希望だと思います。

ご希望について少し噛み砕いて説明させていただくと、現在感染根管治療あるいは抜髄根管治療が終わって根管充填が終わったところのようですが・・・・。

ここで重要なのは、この一連の根管治療・根管充填が正確に正しく終了していて治癒していることが先ず必要です。

これは歯科医の技術上の問題でぺぺさまに責任はありません、そして根管充填が技術的にうまくいっているのなら、メタルコアを装着あるいはファイバーコアビルドアップしても構いません。

ただ個人的には無髄歯になっているわけですから、将来的には歯根垂直破折のリスクがあると考えます。

したがって歯根垂直破折のリスクを軽減するための配慮が必要です。


歯根垂直破折は、歯科医の間ではメタルコアが原因だと考えていらっしゃる方がほとんどのように感じていますが、個人的にはそのほとんどは歯髄を除去したために、象牙質に栄養が補給されなくなって象牙質がデハイドレーションを起こしてきたのが原因だと理解しています。

もしこの捕らえ方が正しければ、ファイバーコアの弾力性が象牙質に近いため歯根破折の防止に役立つという説は間違っていることになります。

例えて言えば木を切っておいておくと、乾燥してきて木の中心から放射状にヒビが入ってくるイメージでしょうか。

歯根垂直破折を注意深く観察していると、ヒビは歯の内側(歯髄)から外側へ向かって入ってくるのが観察できます。


また象牙質の厚い頬舌側から始まってくることがほとんどです、このような状況から判断するとメタルコアが歯根垂直破折の原因だとする大多数の歯科医の意見は間違っていると考えています。


要するに単にメタルをファイバーとレジンに置き換えただけでは解決しないということになります。


以上は歯根垂直破折をどう捉えてそれをどう臨床に応用するか歯科医の知識と分析能力の問題ということになって、ぺぺさんがどうこうできる問題ではありません。

いわばどの歯医者を選ぶかと言う問題だけになるでしょう。


するとぺぺさんんが積極的にかかわれる問題は何かということになれば生活習慣の改善です。

具体的には、むし歯歯周病になるほどおさとうを食べ過ぎない、即ちおさとうの過剰摂取をしないことです。

もうひとつは歯磨き技術の向上ということになります、この二つが実現できていれば新たなむし歯の発生はありません。

したがってお菓子は一日一種類一個にとどめておいて、歯をきれいに磨くようにすればご自分の歯や歯肉を健康な状態で維持できるということになります。


お砂糖の摂取量と歯磨き技術が、お口の中の健康を維持する上で重要だということです。

総入れ歯の人は間違いなく甘党で、お菓子の食べすぎをなさっている方です、参考になさってください。

むし歯の出来ない砂糖の量 http://yamadashika.jp/prevent05.html
むし歯ができてしまったら http://www.yamadashika.jp/prevent.html#03
磨いているのと磨けているのは違います http://www.yamadashika.jp/prevent08.html#a01
毛先磨き http://yamadashika.jp/prevent08.html#kesaki
歯周病 http://yamadashika.jp/perio.html
抜髄根管充填 http://www.yamadashika.jp/infection02.html
感染根管治療 http://www.yamadashika.jp/infection.html

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぺべさん
返信日時:2014-01-10 22:02:59
山田先生ありがとうございます。

先生のホームページ見させていただきました。

今回治療してくださった先生ともう一度相談し、破折のリスクを軽減できることを祈ります。

また、私自身も子どもたちにもこのような治療をすることがないように日常生活の中で意識していきたいと思います。

ご回答と参考資料ありがとうございました。



タイトル ファイバーコアと金属土台の違い、その後の歯の治療について
質問者 ぺべさん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
メタルコア(金属の土台)
ファイバーコア(プラスチックとファイバーの芯の土台)
お勧めの土台(コア)
回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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