歯科大生です、リンガライズドオクルージョンの臨床の実際
相談者:
がちゃ05さん (25歳:男性)
投稿日時:2014-01-04 02:29:47
こんにちは歯科大生をしています。
私の学校の補綴の教授はリンガライズドオクルージョンの研究をしている方なので、授業の内容もリンガライズドの講義が多いです。
ですので、うち学生は習い始めの頃はリンガライズドが最高の交合様式で、臨床でもメジャーなのだろうと勘違いしている人が多いくらいです(笑
でも実際はフルバランスオクルージョンが主流だと思いますし、国家試験もリンガライズドのことなんてわずかしか出てきません。
ですが実習など経験してみて
・破砕性が良い
・平衡交合を与えやすい
などの理由からやはり、リンガライズドの方がメリットが多いように思ってしまいます。
特に平衡交合の問題に関して私が思うのは、調節がフルバランスに比べて簡略化されているので歯科医師の技術差によらず患者さんに均一な医療を提供するという意味ではとても良いシステムだなと感じています。
ただ私は患者さんに対して義歯を作ったケースがまだ少ないので、実際のところがわかりません。
もっと積極的に使えばいいのにと私自身は安易に考えてしまうのですが、実際使ってみると良くないみたいな事があるんでしょうか?
また義歯専門で診療してる先生なんかだとすごい積極的に使ってるものでしょうか?
長々とレベルの低い話で申し訳ありませんがどうぞご教授お願います。
私の学校の補綴の教授はリンガライズドオクルージョンの研究をしている方なので、授業の内容もリンガライズドの講義が多いです。
ですので、うち学生は習い始めの頃はリンガライズドが最高の交合様式で、臨床でもメジャーなのだろうと勘違いしている人が多いくらいです(笑
でも実際はフルバランスオクルージョンが主流だと思いますし、国家試験もリンガライズドのことなんてわずかしか出てきません。
ですが実習など経験してみて
・破砕性が良い
・平衡交合を与えやすい
などの理由からやはり、リンガライズドの方がメリットが多いように思ってしまいます。
特に平衡交合の問題に関して私が思うのは、調節がフルバランスに比べて簡略化されているので歯科医師の技術差によらず患者さんに均一な医療を提供するという意味ではとても良いシステムだなと感じています。
ただ私は患者さんに対して義歯を作ったケースがまだ少ないので、実際のところがわかりません。
もっと積極的に使えばいいのにと私自身は安易に考えてしまうのですが、実際使ってみると良くないみたいな事があるんでしょうか?
また義歯専門で診療してる先生なんかだとすごい積極的に使ってるものでしょうか?
長々とレベルの低い話で申し訳ありませんがどうぞご教授お願います。
回答1
東京医科歯科大学顎関節治療部(文京区湯島)の西山です。
回答日時:2014-01-04 07:18:22
西山です
確かに,総義歯においてリンガライズドオクルージョンは調整の簡便性など利点は多いと個人的には思いますし,自分の臨床でもリンガライズドオクルージョンを意識して取り入れています.
ただ,食物粉砕能力は良いが,臼磨能力については明らかでない部分も多いのではないでしょうか.
また,リンガライズドオクルージョン専用の人工歯の種類が少ないという現状もあります.
一般的な人工歯でも,事前に形態を修正したりすればリンガライズドオクルージョンを実現できなくはないですが手間はかかってしまいますね.
教科書や国家試験的には3点接触の咬合付与がメインにはなっていますが,実際の臨床現場では,ややリンガライズドオクルージョン気味な調整を行っているドクターも多いように感じますし,実際そのような声も聴きます(私もそうです).
最後に,総義歯においては歯列全体の咬合様式としてはフルバランスドオクルージョンを目指していると思います.
この咬合様式を再現するための上下人工歯の接触様式としてリンガライズドオクルージョンを用いているというのが本来の考え方ではないでしょうか.
リンガライズドオクルージョンだから平衡側をディスクルージョンさせる(グループファンクションにする)というわけではないと思いますが.
教授に確認してみてくださいね.
確かに,総義歯においてリンガライズドオクルージョンは調整の簡便性など利点は多いと個人的には思いますし,自分の臨床でもリンガライズドオクルージョンを意識して取り入れています.
ただ,食物粉砕能力は良いが,臼磨能力については明らかでない部分も多いのではないでしょうか.
また,リンガライズドオクルージョン専用の人工歯の種類が少ないという現状もあります.
一般的な人工歯でも,事前に形態を修正したりすればリンガライズドオクルージョンを実現できなくはないですが手間はかかってしまいますね.
教科書や国家試験的には3点接触の咬合付与がメインにはなっていますが,実際の臨床現場では,ややリンガライズドオクルージョン気味な調整を行っているドクターも多いように感じますし,実際そのような声も聴きます(私もそうです).
最後に,総義歯においては歯列全体の咬合様式としてはフルバランスドオクルージョンを目指していると思います.
この咬合様式を再現するための上下人工歯の接触様式としてリンガライズドオクルージョンを用いているというのが本来の考え方ではないでしょうか.
リンガライズドオクルージョンだから平衡側をディスクルージョンさせる(グループファンクションにする)というわけではないと思いますが.
教授に確認してみてくださいね.
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2014-01-04 08:38:56
あまり詳しい方ではありませんが、ご自身で認識されているようなところではないでしょうか?
咬合様式の考え方は様々で、元々、自分の歯があったときの咬み合わせを再現するべきと考える人もいますし・・・。
K教授は非常に著名な方で積極的に活動されているらしいですね。
咬合様式の考え方は様々で、元々、自分の歯があったときの咬み合わせを再現するべきと考える人もいますし・・・。
K教授は非常に著名な方で積極的に活動されているらしいですね。
タイトル | 歯科大生です、リンガライズドオクルージョンの臨床の実際 |
---|---|
質問者 | がちゃ05さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 25歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
噛み合わせ(咬合)その他 義歯・入れ歯関連 専門的な質問その他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。