[写真あり] 差し歯を入れ替えたら獅子舞のようになってしまった(米国)

相談者: ゆまAさん (46歳:女性)
投稿日時:2014-01-05 10:20:54
こんにちは。

現在住んでいるニューヨークで前歯インプラント(左中切歯)を機に前歯6本の差し歯の入れ替えをしました(ポーセレン保険外)。


最初の差し歯は審美目的で24歳の時に日本人医師にお願いし、本物のような透明感のある色合い、ツヤ、薄さ、形、自分の口との相性、すべてにおいて満足のいくものでした。

真っ直ぐの美しい歯並びではありませんでしたが、もともとは八重歯と上部が二層になった色合いに悩んでいたので、その部分は十分に解消されたからです。

また整いすぎた歯より自然で気に入っていました。


その後、日本でもアメリカでも診てもらった歯科医達には必ず、この差し歯はどの医師によるものか、と聞かれ、素晴らしい技術だ、と20年以上経っても褒められてきました。

しかしもともと弱っていた中切歯(左)が抜けてしまい、インプラントをすることになったのです。

その際、すでに歯茎との間にメタルが見えてきていた差し歯を、ずっと担当してもらっているアメリカ人医師に勧められるまま総入れ替えすることになりました。

とても気に入っていたので最初は躊躇しましたが、遅かれ早かれ変えなくては、と言われたのでそうしたのです。


最終段階で仮歯にしたとき、ひとつひとつがひどく大きく不自然に真っ直ぐで真っ白なので

「まさかこれと同じにはなりませんよね?」

と聞いたところ、

「だいじょうぶ、小さ目にするしアーチを描くような自然な形になるようにラボの技工士に頼むから信頼して」

と言われました。

普通は歯の色合わせとか、形合わせとかするはずなのに大丈夫なのか?また、そのラボはカリフォルニアにあるため、私の口を実際に見たことすらない技工士が作るということで少々不安を感じました。

しかし普段お世話になっている医師のため信頼することにしました。


当日、送られてきたばかりの新しくできた歯を、私にきちんと見せて説明するでもなく、ちゃちゃっと差し込み、ささっとフロスをかけ、その後初めてちょっと見せてくれました。

ひどかった仮歯と比べるとその場では一瞬マシに見え、さらに麻酔で腫れているためきちんと判断できませんでした。

そのまますぐにセメントで装着され、腫れた口元のまま帰宅しました。
長さが気に入らなかったらすぐ直せるからとだけ言われて。


落ち着いてから気づいたのは、ひどく大きな揃いすぎた獅子舞のような歯。

分厚い感触、全部の歯の長さを揃えただけの個性も何もない四角い歯。

歯茎が上がってしまっている部分も他の歯とただ真っ直ぐなるように長く大きく同じ形・・。

まるで工場で同じ型の機会で作ったような仕上がり。

色は以前と同じでと頼んだのに、透明感のまったくない絵の具でひと塗りしたように深みやツヤがなく、自然光で見ると入れ歯のようです。


まさか歯の先進国とかつて言われていた国の技術がこんなものだとはとかなりショックで憔悴しています。
マンハッタンの一等地にある、歯科医を何人も抱える評判の良い病院のオーナー医師です。

普段から気軽に話し、普通に良い関係を築いていました。

詳細の説明がないのはお国柄なのかと思い、大まかな希望は伝えてたので、言われたとおりあとはお任せしようとしていました。


その医師にはこれから連絡をしますが、その前にやはり信頼のおける日本の先生方の率直なご意見を頂きたく、下記の通り質問と写真も添付致しました。

一つだけでも結構ですのでお答え頂けますと幸甚です。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。



1.そもそも作ったばかりの差し歯のやり直しをして負担はないのか。
あるとすればどういうリスクがあるのか。

また、元の差し歯と近い状態に戻してほしい場合、写真を見せてやってもらうことは可能か。

色もやり直してもらえるのか。


2.これまでの差し歯では歯茎と差し歯の境目の部分がきちんと歯肉でうまっていたが、治療で穴が開いたようになってしまった。

これは一時的なものでいずれ歯肉は元のように埋まってくるのか。
現在はその部分に食べ物が入って、フロスしない限り舌などでは簡単に取り出せません。


3.左の犬歯とその隣の自分の本物の歯との間をフロスすると、何かに引っかかってしまいフロス糸が切れて下にスライドできない。

それは普通のことではないと思うが、差し歯の場合どのように直すのか。


4.下の前歯数本が上の差し歯にあたらないように、勝手に上部を削られ表面が平たくなってしまいましたが、今後形の違う歯にした場合かみ合わせなどに問題は生じないのか。

それとも下の前歯はそれほど影響がないのか。
よくわからないため止めませんでした。


5.以前の差し歯は、歯の裏側に、本物の歯と同じく波打ったような起伏と、先端に向かってアーチを描いており、口の中で舌が触るときも違和感がなかったが、現在はそれと同じような細やかなクラウンは作らないのか。

頼めば作ってくれるのか。


6.作り直しは負担がありすぎると判断された場合、長い犬歯とその横の2番の歯の長さを削ってもらうことになるとしたら、技工士の手ではなく、医師が自前のドリル(?)で削ることになります。

そういった場合、変にガタガタとした歯触りや形にならないのか。きちんとした技工士の手による仕上げなども必要なのではないか?


7.他に何か、担当医に聞くべきこと、頼むべきことなどアドバイスがございましたら頂けると大変助かります。



写真の補足:最初の二枚は新しい差し歯です。

見えにくいかもしれませんが、歯茎(向かって右側)の境目の三角になっている部分に唾がたまっています。
その部分が今回の治療で上に上がって穴(?)のようになってしまった部分です。

これは埋まるのでしょうか?

次の二枚が以前の歯です。
歯並びは少々ガタガタに見えますが、自然感がありました。

現在の技術ではこのように個人の口にあった一つ一つ個性のある歯を作るといった手間はかけないのが普通なのでしょうか?
長文お許しください。

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回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2014-01-05 11:59:43
>1.そもそも作ったばかりの差し歯のやり直しをして負担はないのか。

>あるとすればどういうリスクがあるのか。

>また、元の差し歯と近い状態に戻してほしい場合、写真を見せてやってもらうことは可能か。色もやり直してもらえるのか。

やり直しに関しては既に合着してしまっているので壊して取り外すことになります。
その際少なからず歯を削ることになります。

元の差し歯の状態に戻せるかという質問ですが、元の歯の状態が残っていれば(術前の模型、口元の状態の写真etc)可能です。

色に関しては作り直せば自由に変えれます。


>2.これまでの差し歯では歯茎と差し歯の境目の部分がきちんと歯肉でうまっていたが、治療で穴が開いたようになってしまった。

>これは一時的なものでいずれ歯肉は元のように埋まってくるのか。

>現在はその部分に食べ物が入って、フロスしない限り舌などでは簡単に取り出せません。

クリーピングといって歯茎が上がってくる場合も有りますが、実際にはここでは判断できません。


>3.左の犬歯とその隣の自分の本物の歯との間をフロスすると、何かに引っかかってしまいフロス糸が切れて下にスライドできない。

>それは普通のことではないと思うが、差し歯の場合どのように直すのか。

セメントが残っている等の場合は除去すれば直りますが、フィットが悪くて起こっている場合は作り直しです。


>4.下の前歯数本が上の差し歯にあたらないように、勝手に上部を削られ表面が平たくなってしまいましたが、今後形の違う歯にした場合かみ合わせなどに問題は生じないのか。

>それとも下の前歯はそれほど影響がないのか。よくわからないため止めませんでした。

咬合調整と称して歯を削るのは個人的には好きではありませんが、既に削ってしまったのなら仕方がありません、セカンドベストとして今の状態で差し歯を作り直しすればいいと思います。


>5.以前の差し歯は、歯の裏側に、本物の歯と同じく波打ったような起伏と、先端に向かってアーチを描いており、口の中で舌が触るときも違和感がなかったが、現在はそれと同じような細やかなクラウンは作らないのか。

>頼めば作ってくれるのか。

可能かといえば可能です。


>6.作り直しは負担がありすぎると判断された場合、長い犬歯とその横の2番の歯の長さを削ってもらうことになるとしたら、技工士の手ではなく、医師が自前のドリル(?)で削ることになります。

>そういった場合、変にガタガタとした歯触りや形にならないのか。

>きちんとした技工士の手による仕上げなども必要なのではないか?

研磨をすれば口腔内でもツルツルには出来ます。


>7.他に何か、担当医に聞くべきこと、頼むべきことなどアドバイスがございましたら頂けると大変助かります。

御自身の希望をしっかりと訴えること、後は出来ればプロビで最終補綴物の形態をすり合わせること、位でしょうか。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ゆまAさん
返信日時:2014-01-05 12:24:25
細見先生

早速のご返答ありがとうございます。

やはり削るのですね。

インプラントの際、当該の歯の骨がなくなっていたので、昨年4月に骨の形成(ボーングラフティング)をしました。
そんな状態でも、クラウン部分だけのやり直しは可能なのでしょうか?

削る骨(人工)が乏しいと思われるのですが・・。

また実際のところ、先生からご覧になって、この新しい差し歯はその他の歯に全く合っていないという点で技術不足によるものだと思われますか? 
回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2014-01-05 12:31:46
一つ一つの質問には答えませんが、多分ジルコニアセラッミクによる修復でしょう。
メタルを用いないセラミック単体のものです。

ジルコニアの場合の色調的欠点は真珠のような照りが出てしまう事です。

そのためには、特に前歯審美的要素を重視するならば、普通ジルコニアで内部を作成して表面にポーセレンを何層か少しずつ築盛して、色調を整え(キャラクタライズも)形態も整えます。

そのためには支台形成が重要となります。

ジルコニアは固いとはいえ、やはりセラミック単体では破折の恐れがありますから、セラミックに厚みを出すためと、色調を整えやすくするために、支台形成を簡単に言えば細くしなければなりません。

それも歯頚部歯肉下までの丁寧な形成が必要でたとえばシャンフアー形成といわれるえぐるような形成をしますし、そのためには歯肉圧排をしておいて、必要ならば拡大鏡を用いてまでして行います。

このことが歯頚部のくびれに関係しますがこれが不十分ですと、四角っぽい歯(人工歯)になることに繋がります。

完全に最終的装着をしてしまったようですが、小手先で解決できるような仕上がりとは思えません。

当院では仮着して本人が納得するまで置いておきます。

そのためには外す時にノブをつけておく事が必要となります。

それからチエアータイムも長くなるものです。



たまたまアメリカ人である甥がアメリカから持参した歯科関係の雑誌が手元にありますが、Dental laboratory communication in the esthetic age のような記事があるくらいに、このことも重要になります。

大雑把で申し訳ありませんが書いたことに尽きると思います。

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回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-01-05 12:36:08
ご相談ありがとうございます。

良いか悪いか判断が分かれますが、確かに治療前とは様変わりのように見えます。
これからの解決を目指すのであれば、治療前よりもいっそう困難度を増しているようです。

いろいろ疑問点が出てきたようですが、基本的に歯科治療は文化です。
その違いを受け入れる事が必要です。

また前歯は特にアートの要素が不可欠です。
そして高度な技術が必要です。

つまりアートのセンスと、技術の裏付けが無ければ、細かい事を口で要求しても実現は不可能です。
それには歯科医師歯科技工士と両方ともその二つの条件を満たした場合だけ実現できます。

そもそも、前歯の一本をインプラントにする場合は、歯茎のマネージメントがとても重要な事は現代では常識となっています。

その歯茎の高さに、全体をそろえるのか、自然な歯茎の高さにインプラントの歯茎を作るのかが治療前に決定されてしまっています。

既に自然な歯について歯茎の処置が終わってしまっているようにも見えます。

歯並びについては治療前よりも整然と並べようという気持ちが出ています。
その出来あがり具合については白人的とも言えます。


歯の厚みや裏側の彫刻の自然感も、本来は日常生活や話し言葉を発音する時にはとても重要です。
気にしない人もいます。


もともと差し歯が入っていたのであれば下の歯を削る意味は、もしかすると他にあったのかもしれません。
たとえば差し歯の根元の金属が見えてきた原因が、奥歯や下の歯との関連から起きたのかもしれないからです。


歯の形や厚みと歯茎の薄さ、歯の色の種類や深みについては、民族的違いもあります。
白人社会では黄色人種との違いは、我々が研究したり、注意を払って治療するのと違って、まず考慮の対象にすらされません。

また歯科技工士は日本では国家試験に受からなければなりませんが、アメリカでは免許自体がありませんから、歯科医師が誰を指名するかがとても影響します。


結局歯科治療は、アメリカでも日本でも、歯科医師を選択する事ですべて決まってしまいます。
ご当地で探す事は大変かもしれませんが、セカンドオピニオンを求めてみてはいかがでしょうか。



>1.そもそも作ったばかりの差し歯のやり直しをして負担はないのか。あるとすればどういうリスクがあるのか。


歯の寿命を縮める事があります。



>また、元の差し歯と近い状態に戻してほしい場合、写真を見せてやってもらうことは可能か。色もやり直してもらえるのか。


元通りにする事はかなり困難と思われます。



>2.これまでの差し歯では歯茎と差し歯の境目の部分がきちんと歯肉でうまっていたが、治療で穴が開いたようになってしまった。

>これは一時的なものでいずれ歯肉は元のように埋まってくるのか。

>現在はその部分に食べ物が入って、フロスしない限り舌などでは簡単に取り出せません。


実際の状況が分かりませんから何とも言えません。
ただ前述したように治療で変えてしまったのであればご担当の先生に聞くしかありません。



>3.左の犬歯とその隣の自分の本物の歯との間をフロスすると、何かに引っかかってしまいフロス糸が切れて下にスライドできない。

>それは普通のことではないと思うが、差し歯の場合どのように直すのか。


セメントが残っている場合が多く、後からは大変ですが、もしそれが取れれば治るはずです。
そのためセット時には本来とても時間がかかります。



>4.下の前歯数本が上の差し歯にあたらないように、勝手に上部を削られ表面が平たくなってしまいましたが、今後形の違う歯にした場合かみ合わせなどに問題は生じないのか。

>それとも下の前歯はそれほど影響がないのか。よくわからないため止めませんでした。


削った理由によっても違いで出ます。
ご担当の先生にご確認ください。



>5.以前の差し歯は、歯の裏側に、本物の歯と同じく波打ったような起伏と、先端に向かってアーチを描いており、口の中で舌が触るときも違和感がなかったが、現在はそれと同じような細やかなクラウンは作らないのか。

>頼めば作ってくれるのか。


歯科医師ごとに技工士への指示が違います。

ちなみに私は、頼まれなくてもそうする事が多いタイプです。
前歯は他に、話すためにも使うから当然の治療と思っています。
もちろん不要な時はそうしません。



>6.作り直しは負担がありすぎると判断された場合、長い犬歯とその横の2番の歯の長さを削ってもらうことになるとしたら、技工士の手ではなく、医師が自前のドリル(?)で削ることになります。

>そういった場合、変にガタガタとした歯触りや形にならないのか。きちんとした技工士の手による仕上げなども必要なのではないか?


ご担当の先生と削る前に、仮歯や模型上でシミュレーションしたり、ゴールのイメージ作りをしながら相談されると確かです。
イメージできない限り、間違って良い方に大逆転して、希望がかなう可能性は大きくありません。



>7.他に何か、担当医に聞くべきこと、頼むべきことなどアドバイスがございましたら頂けると大変助かります。


本来は治療前か、仮歯段階で確認するべきことですが、その先生の今までのご実績を写真で見せていただく事がイメージ作りに効果的です。


アメリカでも日本でも、歯科医師として初めからうまくいくわけは無く、アートと技術を気にかけて精進している歯科医師ならば、写真を撮らない者はいないからです。



ちなみに、他に必要な大事な事があります。
セラミックを入れる事だけが治療ではありません。

むし歯にしない、差し歯のやり直しをしない、歯周病にしない、抜歯やインプラントにしない、そういう治療もあります。
その治療の上で、もし必要ならば差し歯をすれば生涯楽しく暮らせるからです。

むしろそれが大前提で、歯を削る事よりも、治療の一番目に来るべきだと私は思っています。


ちなみに私の作った差し歯、うまくいった例では、30年以上歯茎の境目から金属など見えません。
舌感も自然で、本人がどの歯だったか忘れるほどになればやり直しも不要です。


それは健康を目指した予防医療のポリシーを治療計画に入れているからです。
削った歯茎や歯や抜いた歯は元に戻せません。

予防に勝る治療は無いからです。

たとえば、とてもアートとしても難しい、歯周病予防としても難しい、前歯のインプラントをするにしても、回りの自然な歯に極力似せて、インプラント1本だけの治療にとどめておく事も、予防策と言えるからです。


これから前歯のこと以外に、予防医療を検討される事をおすすめいたします。
なお、少々難しいでしょうが、予防医療とは定期的にクリーニングを受ける事とは全く違います。


現実的には、郷にいっては郷に従え、とご自身が気持ちを切り替える事が、アメリカ社会を変えるよりも楽かもしれません。

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回答 回答4
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2014-01-05 13:50:08
以前の歯と新しい歯との比較は、写真の撮影角度が異なっているために難しいのですが、もし歯頚部(歯と歯茎との境目)の位置が高くなると、歯の横幅は変わらない一方で縦の長さは大きくなります。

その意味では難しい面はあったかもしれません。

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回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2014-01-05 18:35:25
ゆまAさん、こんばんは。

治療に関しましては、他の先生方がおっしゃっている通りと思います。
ただ今回は根本的な問題があると思います。

現在アメリカ、特にNew YorkやLos Angelesでは、大きくきれいに並んだ真っ白い歯を好む傾向にあります。

おそらくアメリカの多くの先生、特にCosmetic Dentisitでしたら、右の以前の歯より現在の左の歯のほうがきれいと言うと思います。

ただ日本人はやはりナチュラルな歯並びや白さを好まれる方が多いようです。
このあたりはやはり日本人の先生のほうが理解していただけるのではないでしょうか。

それを象徴するエピソードとして

「日本では歯をきれいにしたことが他人に分かってしまうとクレームになるが、アメリカでは歯をきれいにしたことが他人に分からないとクレームになる」

というのがあります。

今回の問題は、コミュニケーション不足もあると思いますが、文化の違いもあるのではないでしょうか。
ドクターや技工士が右の写真のようなナチュラルなセラミックを作ったことがない可能性もあります。

いずれにしても、再度先生とご相談されたほうがいいと思います。

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回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2014-01-05 19:05:44
例えどんなに信頼されていても、最終的には接着されてしまうと簡単には外せなくなりますし、修正とかが大変になりますから、一時的に仮着して、実際に日常生活に帰っていただいて接着して良いのかどうかを最終確認するのが良い、と思います。

審美に関する考え方、捉え方は個人個人で全く違うものですから、そのことを前提としてお話をされ、クレームと言う感じではなく、自分の考えている審美と違うので治して欲しい、と言われることをお勧めします。

その際の費用に関してはどうなるのか、が鍵になるかも知れませんが。


何れにしましても、今の歯に関しては自分は満足できないこと、違和感が強いこと、具体的に厚みとか形、長さ、色合い等々で話されるのが良いと思います。

他の先生も書かれていますが、日米では審美への考え方が全く違います。

自分が求める審美をちゃんと伝える努力をされるしかない、と思います。


後現在では、審美的に高品質のレジンとかの仮歯でかなり精密に仕上げられる可能性もありますので、そこも詰める努力をしていただくことをお願いするのも良いのではないでしょうか?

仮歯を高品質のレジンで仕上げ、それを綺麗にコピーしてセラミックに仕上げることをお勧めします。


日本国内でも、審美にかなりこだわられる患者さんには、これが仮なの?とびっくりされるくらい仕上げ、それからそれを写し取るようにセラミックの最終的歯を仕上げるようにしたりすることは良くあることです。

それでもセラミックの歯を出来たからといって直ぐに装着するのに対しては用心深く対応して、仮留めの期間を持って接着するのが良いと思います。

治療費用もかなりの高額になられているのでは、と想像されますので、良く契約書を読まれて、そこから交渉をされることもお勧めします。

理論的にお話すれば、多分交渉は成立すると思います。

失礼しました。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ゆまAさん
返信日時:2014-01-05 23:36:10
細見先生、松山先生、さがら先生、藤森先生、TSUBAKI先生、松元先生

ご丁寧なご説明、的確なご意見とアドバイス等、分かりやすく親身にご相談に乗って下さり本当にありがとうございます。
NYには相談できる医師も他におらず、一人モンモンと不安をつのらせておりました。



今回の問題は根本的な日米の文化の違い、美に対する考え方の相違によるものが大きいということを改めて気づかせていただきました。

皆さまがおっしゃる通り、私の担当医の責任ではないので個人的な恨み(?)は全くありません。
ただ自分の勉強不足とコミュニケーション不足につき反省するばかりです。

但し、やり直しといっても、ご指摘頂いた通り、医師と私の希望する“美”にかなりの相違があるのは明らかとなったので、もはや同じ医師にいくら詳細に説明したところで技術的にも難しいことでしょう。

同じ医師に頼む場合、リスクを最小限にするために、前二本の中切歯インプラントの歯も含む)のやり直しは諦めて、せめて大きさと長さの目立つ犬歯とその手前(2番)の歯(計4本)だけでも、徐々に上にカーブするように上げてもらおうかと思い始めました。

もしくは、日本に帰国して日本の医師に最初からやり直しを依頼するか、すべてを諦めて獅子舞のまま生きていくかです(苦笑)



質問ですが、日本で治療する場合、2,3週間ほどの短期滞在中に6本の差し歯をやり直すということは可能ですか?

またやり直しによる自分の歯の将来も不安です。
せっかくやり直しても壊れる可能性が高まるということですよね?

この状況下で、先生方でしたら、全部のやり直しをおすすめしますか?
それとも取りあえず犬歯の先端を短めに削るなど、その場でできるような簡単な処置の方を勧められますか?

入れたばかりですべてやり直す等というケースはあるのでしょうか?

すべては私の選択次第であることは承知していますが、同じ轍を踏まないようにできる限り参考にさせて頂きたいと思います。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ゆまAさん
返信日時:2014-01-05 23:52:56
上記に加えもう一つ質問です。

差し歯の作り直しをする代わりに、上に上がった歯茎歯肉形成術で下げて(付け足して?)、長すぎる差し歯の調整をするということは可能ですか?

歯茎調整ができるならそれが一番健康にいいのではと思い立ったもので。

ご意見ございましたら宜しくお願いします。
回答 回答7
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2014-01-06 09:25:04
現時点では削ったりして整えてゆくのはあまりお勧めしません。
多分だんだんどうしようもなくなると思います。

写真からは積層したポーセレンがないか薄い状態ですから、中身のジルコニアがすぐに出てくるようになり、まだらになります。

私でしたら、日本的基準での美の追求をするなら、理解してもらえる歯科医にすべてやり直してもらうのが早道だと思います。
犬歯の先端を短くすることくらいはできます。

歯肉を歯肉形成術で下げての希望はインプラント周囲である程度
出来るかもしれませんが、その他の部分は写真からからは歯肉が薄いという日本人の特徴がでていますので現実的には難しいとおもいます。

支台に問題がない状態であれば、たくさん時間を用意しておけば
2,3週間ほどの短期滞在中でのやり直しは可能かもしれません。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2014-01-06 11:22:05
歯茎の方を下げる処置でと言うご希望は、お写真で見る限り現状では非常に難しい、と思います。

歯茎を整える処置を希望される場合には、まずこの歯冠形態ではかなり厳しいように見えます。

そう言う処置をする場合、重要なのは歯冠が顎の土手から外側に出ていないようにすることですから、お写真で見る感じでは生え際から歯茎の並びの所がもっと内側に入れるようになっていないといけない、と思います。

そうなると、歯冠からやり直しにしないといけなくなる、と予測されます。

逆にお写真からの感じでは、小臼歯部位の歯茎が見え過ぎているようにも見えますので、整えるならそちらも一緒に考えるのが良いのではないでしょうか。

何れにしましても、ご自分が求めている審美を実現するには、いきなり製作するのではなく、仮歯を通じてこういうのが良い、と言うのをDRと患者さんで意見交換しながら、時に技工士立会いで治療するのが良い、と思います。

歯茎の処置は外科処置ですから、時間が掛かりますので、日本では難しいと思います。

歯冠だけでしたら、日程を合わせていただいて計画立てれば、2〜3週間で可能だと思います。

具体的には、歯冠を外して仮歯を精密に作製して気に入って貰えるのを確認して、それを型取りするとか写真撮るとか、技工士立ち会うとかして打合せしていただいて、製作すると言う感じになるでしょう。

どのステップ一つ取っても時間が掛かる処置ですし、4〜6本の治療となると半日以上掛ける治療となる、と私は思います。

それをご理解の上、きちんと打ち合わせをして治療受けられることをお勧めします。

失礼しました。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ゆまAさん
返信日時:2014-01-07 12:02:05
松山先生
松元先生

ご返答とアドバイスを有難うございます。

歯茎の形成は難しいということ、ポーセレンを削って整えるのはやめたほうがいい等、今後、担当医と話すときに大変参考になるご意見を頂いて感謝しております。

最初は見かけがひどいことがショックでそればかりに集中しておりましたが、生活する上でさらに支障があることに気づきました。

新たに写真を添付しました。

横から見た図ですが、犬歯とその横の歯の根元に大きな隙間ができており、食事中に何度も食べ物がはさまるようになりました。
この部分は以前の差し歯ではきちんとつながっていました。

次の写真は、右1番2番3番の根元から下全体にかけて、空気が入るほど隙間があります。
以前よりもさらに注意深く何度もフロスして、さらに歯間ブラシで丁寧に汚れを除かねばならなくなり、一層メンテが大変になりました。

こういう隙間をなくすには、作り直し以外に何か方法はあるのでしょうか?



また今回の件は、見た目については、個人の考え方の相違だから仕方がない、と担当医師が主張する可能性が高いですが、今までにはなかった隙間が多数できてしまった等セッティングそのものに問題がある場合は、医師に責任があり、なんらかの解決法を取ってもらうべきだと判断しますが、いかがでしょうか。

何でも自分が正しいと主張するアメリカ社会ですので、加齢のせいで隙間ができた、とでも言われかねないので、ご意見を伺えたらと思います。



もともと前歯全部を差し歯にするという愚かなことをした自分の身から出た錆なので、希望通りにいかなかったからといってすべてを医師のせいにするつもりはなく、どこかで妥協もする気持ちでいます。

しかし、審美目的で勧められた結果が見た目はもちろん、陶器を噛んでいるような不自然な感覚や、数々の隙間ができるなど、前途が悲観的に思えてなりません。

ちなみに、今日担当医に早朝から昼まで2回電話し、折り返しを依頼したのにも関わらず、とうとう電話はもらえませんでした。

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回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2014-01-07 13:21:45
ご相談内容はよく分かります

写真で見る限りですと、歯の形態、歯茎の形態のどちらも非常に不均一です。

初期の補綴物の写真は仰るとおり歯並びは悪いですが、違和感が少ないのは、解剖学的に”歯の形”になっているからです。
あと、歯茎の形態も初期のもののほうがバランスがとれています。


さて、 今の状態が悪いのは分かったとして、これをいかにして綺麗に治すか・・・がもっとも大きな問題だと思います。

正直、簡単ではないと思います。

具体的な方法はここでは記述できませんし、実際に口腔の状態を診ていないのでなんとも言えないのですが、この状態から審美的に満足できるレベルで歯茎の形態、もっといえば、歯の周囲の骨などの組織を含めて回復を行い、補綴物も仮歯の状態で何回も調整をして患者と歯科医師歯科技工士が連携をとって治療を行っていく必要があります。

ここまでの治療が完璧に行える医院は、おそらく、日本国内でも7万軒の歯科医院のうち十数軒程度だと思います。

ハードルは高いですが、不可能ではないかもしれませんので、がんばって探せばいい医院にて良い治療を受けることは可能かもしれません。

いまの医院では技術的にこれが限界なのだと思います。

3人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ゆまAさん
返信日時:2014-01-07 21:19:02
タカタ先生

ご返答有難うございます。

そうですか・・。そんなに可能性の低い困難なことだとは非常にショックです。

完璧に直すことは芸能人でもないので諦めるしかなさそうです。

持前の歯並びはよくないため、もともとそこまで完璧な美しい歯を求めていたわけではないので、ただせめて普通に、自然に見える歯に戻したい場合(歯肉や骨などのレベルまで修復行かなくとも)、せめてそれくらいなら可能ですか?

色や形という点です。

歯の根元の歯茎の穴(?)は、治療後の一時的なものではないということですね?



タイトル [写真あり] 差し歯を入れ替えたら獅子舞のようになってしまった(米国)
質問者 ゆまAさん
地域 非公開
年齢 46歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ クラウンの作り直し・再治療
その他(その他)
アメリカ(米国)
クラウン(被せ物)の形・形態
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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