根管治療の際にリーマーの先端が折れ、根管内に残留(欧州在住)
相談者:
モモちゃんさん (42歳:女性)
投稿日時:2014-01-21 21:23:08
いつも先生方のご意見を拝読しております。
欧州在住でこちらの歯科大病院に通い、右下6番の根管治療を受けています。
3回目にあたる今日、治療中にポキッと音がし、リーマーの先端(2ミリ)が根管内で折れしまいました。
レントゲンを撮り、根管の先端に残っていることを確認しました。
除去は難しいとのこと、消毒済みの状態であり薬も詰められているので、このままにしておいても問題はないとのことでした。
万が一の場合は、歯根端切除術をすることになると、担当の学生先生と主任教授に説明を受けました。
10日後に詰め物をすることになっています。
こんなことって、あるものなのですね。
先生方のご意見を伺えましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
欧州在住でこちらの歯科大病院に通い、右下6番の根管治療を受けています。
3回目にあたる今日、治療中にポキッと音がし、リーマーの先端(2ミリ)が根管内で折れしまいました。
レントゲンを撮り、根管の先端に残っていることを確認しました。
除去は難しいとのこと、消毒済みの状態であり薬も詰められているので、このままにしておいても問題はないとのことでした。
万が一の場合は、歯根端切除術をすることになると、担当の学生先生と主任教授に説明を受けました。
10日後に詰め物をすることになっています。
こんなことって、あるものなのですね。
先生方のご意見を伺えましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
回答1
水川歯科医院(荒川区東日暮里)の水川です。
回答日時:2014-01-21 22:11:04
モモちゃん さんこんばんは
>こんなことって、あるものなのですね。
残念ですが、まれにおこってしまいます。
特に下の6のように根が曲がっている場合には起こりやすいです。
>リーマーの先端(2ミリ)が根管内で折れしまいました。
ポイントの一つは、折れたファイルの位置になります。
抜髄根管治療の場合、根の先端で折れてしまいその上に詰め物をきちんとすれば症状が悪化する可能性は低いので大学の先生のおっしゃるようにそのままにして問題ないとされています。
ただ、根の真ん中辺りで折れている場合は悪化する可能性が高いので必ず除去しなければなりません。
>万が一の場合は、歯根端切除術をすることになると
残念ですが、そのような場合には必要な処置になります。
しかし、一般的に予後の良い処置なので安心されてよいと思います。
>担当の学生先生と主任教授に説明を受けました。
残念な出来事ですが、きちんと説明をしていただきとても良い先生だと思います。
ご参考になれば
>こんなことって、あるものなのですね。
残念ですが、まれにおこってしまいます。
特に下の6のように根が曲がっている場合には起こりやすいです。
>リーマーの先端(2ミリ)が根管内で折れしまいました。
ポイントの一つは、折れたファイルの位置になります。
抜髄根管治療の場合、根の先端で折れてしまいその上に詰め物をきちんとすれば症状が悪化する可能性は低いので大学の先生のおっしゃるようにそのままにして問題ないとされています。
ただ、根の真ん中辺りで折れている場合は悪化する可能性が高いので必ず除去しなければなりません。
>万が一の場合は、歯根端切除術をすることになると
残念ですが、そのような場合には必要な処置になります。
しかし、一般的に予後の良い処置なので安心されてよいと思います。
>担当の学生先生と主任教授に説明を受けました。
残念な出来事ですが、きちんと説明をしていただきとても良い先生だと思います。
ご参考になれば
回答2
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2014-01-22 04:05:02
おはようございます。
根尖部にファイルの先が折れ込んでしまったわけですね、個人的には取り出すのが原則だと考えています。
もし取り出すことができなかったらそのまま仮封して半年間くらい経過観察をして問題がでてきていないのが確認できて始めて充填処置をすべきだと思います。
もし異常所見がでてきたなら取り出すしかありません、この場合は意図的再植の手法を使って取り出すしかありません。
個人的には予後を考えると歯根端切除はお勧めいたしません。
>消毒済みの状態であり薬も詰められているので、このままにしておいても問題はないとのことでした。
問題があるかどうかの確認が必要です、問題がないのを確認してから治療を進めるべきだと考えます。
折れ込んだファイル http://yamadashika.jugem.jp/?search=%C0%DE%A4%EC%B9%FE%A4%F3%A4%C0%A5%D5%A5%A1%A5%A4%A5%EB
意図的再植法 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=189
根尖部にファイルの先が折れ込んでしまったわけですね、個人的には取り出すのが原則だと考えています。
もし取り出すことができなかったらそのまま仮封して半年間くらい経過観察をして問題がでてきていないのが確認できて始めて充填処置をすべきだと思います。
もし異常所見がでてきたなら取り出すしかありません、この場合は意図的再植の手法を使って取り出すしかありません。
個人的には予後を考えると歯根端切除はお勧めいたしません。
>消毒済みの状態であり薬も詰められているので、このままにしておいても問題はないとのことでした。
問題があるかどうかの確認が必要です、問題がないのを確認してから治療を進めるべきだと考えます。
折れ込んだファイル http://yamadashika.jugem.jp/?search=%C0%DE%A4%EC%B9%FE%A4%F3%A4%C0%A5%D5%A5%A1%A5%A4%A5%EB
意図的再植法 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=189
相談者からの返信
相談者:
モモちゃんさん
返信日時:2014-01-22 05:56:00
回答3
回答4
水川歯科医院(荒川区東日暮里)の水川です。
回答日時:2014-01-22 13:57:07
モモちゃん さんこんにちは
>ファイルの先が除去できずに根管内に残されたままの場合、再度、根管治療を受けることはもう無理となるのでしょうか。
ファイルの残った根管は、ファイルを除去をしないといわゆる根管治療は出来ません。
なので、そういった場合に歯根端切除術という方法があります。
他のケースでも、根管治療で治癒しない場合に歯根端切除術で治癒する場合があります。
専門医が行えば、予後はかなり期待できるものです。
お大事にどうぞ。
>ファイルの先が除去できずに根管内に残されたままの場合、再度、根管治療を受けることはもう無理となるのでしょうか。
ファイルの残った根管は、ファイルを除去をしないといわゆる根管治療は出来ません。
なので、そういった場合に歯根端切除術という方法があります。
他のケースでも、根管治療で治癒しない場合に歯根端切除術で治癒する場合があります。
専門医が行えば、予後はかなり期待できるものです。
お大事にどうぞ。
相談者からの返信
相談者:
モモちゃんさん
返信日時:2014-01-23 01:09:29
分かりました。
先生方にご意見頂くことができ、大変助かりました。
どうもありがとうございました。
先生方にご意見頂くことができ、大変助かりました。
どうもありがとうございました。
回答5
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2014-01-23 12:21:52
解決したようですが、
>こんなことって、あるものなのですね
これは金属のファイル(ヤスリ)を使う以上避けられないことなんです。
根管治療の専門医のデーターでも3〜5%はファイル破折を起こしてしまうそうです。
また専門医より器具になれていない学生、新人歯科医の方がファイル破折を起こしやすいとのデーターもあります。
これは日本のデーターですが、大学卒後2年で殆どの歯科医師が、ファイルの破折とパフォレーション(歯に穴を開けた)を経験したというデーターもありました。
先生の説明にあったように根管に細菌感染がない限り、折れたファイルが問題を起こすようなことはないので、もし腫れたり、膿が出た際にファイルをどうするか考えられた方が個人的にはいいと思います。
ファイルの除去はたまにしますが、根管をだいぶ削る必要がありますから、取れた所で今度は破折のリスクが上がるという問題も出てきます。
私もニッケルチタンファイルを使用していますが、年間5本前後は折ってしまいます。(なるべく折らないような配慮はしていますが^^;)
http://eedental.jp/ee_diary/2012/06/post-543.html
根尖(歯の先端)に折れていて臨床症状がなければ、まずは経過観察をするのがいいと個人的には思います。
取る際にもリスクのあることは知っておかれた方がいいと思います。
おだいじに
>こんなことって、あるものなのですね
これは金属のファイル(ヤスリ)を使う以上避けられないことなんです。
根管治療の専門医のデーターでも3〜5%はファイル破折を起こしてしまうそうです。
また専門医より器具になれていない学生、新人歯科医の方がファイル破折を起こしやすいとのデーターもあります。
これは日本のデーターですが、大学卒後2年で殆どの歯科医師が、ファイルの破折とパフォレーション(歯に穴を開けた)を経験したというデーターもありました。
先生の説明にあったように根管に細菌感染がない限り、折れたファイルが問題を起こすようなことはないので、もし腫れたり、膿が出た際にファイルをどうするか考えられた方が個人的にはいいと思います。
ファイルの除去はたまにしますが、根管をだいぶ削る必要がありますから、取れた所で今度は破折のリスクが上がるという問題も出てきます。
私もニッケルチタンファイルを使用していますが、年間5本前後は折ってしまいます。(なるべく折らないような配慮はしていますが^^;)
http://eedental.jp/ee_diary/2012/06/post-543.html
根尖(歯の先端)に折れていて臨床症状がなければ、まずは経過観察をするのがいいと個人的には思います。
取る際にもリスクのあることは知っておかれた方がいいと思います。
おだいじに
相談者からの返信
相談者:
モモちゃんさん
返信日時:2014-01-24 00:16:11
井野先生、詳しいご説明をどうもありがとうございました。
いつか、折れないファイルが開発されると良いですね。
今回、先生方にいろいろなご意見を伺うことができ、治療への理解が深まりました。
担当の先生もよくお話し下さいますが、コミュニケーションを取ることはより良い治療を受けるために大事ですね。
どうもありがとうございました。
いつか、折れないファイルが開発されると良いですね。
今回、先生方にいろいろなご意見を伺うことができ、治療への理解が深まりました。
担当の先生もよくお話し下さいますが、コミュニケーションを取ることはより良い治療を受けるために大事ですね。
どうもありがとうございました。
タイトル | 根管治療の際にリーマーの先端が折れ、根管内に残留(欧州在住) |
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質問者 | モモちゃんさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 42歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
海外その他 リーマー・ファイルが折れた |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。