右下奥歯を麻酔使用して抜髄した後の右顔面麻痺、痺れについて

相談者: yuttaさん (23歳:女性)
投稿日時:2014-01-29 23:53:46
こんばんは。

先日夜間に頭痛を併発した歯痛があり、噛むこともままならなかったため右の第7歯を治療してもらいました。

虫歯が奥まで進行しており、麻酔を使用しながら、神経を3根抜いて頂きました。

治療後は頭痛は治まりましたが、歯の痛みはまれにズキズキするような感じで痛むことがあり、噛み合わせのせいなのか、下あごの骨を皮膚の上から触るとズキンと痛むような感覚もありました。

そしてその治療の翌日、右耳の中でパキパキするような音が鳴って、笑ったときに治療した歯の周囲の皮膚が、麻酔後のような感じでつっぱるようになり、今現在、右頭部・右耳・右頬・右目の周囲・リンパから肩にかけて麻痺した感じがあり、右手の先もなんだかしびれているようで、腕の感覚も薄いです。

その状態から2日後、紹介状で口腔外科にかかりましたが、脳外、神経内科にまわされ、頭部・顔面CT、脊椎〜頸椎MRIも撮りましたがこれといった異常はなく、原因不明ということでした。

右腕も皮膚感覚が薄いような感じがありますが、一番右半顔の麻痺症状のほうが辛いです。

どの医者に聞いても、神経を抜いたことによる麻痺は考えられないと言われます・・・。
担当の歯科医も麻酔は局所のみで、顎に広がるような麻酔はしていないと言っています。

しかし右頬からしびれ、麻痺は広がってきていますし、神経を抜く前はちゃんと皮膚感覚はありました。

どうしても原因不明が怖いです…。
このままずっとこの状態が続いたらと思うと頭を抱えます。


何か考えられる原因はありませんでしょうか?

またもし麻酔の失敗や、歯科治療後の神経の圧迫で及ぶ麻痺の範囲は通常どこまででしょうか?

私の場合手先のしびれもあるため、やはり先日の歯科治療が原因だとは考えられないでしょうか?


とても悩んでおります。
ご回答いただけたら嬉しく思います。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-01-30 00:19:15
yuttaさん、こんばんは。

頭痛を伴う歯痛に続き、右半身の広い範囲で麻痺が出てお困りのようですね。
麻痺が「感覚」の麻痺なのか、「運動神経」の麻痺なのかはとても重要な点で、それについては文面からは理解する事ができないので、できる範囲で解答をしたいと思います。

まず一つ、顔の表情を作る筋肉を動かす神経は「顔面神経」によって支配されていて、顔面や口の中などの感覚(温度、触覚、痛みなど)を伝える神経は「三叉神経」であり、異なる神経です。

忙しかったり、体調が優れなかったり、免疫が低下していたり、あるいは何の前兆も無しに突発的に起こったりするベル麻痺という状態があります。

原因が不明な場合もございますが、原因の一つとしてヘルペスウィルス(単純疱疹ウィルスや帯状疱疹ウィルス)などが急に活発に増殖して神経を障害する事があります。

すると、顔半分の運動神経が麻痺を起こしたり、めまい、難聴、頭痛、味覚障害などの症状が出たりする事があります。

帯状疱疹ウィルスが三叉神経の方を傷害すると、帯状疱疹後神経痛と言って痛みや痺れ感を生じる事があります。

多くの場合は、水疱が出るのですが、これが出ない場合もあり、診断にとても苦慮する疾患でもあります。

歯髄を除去するという治療は、神経の最末端を除去する行為であり、そのような広範囲での麻痺を起こすことは考えづらく、治療以外に何らかの原因があるのではないかと考えられます。

また、痺れの範囲の広さも、理解に苦しむ点があります。
顔面の感覚・運動を司る神経と、腕の感覚・運動を司る神経は異なり、これら両方に前記疾患の症状が表れる事は私の知る限りではございません。

CTとMRIで異常が無かった事は、良い事だと思います。
神経症状を呈する場合は、まず命にかかわるような重大な疾患が潜んでないかどうかを確認する事が大切だからです。
CTとMRIでこれらが否定された事は、とても良い事です。

神経内科と脳外では、診察や問診でどのような確認をされましたか?
そしてどのような治療を提案されましたでしょうか?
血液検査などは行いましたか?

繰り返しますが、歯科治療のみが現在の症状を引き起こすという事はまず考えられません。
歯を抜いた後に、顎の感覚が麻痺しているというならまだしも、歯髄を除去したことで右半分の頭から指先まで麻痺が出る事は無いでしょう。

現在の担当医に相談して、必要に応じてセカンドオピニオンをもらうようにしてはいかがでしょうか?


早く原因がわかり、麻痺が改善すると良いですね。
お大事になさってください。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: yuttaさん
返信日時:2014-01-30 00:45:48
安藤先生

ご回答ありがとうございます。


>麻痺が「感覚」の麻痺なのか、「運動神経」の麻痺なのかはとても重要な点で、それについては文面からは理解する事ができないので、できる範囲で解答をしたいと思います。

申し訳ありません。
記入するのを忘れていました。

麻痺は「感覚」の麻痺で「運動神経」の麻痺はありません。
両下肢正常に動きますが、手指のしびれにより、若干の筆記などのしづらさはあります。


>帯状疱疹ウィルスが三叉神経の方を傷害すると、帯状疱疹後神経痛と言って痛みや痺れ感を生じる事があります。
>多くの場合は、水疱が出るのですが、これが出ない場合もあり、診断にとても苦慮する疾患でもあります。

神経内科にかかった時に、帯状疱疹の有無を聞かれましたが、帯状疱疹がはっきりと出ているわけではなく、否定しました。
ですが、先ほど上唇にひとつ小さな水泡が出来ており、舌の下で右下のところにヘルペスのような尖った出来ものも1つあります。

ヘルペスは複数水泡が出来るイメージだったのですが、こんな少しの小さな水泡でもヘルペスの原因は考えられるでしょうか?


>神経内科と脳外では、診察や問診でどのような確認をされましたか?
>そしてどのような治療を提案されましたでしょうか?
>血液検査などは行いましたか?

脳外科では脚気や皮膚感覚の左右差を診て頂きました。
CTでは腫瘍もなく、特に脳で異常が起きている訳ではないようで、脳外科は「外科」の範疇の為神経内科に回されました。

神経内科では先生がおっしゃる通り「三叉神経」での異常を考えていると神経内科の先生も言ってくれ、脊椎が炎症を起こしている可能性も考えられるとのことで頭部・脊椎MRIを撮ってもらい、一回話し合いましたが異見なしとのことで、先生のほうから頸部の方も気になるとおっしゃっていただいて頸部のMRIも撮って頂きました。

それも異見なしです。
採血も6本分も採血して、色々な項目を診ていただいたのですが、何もひっかっかってきませんでした。

やはり採血でも何も見られないということは、帯状疱疹・ヘルペスの可能性は低いのでしょうか?

先生も頭を抱えてしまって、原因は特定できないが、点滴(抗生物質?)を続ける療法か、薬投与か、最終的に検査入院かと言われております。


ベル麻痺とは治療可能でしょうか?
また治る見込みはあるのでしょうか?


この原因不明の状態が続くのならばセカンドオピニオンも視野に入れ考えたいです。


細密なご回答ありがとうございます。
一刻も早く症状が回復すればいいのですが…。

とりあえず抜髄が原因だとはやはり考えられないと聞いて、CT・MRI・採血も異常なく、重大な病気などを否定出来て少し安心しました。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-01-30 01:39:20
帯状疱疹にも、無疹性帯状疱疹といい水疱が形成されない場合もございます。

また、血液検査では帯状疱疹ウィルスの抗体価を調べるのですが、早期段階ではこの抗体価があまり上がっていない場合もあります。

ですので先程書きましたように、診断にとても苦慮する疾患であります。

恐らく、神経内科では現在帯状疱疹があるか?という質問では無く、昔、水疱瘡にかかった事はありますか?という質問だったのではないかと思います。
小さい時にかかった水疱瘡が再燃して、部分的な症状が出るのが帯状疱疹だからです。

水痘・帯状疱疹ウィルスと、単純疱疹ウィルス(一般的に言われるヘルペスウィルス)は、タイプが異なりますが同じ家族のウィルスです。
確かに単純疱疹ウィルスにより生じる水疱は小さなものが数個できる事が多いですが、だからといって1つだけできないという事もありませんし、口唇ヘルペスのように一か所にかたまる場合もあります。

また、顔面筋肉の運動障害が出ていないのであれば、ベル麻痺とは異なる状態である事が考えられます。

まずは担当医の先生と経過を相談して、治療を進めていくのが良いと思います。
一般的な治療を試してみて、効果を判定する事も、検査のうちに入るからです。

まずは検査を行い暫定的な診断を受け、治療を行い、効果を判定し、診断を見直すというのが一般的な流れです。

この流れの中で、疑問点が生まれた時にセカンドオピニオンを得る事が良いと思います。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: yuttaさん
返信日時:2014-01-30 13:06:50
すみません、また質問させて下さい…。


私は何も知識がないのでわからないのですが、ネットで検索したところ「オトガイ神経麻痺」「下歯層神経麻痺というものにたどり着きました。

私のしびれが一番酷いところは右頬・右顎・右唇です。


歯の治療時に歯髄を3本除去したと書きましたが、その際に何らかで、オトガイ神経または、下歯層神経に影響が出た、とは考えられないでしょうか?

又、歯髄除去で、オトガイ神経・下歯層神経を「完全に切断」という例は今まであるのでしょうか?

また、もしその2つの神経に異常がある場合、それに付随して頬骨〜耳あたりまで神経麻痺がおこる可能性はありますか?

ネットでは「完全に切断」した場合、回復は難しいと書かれていたため、とても不安になってしまいました…。


質問ばかりで申し訳ありませんが、ご回答頂けたら嬉しく思います。


そして明日また病院で、治療方針を話し合いますので、治療については可能な治療法であれば色々試していきたいと思います。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-02-01 01:44:19
yuttaさん、こんばんは。

歯を抜いたり、インプラントを入れたりしたならまだしも、抜髄処置(歯髄を取る処置)のみで下歯槽神経を切断する可能性は限りなくゼロに近いと思います。

一概に抜髄処置といっても、実際に歯がどのような状態だったか、どのような処置だったのか、どのような薬剤を使用したのかなどを私は知り得る事ができませんので、治療をしてもらった歯医者さんにお訊ねするのがよいかと思います。

知覚神経は末梢から脳に欠けて信号を送っています。(指先から脳へ、歯から脳へ等)。

一般的に神経が外傷を受けて障害が出る場合は、障害部位より末端にかけて起こり、障害部位より中枢側の機能には麻痺が起こったりすることはありません。

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回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-02-01 13:23:21
個人的な経験で、歯髄除去で、オトガイ神経・下歯層神経を「完全に切断」という例は今までないですね。

しかし、麻酔時にオトガイ孔に誤って直接麻酔をしただろうと疑う患者さんは経験しています。
この患者さんは、神経を遮断してはいないので徐々に回復していきましたよ。

また、抜髄後に使う薬で神経に刺激された患者さんも拝見したことがあります。歯の根の先と下顎管(神経と血管が走行している)が近接していると、リーマーなどの器具で傷を付けたり薬で刺激を与えたりすることも可能性としてはあるかと思います。

また、採血は沢山の項目があってもヘルペスウイルスが必ずしもチェックされていると限りません。
ヘルペスはお聞きになった方が良いと思います。

参考までに。




タイトル 右下奥歯を麻酔使用して抜髄した後の右顔面麻痺、痺れについて
質問者 yuttaさん
地域 非公開
年齢 23歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療に関するトラブル
口腔外科関連
麻酔後の痺れ(しびれ)・麻痺
歯科と全身疾患その他
回答者




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