見逃されていた虫歯を治療したがしみる。神経を抜くか転院するか迷う
相談者:
mist2さん (35歳:女性)
投稿日時:2014-02-18 04:27:55
左上の奥、冷たいものがしみるのと歯茎からの出血がありましたが、1年以上ずっと知覚過敏と歯周ポケットのせいと言われていました。
昨年秋に他の歯の治療をした後のチェックで、ようやく左上C6に虫歯が分かったので、大きく削って銀を詰めました。
その時水での洗浄が凄くしみたのですが、
「神経の近くまで削ったから仕方ない、治まらないなら再治療」
と言われていました。
多少ましにはなったものの2カ月経ってもまだしみる(温・冷)ため受診したところ、虫歯が神経に達しているのだろうから神経を抜いた方が良いとのことでした。
検診もきちんと行っていたのに、どうしてこうなるまで気付かなかったんだろうと不信感を持ち始めました。
そのことを聞いたところ、医師に
「上は綺麗に残って中が虫歯になっていたから分からなかった」
「最近は自分が診てなかったから知らない」
と言われ、がっくりきました。
妊娠中でレントゲンが撮れなかったとはいえずっと見逃されていたため、他には本当に虫歯はないのか、そっちがしみているのではないか、とも心配しています。
今後が不安になったので、スケジュールが合わないことを口実に、次回の予約を取らずにいる状態です。
結構すぐ神経を抜く医院だし、このままここでまた神経を取ってしまっていいのか、と悶々としています。
今後の方針について一応3つ考えたのですが、これ以上決められなくなってしまったので、アドバイス頂けると幸いです。
1.今のところでそのまま神経を抜く
前述のように不信感を抱き始めたのと、ラバーダム不使用・根幹治療中の衛生(最中にうがいなど)に関して心配があります。
拡大鏡やCTはあるけど自費になるようで、使われたことはありません。
H18に歯科医師資格を取ったばかりと知り、それも少し気になります。
ですが、キツい言い方の先生ですけど、どういう治療をするかはきちんと説明してくれますし、衛生士による歯磨き指導や予防については時間をかけてくれてました(そこが良くて通ってました。)。
しばらくお世話になっていて、履歴が残っているのもいいところかと。
自分ではちゃんと覚えてないので、新しいところでうまく説明できないという不安があります。
保険歯科として外れではないのであれば、治療済みの歯が今のところ問題なしという実績はあるので、そのまま治療続行してもらうのもいいのかもしれないですが…。
2.転院して、他の虫歯の有無を診てもらい、神経を取るのが妥当か再判断してもらってから治療する
身内がかかっているところが、今までないくらいに丁寧な説明をしてくれるということで勧められました。
ただ、やはり根管治療が必要という診断になった場合に、上手かどうかまではわかりません(専門は口腔外科のよう)。
ラバーダムは、普段使っていないけれど希望があれば使います、とのことでした。
普段使っていないのであれば、慣れてないということで意味はないのでしょうか。
3.時間的・経済的に余裕ができるのを待って、自費で治療を行う
この方針を選ぶと、早くても治療は数年後になってしまいそうです。
現在かかっている歯科では、様子見してもいいとは言ってましたが、何年もしていいものか…。
あまり現実的とは言えない選択肢ですが、最初に失敗するとその後の成功確率は落ちるので、待った方がいいのか?と悩みます。
長くてすみませんが、宜しくお願いします。
昨年秋に他の歯の治療をした後のチェックで、ようやく左上C6に虫歯が分かったので、大きく削って銀を詰めました。
その時水での洗浄が凄くしみたのですが、
「神経の近くまで削ったから仕方ない、治まらないなら再治療」
と言われていました。
多少ましにはなったものの2カ月経ってもまだしみる(温・冷)ため受診したところ、虫歯が神経に達しているのだろうから神経を抜いた方が良いとのことでした。
検診もきちんと行っていたのに、どうしてこうなるまで気付かなかったんだろうと不信感を持ち始めました。
そのことを聞いたところ、医師に
「上は綺麗に残って中が虫歯になっていたから分からなかった」
「最近は自分が診てなかったから知らない」
と言われ、がっくりきました。
妊娠中でレントゲンが撮れなかったとはいえずっと見逃されていたため、他には本当に虫歯はないのか、そっちがしみているのではないか、とも心配しています。
今後が不安になったので、スケジュールが合わないことを口実に、次回の予約を取らずにいる状態です。
結構すぐ神経を抜く医院だし、このままここでまた神経を取ってしまっていいのか、と悶々としています。
今後の方針について一応3つ考えたのですが、これ以上決められなくなってしまったので、アドバイス頂けると幸いです。
1.今のところでそのまま神経を抜く
前述のように不信感を抱き始めたのと、ラバーダム不使用・根幹治療中の衛生(最中にうがいなど)に関して心配があります。
拡大鏡やCTはあるけど自費になるようで、使われたことはありません。
H18に歯科医師資格を取ったばかりと知り、それも少し気になります。
ですが、キツい言い方の先生ですけど、どういう治療をするかはきちんと説明してくれますし、衛生士による歯磨き指導や予防については時間をかけてくれてました(そこが良くて通ってました。)。
しばらくお世話になっていて、履歴が残っているのもいいところかと。
自分ではちゃんと覚えてないので、新しいところでうまく説明できないという不安があります。
保険歯科として外れではないのであれば、治療済みの歯が今のところ問題なしという実績はあるので、そのまま治療続行してもらうのもいいのかもしれないですが…。
2.転院して、他の虫歯の有無を診てもらい、神経を取るのが妥当か再判断してもらってから治療する
身内がかかっているところが、今までないくらいに丁寧な説明をしてくれるということで勧められました。
ただ、やはり根管治療が必要という診断になった場合に、上手かどうかまではわかりません(専門は口腔外科のよう)。
ラバーダムは、普段使っていないけれど希望があれば使います、とのことでした。
普段使っていないのであれば、慣れてないということで意味はないのでしょうか。
3.時間的・経済的に余裕ができるのを待って、自費で治療を行う
この方針を選ぶと、早くても治療は数年後になってしまいそうです。
現在かかっている歯科では、様子見してもいいとは言ってましたが、何年もしていいものか…。
あまり現実的とは言えない選択肢ですが、最初に失敗するとその後の成功確率は落ちるので、待った方がいいのか?と悩みます。
長くてすみませんが、宜しくお願いします。
回答1
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2014-02-19 19:14:22
こんにちは、
なかなか回答がつきませんね^^;
>検診もきちんと行っていたのに、どうしてこうなるまで気付かなかったんだろうと不信感を持ち始めました。
先生が口の中を数分診る程度の診察では、しかたがないと思います。
先週の患者さんも、3か月おきに定期診断に通っていたにも関わらず、神経を抜くほどの大きな虫歯をいきなり指摘され同じ疑問を持たれ、相談に来られました。
歯と歯の間の虫歯はレントゲンを撮らないと診断が出来ない時もありますし、マイクロなどで拡大して初めて分かる時もあります。
健康に見える大きな虫歯というのはたまにあります。
多くの場合で歯石を取る為の検診になっており、予防的なアプローチはあまり行われていないと思います。
個人的には、歯石が付きにくい人の3か月おきの決まった、歯のクリーニングと称した歯石取りも意味あるのかな!?
また、保険治療は疾病保証であり、基本的に検診などは本来保険外治療となります。
>1.今のところでそのまま神経を抜く
>2.転院して、他の虫歯の有無を診てもらい、神経を取るのが妥当か再判断してもらってから治療する
>3.時間的・経済的に余裕ができるのを待って、自費で治療を行う
冷たい言い方になりますが、ここでは何とも言えませんね^^;
自費治療にすれば結果が良くなる保証はありませんし、高い買い物で終わることもあります。
ただ、神経を取る際のアドバイスとしては、「ラバーダム」は1つの基準になるかもしれません。
根管治療の失敗は細菌感染によるものです、「マイクロスコープ」は拡大して見る為の道具であり、「CT」も3次元で歯を見る道具です。
「ラバーダム」は治療中に細菌感染を防ぐ道具の1つです。
つまりは、どれだけ拡大して治療を行っても細菌が入ってしまえば失敗に終わる可能性が高い訳です。
詳しく書くと長いので、
「道具じゃないのよ、歯内療法(根管治療)は」
http://eedental.jp/ee_diary/2013/03/post-726.html
>3.時間的・経済的に余裕ができるのを待って、自費で治療を行う
同じ歯科医院で自費にすれば、良い治療が受けられる訳ではないですからね^^;
むしろ根の治療だけ考えれば、自費のみで根管治療だけををしているような専門の歯科医院で治療を受けられた方が、良い結果になる可能性が少し上がるかもしれません。
(ただ、都市にしかありませんが^^;)
>あまり現実的とは言えない選択肢ですが、最初に失敗するとその後の成功確率は落ちるので、待った方がいいのか?と悩みます。
中途半端に痛みを抱えつつ、年単位で待つと石灰化が進行して根管治療が難しくなるのと、痛みを体が覚えてしまい治療後も痛みが続くことがあるので、その点のリスクは知っておかれた方がいいと思いますよ。
難しい所ですが、医療は後から後へ要求・期待が大きくなってしまうものです、ご自身で何が譲れないのかなど考えられて転院する・しない考えられた方がいいと思いますよ。
先に書いた、根の治療だけ専門医に頼るのも1つです。
(紹介状などが必要になる場合もあります)
歯を残すのも大切ですけど、生活の中で出来る範囲でいいと思いまよ^^
小さなお子さんもおられればなおさらです。
おだいじに
なかなか回答がつきませんね^^;
>検診もきちんと行っていたのに、どうしてこうなるまで気付かなかったんだろうと不信感を持ち始めました。
先生が口の中を数分診る程度の診察では、しかたがないと思います。
先週の患者さんも、3か月おきに定期診断に通っていたにも関わらず、神経を抜くほどの大きな虫歯をいきなり指摘され同じ疑問を持たれ、相談に来られました。
歯と歯の間の虫歯はレントゲンを撮らないと診断が出来ない時もありますし、マイクロなどで拡大して初めて分かる時もあります。
健康に見える大きな虫歯というのはたまにあります。
多くの場合で歯石を取る為の検診になっており、予防的なアプローチはあまり行われていないと思います。
個人的には、歯石が付きにくい人の3か月おきの決まった、歯のクリーニングと称した歯石取りも意味あるのかな!?
また、保険治療は疾病保証であり、基本的に検診などは本来保険外治療となります。
>1.今のところでそのまま神経を抜く
>2.転院して、他の虫歯の有無を診てもらい、神経を取るのが妥当か再判断してもらってから治療する
>3.時間的・経済的に余裕ができるのを待って、自費で治療を行う
冷たい言い方になりますが、ここでは何とも言えませんね^^;
自費治療にすれば結果が良くなる保証はありませんし、高い買い物で終わることもあります。
ただ、神経を取る際のアドバイスとしては、「ラバーダム」は1つの基準になるかもしれません。
根管治療の失敗は細菌感染によるものです、「マイクロスコープ」は拡大して見る為の道具であり、「CT」も3次元で歯を見る道具です。
「ラバーダム」は治療中に細菌感染を防ぐ道具の1つです。
つまりは、どれだけ拡大して治療を行っても細菌が入ってしまえば失敗に終わる可能性が高い訳です。
詳しく書くと長いので、
「道具じゃないのよ、歯内療法(根管治療)は」
http://eedental.jp/ee_diary/2013/03/post-726.html
>3.時間的・経済的に余裕ができるのを待って、自費で治療を行う
同じ歯科医院で自費にすれば、良い治療が受けられる訳ではないですからね^^;
むしろ根の治療だけ考えれば、自費のみで根管治療だけををしているような専門の歯科医院で治療を受けられた方が、良い結果になる可能性が少し上がるかもしれません。
(ただ、都市にしかありませんが^^;)
>あまり現実的とは言えない選択肢ですが、最初に失敗するとその後の成功確率は落ちるので、待った方がいいのか?と悩みます。
中途半端に痛みを抱えつつ、年単位で待つと石灰化が進行して根管治療が難しくなるのと、痛みを体が覚えてしまい治療後も痛みが続くことがあるので、その点のリスクは知っておかれた方がいいと思いますよ。
難しい所ですが、医療は後から後へ要求・期待が大きくなってしまうものです、ご自身で何が譲れないのかなど考えられて転院する・しない考えられた方がいいと思いますよ。
先に書いた、根の治療だけ専門医に頼るのも1つです。
(紹介状などが必要になる場合もあります)
歯を残すのも大切ですけど、生活の中で出来る範囲でいいと思いまよ^^
小さなお子さんもおられればなおさらです。
おだいじに
相談者からの返信
相談者:
mist2さん
返信日時:2014-02-20 01:53:10
井野先生
お忙しいところ、長文にお付き合い下さり本当にありがとうございます。
ご回答頂けて嬉しいです。
>歯と歯の間の虫歯はレントゲンを撮らないと診断が出来ない時もありますし、マイクロなどで拡大して初めて分かる時もあります。
>健康に見える大きな虫歯というのはたまにあります。
そういうものなのですね。
何本も既に治療済みなので、通っていたところが特段大外れというわけではなさそうでちょっとホッとしました。
>自費のみで根管治療だけををしているような専門の歯科医院で治療を受けられた方が、良い結果になる可能性が少し上がるかもしれません。
第3の選択肢は、これを考えていました。
(掛かりつけで自費の治療をする気は無いです)
ですが、現状乳飲み子を抱えて遠くまで通うのは難しく、費用のこともありますし、先生のおっしゃるリスクを取ってまで先延ばしにするのは良い選択ではなさそうですね。
>難しい所ですが、医療は後から後へ要求・期待が大きくなってしまうものです、ご自身で何が譲れないのかなど考えられて転院する・しない考えられた方がいいと思いますよ。
ううむ、何とも言えないですか。
3は無しとして、1と2でどちらにするかもうちょっと考えてみます。
ラバーダムの有無で言えば2ですね。
細菌を入れずに治療してもらえるかは未知ですが。
先生の記事も拝見しました。
参考にさせて頂きます。
(先生の「歯の神経を残されたい方へ」も拝見しました。
熱いものがしみるので、私の場合神経を残すのは難しそうと分かりました。)
なお、所々に挟まれる写真に癒されました。
笑うって大切ですね。
>歯を残すのも大切ですけど、生活の中で出来る範囲でいいと思いまよ^^
>小さなお子さんもおられればなおさらです。
奥歯はほとんどかぶせたり神経取ったりしているし、近い将来歯が無くなってしまう…と、ここ数日絶望感で一杯でしたが、心を楽にして下さるお言葉本当にありがとうございます。
近ければ先生に直にお会いしてみたかったです。
歯が無くたって、元気に子育てできれば良いじゃない!と思うようにします。
(もちろん、歯はあるに越したことは無いですが)
お忙しいところ、長文にお付き合い下さり本当にありがとうございます。
ご回答頂けて嬉しいです。
>歯と歯の間の虫歯はレントゲンを撮らないと診断が出来ない時もありますし、マイクロなどで拡大して初めて分かる時もあります。
>健康に見える大きな虫歯というのはたまにあります。
そういうものなのですね。
何本も既に治療済みなので、通っていたところが特段大外れというわけではなさそうでちょっとホッとしました。
>自費のみで根管治療だけををしているような専門の歯科医院で治療を受けられた方が、良い結果になる可能性が少し上がるかもしれません。
第3の選択肢は、これを考えていました。
(掛かりつけで自費の治療をする気は無いです)
ですが、現状乳飲み子を抱えて遠くまで通うのは難しく、費用のこともありますし、先生のおっしゃるリスクを取ってまで先延ばしにするのは良い選択ではなさそうですね。
>難しい所ですが、医療は後から後へ要求・期待が大きくなってしまうものです、ご自身で何が譲れないのかなど考えられて転院する・しない考えられた方がいいと思いますよ。
ううむ、何とも言えないですか。
3は無しとして、1と2でどちらにするかもうちょっと考えてみます。
ラバーダムの有無で言えば2ですね。
細菌を入れずに治療してもらえるかは未知ですが。
先生の記事も拝見しました。
参考にさせて頂きます。
(先生の「歯の神経を残されたい方へ」も拝見しました。
熱いものがしみるので、私の場合神経を残すのは難しそうと分かりました。)
なお、所々に挟まれる写真に癒されました。
笑うって大切ですね。
>歯を残すのも大切ですけど、生活の中で出来る範囲でいいと思いまよ^^
>小さなお子さんもおられればなおさらです。
奥歯はほとんどかぶせたり神経取ったりしているし、近い将来歯が無くなってしまう…と、ここ数日絶望感で一杯でしたが、心を楽にして下さるお言葉本当にありがとうございます。
近ければ先生に直にお会いしてみたかったです。
歯が無くたって、元気に子育てできれば良いじゃない!と思うようにします。
(もちろん、歯はあるに越したことは無いですが)
タイトル | 見逃されていた虫歯を治療したがしみる。神経を抜くか転院するか迷う |
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質問者 | mist2さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 35歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯治療後の痛み むし歯 治療後の痛み 歯医者への不信感 |
回答者 |
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- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。