歯髄炎の治療中、水で洗浄して悪影響はないのか?
相談者:
宏555さん (32歳:男性)
投稿日時:2014-02-24 20:45:39
昨年12月27日に、右下6番の虫歯を削ってもらったところ、歯の痛みや根っこの深い部分の痛み、疼き、むずがゆさなどを持ってしまいました。
おかしいと思い、1月25日に別の歯科医院に行ったところ
「神経の近くまで削られすぎて細菌が侵入してしまい、歯髄炎を起こしている。
神経もほぼ死んでいる」
との診断。
そこで神経を抜いてもらい、週1回のペースで根管治療を続けているのですが、2月21日に受けた治療内容に疑問を感じました。
その疑問とは、先生が
「洗浄します」
と言って、薬を注入する前に、水で神経を抜いた穴の中を洗ったことです。
その後、薬を注入し、白い詰め物で蓋をして、また一週間後に治療という流れになったのですが、いくら医療用の清潔な水とはいえ、水は水ですよね?
穴の中に入ったその水から、細菌が生まれてしまうのではないでしょうか?
また、治療二日後の日曜日から今日まで、それまでおとなしくなりつつあった症状が強くなってきたのですが、水で洗浄した影響は考えられるでしょうか?
ちなみにラバーダムは使用していません。
以前、先生に
「自費になりますか?」
と聞いたら、
「必要と判断したら使います」
という返事が返ってきただけでしたので。
おかしいと思い、1月25日に別の歯科医院に行ったところ
「神経の近くまで削られすぎて細菌が侵入してしまい、歯髄炎を起こしている。
神経もほぼ死んでいる」
との診断。
そこで神経を抜いてもらい、週1回のペースで根管治療を続けているのですが、2月21日に受けた治療内容に疑問を感じました。
その疑問とは、先生が
「洗浄します」
と言って、薬を注入する前に、水で神経を抜いた穴の中を洗ったことです。
その後、薬を注入し、白い詰め物で蓋をして、また一週間後に治療という流れになったのですが、いくら医療用の清潔な水とはいえ、水は水ですよね?
穴の中に入ったその水から、細菌が生まれてしまうのではないでしょうか?
また、治療二日後の日曜日から今日まで、それまでおとなしくなりつつあった症状が強くなってきたのですが、水で洗浄した影響は考えられるでしょうか?
ちなみにラバーダムは使用していません。
以前、先生に
「自費になりますか?」
と聞いたら、
「必要と判断したら使います」
という返事が返ってきただけでしたので。
回答1
回答2
黒岩歯科医院(長野県佐久市)の黒岩です。
回答日時:2014-02-24 21:47:59
宏555さん、こんにちは。
治療の方法について疑問を感じているということですね。
細菌感染という意味では、水からよりも唾液からの感染の方がずっと確率は高いと思います。
唾液の中には多数の細菌がいますので。
そういう意味ではラバーダムをし唾液を排除することは非常に有益です。
可能な限り無菌化での処置を希望するようでしたら、自費にはなってしまうかもしれませんが、そのような治療をしている歯医者さんを探してみるのも一つの方法かもしれません。
ご参考までに。
治療の方法について疑問を感じているということですね。
細菌感染という意味では、水からよりも唾液からの感染の方がずっと確率は高いと思います。
唾液の中には多数の細菌がいますので。
そういう意味ではラバーダムをし唾液を排除することは非常に有益です。
可能な限り無菌化での処置を希望するようでしたら、自費にはなってしまうかもしれませんが、そのような治療をしている歯医者さんを探してみるのも一つの方法かもしれません。
ご参考までに。
回答3
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2014-02-25 18:35:51
こんにちは、私も黒岩先生と同じ感想で、
>ちなみにラバーダムは使用していません。
下の6番であれば、水道水より唾液感染の方が気になります。
つまり、ラバーダムをなしに治療を行っている時点でチェアーの水の細菌は無視していいぐらいだと思います。
>水で洗浄した影響は考えられるでしょうか?
それはまずないと思います。
水道水の中に細菌がいても微々たる量ですし、専門医の治療でないかぎりチェアーの水は当たり前のようにどこの歯科医院でも使用しています。
(私は今は使いませんけど、大学の実習でも普通にチェアーの水は使っていましたよ)
専門医の先生の中には滅菌水など特殊なシステムを導入されている歯科医院もあります。
(かなりマニアックなレベルでの話です^^;)
>以前、先生に
>「自費になりますか?」
>と聞いたら、
>「必要と判断したら使います」
>という返事が返ってきただけでしたので。
ラバーダムは保険治療の中で包括化され、するなら歯科医院側の負担で無料で行わないといけなくなりました。
ラバーダム材料代の差額など頂いて行うのがいいとは思うのですが、これは禁止されており、選択としては歯科医院の赤字でラバーを行うか、患者さんの希望で全て自費で根管治療を行うかになります。
*根の治療を自費治療にすると、その後の土台、被せ物は自動的に自費治療となります←これも保険のルールです^^;
もし、根の成功率を大きく上げたいのであれば、根管治療だけを行っている自費の歯内療法専門医の歯科医院などで治療を受けられた方がいいと思いますよ。
そういった歯科医院はルーティーンにラバーダムをして治療は行いますからね。
痛みがあるようでしたら、担当医に早目に言ってくださいね。
おだいじに
>ちなみにラバーダムは使用していません。
下の6番であれば、水道水より唾液感染の方が気になります。
つまり、ラバーダムをなしに治療を行っている時点でチェアーの水の細菌は無視していいぐらいだと思います。
>水で洗浄した影響は考えられるでしょうか?
それはまずないと思います。
水道水の中に細菌がいても微々たる量ですし、専門医の治療でないかぎりチェアーの水は当たり前のようにどこの歯科医院でも使用しています。
(私は今は使いませんけど、大学の実習でも普通にチェアーの水は使っていましたよ)
専門医の先生の中には滅菌水など特殊なシステムを導入されている歯科医院もあります。
(かなりマニアックなレベルでの話です^^;)
>以前、先生に
>「自費になりますか?」
>と聞いたら、
>「必要と判断したら使います」
>という返事が返ってきただけでしたので。
ラバーダムは保険治療の中で包括化され、するなら歯科医院側の負担で無料で行わないといけなくなりました。
ラバーダム材料代の差額など頂いて行うのがいいとは思うのですが、これは禁止されており、選択としては歯科医院の赤字でラバーを行うか、患者さんの希望で全て自費で根管治療を行うかになります。
*根の治療を自費治療にすると、その後の土台、被せ物は自動的に自費治療となります←これも保険のルールです^^;
もし、根の成功率を大きく上げたいのであれば、根管治療だけを行っている自費の歯内療法専門医の歯科医院などで治療を受けられた方がいいと思いますよ。
そういった歯科医院はルーティーンにラバーダムをして治療は行いますからね。
痛みがあるようでしたら、担当医に早目に言ってくださいね。
おだいじに
相談者からの返信
相談者:
宏555さん
返信日時:2014-02-26 12:51:07
小林誠先生、回答ありがとうございます。
実はその先生は、歯内療法学会の認定医の資格を持っていらっしゃる先生なのです。
「きちんとした根管治療をおこなってくれる先生を探す際、一つの目安になる」と歯チャンネル運営者の方が別の相談で答えておられたのを見て、そこの医院に通うことを決めました。
もちろん、目安は目安ですし、この資格が国家資格というわけではないこと、医院も経営を考えて治療を行わなければならないこともわかってはいるのですが…。
黒岩司先生、回答ありがとうございます。
ラバーダムはやはり重要なのですね。
例えば、抜髄をするときも、綿を詰めるのではなく、ラバーダムを使用することが重要なのでしょうか?
井野泰伸先生、回答ありがとうございます。
>根の治療を自費治療にすると、その後の土台、被せ物は自動的に自費治療となります←これも保険のルールです^^;
2月28日(今週の金曜日)に、右下6番の根管治療の続きを行うのですが、左上6番と7番の虫歯治療も行うことになっています。
そこの虫歯はだいぶ進行していて、神経の近くまで及んでいるため、抜髄をすることになるそうなのですが、今から右下の根管治療を自費に切り替えた場合、左上6番と7番の治療も自費ということになってしまうのでしょうか?
また、およそで構わないのですが、完治までの診療費は総額でいくらくらいになるのでしょうか?
それから、これは担当医の先生の腕や、患者の唾液の量、運などもあるかと思われますので、一概には言えないかもしれませんが、ラバーダムを使わずに綿を詰めて根管治療を続けた場合と、ラバーダムを使った場合とでは、細菌感染の確率というのは何%ぐらい違ってくるのでしょうか?
そして、次回の根管治療で抜髄から数えて6回目となります。
担当の先生は2月21日の治療の際、
「慢性化してるから『良くなっている気がする』というところから始まり、段々治っていくからね」
と声をかけてくれたんですが、根管治療は平均3回で完治し、多くとも5回位で済むという書き込みも、このサイトで読んだ覚えがあります。
いまだに完治しないということは、歯髄炎以外の症状も考えたほうがいいのでしょうか?
質問ばかりで申し訳ありません。。。
実はその先生は、歯内療法学会の認定医の資格を持っていらっしゃる先生なのです。
「きちんとした根管治療をおこなってくれる先生を探す際、一つの目安になる」と歯チャンネル運営者の方が別の相談で答えておられたのを見て、そこの医院に通うことを決めました。
もちろん、目安は目安ですし、この資格が国家資格というわけではないこと、医院も経営を考えて治療を行わなければならないこともわかってはいるのですが…。
黒岩司先生、回答ありがとうございます。
ラバーダムはやはり重要なのですね。
例えば、抜髄をするときも、綿を詰めるのではなく、ラバーダムを使用することが重要なのでしょうか?
井野泰伸先生、回答ありがとうございます。
>根の治療を自費治療にすると、その後の土台、被せ物は自動的に自費治療となります←これも保険のルールです^^;
2月28日(今週の金曜日)に、右下6番の根管治療の続きを行うのですが、左上6番と7番の虫歯治療も行うことになっています。
そこの虫歯はだいぶ進行していて、神経の近くまで及んでいるため、抜髄をすることになるそうなのですが、今から右下の根管治療を自費に切り替えた場合、左上6番と7番の治療も自費ということになってしまうのでしょうか?
また、およそで構わないのですが、完治までの診療費は総額でいくらくらいになるのでしょうか?
それから、これは担当医の先生の腕や、患者の唾液の量、運などもあるかと思われますので、一概には言えないかもしれませんが、ラバーダムを使わずに綿を詰めて根管治療を続けた場合と、ラバーダムを使った場合とでは、細菌感染の確率というのは何%ぐらい違ってくるのでしょうか?
そして、次回の根管治療で抜髄から数えて6回目となります。
担当の先生は2月21日の治療の際、
「慢性化してるから『良くなっている気がする』というところから始まり、段々治っていくからね」
と声をかけてくれたんですが、根管治療は平均3回で完治し、多くとも5回位で済むという書き込みも、このサイトで読んだ覚えがあります。
いまだに完治しないということは、歯髄炎以外の症状も考えたほうがいいのでしょうか?
質問ばかりで申し訳ありません。。。
回答4
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2014-02-26 13:45:34
>例えば、抜髄をするときも、綿を詰めるのではなく、ラバーダムを使用することが重要なのでしょうか?
成功率を上げるにはラバーダムはした方がいいでしょうね。
>今から右下の根管治療を自費に切り替えた場合、左上6番と7番の治療も自費ということになってしまうのでしょうか?
解釈の問題にもなりますし、根管治療の途中からの保険から自費への移行は更にややこしいので、社会保険事務局など公的機関に問い合わせをして確認された方がいいと思います。
>また、およそで構わないのですが、完治までの診療費は総額でいくらくらいになるのでしょうか?
自費治療ですから歯科医院ごとで費用設定は異なります。
また土台や被せ物などは選ばれる種類にもよって費用が異なります。
ざっくり言えば奥歯では20〜30万近くしてくると思います。
>ラバーダムを使わずに綿を詰めて根管治療を続けた場合と、ラバーダムを使った場合とでは、細菌感染の確率というのは何%ぐらい違ってくるのでしょうか?
どうなんでしょうね、そのような実験は知らないので何%とかは分かりませんが、たぶん現在のものは「簡易防湿」でしょうね。
一点。
すみません私は少し理想的なことを書き過ぎています。
(歯チャンネルの良い所でもあり悪い所でもあるのですが^^;)
現状、今の保険制度は理想の治療とはかなり開きがありますし、理想的なことをすればするほど赤字になるのが保険治療です。
ですので、今のような簡易防湿での根管治療というのは日本では極々当たり前の一般的なもののように思います。
もし少しでも理想的な根管治療をとなれば、東京などの自費治療のみで根管治療を専門に行っている歯科医院で治療を受けられた方がいいと思います。
(ただ、専門の歯科医院は根の治療後の土台や被せ物は作っていませんので他の歯科医院で引き続き治療を続ける形になります)
難しい問題なのですが、コストを極限まで絞り、医療従事者の負担の元制度を運用しているのが今の歯科保険治療です。
ただ海外とは異なり多くの方が根の治療を安価に受けることが出来ます。
海外では治療費が払えなければ病院にかかることはできません。
(まず病院がすることは患者さんの支払い能力があるかです)
より良い医療を受けたいというのは誰もが思うとことです、ただ、より良い医療というのはお金がかかるものです。
誰がこれを負担するのか!?
私は国でも医療従事者でもなく患者さんであると思います。
保険治療に限界を感じる所でであれば、保険外治療に変更して頂くしかないと思います。
10年以上前は保険治療で全ての治療が出来ると歯科医師会も言っていましたが、現在そんなこと言う先生は殆どいません。
ただ、自費治療にすると保険治療の10倍以上の費用がかかりますが、成功率が10倍上がるかといえばそんなことはありません。
残念ながら費用対効果でみればラバーダムをしない保険の根管治療の方が相当優秀です。
疑問に対して答えになってないかもしれませんが、
個人的にはレベルの高い根管治療を希望するなら、根管治療のみの歯科医院の受診がいいと思いますよ。
おだいじに
成功率を上げるにはラバーダムはした方がいいでしょうね。
>今から右下の根管治療を自費に切り替えた場合、左上6番と7番の治療も自費ということになってしまうのでしょうか?
解釈の問題にもなりますし、根管治療の途中からの保険から自費への移行は更にややこしいので、社会保険事務局など公的機関に問い合わせをして確認された方がいいと思います。
>また、およそで構わないのですが、完治までの診療費は総額でいくらくらいになるのでしょうか?
自費治療ですから歯科医院ごとで費用設定は異なります。
また土台や被せ物などは選ばれる種類にもよって費用が異なります。
ざっくり言えば奥歯では20〜30万近くしてくると思います。
>ラバーダムを使わずに綿を詰めて根管治療を続けた場合と、ラバーダムを使った場合とでは、細菌感染の確率というのは何%ぐらい違ってくるのでしょうか?
どうなんでしょうね、そのような実験は知らないので何%とかは分かりませんが、たぶん現在のものは「簡易防湿」でしょうね。
一点。
すみません私は少し理想的なことを書き過ぎています。
(歯チャンネルの良い所でもあり悪い所でもあるのですが^^;)
現状、今の保険制度は理想の治療とはかなり開きがありますし、理想的なことをすればするほど赤字になるのが保険治療です。
ですので、今のような簡易防湿での根管治療というのは日本では極々当たり前の一般的なもののように思います。
もし少しでも理想的な根管治療をとなれば、東京などの自費治療のみで根管治療を専門に行っている歯科医院で治療を受けられた方がいいと思います。
(ただ、専門の歯科医院は根の治療後の土台や被せ物は作っていませんので他の歯科医院で引き続き治療を続ける形になります)
難しい問題なのですが、コストを極限まで絞り、医療従事者の負担の元制度を運用しているのが今の歯科保険治療です。
ただ海外とは異なり多くの方が根の治療を安価に受けることが出来ます。
海外では治療費が払えなければ病院にかかることはできません。
(まず病院がすることは患者さんの支払い能力があるかです)
より良い医療を受けたいというのは誰もが思うとことです、ただ、より良い医療というのはお金がかかるものです。
誰がこれを負担するのか!?
私は国でも医療従事者でもなく患者さんであると思います。
保険治療に限界を感じる所でであれば、保険外治療に変更して頂くしかないと思います。
10年以上前は保険治療で全ての治療が出来ると歯科医師会も言っていましたが、現在そんなこと言う先生は殆どいません。
ただ、自費治療にすると保険治療の10倍以上の費用がかかりますが、成功率が10倍上がるかといえばそんなことはありません。
残念ながら費用対効果でみればラバーダムをしない保険の根管治療の方が相当優秀です。
疑問に対して答えになってないかもしれませんが、
個人的にはレベルの高い根管治療を希望するなら、根管治療のみの歯科医院の受診がいいと思いますよ。
おだいじに
相談者からの返信
相談者:
宏555さん
返信日時:2014-02-27 13:23:58
タイトル | 歯髄炎の治療中、水で洗浄して悪影響はないのか? |
---|---|
質問者 | 宏555さん |
地域 | 東京23区 |
年齢 | 32歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 自営業・フリーランス |
カテゴリ |
根管治療の治療法 根管治療の専門医 その他(保険と保険外) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。