妊娠中・授乳中の静脈沈静法について歯科医によって見解が違う

相談者: yukka1207さん (35歳:女性)
投稿日時:2014-03-14 21:25:24
タイトル通りなのですが、妊娠中授乳中の静脈沈静法について、病院や先生によって見解がとても違うことが心配です。

ちなみに私の通う予定の歯科医師は、妊娠中は4ヶ月以降であれば静脈沈静法使用可能で、授乳中は4時間あけてから授乳してくださいとの方針です。


しかし調べてみると、ほとんどの歯科では妊娠・授乳中の静脈沈静法は使用できないとなっていました。
使う麻酔の種類が違うのでしょうか?

本当に妊娠中・授乳中の静脈沈静法は大丈夫なのか不安になり、こちらに質問させていただきました。
なぜこんなに病院によって考えが違うのでしょうか?


どうぞご回答のほど宜しくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-03-15 22:21:24
日本麻酔学会からの引用です。

* 笑気+産科+麻酔学会'">http://www.anesth.or.jp/guide/pdf/publication4-9_20121106.pdf#search='笑気+産科+麻酔学会'


以下は上記引用先からの抜粋です。
----以下引用----

(3)胎盤を介した胎児への移行 33 1欧米の疫学調査でジアゼパムなどの服用と奇形児(口唇口蓋裂や鼠径ヘルニアなど)出産の因果関係を示唆する文献が多数報 34 告されているが,明らかな因果関係は証明されていない.しかし,危険性を完全に否定できないので投与にあたってはリスクベネフィッ 35 トを考慮すべきであり,必要以上の投与量を与えるべきではない. 36 2ミダゾラムの胎盤移行はジアゼパムやチオペンタールに比べると少なく,臍帯血/母体血中濃度比は 0.66 であり,ジアゼパムの 1 ~3, 37 チオペンタールの 0.96 に比べて低い 5)が,帝王切開直前の投与(0.1 ~0.2 mg/kg)ではかなりの出生児に抑制がみられるとの報 38 告 が あ る 3 , 9 ). 39 3 M i c h a e l ら 1 0 ) は ,予 定 帝 王 切 開 時 に フ ェ ン タ ニ ル 1 μ g / k g と ミ ダ ゾ ラ ム 0 . 0 2 m g / k g の 静 注 で 鎮 静 を 行 っ た 結 果 ,新 生 児 の 40 Apgar スコア,出生後 3 時間の経皮的酸素飽和度,神経学的検査においてコントロール群との有意差はなかったと報告している. 41 (4)母乳への移行 42 1ミダゾラムは母乳にも移行し,母乳/母体血漿濃度比の平均は 0.15 である 11). 43 2 N i t s u n ら 1 2 ) は ,授 乳 中 の 女 性 へ の 麻 酔 前 投 薬 と し て ミ ダ ゾ ラ ム 2 m g 投 与 後 2 4 時 間 の 母 乳 中 の ミ ダ ゾ ラ ム 濃 度 を 測 定 し ,そ の 44 濃度は母体血中のミダゾラム濃度の 0.005%であり,授乳中止を推奨する結果ではなかったと報告している. 45 46 47

以上引用終わり


文中の数字は参考文献の番号が入っているので読みにくいと思います。

これを読んでもよくわかりませんね。
母乳は大丈夫そうですが、妊娠中静脈内鎮静法は利益と不利益を考えて対応するようにと書いてあるように思います。

すみません、麻酔科に残ってたわけではないし、静脈内鎮静法をやる気がさらさら無いので。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-03-15 23:07:13
静脈内鎮静法に使用する薬剤の一つジアゼパムの注意書きには

妊婦(3ヵ月以内)又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。
[妊娠中にジアゼパム製剤の投与を受けた患者の中に奇形を有する児等の障害児を出産した例が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査報告がある。]

とあります。


つまり、治療上の有益性が危険性を上回ると判断した医療機関では使用しますし、そうでない医療機関では使用しないことになります。
その判断に確固たる基準は存在しません。


あとサリドマイドという睡眠薬のことはご存知かと思いますが、サリドマイドの催奇形性という点を強く印象付けられていると、構造は全く異なりますが、同じ催眠薬としても使用される静脈内鎮静に使われる薬剤に対して異常に神経質になる方もおられるので、その点を配慮するとなかなか使用しにくい薬剤であるのかもしれません。




タイトル 妊娠中・授乳中の静脈沈静法について歯科医によって見解が違う
質問者 yukka1207さん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 妊娠中の歯科治療
麻酔その他
授乳中の歯科治療
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい