インプラント治療中、古い補綴物を全て交換したほうがいいか?

相談者: サファイアさん (45歳:男性)
投稿日時:2014-03-30 19:19:17
お世話になります。

現在、インプラント(左上456ブリッジ)の治療の為に通院しているのですが、その歯以外のところ数ヶ所の治療も勧められて大変迷っています。

右上のクラウン交換
左下のブリッジ・クラウン交換
右下のインレイ→クラウン



先生は

「全体的に噛み合わせがあまり良くないので、ついでに他も綺麗に治していきましょう」

とおっしゃるのですが今何も症状がないのに無理に触ってもよいものかどうか・・・


交換を勧められているブリッジは20年、インレー・クラウンは30年近く経っており、かなり古いものなので、もう取り換える時期なのかなぁとも思いますし、噛み合わせに関しても多少気になりますので(先生には伝えてないですが、顎や歯が疲れたり顎関節がガクガクする感じもあり)治るなら治したいとも思います。

ただ以前、別のブリッジを外す際に根が割れてしまった経験があるので「外すのは怖い」というのが本音です。



@20〜30年前に治療したブリッジやクラウン、インレーの耐久年数はどのくらいでしょうか?


A症状がなくても耐久年数が過ぎたら、新しくした方が良いのでしょうか?
(悪くなってから治療するより、早めに交換した方がその歯自身・根幹の為にも良い?)


B痛みのないインレーをクラウンにするメリットはありますか?
(現在サイドに少し黒い部分虫歯?と歯肉の下がりが見られる程度)


C口内全体の噛み合わせを良くするには、一ヶ所ずつ順次治すより、一気にまとめて治療した方が良いのでしょうか?


先生方のご見解をお聞かせ下さい。
よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-03-30 22:48:25
こんばんは。

よく「古くなったから」とかそういった理由で納得される方がおられますが、それだけで交換の必要は出てきませんよ。
半年でダメになる例もあれば一生持つケースもあります。

実際に診察して1歯1歯、かつ総合的に判断する必要がありますし、判断基準や見解も先生ごとで大きく異なることがよくあります。


となると患者さんにとっての判断基準というのが難しくなるのですが、実際にはその診断や治療方針が正確かどうかと悩むよりは、納得出来る説明をして下さる先生だったかどうかや、相性が良くて信頼が出来そうと感じられたかどうか、といったことの方が重要だと思います。



今回納得出来る説明を受けられなかったと感じるのでしたら、自費にはなると思いますがセカンドオピニオンを求めてみたりして、何軒かで比較されるのも良いのではないでしょうか。

回答 回答2
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2014-03-30 22:50:43
噛み合わせに関しても多少気になりますので治るなら治したいとも思います。

>「外すのは怖い」というのが本音です。


これらも早くお伝えになり、更によく話し合われることではないでしょうか。

治癒を期待出来そうな症状、そうでない症状をしっかりと説明してもらってください。






@ 耐久年数は条件によって非常に大きく変わるため一概には言えないと思います。
車のそれも山岳地帯、砂漠、海沿い等々の条件で変わると思います。


A 例えば、以前修復治療した下に虫歯があれば検討されるべきかと思います。


B様々だと思います。


C担当医の考え方によると思います。
仮に私なら、一か所ずつ準じ治します。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: サファイアさん
返信日時:2014-03-31 18:10:45
渡辺先生 藤森先生

お忙しい中、どうもありがとうございました。
いろいろなケース、いろいろな考え方があるということですね。


例えば、藤森先生や渡辺先生ご自身の歯でしたらやはり痛みなどの何らかの症状が出てから受診されますか?
それとも、早めの交換や予防的な治療などを積極的にされますか?

愚問ですがご返答よろしくお願い致します。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-03-31 18:43:50
痛みを感じてからでは大体手遅れ、というのが口腔内の疾患です。

歯科は痛みや症状が出た時に行くものと考える方が日本では多いですし、”病名ありき”の保険制度上そうなるのも仕方がないのかも知れません。

歯科に関してのみ本音で言えば、少し不幸な国だと思います。



「早めの交換」というのは、ケースバイケース・・でしょうか。
何について、何と較べて早めなのか・・答えにくいですね。

原則的に、歯科における早期発見早期治療という考え方は良くない意味で近年は捉えられている様に思います。

それは1990年代頃に、治療の予後(寿命)という概念が出てきて、過去の考え方(早期発見早期治療)について反省をしたからだと理解しています。

今でも歯科医の仕事のほとんどは過去の治療が引き起こしたトラブルの再治療ですね。



「予防的な治療」が、「削る様な治療をするなら予防を見据えた様な精密治療」みたいな意味なら是非するべきだと思いますし、プラ−クコントロール等の予防行動についても是非するべきだと思います。

やはり表現が難しいのですが・・予防を突き詰めて考えていくと、[治療]と[予防]というのは線引き出来ないと個人的には考えています。



なんだか気持ち悪い言い回しの回答になってしまいまいしたが・・すみません。。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-04-01 18:19:10
こんにちは、

>その歯以外のところ数ヶ所の治療も勧められて大変迷っています。
>右上のクラウン交換
>左下のブリッジ・クラウン交換
>右下のインレイ→クラウン

積極的な治療が歯の寿命を延ばすかと言えばそうでもありません。

個人的には1度治療した歯というのは、なるべく触らず済むように質の高い治療を受けられた方がいいのは事実なのですが、今回の場合なぜ先生がやり替えを勧めているのか理由を聞かれた方がいいと思います。
 
先生の中には歯1本単位で治療ではなく、口全体をその先生個人がトータルで治療をしたいという先生もおられます。


ただ、前者の先生であれば治療が後手になり抜歯のリスクも出てきます。
また後者の先生であれば、治療したことにより歯にダメージを与え結果歯の寿命を短くしてしまうこともあります。

どちらかいいのかは分かりませんが、少なくともなぜやり代えた方がいいのかの話はして頂いた方がいいと思います。


その理由で虫歯があったり、歯に膿が貯まっているなどの病的状態であれば治療は考えられた方がいいと思いますが、ただ、悪くもない歯を先生の全体的にやり直したいとの理由でしたら、治療は少し考えた方がいいかもしれません。
 
もう一度先生になぜ治療が必要か1つずつ聞かれた方がいいと思いますよ。

 
綺麗に歯磨きができるというのが前提になりますが、私はレントゲンにも問題なく、詰め物の適合もとくに悪くなく、臨床症状なく10年以内の治療であれば、そのままにしておいたら!?と患者さんに説明することはあります。

サファイア さんの歯は担当している先生にしか分かりませんから、まずは理由を聞きましょう^^


おだいじに

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: サファイアさん
返信日時:2014-04-03 06:51:36
渡辺先生 井野先生 藤森先生

的確なご回答ありがとうございました。
解り難い&答え難い質問に丁寧にご説明して下さいまして感謝申し上げます。


仰るとおり、担当医にもう一度よく聞いてみようと思います。
寡黙な先生なので、少々話しにくいのですが・・

また質問するかも知れませんがその時もどうぞよろしくお願い致します。

いろいろ教えて頂き有難うございました。



タイトル インプラント治療中、古い補綴物を全て交換したほうがいいか?
質問者 サファイアさん
地域 非公開
年齢 45歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ その他(歯科治療関連)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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