[写真あり] 抜歯後日本で補綴治療するまでの時間的猶予は?(豪州)

相談者: Koko2さん (37歳:女性)
投稿日時:2014-04-14 14:41:50
先日は質問にお答え頂きどうもありがとうございました。
とても参考になり、励みになります。
新しい質問があります。

今回の相談の内容は
「海外に永住だが日本で骨移植+インプラント治療を受けること」
についてです。私は永住者なので生活の拠点すべて(仕事・健康保険・家等)がオーストラリアにあります。

左下@Aのレントゲンと写真を(歯茎の空洞の部分)載せておきます。

2ヶ月前に左下@Aの抜歯されました。
抜歯時に骨も結構取られてしまったみたいで、歯茎がかなり下がっている状態です。

今は仮のブリッジが入っていますが、「仮」なので早くきちんとした処置をしなければなりません。

「きちんとした処置」とは左下Bにきちんとしたクラウンを施す。
左下@Aには入れ歯かインプラントをする。というものです。

こちらオーストラリアの歯周病専門歯科医からインプラントにしろ入れ歯にしろ骨移植をやったほうがいいと勧められています。

しかし私は日本人と西洋人の骨格にかなり違いがあると思っています。
オーストラリアの先生に彼らにとって不慣れなアジア人である私の「骨」をいじられ「骨移植」をやってもらうことにかなり抵抗があります。

オーストラリアにはアジア人もそれなりに多いですが、やはりアングロサクソン系が人口の大部分を占めるので、先生の手術の経験も白人を中心としたものです。

またこの左下@A抜歯時に骨をよけいに取られてしまったこと、抜歯後の歯茎の沈没と術後の部位の醜さ、抜歯された歯茎の部分がでこぼこになってしまっていること、こういったことからオーストラリアの歯科治療に対する信頼感がなくなってしまいました。

このような理由から、2ヵ月前に抜歯した左下@Aの部位の「骨移植+インプラント」を日本でやることを考えています。

まず、今の状態(抜歯から2か月経過)からあとどのくらい放置できるのでしょうか?

さすがに前歯ですので、完全放置は無理ですが、例えば、今はとりあえずこちらで入れ歯を作ってもらって1〜2年後に日本に帰国してゆっくり余裕をもって「骨移植+インプラント」治療することは可能でしょうか?

またそうなった場合、日本にはどのくらい滞在するべきでしょうか?
やはり1年くらいでしょうか?
それとその後のメンテナンスにはどのくらいの頻度で日本へ帰国しなければいけないのでしょうか?

それとも「骨移植」を遅らせることで何かデメリットが出てくるでしょうか?
例えば骨の吸収などで骨移植が複雑化したり、顎の骨格や口元の印象が変わるなどです。
先生方はどう思われますか?

それとも骨が吸収してしまっても、1〜2年後に骨移植をするのであれば問題はないのでしょうか?

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回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-04-14 15:40:01
Koko2さん、こんにちは

>今の状態(抜歯から2か月経過)からあとどのくらい放置できるのでしょうか?

抜歯後の骨は徐々に吸収していきます。

どれくらい放置できるのかというのはわかりませんが時期を遅らすことで吸収は進んでいきます
なるべく早く対応したほうが良いように思います。


>それとその後のメンテナンスにはどのくらいの頻度で日本へ帰国しなければいけないのでしょうか?

インプラント治療をする場合はまず手術をした後1週間は必要です。
その後は埋入の状態によって変わってきます。

インプラント治療をした場合は私はほぼ3か月ごとの定期検診が必要と考えています。

ある程度メインテナンスが落ち着いて来れば半年ごととすることができるかもしれません。

参考になれば幸いです。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Koko2さん
返信日時:2014-04-14 16:03:03
畑田先生、ご返信ありがとうございます。
とても参考になります。


抜歯後の骨は徐々に吸収していきます。

>どれくらい放置できるのかというのはわかりませんが時期を遅らすことで吸収は進んでいきます
>なるべく早く対応したほうが良いように思います。


ということはやはり骨移植を早めに行ったほうが良いということでしょうか?

その場合はやはり日本でやりたいと考えています。
骨移植を日本でやる場合、日本にはどのくらい滞在したほうがいいでしょうか?

また、「最終的にはインプラントを入れるつもり」で、部分入れ歯ノンクラスプデンチャー)で「とりあえず1〜2年対応」した場合、デメリットはどういったことだと思われますか?

>ある程度メインテナンスが落ち着いて来れば半年ごととすることができるかもしれません。

「インプラント挿入後→メインテナンスが落ち着いてくる」
ここまでには一般的にどのくらいの期間が必要なのでしょうか?
やはり6ヶ月〜1年くらいなのでしょうか?

この期間に3ヵ月ごとに日本とオーストラリア間を飛行機で行ったり来たりはやはり少し無理があるので、「インプラント挿入→メインテナンスが落ちついてくる」状態になるまではは日本に滞在したいと思うのですが。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-04-14 16:21:24
>いうことはやはり骨移植を早めに行ったほうが良いということでしょうか?

その通りです。
移植した骨はすぐに自分の骨になるわけではありません。
早めに移植を行っておきたいですね。


>骨移植を日本でやる場合、日本にはどのくらい滞在したほうがいいでしょうか?

1か月ほどあれば充分だと思います。


部分入れ歯ノンクラスプデンチャー)で「とりあえず1〜2年対応」した場合、デメリットはどういったことだと思われますか?

部分入れ歯を入れたところで骨の吸収が止まるわけではありません。
部分入れ歯は無くなった歯を審美的に回復するだけのものと考えたほうが良いと思います。


>「インプラント挿入後→メインテナンスが落ち着いてくる」
>ここまでには一般的にどのくらいの期間が必要なのでしょうか?
>やはり6ヶ月〜1年くらいなのでしょうか?

これはインプラントの埋入状態と患者さんのメインテナンスの状態にもよりますので現時点で実際にどれくらいというのは難しいですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Koko2さん
返信日時:2014-04-14 16:41:08
畑田先生、ご返信どうもありがとうございます。

>早めに移植を行っておきたいですね。

やはりそうですか。
ではなるべく早く「骨移植する」の方向で検討していきます。


また
>骨移植を日本でやる場合、日本にはどのくらい滞在したほうがいいでしょうか?
なんですが、

>1か月ほどあれば充分だと思います。

ということで、1ヶ月くらいなら無給休暇をもらってなんとか日本に帰国できそうです。
ここでまた質問になってしまうのですが、(すみません)骨移植の後は一般的には6ヶ月くらい待ってからインプラント挿入になるのでしょうか?
その場合骨移植後1ヶ月経過した次のインプラント挿入の手術までいったんオーストラリアに戻るというのは可能でしょうか?


>「インプラント挿入後→メインテナンスが落ち着いてくる」

期間に関してはインプラントの埋入状態と患者の状態にもよるとのことで理解しました。
参考になります。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-04-14 16:55:04
>その場合骨移植後1ヶ月経過した次のインプラント挿入の手術までいったんオーストラリアに戻るというのは可能でしょうか?

可能だと思います。

ただ、まずはインプラントが可能なのかどうかをきちんと診断する必要があります。

前歯部特に下顎は骨が薄くインプラントが適応にならないことも多いです。

CTを撮影して骨の厚みがどれくらいあるのかを3次元的に診断する必要があります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Koko2さん
返信日時:2014-04-14 17:48:11
畑田先生、ご返信ありがとうございます。

今こちらで骨移植を勧められている歯周病専門歯科医の先生は現在まだCT撮影を行っていない、レントゲン検査と口内診察のみで、

インプラントは絶対に可能」

と言いきっているので、その点でも少し不安を感じていました。

でも、

「CT撮影は骨移植の場所の骨の状態見たいから、一応してきて」
(別の機関ですることになっている)

とCT撮影所の紹介状は出されてます。

結局は「CT撮影を終えてからの手術」という順序ですが、私は説明のロジックがかみあわないと結局やることは同じでも不信感を覚えてしまうんです。
とくにここは色々と適当ですので。。。

やはり畑田先生のおっしゃるとおり、まずはCT撮影をするのが普通だと私も思っていましたので、CT撮影前から「インプラント可能」だというこちらの先生で「骨移植+インプラント」はしないと思います。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-04-14 19:53:27
ご相談ありがとうございます。
まず歯科医師ごとに見解には相違が出ることをご承知ください。
私の個人的な回答をいたします。


インプラントにしろ入れ歯にしろ骨移植をやったほうがいいと勧められています。


この程度の入れ歯に骨移植は不要だし、無駄だと考えています。


>まず、今の状態(抜歯から2か月経過)からあとどのくらい放置できるのでしょうか?


前歯の骨は急激に吸収されていきます。
私はぜんぜん焦る必要はないと思います。

いつの段階にせよ骨の検査は必要になります。



>1〜2年後に日本に帰国してゆっくり余裕をもって「骨移植+インプラント」治療することは可能でしょうか?


全く問題ありません。



>今は仮のブリッジが入っていますが、「仮」なので早くきちんとした処置をしなければなりません。


仮のブリッジがご不満で入れ歯がお望みでしょうか。
私は奥歯噛み合わせと、両側の歯に問題がなければ、この程度の欠損であれば接着ブリッジが優れていると思います。

もちろん、抜歯直後の応急的な仮ブリッジと、少々長期的に使うきれいな仮ブリッジとは別ですから、何度か作り直しを考える必要はあります。


>しかし私は日本人と西洋人の骨格にかなり違いがあると思っています。


そのとおりです。
日本人の研究でははっきりと、いろいろな違いが解明されています。
一方、白人側には指摘はとても少なく、モンゴロイドを研究する動機すらもあるようには見えません。

またスウェーデンで白人の手術をたくさん見ましたが、骨格、骨質、粘膜、気質、等別生物です。



>またこの左下@A抜歯時に骨をよけいに取られてしまったこと、


治療前も実際の状況も全く分かりませんが、この資料からはそんなことは感じられません。


>抜歯後の歯茎の沈没と術後の部位の醜さ、抜歯された歯茎の部分がでこぼこになってしまっていること、


特にひどいとは思えません。



>まず、今の状態(抜歯から2か月経過)からあとどのくらい放置できるのでしょうか?


特に慌てる必要はないように思えます。



>例えば、1〜2年後に日本に帰国してゆっくり余裕をもって「骨移植+インプラント」治療することは可能でしょうか?


可能です。
ふだんの患者さんでも、何十年も前に抜歯した後にインプラント治療をすることは当たり前だからです。

下の前歯2本の場合、抜歯後は急速に外側の骨が無くなり、抜歯直後でもそのままではインプラントができないこともありますから、急いでもインプラントが特に有利になることはありません。

凹んだままで審美性を気にしないでそのまま可能ならインプラントをするか、審美性のためか不可能状態解決のために骨造成をするかの違いとなります。


>またそうなった場合、日本にはどのくらい滞在するべきでしょうか?やはり1年くらいでしょうか?


もし骨造成をするのであれば、1ヶ月くらいはあったほうが安心です。
また万が一治りが悪い場合はその後も通院が必要になることがあります。

軽い骨造成ですんだり、ラッキーで経過が良ければ2週間くらいでも可能なこともあり得ます。



>それとその後のメンテナンスにはどのくらいの頻度で日本へ帰国しなければいけないのでしょうか?


その後とは、骨造成後ならば治療計画により、決まりますが、天然の歯とは違い長期感覚でも可能です。
NYから半年に一回ペースで2年かかったこともあります。

完全に終了したあとならば、口腔衛生状態にもよりますが軌道に乗れば半年か1年に一回くらいでしょうか。


>それとも「骨移植」を遅らせることで何かデメリットが出てくるでしょうか?


ふつうであれば特にありません。



>例えば骨の吸収などで骨移植が複雑化したり、顎の骨格や口元の印象が変わるなどです。


移植方法は個人差が大きく、ご質問の欠損では大きな変化はないのではないでしょうか。
顔まで変わることは全くないと思います。




>それとも骨が吸収してしまっても、
1〜2年後に骨移植をするのであれば問題はないのでしょうか?


今のご年齢で、その程度の短期間であれば一般的に問題はないと思います。


いつの段階でもその場所で骨移植をする場合、CTスキャンは不可欠です。
できれば歯科用の精密な機械を使い、単に検査のみならず、歯の完成までシュミレーションができ、さらにできれば骨密度も測定できると安心です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Koko2さん
返信日時:2014-04-14 22:36:50
さがら先生、前回に引き続きご回答下さりありがとうございます。

まずは「入れ歯にした場合の骨移植」についてですが、

>この程度の入れ歯に骨移植は不要だし、無駄だと考えています。

もし入れ歯をするのなら骨移植は不要というご意見、大変参考になります。

骨移植するのなら「自家骨移植」を考えています。
前回の質問でさがら先生から他人の骨に関する感染のリスクを説明されました。

本当にご説明のとおりで、スクリーニングがされているとはいえ、やはり他人の骨は怖いと思い、骨移植をする場合は「自家骨」を選ぼうと思っています。
大変な自家骨手術が「入れ歯には不要」であるというお考えは大変参考になります。


>例えば、1〜2年後に日本に帰国してゆっくり余裕をもって「骨移植+インプラント」治療することは可能でしょうか?

>可能です。

ということで、「1〜2年後に日本で骨移植+インプラント」もオプションとして引き続き検討していきます。

「日本にいますぐ帰って骨移植」も決して不可能ではないのですが、もし「日本で骨移植+インプラント」が実行可能である選択肢のひとつであるのなら計画して1〜2年後にやるほうが色々な面で余裕を持って施術を受けることが出来ます。

また「骨移植を遅らせること」に「ふつうであればデメリットは特にない」というのも大変参考になりました。

ただ、ネットでは今の自分の状態が「普通なのか、普通でないのか」というのはやはり実際に診察してもらわないと分かりかねると思いますので、こちらで引き続き沢山のセカンドオピニオンを聞いていこうと思っています。




>仮のブリッジがご不満で入れ歯がお望みでしょうか。
>私は奥歯噛み合わせと、両側の歯に問題がなければ、この程度の欠損であれば接着ブリッジが優れていると思います。

>もちろん、抜歯直後の応急的な仮ブリッジと、少々長期的に使うきれいな仮ブリッジとは別ですから、何度か作り直しを考える必要はあります。



セカンドオピニオンで訪れた3軒のオーストラリア歯科医からすべて「今この仮のブリッジを支えている左下Bの犬歯にきちんとした処理を施したほうが良い」と言われているんです。

きちんとした処理とは、

「きちんとしたクラウンを被せる&必要であれば根管治療

といったことだそうです。
実際この仮のブリッジを施された後からこの歯に鈍痛があります。
冷たいものを飲む時必ずこの歯がしみます。
なので今は冷たいものを避けるようにしてます。

実際自分自身でこのような「痛み・不快感」を感じているので、この左下Bがこれ以上悪くならないようこの歯に早く処置をし、あとの左下@Aは「日本で骨移植+インプラント」の施術を受ける準備が整うまでの1〜2年はテンポラリー的に部分入れ歯で過ごそうと思った次第です。



今のブリッジを、

「少々長期的に使うきれいな仮ブリッジ」

に作り替えるというのは、今回初めて聞いたアイディアです。
とても納得できます。

確かにブリッジのほうが入れ歯よりは都合はいいですよね。
しかも左下Bはすでに削られてしまっているし、合理的で良い方法だと思います。


>歯の完成までシュミレーションができ、さらにできれば骨密度も測定できると安心です。

今骨移植を勧められているオーストラリアの先生は歯の完成までシュミレーションしてくれるような機器は持っていらっしゃらないような感じを受けました。

実際には聞いてみないと分からないですが。。。
骨密度の話もされてないのでその点も気になります。



>またスウェーデンで白人の手術をたくさん見ましたが、骨格、骨質>、粘膜、気質、等別生物です。


やはり日本人と白人の骨格はまったく違うということで、これもさがら先生のご意見とても参考になりました。

やはり「骨移植+インプラント」は日本で手術を受けたいと思います。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2014-04-15 10:33:03
自家骨移植インプラントをお考えなんですね。
かなりハイレベルな仕事になると思いますので、先生探しに慎重になられることをお勧めします。

現在の写真からすると、徐々に骨が吸収して縦横供に痩せることが予測され、それを自家骨移植で増やすとなると、必ず何処か他の部位から骨をブロックで採取して、ネジで留めてという方法になると思いますので。

それも縦にインプラントが入る高さを獲得することが、このような下顎の前歯の薄い歯茎、骨だと相当のハイレベルな仕事になる、と思われます。

しかも、2本連続で隣り合っている歯のインプラントですから、もし1インプラント1歯で審美的に仕上げることを考えられるとすると、現在のインプラント治療の世界的レベルで考えても究極的レベルを要求される、と考えられます。


個人的には、どちらか1本インプラントを植立して2本の歯冠と言う治し方の方が綺麗に仕上がると思います。


ところで、歯周病専門医と言うのは、チャンとした大学院卒業して資格取得されている専門医ですよね。
だとすると、そちらで治療される場合、チャンとした粘膜とか骨とかの診断をした上で、治療計画を練り、施術すると思われますので、薄い骨、歯茎ならそれへの対策をしっかりと取り治療する、と私は思います。

系統だった教育システムを取っていて、かなりシビア―な基準をクリアーして専門医取得されている筈ですから、実力的に問題があるとは私は思いません。

調べていただければ分かると思いますが、世界のインプラントを引っ張っている方も住まわれていて、リサーチとかも沢山出され、世界中飛び回って仕事されているようですから、そう言う方を探されるなら、特に国に拘る必要はない、と思います。
その方の実力は、世界でも折り紙付きですから。

勿論、日本でも世界のトップの実力の方はいます。

何処で治療をお受けになろうとも、担当医の実力次第なので、先生探しが非常に鍵を占めている、と考えて下さい。


骨密度のことを気にされているようですが、部位的に考えると、まず心配の要らない部位である、と思います。

それよりも骨の厚みとか粘膜の状態が心配です。


今後のことの助言になるのですが、抜歯をしなければならないことになった時には後々の治療、インプラントで行くなら特にですが、最初から治療計画をしっかりと立てて、抜歯時の手術の時から為すべきことを為すと良い、と思います。
その場合、抜歯即時インプラントが適応になるなら、抜歯時に一緒にインプラント植立、骨造成、歯茎再生とかも可能になることがあるからです。

そうすれば、骨ブロック移植とかの難易度の高い付加的な手術が不要になり、痛い思いをする部位が小さくなることが可能ですから。

その場合、一番最初から歯科用CTで詳細な診査診断を受けて置くことは必須だと思います。


それと、自家骨移植を考えておられることに関してですが、自家骨移植は長い期間で吸収する率が非常に大きく、それを補償するように考えて大き目の移植をしないといけない、と言うことも知って置いて下さい。
なので、私自身は自家骨は半分程度に留め、人工的なハイドロキシアパタイトと混ぜる方法とかを用いています。

今回の場合、綺麗に仕上げることを考えると、Koko2さんが予想、期待しているよりも大きな手術になるだろう、と言うことも予測して置いて下さい。

最期に繰り返しに成ってすみませんが、担当医探しがポイントです。


失礼しました。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Koko2さん
返信日時:2014-04-15 11:40:34
松元先生、ご返答ありがとうございます。


>先生探しは慎重に行ったほうが良い
>自家骨移植+インプラントはかなりハイレベルな仕事


ということ、理解しました。
とても参考になります。




>しかも、2本連続で隣り合っている歯のインプラントですから、もし1インプラント1歯で審美的に仕上げることを考えられるとすると、現在のインプラント治療の世界的レベルで考えても究極的レベルを要求される、と考えられます。

>個人的には、どちらか1本インプラントを植立して2本の歯冠と言う治し方の方が綺麗に仕上がると思います。


2本連続で隣り合っている歯のインプラントの仕事がそんなに高度なものだとはこのオーストラリア歯周病専門歯科医の先生はおっしゃっていませんでした。

逆にこの先生は私の場合、
「そんなに大変な手術じゃない」
と言ってます。

もしかしたら、毎日インプラントをやっているみたいなので、相当自信があるのかもしれません。
もしくは逆にそんなに大変なレベルだと自覚がないのかもしれません。

私はこの先生はそれなりにしっかりした先生だとは思うのですが、ただ気になるのが「審美的な基準」が自分と違ったら。。。
と思うことです。

これは私個人の意見ですが、オーストラリア人の美の価値観と日本人の美の価値観はやはり少し違うと思うんです。

こしこの先生が審美的なことはおいておいて、「インプラントがきちんと立てば成功」だという基準の場合が不安なんです。

前歯ですからね。。
やはり見た目はすごく気になります。。


「左下Aにインプラントを立てて、そこからカンチレバーブリッジで左下@を補う」とおっしゃってました。

その点はこのオーストラリアの先生と松元先生とほぼ同意見だと思われます。

このオーストラリアの歯周病専門歯科医の先生の経歴ですが、先生の医院のホームページで拝見したところシドニー大学、メルボルン大学、イングランド王立外科医師会等で勉強なさってみたいです。
イングランド王立外科医師会については私はイギリスに住んでいませんので、よく分からないですが、シドニー大学とメルボルン大学のレベルの高さについてはよく知ってますので、先生の経歴については疑問は持っていません。

また今までに1万2千本ものインプラント埋入を行ったそうです。

実際先生と診察でお話した際も
「気さくだけどちゃんとしたオーストラリアのエリート歯科医」
(すみません、うまく表現できないのですが)
といった感じで、ジョークは飛ばすけど、いわゆる「出来る」部類の方という印象はおおいにありました。

ちなみに私の手術は登山に例えると、
「エベレストに登るほど困難なものではなく、まあ富士山に登る程度の困難さだよ。」
といって、
先生は
「非常に困難」
という部類ではないとおっしゃってます。

一応、
「でも冬の富士山に登るのはかなり困難ですよ」
とお伝えしておきましたが。。。

私の住んでいる地域は
「インプラントと言ったらこの先生」
みたいな存在です。

松元先生のコメントを拝見するとこのオーストラリアの先生は松本先生がおっしゃる条件は結構クリアしているので、この先生を再検討していく価値はまだ十分あるのかもしれないという気になりました。

もしこの先生で良い場合、日本までわざわざ飛行機で行かなくて済むし、とにかく近所なので(車で30分ほど)楽です。

ただ、やはり
「審美的価値観が同じなのか、少し違うのか」
というところが気になるのと、どんなにこちらで経験を積んでいても、アジア人の骨ならばやはり先生にとっても勝手が違うのでは?
と疑問を持ちここで相談させて頂いた次第です。



>何処で治療をお受けになろうとも、担当医の実力次第なので、先生探しが非常に鍵を占めている、と考えて下さい。


アドバイスありがとうございます。
このオーストラリアの先生もやはり候補にいれつつ、引き続き色々な先生を検討してきたいと思います。


>骨密度のことを気にされているようですが、部位的に考えると、まず心配の要らない部位である、と思います。

>それよりも骨の厚みとか粘膜の状態が心配です。

そうですか。
参考になります。
このオーストラリアの先生は骨密度のことは今のところは何もおっしゃっていません。
松元先生によると、それはとくに問題ないということですよね。




>今後のことの助言になるのですが、抜歯をしなければならないことになった時には後々の治療、インプラントで行くなら特にですが、最初から治療計画をしっかりと立てて、抜歯時の手術の時から為すべきことを為すと良い、と思います。
>その場合、抜歯即時インプラントが適応になるなら、抜歯時に一緒にインプラント植立、骨造成歯茎再生とかも可能になることがあるからです。


本当におっしゃる通りだと思います。
今回左下Aの抜歯で@の歯根にヒビが入り急遽@も抜歯になり、そのうえ左下Bも自分の許可なしにブリッジのため削られるというとんでもない事態になってしまいました。

もちろんこの抜歯をした歯科医のところには2度と行かないです。
この件はこちらの弁護士に相談済ですので、ここでは相談するつもりはないですが、もう今回の件で本当に痛い目に合いましたので、治療計画の綿密さがどれだけ大事なのか痛感しました。


>そうすれば、骨ブロック移植とかの難易度の高い付加的な手術が不要になり、痛い思いをする部位が小さくなることが可能ですから。

ちなみに、ここでは関係ないですが、弁護士と話し合った結果この点は今回訴える要点のひとつです。


>それと、自家骨移植を考えておられることに関してですが、自家骨移植は長い期間で吸収する率が非常に大きく、それを補償するように考えて大き目の移植をしないといけない、と言うことも知って置いて下さい。


このオーストラリアの先生も松本先生と同じで、そうおっしゃってます。
1年以内に40%吸収される可能性があるので、自家骨の場合多めに取るとおっしゃっれます。


>なので、私自身は自家骨は半分程度に留め、人工的なハイドロキシアパタイトと混ぜる方法とかを用いています。


これはまだこのオーストラリアの先生からは聞いていません。
色々質問して1時間くらいの診察になってしまったので、細かいことは省いたのかもしれません。
次に会うときまたそのへんを詳しく伺ってみます。


松元先生のご回答もまた他の先生とは少し違うのもで、大変参考になりました。
松元先生、ありがとうございます。

ここでは色々な先生のご意見が伺えて本当に勉強になります。
ここで色々と相談しているうちに、色々なことが明瞭になってきて
次に実際こちらの歯科医に相談するときはっきりと何が疑問なのか等伝えることが出来ます。
心強いです。
本当に先生方みなさん、ご回答ありがとうございます。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2014-04-15 12:04:02
12000本と言うのは並々ならぬ数字ですね。
自信があるのも分かります。

でも、確かに審美的要件では国により差がありますので、出来上がりに関しての計画、具体的な仕上がり、状況を詰めるステップが必要だろう、と思います。

後やはり歯科用CTでの診断が重要だと思います。

無理なら医科用でも仕方がないのでCTで詳細に計画を立てること、が鍵です。

手術回数、具体的内容、期間、仕上がりの歯冠部の治し方、材料、そしてそれは何処で誰がするのか、総合的な費用、出来るだけ詰めて方治療をすることを強くお勧めします。

計画80%以上、処置は20%もない、と言うのがチャンとした治療を行う上での考え方ですので。

今回のご相談のケースは非常にハイレベルであることは間違いがないです。
より計画の重要性が増します。

インプラントはより理想的歯冠歯並びを得る為の治療方法の一つですから、仕上がりを見据えて治療を組み立てることが何よりも重要なんです。

ただ、歯がないからインプラント、と言う考えでは的外れな結果になりかねません。

先生と良く話し合ってご決断下さい。


審美観の違いを埋めること、が重要です。


失礼しました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Koko2さん
返信日時:2014-04-15 13:48:41
松元先生、早速のご回答ありがとうございます。

本当に12000本もいったいどうやって施術したんだ?
と思います。

ちなみに私の勝手な憶測ですが、この先生はおそらく50歳前後くらいにお見受け致します。
インプラントをやり始めて21年だそうです。

一日2本やったとして、年間200日稼動したとして、(こちらの人はホリデーが長いので)それを21年間やったとしてもざっと8400本しか出来ません。
(今計算機で計算してみました)
なので平均して一日に2本以上はやっているのでしょう。

この先生はおそらく毎日のようにインプラントの手術と骨移植を行っているみたいで、どうやら私の住んでる地域では、「インプラントと骨移植と言えばこの先生」という存在みたいです。

セカンドオピニオンを聞きにランダムに訪れた2軒の一般歯科医からもインプラントならこの先生、と推薦されました。

また私の仕事の同僚もある歯科医からインプラントを勧められ、じゃあどの先生がいいのかと聞くと、やはりこの先生を推薦されたようです。

確かにこの先生のクリニックはいつも患者さんが待合室にいて、受付のスタッフも常に電話対応&患者に「明日○○病院で手術です。」と患者さんに施術の確認の電話を3分おきくらいにしてました。

たまたま私が居合わせた時が受付のスタッフにとっては予約の電話確認をする時間帯だったのかもしれませんが。

とにかくそういったクリニックの様子から毎日2〜3本はインプラント埋入している様に感じました。
ちなみに施術は先生のクリニックではなく、総合病院でオペをするそうです。
CTは別のCT専門の機関でやってくるように指示されてます。


>後やはり歯科用CTでの診断が重要だと思います。

>無理なら医科用でも仕方がないのでCTで詳細に計画を立てること、が鍵です。

>手術回数、具体的内容、期間、仕上がりの歯冠部の治し方、材料、そしてそれは何処で誰がするのか、総合的な費用、出来るだけ詰めて方治療をすることを強くお勧めします。


やはりまずはCTですね。
まだこの先生にするかまでは決心はしてませんが、この先生の指示どおり、とりあえずCTだけ撮ってみようと思います。

そこからまた計画がもっと綿密に展開していくと思われるのでその計画の綿密さによってまた判断いたしたいと思います。


>計画80%以上、処置は20%もない、と言うのがチャンとした治療を行う上での考え方ですので。

おっしゃる通りだと思います。
まず、この抜歯で本当に痛い目に合いましたので、綿密な計画を立ててくれる先生を探していきます。
また、自分自身も沢山勉強して知識を付けてから施術を受けたいと思っています。
前回はあまりにも考えなしでした。


松元先生が「今回のケースは非常にハイレベル」とご忠告なさって下さり、大変参考になりました。
自分では大変だと思っていても、この先生にはあまり大変ではないような印象を受けたのでそのへんも不安だったんです。
でも松元先生が助言して下さったことで「やっぱり大変なんだ」と自覚でき、感謝してます。


>インプラントはより理想的歯冠歯並びを得る為の治療方法の一つですから、仕上がりを見据えて治療を組み立てることが何よりも重要なんです。

>ただ、歯がないからインプラント、と言う考えでは的外れな結果になりかねません。

>先生と良く話し合ってご決断下さい。

とのことで、次に会うときはこのような視点からの質問も沢山してみます。


また、
審美観の違いを埋めること、が重要です。

おっしゃるとおり、ここも重要なポイントだと思います。
この先生のクリニックにはさまざまな年齢層の患者さんが見受けられたので、(私が行ったときはとくに年配の方が多かったです)それはそれでいいことなのかもしれませんが、「審美的な価値観&満足度」となると、それをはじきだす計算のときに今現在ほとんど歯がない年配の方で食事を楽しみたくてインプラントを入れた後の「満足感の点数」と私のようについ最近生まれて初めて歯を失ったばかりのアラフォーの女性の審美的な満足感ってやはり全然違うものと思うのでそのへんについてこの先生はどう思われているのかも次回ちょっと質問責めしてみようかと思ってます。

先生にとってはうざい患者かもしれませんが、私にとっては大大問題ですので、納得がいくまでお話してきます。

しかしながら、引き続き、色々な先生を検討してきたいと思っております。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2014-04-15 20:02:24
だいぶ整理がついてきたようですね。


>アラフォーの女性の審美的な満足感って


どなたでも主観的なことは微妙ですから、確認は簡単ではないでしょう。

方法として、今までの治療例の写真を見せて頂くとすぐに連想できます。
また同じような治療を受けた、同じような年齢の方とお話しする機会をセッティングして頂くとよく分かります。

それだけ評判がいいのであれば、講演で発表した資料などたくさんあるはずです。
またそれだけの臨床例があれば、治療結果が嬉しくて人にも見せたくてしょうがない人が必ずいるはずです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Koko2さん
返信日時:2014-04-16 09:25:12
さがら先生、ご返答ありがとうございます。


>方法として、今までの治療例の写真を見せて頂くとすぐに連想できます。
>また同じような治療を受けた、同じような年齢の方とお話しする機会をセッティングして頂くとよく分かります。


前回2度目の診察でお会いした時に、
「今までの症例の写真を見せて下さい」
とお願いしました。

「手術中のも見たい?」
なんて冗談も出てくる感じで余裕を感じましたが、その後会話が私が箇条書きにしてメールで時前にお知らせしておいた他の質問のほうにどんどん進んでいき、結局症例の写真を見るまでは時間が足りませんでした。
それでも1時間は色々とお話しして下さいましたが。

その時にだいたいの「手術の計画書」と「見積もり」をメールで送ってもらうようお願いしています。

しかし今2週間経過してますが、今のところ何も連絡がない状態です。

CTをまだ撮っていないので、先生としてはCTの画像が届いてから判断すると思っているのかもしれません。

なので、再度
「治療例の写真を見せて下さい」
とお願いすることはちょっと言いにくい感じもしますが、とにかく私にとっては一生に一度の手術です。
(失敗して何回も繰り返しできるような手術でもないようですので。)
再度治療例の写真、先生に伺います。
それでまたしぶるような感じでしたら、もうこの先生は候補からはずれると思います。

オーストラリアの人にとっては数少ない優秀な先生のひとりかもしれませんが、人口の多い日本から来た私には日本の先生を選ぶ手段も残ってますので。


>また同じような治療を受けた、同じような年齢の方とお話しする機会をセッティングして頂くとよく分かります。


これもオーストラリアではあまり聞きませんので、「え〜?日本人はそこまでリサーチするの?」と思われそうですが、さがら先生の提案はまったくもってごもっともで、出来ればそうセッティングさせて頂きたいと思います。

オーストラリアの医療って、私の感じたままの意見ですが、とっても医者本位な感じがします。

色々な検査も医者がリスク判断して医者が「あなたは大丈夫」と思えばさまざまな検査も受けれません。
ほぼすべての検査に紹介状が必要です。

患者側も医療に対する知識が非常に乏しい気がします。
一般的にはですが、

「とにかく先生の言われるまま」にするパターンか
「値段の高い医療を選択すれば、とりあえずOKだろう」

というような風潮に私には感じられます。

今回歯がなくなってからもほとんどの歯科医

ブリッジインプラント入れ歯

のオプション説明で、インプラントは一番高額で、入れ歯が一番安いみたいな説明になることが多いし患者側(一般市民)もただそういう風にしか受け取っていない場合が多いような気がします。

もちろん、そういったことへの意識が高い患者さんはちゃんと調べて「値段」を選択の基本にするのではなくちゃんと納得のいく治療を選択していきますが。。。

今回の件で私のある仕事場の同僚から

「そりゃ〜もちろん、みんなインプラントにしたほうがいい(値段が一番高い&儲かるから)って言うわよ〜」

って言われた時には、なんか知識の低さに驚きました。
ちなみに彼女はブリッジを入れてるそうです。


オーストラリアでは歯科はすべて自費です。
日本のような「銀の詰め物」は選択肢としてはじめからありません。


マテリアル等はとにかく自費ですので、わりといいものを使っている場合が多いと思うのですが、(私はオーストラリアで生まれて初めて「白い」詰め物を体験しました)
患者の意識の低さと先進国なのに「Dr」と「一般患者・市民」の間に結構大きな壁というか、バリアがあるように思います。

正直、ここのお金持ちはインプラント程度の手術なら、もし勧められれば、もしくは良い先生を見つけたら、彼らには母国語が英語なので言葉の壁もないし、アメリカに行くような気がします。
(インプラント自体のコストは同じですが、旅費や滞在費などでアメリカに行くほうが高くつく)


そういった意味でもやはり日本の医療・先生のほうが私には合っているような。。。
私はお金持ちではありませんが、もし今日本にいて、仮に私がお金持ちだったとしても、わざわざ他の国までインプラントしに行こうと絶対に思わないからです。


オーストラリア、日本
どちらも良い部分と悪い部分があるとは思いますので最終的は「自分にベスト」なものを選択できるよう、引き続き勉強していきます。

さがら先生、今回も大変ためになるご返答ありがとうございました。

また松元先生、畑田先生、お忙しい中貴重なご意見大変参考になりました。
ありがとうございました。

先生方のおかげでだいぶ方向性がクリアに見えてきました。



タイトル [写真あり] 抜歯後日本で補綴治療するまでの時間的猶予は?(豪州)
質問者 Koko2さん
地域 海外
年齢 37歳
性別 女性
職業 その他
カテゴリ 抜歯:複数の歯(前歯部)
歯が抜けた・抜く予定 その他
インプラント治療法
その他(写真あり)
オーストラリア
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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