口腔がんに関係するHPVの感染について
相談者:
りみjさん (22歳:女性)
投稿日時:2014-05-05 12:26:12
HPVウイルスは口(喉)や皮膚にも感染し、HPVを排除するには免疫力に頼るしかないことを知りました。
そして、口内にHPVが感染し、免疫力でうまく排除できずに持続感染した場合、口腔がんや食道がんになる恐れがあることを知りました。
私は口にHPV感染している心当たりがあります。
手などにも感染しているのではないかと不安もあります。
もし一時的な感染で、HPVウイルスが免疫で排除されるにしても排除されるまで早くとも半年〜2年くらいの時間がかかるというのをどこかで見ました。
そこでご相談なのですが、その間(HPVが免疫で排除されるまでの間)に口や皮膚を通じて家族にHPVを移して、家族の口腔がんや食道がんのリスクを高めてしまわないかとても不安です。
最近はHPVを気にして何をするにも神経質になってしまい、辛いです。
私と一緒に生活している家族には
・高齢者
・赤ちゃん
・アトピー性皮膚炎やアレルギー体質で体力がなく免疫力の低そうな妹(よく口内に傷を作っている)
などがいます。
私以上に一度感染したら持続感染しそうです。
私の口や皮膚など全ての箇所にHPV(ハイリスク,ローリスク両方)があるとしてこれから書く行為は、免疫力が頼りない家族にHPVを移す可能性があるか教えてください。
1.直接キス
2.同じ食器を使う、ペットボトルやコップでの飲み回し、私が口をつけた物を家族が食べる
(思い切り舐めたソフトクリーム等含め)
3.私の皮膚、手指にHPVがあり、その手で料理(ハンバーグ等とても手につくものや、サラダなど加熱しないもの含め)し、家族が食べる
HPVに詳しい先生方、どうかよろしくお願い致します。
日常生活が不安でいっぱいです・・
そして、口内にHPVが感染し、免疫力でうまく排除できずに持続感染した場合、口腔がんや食道がんになる恐れがあることを知りました。
私は口にHPV感染している心当たりがあります。
手などにも感染しているのではないかと不安もあります。
もし一時的な感染で、HPVウイルスが免疫で排除されるにしても排除されるまで早くとも半年〜2年くらいの時間がかかるというのをどこかで見ました。
そこでご相談なのですが、その間(HPVが免疫で排除されるまでの間)に口や皮膚を通じて家族にHPVを移して、家族の口腔がんや食道がんのリスクを高めてしまわないかとても不安です。
最近はHPVを気にして何をするにも神経質になってしまい、辛いです。
私と一緒に生活している家族には
・高齢者
・赤ちゃん
・アトピー性皮膚炎やアレルギー体質で体力がなく免疫力の低そうな妹(よく口内に傷を作っている)
などがいます。
私以上に一度感染したら持続感染しそうです。
私の口や皮膚など全ての箇所にHPV(ハイリスク,ローリスク両方)があるとしてこれから書く行為は、免疫力が頼りない家族にHPVを移す可能性があるか教えてください。
1.直接キス
2.同じ食器を使う、ペットボトルやコップでの飲み回し、私が口をつけた物を家族が食べる
(思い切り舐めたソフトクリーム等含め)
3.私の皮膚、手指にHPVがあり、その手で料理(ハンバーグ等とても手につくものや、サラダなど加熱しないもの含め)し、家族が食べる
HPVに詳しい先生方、どうかよろしくお願い致します。
日常生活が不安でいっぱいです・・
回答1
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2014-05-07 12:54:49
りみjさん、こんにちは。
コメントが遅くなってごめんなさい。
ヒトパピロマウイルス(HPV)のことで色々とご不安なことと思います。
まず知っていただきたいことは、口腔がん(舌がんや歯肉がんなど)や食道がんと、HPV感染が発症に直接関与する子宮頸がんとは異なる、という点です。
確かに、子宮頸がんの場合、HPV16、HPV18というものが発症に関与していることが分かってきています。
そこでワクチンなどが開発されました。
しかし、口腔がんや食道がんの発症メカニズムの詳細は、いまだ分かっていません。
口腔がんや食道がんにHPVが全く無関係ということではないのですが、口腔がん・食道がん発症の危険因子という点からは、HPV以上に刺激物(喫煙、飲酒、熱い食べ物など)の過剰な摂取、口腔内の不衛生、などの方が重要となります。
また、HPVは100以上のタイプが存在します。
りみjさんに限らず、多数の人が知らないうちにHPVに感染し、免疫により排除されます。
いいかえると、これら多数のHPV感染を完全に排除することは不可能です。
ですから、子宮頸がんのケースを除き、HPV感染を気にし過ぎるあまり日常生活に支障を生じさせてしまったり、ご家族への影響をおそれられることは、端的に言うと意味の無いことになってしまいます。
今回お書きになっている、
>1.直接キス
>2.同じ食器を使う、ペットボトルやコップでの飲み回し、私が口をつけた物を家族が食べる
>(思い切り舐めたソフトクリーム等含め)
>3.私の皮膚、手指にHPVがあり、その手で料理(ハンバーグ等とても手につくものや、サラダなど加熱しないもの含め)し、家族が食べる
という行為は、HPVをうつしていまい、ご家族の口腔がん・食道がんの発症リスクを高める、ということにはならないと私は考えます。
ご参考になれば幸いです。
コメントが遅くなってごめんなさい。
ヒトパピロマウイルス(HPV)のことで色々とご不安なことと思います。
まず知っていただきたいことは、口腔がん(舌がんや歯肉がんなど)や食道がんと、HPV感染が発症に直接関与する子宮頸がんとは異なる、という点です。
確かに、子宮頸がんの場合、HPV16、HPV18というものが発症に関与していることが分かってきています。
そこでワクチンなどが開発されました。
しかし、口腔がんや食道がんの発症メカニズムの詳細は、いまだ分かっていません。
口腔がんや食道がんにHPVが全く無関係ということではないのですが、口腔がん・食道がん発症の危険因子という点からは、HPV以上に刺激物(喫煙、飲酒、熱い食べ物など)の過剰な摂取、口腔内の不衛生、などの方が重要となります。
また、HPVは100以上のタイプが存在します。
りみjさんに限らず、多数の人が知らないうちにHPVに感染し、免疫により排除されます。
いいかえると、これら多数のHPV感染を完全に排除することは不可能です。
ですから、子宮頸がんのケースを除き、HPV感染を気にし過ぎるあまり日常生活に支障を生じさせてしまったり、ご家族への影響をおそれられることは、端的に言うと意味の無いことになってしまいます。
今回お書きになっている、
>1.直接キス
>2.同じ食器を使う、ペットボトルやコップでの飲み回し、私が口をつけた物を家族が食べる
>(思い切り舐めたソフトクリーム等含め)
>3.私の皮膚、手指にHPVがあり、その手で料理(ハンバーグ等とても手につくものや、サラダなど加熱しないもの含め)し、家族が食べる
という行為は、HPVをうつしていまい、ご家族の口腔がん・食道がんの発症リスクを高める、ということにはならないと私は考えます。
ご参考になれば幸いです。
回答2
団地会館歯科(神奈川県厚木市)の沢辺です。
回答日時:2014-05-07 16:13:12
はじめまして
横浜市衛生研究所
のアメリカでのデータでは
* http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/hpv1.html
50歳までに80%以上が感染とのこと
子宮頸癌については、アメリカ合衆国女性においては、1番目の皮膚癌、2番目の乳癌についで、3番目に多い癌とのこと
口腔の癌の3%程との調査結果です
口腔がんと関連有る良く知られたウイルス(EBウイルス)
* http://pathol.umin.ac.jp/fukayama/ebv_review.html
大半の人はウイルスに感染しています、あまり気にしても日常生活に支障をきたすのでは、私は感染しているかもしれませんが、気にしていません。
中本先生と同じ意見です。
横浜市衛生研究所
のアメリカでのデータでは
* http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/hpv1.html
50歳までに80%以上が感染とのこと
子宮頸癌については、アメリカ合衆国女性においては、1番目の皮膚癌、2番目の乳癌についで、3番目に多い癌とのこと
口腔の癌の3%程との調査結果です
口腔がんと関連有る良く知られたウイルス(EBウイルス)
* http://pathol.umin.ac.jp/fukayama/ebv_review.html
大半の人はウイルスに感染しています、あまり気にしても日常生活に支障をきたすのでは、私は感染しているかもしれませんが、気にしていません。
中本先生と同じ意見です。
相談者からの返信
相談者:
りみjさん
返信日時:2014-05-07 21:20:54
中本先生、詳しいご説明どうもありがとうございます。
HPVより刺激物や不衛生の方が危険因子なのですね。
全てのHPVを排除することは不可能だということも納得致しました。
長いことHPVを移すことについて悩んでいただけに、安心させて頂き、救われたような気持ちです。
これからはHPVのことを気にせず、家族と食事や料理など楽しみたいと思います。
本当にありがとうございました。
沢辺先生、詳しいリンクありがとうございます。
お医者さんも気にしていないようなウイルスなのだとわかり、私も気にしないようにしようと思いました。
大変参考になりました。
お二人ともありがとうございます。
HPVより刺激物や不衛生の方が危険因子なのですね。
全てのHPVを排除することは不可能だということも納得致しました。
長いことHPVを移すことについて悩んでいただけに、安心させて頂き、救われたような気持ちです。
これからはHPVのことを気にせず、家族と食事や料理など楽しみたいと思います。
本当にありがとうございました。
沢辺先生、詳しいリンクありがとうございます。
お医者さんも気にしていないようなウイルスなのだとわかり、私も気にしないようにしようと思いました。
大変参考になりました。
お二人ともありがとうございます。
タイトル | 口腔がんに関係するHPVの感染について |
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質問者 | りみjさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 22歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | 口腔外科関連 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。