LL6抜歯後の選択、放置を薦められました (イギリス)

相談者: ととみやさん (43歳:女性)
投稿日時:2014-05-02 20:21:37
初めまして、イギリス在住です。
2週間後に抜歯の予定で、その後どうするか迷っており相談させてください。


まず経緯から説明させてください。

12月にLL6の歯茎が突然腫れNHS(国民保険で治療)の歯科医へ行きました。その際抗生物質を処方され落ち着きました。
このままで良いのか尋ねると

「また腫れたら薬を出します。
根の処理はNHSでは出来ないのでプライベート(自費)へ行ってください。このまま様子を見るかどうかはあなた次第です。」

というような内容でしたのでお金に余裕も無いのでそのまま様子を見ることにしました。


それから膿が出て口臭があったりしましたが神経を抜いた歯なので痛みもなく、グラグラしてきたな、と思っていたら先日ポロリと取れてしまい、大きな穴が開いてしまいました。
取れたところには腐った歯の欠片等などが溜まっており、再び同じ歯科医で診てもらいました。

先生曰くとても酷い状態で根も割れている、抜歯しかないとのこと。(
レントゲン撮影等一切無し。目視と問診のみ)

その後はLL6の歯は無い状態で生きていくしかない、とのこと。
それはおかしいな、と思い部分入れ歯について聞いてみると「Valplast flexible denture」を紹介され、プライベートの歯科も紹介すると言われました。

この先生の紹介する所に行っても大丈夫かという不安もありますが、抜歯はNHSのこの先生で予約を入れ料金も支払い済みです。




前置きが長いですが質問です。

1)抜歯まで2週間以上ありますが、何の処置も薬もなく放置していて大丈夫なものでしょうか?
頭痛がしますがこれが原因の可能性はありますか?


2)LL6が無くて、そのまま一生放置していても大丈夫でしょうか?


3)「Valplast flexible denture」をLL6に入れるとしたら、入れておく価値はありますか?
(保険が利かないので10万くらいです)


以上の3点、日本の歯科医さんがみてどのように患者さんに説明するのか教えてください。



ちなみに、(将来的にはありですが)現時点ではインプラントは考えておりません。
ブリッジは健康な歯を削る事が嫌なのと今装着しているものが違和感あり不快なので考えていません。

LL7は神経を抜いてある銀歯、LL8は真っ直ぐ生えています。
LL5は少し削ってあり、白い詰め物をしていますがほぼ健康です。


長くなりましたが、回答よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2014-05-02 22:31:07
日本なら、おそらく抜歯後にLL8の移植を考える歯科医師が多いように思います。

しかし、国によっては、歯の移植は一般的でないようですし、その保険で可能かどうかは判りません。


抜歯後の放置も選択肢の中の一つだと思いますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ととみやさん
返信日時:2014-05-03 14:47:53
藤森先生

ご回答いただきありがとうございます。
歯の移植は初耳でした。
イギリスで行われているのかも分かりません。

日本だったらきっとお願いしていたと思います。
抜歯後、放置した状態で大丈夫ならばそうしようかと思えてきました。



左で噛んだ方が自分ではしっくり来るので義歯をつけたいと思っていました。
「Valplast flexible denture」は日本だとスマイルデンチャーと言うものだと思いますが、奥歯だと壊れやすいという意見をみつけて迷っています。


私は寝ている間に歯ぎしりが凄いようなのですが、その場合歯が無い方が良いのでしょうか?
現在は穴の開いているところが少し痛くて憂鬱ですが、口臭から開放されて少しほっとしています。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ととみやさん
返信日時:2014-05-04 04:10:45
過去の質問を読ませていただくと似たような質問が沢山あることに気が付きました。
読む前に投稿してしまい、すみませんでした。


その中で放置に関して「歯が傾斜したり挺出したりする可能性があるのでおすすめは出来ません。」という先生と「北欧では5番以降のはがなくても大丈夫と言う考え」という意見の両方を見ました。

私はアゴが小さく、子供の頃にUL2を抜歯してやっと歯並びが揃ったぐらいで下の歯は現在も前歯2本が押し合って内側に向いているので今回LL6を抜歯したら歯が動くと思うのですが、その辺りは考えなくても大丈夫でしょうか?
回答 回答2
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2014-05-04 08:43:54
放置する事のメリットとデメリット、また、入れ歯を入れる事のそれらを天秤にかけて、どちらかを選択するようになると思います。

一般的な話ではなく、個別に歯科医師と充分相談の上で決められたら如何でしょうか。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-05-04 10:14:30
ご相談ありがとうございます。


>1)抜歯まで2週間以上ありますが、何の処置も薬もなく放置していて大丈夫なものでしょうか?

正常な状態が失われたことは異常です。
健康な働きが失われたツケは必ずあります。

また根に感染があるはずですから身体の重篤な病気の原因になることは証明されていますが、これから2週間で自覚するほどの症状が出るかと言われれば、病気任せですから分からないとしかいえません。

しかし、長期的にも自覚できるほどではないことも多いので、専門的にはとても勧められませんが、長期的にも放置を選ぶ方は少なくありません。



頭痛がしますがこれが原因の可能性はありますか?

口と身体とはつながっています。
身体と切り離して考えるほうが不自然と思えませんでしょうか。

関連した身体の病気が起こることは既に証明済みです。
その症状も関連があるかもしれません、ないかもしれません。



>2)LL6が無くて、そのまま一生放置していても大丈夫でしょうか?

その歯だけで言えばそれで構いません。
他の歯にも気配りするなら、他の歯は迷惑かもしれません。

つながっている身体からすれば、とんでもないことなのかもしれません。

でも大丈夫です、他の歯も身体も困るとか言葉を話さないからです。



>3)「Valplast flexible denture」をLL6に入れるとしたら、入れておく価値はありますか?
>(保険が利かないので10万くらいです)

何のためか、それを入れることが何か心配事を解決するのかどうかを、補綴専門医に相談すると良いと思います。
歯ぎしりが凄い」状態で向いているかどうかもおたずねください。



>その中で放置に関して「歯が傾斜したり挺出したりする可能性があるのでおすすめは出来ません。」という先生と


健康を心配されている先生ならばそうだと思います。




>「北欧では5番以降のはがなくても大丈夫と言う考え」という意見の両方を見ました。


SDAと言う名前で、今お望みにピッタリのおすすめの理論です。

それは7番も無くなっていいという考えです。
左側の奥歯が無くなれば、正常よりも急速に右側の奥歯も無くなりますが、それも想定しています。


ただし、同じ人間でも民族の違いは無視できません。
アングロサクソンをみてモンゴロイドと骨格や肉付きなどが全く違うことに気がつかれませんでしょうか。

お口の中も身体の中も、食事内容も味覚の感覚も、民族的情緒も風情も全く違う種です。
同じ理論を採用できるほど現地に同化しているかはご自身で判断すれば良いと思います。




>私はアゴが小さく、LL6を抜歯したら歯が動くと思うのですが、その辺りは考えなくても大丈夫でしょうか?


歯並びは意味があります。
それを崩したままではそのようなことは当然起きると思ったほうが間違いありません。
それを自覚するほど困ることになるかというと、殆どの方は気にしないようです。

専門家としては、自覚が出ないということは困ったことだとは考えますが、それも人間の教養量が大きいことなのかもしれませんから、いらぬ御世話なのかもしれません。


そこで大事なことは、その状況であれば6番抜歯後の治療方法食もう一つ増えることです。

それは矯正治療をして、全体の歯並びを整えるとその抜歯後のスキマを前後の歯を動かして埋めることも可能なことがあるからです。
そうすれば人工物を入れるデメリットがゼロになります。
もちろんそのデメリットもありますから診察と相談が欠かせません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ととみやさん
返信日時:2014-05-04 14:39:58
藤森先生

再度のご回答感謝いたします。


信頼でき、相談できる歯科医にかかっていないことがそもそもの間違いなのですが、イギリスでは見つけられる自信がありません。

先生の仰る通りで、日本で治療できないことが本当に悲しいです。
貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ととみやさん
返信日時:2014-05-04 15:26:35
さがら先生

お忙しい中ご回答いただきまして感謝いたします。


保険の利くNHSの歯科はいつも混んでおり、最短の予約が歯が取れてから3週間後になってしまいました。
もっと早く抜きたいのならば自費でということになります。

念のために抗生物質を処方してもらったのですが、飲んでも飲まなくても良い、とのことですが飲んでおいた方が良いでしょうか?
または自費の歯医者さんに早く抜いてもらった方が良いでしょうか?



今回の全てのネックは「費用」という事で、お金があればベストを選択出来るのですが現在は事情があり無理です。

でも今必要な治療をしないで放置し将来的に大きな病気になる可能性があることも先生のご説明で再確認させていただきました。



水道水にフッ素が入っているからなのかイギリス人は日本人よりも歯が綺麗で強いと思います。
周りを見ても歯の手入れなしで虫歯一本もなく歯並びもとても綺麗な人が多いです。

私は人生の半分をこちらで過ごしていますが同化しているとは全く思いませんので、SDAの考えが当てはまるのかどうか疑わしい事がわかりました。


そして右の奥歯が通常よりも早く無くなると言うことに気がつきませんでした。
現在も右の奥歯は殆ど高さが無く、被せている銀歯も摩擦が多く直ぐに穴が開いてしまう状態でこの先持たせる自信のない歯です。



矯正、なるほど、と思いました。
以前、こちらでおかしな自費の歯医者さんに捕まってしまい貯金の殆どを使い果たしてしまった痛い経験があるので歯医者選びに自信がありません。

もし矯正でギャップを閉じていくとしたら抜歯後どのくらいの猶予があるものでしょうか?
個人差があり回答は難しいと思われますが、抜歯後直ぐに始める物なのか、何年か経っても矯正できるものなのか教えていただけると助かります。

よろしくお願いします。



タイトル LL6抜歯後の選択、放置を薦められました (イギリス)
質問者 ととみやさん
地域 非公開
年齢 43歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯、根の病気で抜けた・抜く予定
抜歯:6番(第一大臼歯)
イギリス
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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