9歳、海外滞在を控えた乳歯虫歯の治療方針について

相談者: chii777さん (9歳:女性)
投稿日時:2014-05-08 21:16:50
もうすぐ9歳半になる息子の右上DE間(乳歯)に、虫歯らしき黒い穴を見つけました。

7月18日から3週間弱の海外滞在を予定しており、治療方針(歯科医院選択)について悩んでいます。
A歯科医院とB歯科医院に行き、同様の訴えをしましたが治療方針の提示に違いがあります。


【虫歯の状況】
右上DとE、両方が虫歯と診断。
(痛みは一切なし)Eの虫歯は軽いため、表面を削り処理すれば問題ないとの診断。
(A歯科医院、B歯科医院共通)
Dに関しての治療方針が両院で異なった。


((A歯科医院))
レントゲンから

「神経に達しているので、神経を抜く抜歯かどちらか。
まだ永久歯が少し奥にあり、乳歯自体もぐらついていないので通常は神経を抜き、化膿しないかどうか経過をみるが海外にいる間に化膿しないという保証はできない。
また、抜歯すると、永久歯の歯並びが悪くなる可能性がある。
ご自身でよく考えて判断を。」

((B歯科医院))
レントゲンから

「神経にはギリギリ達していないと思うが、まずは削って鎮静剤を入れて1ヶ月様子を見る。
神経に達していれば神経の処置をするかもしれないが、永久歯は思ったより奥にあるものの吸収が始まっている。
年齢的に生え変りも近いはずだし、乳歯の神経の先の形状は太く処置が難しいため、様子を見た上で抜歯orその他の処置を出国に間に合うように施す。」
 

A歯科医院は、治療方針が単純明快な2択ではあるもののどちらにもリスクがあり、かつそのリスク選択を素人である親の私に一任するというスタイル。

「出国前に状況を確認して処置を決めることはできませんか」

との質問に対して

「その時の状況確認は出来ても、海外滞在中の状態に関しては保証できない」

と、ごもっともではあるものの、やや責任回避の印象

B歯科医院は、治療方針の明示がないものの時間経過とともに治療方針を臨機応変に考えてくれそうな印象。
ただし、「鎮静剤を入れたまま1ヶ月様子見」というのがその1ヶ月の間に悪化してしまうこともあるのでは?
という心配もあり。

ちなみに、海外滞在はトータル19日間で、うち14日間は諸事情があり、私は息子に会うことができません。
(息子のみ、集団生活を送ります)

息子が集団生活を送る地は、郊外のリゾート地的な所なのでそこにいる間に、この虫歯に絡んだトラブルが起きることは出来るだけ回避したい、という事情があります。

A歯科医院、B歯科医院、どちらの治療方針により共感を持てますか?

また、ご意見などございましたら、お聞かせ頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-05-09 08:08:16
chii777 さん、おはようございます。

>海外滞在はトータル19日間で、うち14日間は諸事情があり、私は息子に会うことができません。

どうしてもご心配なのでしたら、抜歯していただく、または、滞在の延期もしくは中止を検討なさるのも一法かもしれません。

ご参考まで。

参考⇒歯の生え変わりの時期

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: chii777さん
返信日時:2014-05-09 08:35:42
小林先生、お忙しいところ、ご回答ありがとうございます。

滞在の延期・中止は、(本人または家族の命に関わるような)大事以外には、考えていません。
(彼の今後の人生を大きく左右する機会なのです)

今回の滞在如何では、9月以降に、息子が単身で長期滞在(留学)する可能性もあるので、その前までには抜歯するのがいいのかなとも思うのですが、生え変わりの時期も考えると、1ヶ月でも2ヶ月でも抜歯を伸ばせる策はないのかなと思うのです。

また、永久歯歯並びが悪くなると、これから先一生のことなので「吸収が始まった時期」での抜歯に心配があります。
(見た目は気にしませんが、かみ合わせが気になります)

例えばハンドループなどといった装置があるようですが、9歳半でDを抜歯してハンドループ装着という選択肢は現実的ではないのでしょうか。
A歯科でもB歯科でも、ハンドループの事には触れられませんでした。

或いは、歯の根っこのみ残しておく、といった処置もあるようですがこういった処置で3週間弱を何とか乗り切るということは(確率的に)難しいのでしょうか。

また、抜歯・ハンドループ装着両方の場合において治療期間はどれくらいみればいいのでしょうか。

ご助言いただけると幸いです。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-05-09 10:18:00
A・Bどちらも言っている内容にそれほど大きな差は無いように思います。

結局は

削る

神経が残せそうであれば残す(A先生は初めからこの可能性は無いと判断していますが)

神経が残せそうになければ神経をとる

神経の治療がうまくいかないようであれば抜歯

という流れになります。

神経にしろ歯にしろ残せるのであれば残すに越したことはないのですが、残せるかどうかの判断を誤ると痛みや歯茎の腫れなどのトラブルを生じさせる可能性があります。

通常であればそのようなトラブルが起きたとしてもすぐに受診すれば済むのですが、海外滞在中で受診が難しいということであれば渡航前に抜歯という選択も十分あり得ると思います。

早期に乳歯を抜歯をすると歯並びへの影響、具体的には隣の歯が抜歯スペースに傾いて永久歯が生えてくる余地が不足すること、が懸念されます。

ただ、既に乳歯の根も吸収が始まっているとのことなので、年齢的なことも考えるとそれほど大きな影響は出ないのではないかと推察されます(診察していないのであくまで予想ではありますが)。

バンドループに関しては、9月以降も留学する可能性があるのであれば装着しない方が良いと思います(留学中に永久歯が生えてきた場合、装置を除去する必要があるため)。

>或いは、歯の根っこのみ残しておく、といった処置もあるようですが

今回のケースでは適応ではないと考えられます。

渡航までまだ2か月ほどあるので、B先生の言うように状況をみながら必要な処置を施していくのが妥当ではないかと個人的には思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: chii777さん
返信日時:2014-05-09 10:56:06
堀先生、詳しく丁寧なご回答に感謝致しております。

A先生もB先生も、実は根本的には同じ方針なのですね。

そしてB先生の、状況を見ながらの処置という方針が渡航までの期間を考慮すると、より妥当というお考えとのこと。
私も直感的にはそのように感じておりましたが、如何せん子供の虫歯が初めてで、しかも特殊な事情もあるため罪悪感とともにひどく思い悩んでおりました。

ハンドループや歯の根っこを温存する方法は、今回のケースには適さないであろうことを念頭におき今後の治療に臨みたいと思います。

抜歯の影響が気になるところですが、年齢的に影響が小さい可能性が大いにあることがわかり安心致しました。
息子は昔から口の中が大きく、歯の生え方も全体的に余裕があるように素人目には見えます。
(スキッパで、そこから虫歯になるのが心配なほどです。
そして、今回・・・実際に虫歯になってしまいました(涙))
それも自分を励ます材料として(!)とどめておこうと思います。

どうやら想像していたより、歯の治療は長丁場のようなので思いつめないようにしながら(私が!)落ち着いて冷静にを心がけたいと思います。
本当にありがとうございました。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-05-10 21:35:50
個人的な意見ですが

>鎮静剤を入れて1ヶ月様子を見る。

治療可能期間がたった2ヶ月とちょっとしかないのに1ヶ月も経過観察で使ってしまうというのは、私なら選択しないですね。

シナリオとして最悪なのが、残せるかどうかギリギリの状況で神経を残す治療を出国間際で行い、出国先で腫れて痛みが出ることでしょうかね。(私の経験上ではですが)頻度的にそれほど少なくはないです。


>様子を見た上で抜歯orその他の処置を出国に間に合うように施す。

処置が終了していないのに、様子を見ている時間的余裕などあまりないように感じますが・・・

出国に間に合うように治療を終えるのではなくて、治療を終えて十分な経過観察を終える、もしくはある程度長期的に経過観察の必要がない状態にもっていかないと私なら心配になります。

こういった特殊な状況では最良の治療方針を、通常の治療と同じに考えていたのではよろしくないのではないでしょうか。

できるだけ早めに決着をつけ、できればある程度の経過観察期間をとる といった治療方針のほうが個人的には良いように思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: chii777さん
返信日時:2014-05-11 10:40:08
森川先生、貴重なご意見に心から感謝致しております。

そうですね、私も「出国に間に合う治療」というのがギリギリ処置が終わる、ということだったら心配が残るなと思っておりました。

「出国後帰国するまでの間に、トラブルが起こることだけは出来るだけ避けたいのです」という事は先日も強調しましたしました、今後も強調していきたいと思います。

何となくB先生の口ぶりからは、「抜歯タイミングを少しでも遅らせる」という感じに(あくまで雰囲気から察するにですが)見て取れました。

森川先生のおっしゃる「最悪のシナリオ」、私も一番恐れている堀先生からの「抜歯の影響はさほど大きくない可能性がというお言葉も考えて、私は現時点抜歯する方向がいいかなという気持ちでいます。
そして、それをどこまで伸ばせて貰えるかということ考えています。

仮に抜歯の方向で考えた場合、抜歯後の「ある程度の経過観察期間」としてどれくらいの期間をみれば、いいのでしょうか。
(長いに越した事はないとは思いますが、ギリギリ妥協できる最短期間として・・・)

あくまでの素人の直感ですが2から3週間くらいかな、と思っておりB先生には6月末までには抜歯をお願いしようかと思っています。
(よほど、虫歯が神経から離れており、神経が残せそうな状況である場合を除き)

A先生には神経だけを抜く場合は、2から3ヶ月後に歯茎がうんでくる場合もあると言われたので(そういう状況がおこる確率にもよりますが)今回の息子の状況を考えると、「十分な経過観察期間」を取ることは、残念ながら不可能、よって神経を抜くという選択肢は取れないように思えます。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-05-11 17:15:04
>B先生には6月末までには抜歯をお願いしようかと思っています。
>(よほど、虫歯が神経から離れており、神経が残せそうな状況である場合を除き)

A先生ならどうするか保護者のほうで決めてくれといった提示があったようですので、chii777さんが抜歯を決めても何ら問題はないと思いますが、B先生の場合はそうではないですよね?

まあ、抜いてくれといわれれば抜いてもらえるかもしれませんが、担当医の方針ではなくてネットの意見を参考にして治療方針を決めるというのはお勧めしません。

あと、堀先生がバンドループを勧めないというのは、留学先では歯科を受診しないという前提だと思われますが、留学が長期にわたるのであればそれは良いことではないように思います。

9月以降の留学の期間や留学先の歯科事情はどうなんでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: chii777さん
返信日時:2014-05-11 21:30:38
森川先生、お忙しいところ度々ご回答ありがとうございます。

確かに・・・ネットの意見で私が治療方針を決めてしまっては色々な意味でよくないですよね。
実際は、治療を進める過程で、先生と意思疎通を図りながら治療方針を決めることになるとは思います。
先生に、抜歯を迫る、というのではなくあくまで心づもりとして、抜歯を念頭においておこうというつもりでおります。

留学は確実に決まったのではないので、いきなり歯医者のことを先方に聞くというのはいささか突飛でまだ詳しくは聞いていませんが、全寮制で9歳から14歳までの子が相当数いるところなので、虫歯の子が皆無、ではないのではと思っています。
場所的にはヨーロッパの首都市なので、極端に医療が遅れているわけではないと思います。

9月に留学が開始されたとして、最初に帰国できるのは12月のクリスマス休暇。
全体の留学期間は、最短で1年、最長で5年以上に及びます。
帰国できるのは恐らく年に1から3回と思われます。

ハンドループは、小児矯正に精通されている歯科医院でないと取り扱いがないのでしょうか。
もしそうならば、A先生もB先生も取り扱いがないかもしれません。

やはり小児歯科専門医、の歯科医院の再診を受けるべきでしょうか。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2014-05-11 22:01:38
>やはり小児歯科専門医、の歯科医院の再診を受けるべきでしょうか。

いやぁ もうそんな時間ないでしょ。

Band-loopですが、ほとんどの場合、Band-loopは抜去した乳歯の部位に永久歯萌出してきたら除去するだけなので、歯科医師ならおそらくどこの国でも可能と思われます。半年に1度帰国できるのであれば、乳歯を抜いたまま放置するよりはリスクは少ないかもしれません。

ちなみに私はBand-loopはめったにやりません。
床装置のほうが好きなんで。(ただ床装置は月1で受診しないとまずいのでchii777さんのお子さんには不適当です)


最良の結果が得られる選択肢は一つではないです。B先生に決めたのでしたらB先生に事情と希望を詳しく聞いてもらって、治療方針をよく相談してB先生の方針に従ってください。(何となく事情がうまく伝わっていないような印象をうけますので。)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: chii777さん
返信日時:2014-05-11 22:34:39
森川先生、ご助言、本当にありがとうございます。

改めて・・・息子の虫歯に気づけなかったことを後悔しています。。

でも、そんなことを言っている場合ではなさそうなので先生とよく話し合いをしながら、最良の選択ができるように治療に取り組みたいと思います。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: chii777さん
返信日時:2014-05-11 22:41:09
まどろっこしい質問にもかかわらず丁寧に、親身になって、ご回答下さった森川先生、堀先生、小林先生、本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。

改めて、子供の歯も自分の歯も大事にしなきゃならないなと、思っています。



タイトル 9歳、海外滞在を控えた乳歯虫歯の治療方針について
質問者 chii777さん
地域 非公開
年齢 9歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯の生えかわり(生え変わり)
乳歯の虫歯(むし歯)
子供(子ども)の虫歯
回答者




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