前歯のインプラント、OAMや光機能化では骨の薄さは補えないのか?

相談者: tanaka 2014さん (50歳:女性)
投稿日時:2014-05-14 11:34:22
前歯インプラントを考えており歯医者へ相談に行きました。


ネットで調べてOAM式を希望していたのですが、病院でCTを取ると骨がないので再生手術をしてからではないと無理とのことでした。

しかも再生できなければ10万以上かかるその手術を繰り返し行うので費用はやってみるまでわからないとのこと。
一回で上手く行けば95万ほどの費用だと言います。
費用的に決めかねています。


知人の男性は骨太タイプ(顎は関係ないのでしょうけど)の若い人でしたが何度かそれをやり200万円ほど掛かったそうです。
前歯の場合、骨の再生手術は必ず必要なのでしょうか?
(その病院ではそういってましたが)

またそこではOAMも光機能化も行います。
それだけではやはり骨の薄さは補えないのでしょうか?


それから光機能化に25万ほど掛かる病院もありましたが光機能化は無料で行います。
という病院もあり、これには相場と言うものがあるのか不思議に感じています。
効果が確かならば是非お願いしたいのですが。

病院選びで迷っています。


相談の度にCTやレントゲンを取られるのも心配ですし、かといってそれらを撮らないと詳しい相談は出来ません。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-05-14 14:08:57
骨の状態に関しては、実際に歯科用CTを拝見してみないと何方も何も言えないと思います。


光機能化もこのサイトに使われている先生がおられるのか?
私は、持っていないので何とも分かりかねます。

骨の造成が必要で、治療に時間が掛かるなら、光機能する意味が何処まであるのか、個人的には疑問です。

骨造成で光機能使うやり方なんでしょうかね?


OAMに関しても適応症なのかどうか?やれるのかどうか、は拝見しないと分からないものでしょう。

このサイトには、開発者の先生がおられますので、コメントいただけるかもしれないですね。


どう言う理由で、上記の治療を望まれているのか、低侵襲で腫れたり痛んだりする治療が嫌で、と言うことなら、そのキーワードで探されることをお勧めします。

前歯だから、審美性重視でと言うことで望まれているなら、そのキーワードで探すのが良いと思います。


まずは、今の状態が歯があるのか?ないのか?歯が抜けている状態で、そこからの治療なのか?も分からないので、お教えいただければと思います。


宜しくお願いします。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: tanaka 2014さん
返信日時:2014-05-14 20:42:34
松元先生、ご返答ありがとうございます。

前歯なので審美性も重要ですがまずは安心で正確な治療を望みます。

友人は前出の病院でインプラントの根元がどうも隣の歯の神経にあたっているような痛みを感じるといったら、悪くないその隣の歯の神経を抜きましょうと言われたとか…。こういうのは困ります。


現在は3か月程前に差し歯が取れてしまい神経の治療をしているのですが根が割れてしまっているのでずっと痛みと腫れががひかず、とにかく抜いてしまわないとダメなのですが、その後インプラントをお願いする医師が決められず、2週間に1度インプラントを行っていない病院に根の治療に通っています。



従来のインプラントが入るのにOAM式の施術が使えない場合というのもあるのでしょうか?

インターネットで見る限りはOAM式は大変に希望の持てる治療のような気がしますが従来の方法でも私のような年齢で骨が薄い(と医者は言う)のですが、前歯を安全に入れられるのでしょうか。


素人がCT画像を見せられても

「ほらね、骨、前歯だけないでしょ!」

と言われても基準もなにも正直わかりません。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-05-15 22:06:27
歯根が明確に割れているなら、根の治療しても痛みとか腫れをは治せないと思います。

どう言う状況なのかが分かりませんが、歯根があるのであれば、その幅の顎の土手はまだある、と言うことなんではないでしょうか?

それで、最初っから骨造る話になってるのが、ちょっと不思議は不思議ですね。

歯根があるなら、土手もある筈ですから。


それとも、歯根が相当に露出していて、歯茎もなくなってて、と言う状態なんでしょうか?

何れにしましても、今掛かられている先生にはOAMは無理、と言われているんですよね。

だとすると、その先生に希望を叶えていただけることは難しい、と思います。



ところでOAMの何がそんなに希望を抱かせる治療方法なんでしょうか?
専門家側として、私には分かりません。

何故なら、特段真新しい治療方法でもありませんし、開発された新しい器具器材を使ってると言うだけで、骨を削合しないで押し広げて植立する、と言う技法は、私は1998年に熊本の故添島先生に教えていただき、翌年新潟の榎本先生もかなり大きな臨床ケースを講演され、骨を押し曲げたり、圧縮して押し広げていたりして植立されているのを勉強させていただいているからです。


私個人は教えていただいた先生のお勧めの器具、道具を揃えて1998年から骨を削らないで植立出来るインプラント手術方法はやって来ています。
上顎のインプラント植立手術は、それ以来99%以上ドリルとかで削る方法はしていません。

名称は、偶々OAMとかの横文字ネーミングではなく、ただ添島式オステオトームと言うものでしたが。



骨が薄いと診断受けていて、OAMとかのように骨を押し広げる手術方法が出来ない、とその先生が言われているなら、他を当たらないと仕方がないと思いますが・・・

良く分からないのですが、その先生は気に入っている、でも気に入っている先生が自分が希望している治療はしてくれない、と言うのがお悩みなんでしょうか?

だとしたら、気に入っている先生の勧める治療を受けるのか、先生を変えて自分がして欲しい手術方法してくれる先生を探されるのか、どちらかではないですか。


従来のインプラントが入らないから骨造成手術をしましょう、と言われていることを、チャンと受け止めてご理解いただけることをお願いします。

そこを曖昧にしてて、ずれて理解した気になられているから、混乱されている、と思います。


OAM、光機能化はあくまで器具機材のことなので、それ使えば骨増える、とか言うものではないんですよ。

多分勘違いされていると思います。

OAMはそこに元からある骨を押し広げて、インプラントを植立出来るようにする器具のことで、2枚おろしとかにして開いている感じとでも説明すれば分かっていただけるでしょうか?

ですから、2枚にする厚みとかが不足しているなら使えない、と言うことなんだと思います。



光機能もある一定の紫外線処理をすると、チタン表面に時間経過と共に付着している炭素とかをなくすことが出来て、それによってチタン表面を製造直後の骨との反応が良い状態にしてあげることで、それで、インプラントの埋入手術の脱落とかのトラブルを減らす、と言うものなんです。

でもね、元々97%のモノを99%以上に出来ます、と言うものなんで、その数%にそこまで費用使いますか?と言う考え方する先生もいるんです。
と言うよりも、そう言う先生の方が圧倒的に多数派ですね。


だって光機能の機械300台程度しか売れてないそうですから。
インプラントするDRが、学会所属している推計で10000人以上いる状況でです。

チャンと腕のある先生が植立手術するなら、何もしないインプラントでも、現時点でも97%以上生着しているんです。

なので、私は特段否定もしませんが、要るんだろうか?とも思っています。


特に、ストローマンインプラントのSLActiveが出てから、骨の状況が良ければ3週間で噛ませられる、と言うことですから、これ以上の成績を光機能がだしているのか?が疑問なんです。

因みに、このストローマンSLActiveインプラントと言うのは、製造過程から空気とかに接触しないようにして製造されていて、製造されて直ぐに空気の炭素とかに汚染されないように薬液に浸漬して売られているインプラントです。

製造直後から薬液に浸漬しているので、チタン表面が炭素に汚染されてないので、製造直後のフレッシュな状態を維持出来るようになっていて、そのお蔭で従来のSLAが6週間と言われていたものが半分の3週間でも可能だ、になったモノなんです。


このインプラントでは薬液に浸漬しているので、光機能は関係ない、しても効果がない、と言われています。

それどころか、せっかく薬液に濡れている状態なのがチタン表面が乾いてしまうので、光機能の機械に入れない方が良い、処理しない方が良い、と言われています。



個人的経験ですが、確かにストローマンSLActiveインプラントは、植立状態の生着、安定化が、従来のSLAインプラントよりも早いようです。

現時点で市場に出ているインプラントの中で世界1早く生着する、と言われています。
それだけ、生体親和性が非常に高い、と言うことなのでしょう。



色々なメーカーのインプラントがメジャーなものでも20社位あるのですが、元々ストローマンSLAインプラントは生体親和性が高い、この表面処理の仕方が世界の他社のインプラントの目標、と言われていたものです。

世界の学会で各社のインプラント比較データでも、必ずストローマンSLAインプラントと比較していて、負けていない成績です、と説明されていたのを、私は実際に目の前で聴講して来ました。

6週間と言うデータですら驚きのデータだったのが、SLActiveインプラントになったら半分の3週間なものですから、今世界ではストローマンがシェアNo1です。
それだけ驚異的データだ、と言うことなんです。




CT画像で骨がないと診断されていても、実際には極々薄く存在していて、レントゲンでは飛んでしまっている、と言う場合もあります。
CT画像だけでは、決め付けられないと思います。

現時点で、割れていて痛いながらも歯根があって、顎の土手のボリュームがあるなら、それを安易に抜歯して失わないように強くお勧めします。
抜歯してしまって、土手が吸収してしまっては、本当に骨造成とかの手術を何度も行わなければならないかも知れない、と言う状態を招きかねないからです。



個人的にお勧めは、抜歯してボリューム残っている状態で即時インプラントして、周囲に骨造成とかしていただくのが良い、とは思いますが、非常に難易度が高い状態なのかも知れませんね。

実際を拝見している訳ではないので、こう言う治療方法が可能なのかどうかは全く分かりません。

ただ、抜歯即時インプラント、同時骨造成と言う治し方が出来るなら、手術は1回で済みますから、非常に患者さんにとっては有り難いのではないでしょうか。


それも、ストローマンSLActiveインプラントと言う世界1生体親和性の良い、骨の状態が良ければ3週間で治せる、と言う良いものを使えば、より早く楽に綺麗に治る、と思います。

とは言え、抜歯即時インプラントは、抜歯術式、病巣の除去、骨造成術、インプラント植立手技、軟組織歯茎の対処、とどれ一つをとってもとても難易度の高い、ハイレベルな治療ですので、出来るDRをかなり真剣に探されないといけない、と思います。


自分の望みを叶えるのか、担当医の希望に沿って行くのか、よくよくお考えになられ、ご決断下さい。


長々と失礼しました。




タイトル 前歯のインプラント、OAMや光機能化では骨の薄さは補えないのか?
質問者 tanaka 2014さん
地域 非公開
年齢 50歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ インプラント治療法
インプラント関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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