慢性下顎骨骨髄炎(硬化性)の治療について
相談者:
mimi0415さん (41歳:女性)
投稿日時:2014-05-16 20:03:54
はじめまして。
慢性下顎骨骨髄炎(硬化性)の治療について教えてください。
■経緯
2012年7月 治療済の歯が痛み、受診開始。
根幹治療などを行うが痛みは改善せず。
2013年7月 抜歯。
抜歯後痛みが取れず、抜歯前とは異なる激痛を感じるようになった。
2013年9月 CT検査したが異常なし。
血液検査で、軽い炎症が認められたが、詳細検査は必要ない程度とのことだった。
2013年11月 MRI検査で、抜歯したあたりに軽い炎症が認められたが、たいしたことないとのことだった。
2013年11月 MRI検査で、脳に神経圧迫箇所は見つからなかったが、症状からして、三叉神経痛の疑いとの診断を受け、テグレトールの服用を開始した。
2014年5月 別病院にて、MRI、CT、パノラマX線検査した結果、症候性三叉神経痛と慢性下顎骨骨髄炎(硬化性)の疑いとの診断を受けた。
(全体的に白っぽい骨が見られる、急ぎの対応が必要なものではない、とのことだったので、慢性期との診断だと思われる)
現在、骨シンチの検査結果待ちで、2週間後に受診予定。
■質問
・慢性下顎骨骨髄炎(硬化性)の治療としては、急性期には抗菌薬の投与、慢性期には外科的処置等が一般的なようですが、慢性期には抗菌薬の投与は行わないのでしょうか?
※これまでも現在も抗菌薬は飲んでおらず、もしかしたら次回受診時(2週間後)に処方されるのかもしれませんが、それまでのんびりしていて良いものか不安に思っております。
・昨年9月のCTでは骨髄炎は無かったので、自分の中では、発症してからまだ8か月未満だと思っております。
早く薬を飲んだ方が良い、早く手術した方が良い、早く複数の病院でセカンドオピニオンを求めた方が良いなど、一日も早くやった方が良いと思われることとして、何かアドバイスはありますでしょうか?
よろしくお願いいたします。
慢性下顎骨骨髄炎(硬化性)の治療について教えてください。
■経緯
2012年7月 治療済の歯が痛み、受診開始。
根幹治療などを行うが痛みは改善せず。
2013年7月 抜歯。
抜歯後痛みが取れず、抜歯前とは異なる激痛を感じるようになった。
2013年9月 CT検査したが異常なし。
血液検査で、軽い炎症が認められたが、詳細検査は必要ない程度とのことだった。
2013年11月 MRI検査で、抜歯したあたりに軽い炎症が認められたが、たいしたことないとのことだった。
2013年11月 MRI検査で、脳に神経圧迫箇所は見つからなかったが、症状からして、三叉神経痛の疑いとの診断を受け、テグレトールの服用を開始した。
2014年5月 別病院にて、MRI、CT、パノラマX線検査した結果、症候性三叉神経痛と慢性下顎骨骨髄炎(硬化性)の疑いとの診断を受けた。
(全体的に白っぽい骨が見られる、急ぎの対応が必要なものではない、とのことだったので、慢性期との診断だと思われる)
現在、骨シンチの検査結果待ちで、2週間後に受診予定。
■質問
・慢性下顎骨骨髄炎(硬化性)の治療としては、急性期には抗菌薬の投与、慢性期には外科的処置等が一般的なようですが、慢性期には抗菌薬の投与は行わないのでしょうか?
※これまでも現在も抗菌薬は飲んでおらず、もしかしたら次回受診時(2週間後)に処方されるのかもしれませんが、それまでのんびりしていて良いものか不安に思っております。
・昨年9月のCTでは骨髄炎は無かったので、自分の中では、発症してからまだ8か月未満だと思っております。
早く薬を飲んだ方が良い、早く手術した方が良い、早く複数の病院でセカンドオピニオンを求めた方が良いなど、一日も早くやった方が良いと思われることとして、何かアドバイスはありますでしょうか?
よろしくお願いいたします。
回答1
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2014-05-16 22:57:28
CT画像を信じておられるようですが、そこまでの確定的診断出来るのかどうか、私には分かりません。
骨髄炎の診断は、中々難しいもので、本当にお書きになっている通りなのか、ここでは分からないので、何とも言えない、と思います。
根管治療始めて1年後に抜歯なんですよね。
それまでずっと痛かったのなら、既に途中で骨髄炎になっていた、と言う可能性はある、と思います。
具体的に拝見している訳ではないですから、仮説ですが・・・
なので、実際に診ていただいている先生と良く相談されて、治して行くのが良いと思いますよ。
それで納得がいかないなら、更に上の医療機関とかに紹介して貰うとかしかない、と思います。
失礼しました。
骨髄炎の診断は、中々難しいもので、本当にお書きになっている通りなのか、ここでは分からないので、何とも言えない、と思います。
根管治療始めて1年後に抜歯なんですよね。
それまでずっと痛かったのなら、既に途中で骨髄炎になっていた、と言う可能性はある、と思います。
具体的に拝見している訳ではないですから、仮説ですが・・・
なので、実際に診ていただいている先生と良く相談されて、治して行くのが良いと思いますよ。
それで納得がいかないなら、更に上の医療機関とかに紹介して貰うとかしかない、と思います。
失礼しました。
回答2
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2014-05-16 23:04:08
mimi0415さん、こんいちは。
慢性骨髄炎の診断で、色々とご不安なことと思います。
>慢性下顎骨骨髄炎(硬化性)の治療としては、急性期には抗菌薬の投与、慢性期には外科的処置等が一般的なようですが、慢性期には抗菌薬の投与は行わないのでしょうか?
硬化性骨髄炎の場合、細菌感染により生じる骨髄炎(化膿性骨髄炎)とは異なり、直接的な細菌感染が現存している訳ではないケースが多いです(ただし、発症要因の一つとして細菌感染の関与は示唆されています)。
したがって、硬化性骨髄炎であっても抗菌薬を投与することはありますが、これが著効し、抗菌薬のみで治癒に向かうことは少ないです。
そうすると、現段階で一刻も早く抗菌薬を服用しなければいけない、という状況にはないのかもしれません。
硬化性骨髄炎の場合、お書きの通り、外科処置が中心となると思われます。
>早く薬を飲んだ方が良い、早く手術した方が良い、早く複数の病院でセカンドオピニオンを求めた方が良いなど、一日も早くやった方が良いと思われることとして、何かアドバイスはありますでしょうか?
発症して8か月未満であれば、やはり急性か慢性かという観点からは、慢性の状態にあると思います。
ですから、直ちに何らかの処置を行わなければならない、非常に緊急性の高い段階にあるというよりは、しっかりと診察診断を行い、適切な治療計画を立てる必要があるのではないか、と思います。
もっとも、上記コメントは、再度の受診・直ちの受診が不要というわけではありません(インターネット医療相談で、その判断は不可能です)。
最終的には、ご自身の判断で2週間後の受診前に、早めの受診をするかどうか、ご判断頂ければと思います。
お大事にどうぞ。
慢性骨髄炎の診断で、色々とご不安なことと思います。
>慢性下顎骨骨髄炎(硬化性)の治療としては、急性期には抗菌薬の投与、慢性期には外科的処置等が一般的なようですが、慢性期には抗菌薬の投与は行わないのでしょうか?
硬化性骨髄炎の場合、細菌感染により生じる骨髄炎(化膿性骨髄炎)とは異なり、直接的な細菌感染が現存している訳ではないケースが多いです(ただし、発症要因の一つとして細菌感染の関与は示唆されています)。
したがって、硬化性骨髄炎であっても抗菌薬を投与することはありますが、これが著効し、抗菌薬のみで治癒に向かうことは少ないです。
そうすると、現段階で一刻も早く抗菌薬を服用しなければいけない、という状況にはないのかもしれません。
硬化性骨髄炎の場合、お書きの通り、外科処置が中心となると思われます。
>早く薬を飲んだ方が良い、早く手術した方が良い、早く複数の病院でセカンドオピニオンを求めた方が良いなど、一日も早くやった方が良いと思われることとして、何かアドバイスはありますでしょうか?
発症して8か月未満であれば、やはり急性か慢性かという観点からは、慢性の状態にあると思います。
ですから、直ちに何らかの処置を行わなければならない、非常に緊急性の高い段階にあるというよりは、しっかりと診察診断を行い、適切な治療計画を立てる必要があるのではないか、と思います。
もっとも、上記コメントは、再度の受診・直ちの受診が不要というわけではありません(インターネット医療相談で、その判断は不可能です)。
最終的には、ご自身の判断で2週間後の受診前に、早めの受診をするかどうか、ご判断頂ければと思います。
お大事にどうぞ。
相談者からの返信
相談者:
mimi0415さん
返信日時:2014-05-17 23:10:47
松元先生、中本先生、早速ご回答を頂きまして、どうもありがとうございます。
■松本先生
>CT画像を信じておられるようですが、そこまでの確定的診断出来るのかどうか、私には分かりません。
そうですね・・・
2013年9月にテレビで池波志乃さんの骨髄炎の話を見てこわくなり、
「骨髄炎でないか検査をしてほしい」
とお願いした所、CTと血液検査が行われ、
「骨髄炎の心配はない。歯には問題ない」
と言われました。
その後は、"痛みの先生"からの問診だけで、"歯の先生"からの歯の診察は受けていませんでした。
2014年4月から別の大学病院で診て頂いていますが、今回、"不安なことを不安なままにすると最後に後悔する"ということを学んだので、先生とよく相談しながら治していきたいと思います。
アドバイスを頂きまして、本当に、どうもありがとうございました。
■中本先生
>直ちに何らかの処置を行わなければならない、非常に緊急性の高い段階にあるというよりは、しっかりと診察診断を行い、適切な治療計画を立てる必要があるのではないか、と思います。
とてもわかりやすくご説明いただき、現在薬が処方されていない理由を納得できました。不安も軽減しました。
慌てずに、先生と治療計画を立てていきたいと思います。
アドバイスを頂きまして、本当に、どうもありがとうございました。
■松本先生
>CT画像を信じておられるようですが、そこまでの確定的診断出来るのかどうか、私には分かりません。
そうですね・・・
2013年9月にテレビで池波志乃さんの骨髄炎の話を見てこわくなり、
「骨髄炎でないか検査をしてほしい」
とお願いした所、CTと血液検査が行われ、
「骨髄炎の心配はない。歯には問題ない」
と言われました。
その後は、"痛みの先生"からの問診だけで、"歯の先生"からの歯の診察は受けていませんでした。
2014年4月から別の大学病院で診て頂いていますが、今回、"不安なことを不安なままにすると最後に後悔する"ということを学んだので、先生とよく相談しながら治していきたいと思います。
アドバイスを頂きまして、本当に、どうもありがとうございました。
■中本先生
>直ちに何らかの処置を行わなければならない、非常に緊急性の高い段階にあるというよりは、しっかりと診察診断を行い、適切な治療計画を立てる必要があるのではないか、と思います。
とてもわかりやすくご説明いただき、現在薬が処方されていない理由を納得できました。不安も軽減しました。
慌てずに、先生と治療計画を立てていきたいと思います。
アドバイスを頂きまして、本当に、どうもありがとうございました。
相談者からの返信
相談者:
mimi0415さん
返信日時:2014-05-17 23:14:05
■新たな質問
現在の病院に不満がある訳ではないのですが、現在の病院以外でもセカンドオピニオンを聞きたいと思っており、この病気の治療に定評のある病院を探したいです。
この病気の手術は、どの病院でも行なっておりどこで受けても同じというような一般的なものですか?
この病気の治療に力を入れている病院を探すにはどうしたら良いか、何かアドバイスを頂けませんでしょうか?
よろしくお願い致します。
現在の病院に不満がある訳ではないのですが、現在の病院以外でもセカンドオピニオンを聞きたいと思っており、この病気の治療に定評のある病院を探したいです。
この病気の手術は、どの病院でも行なっておりどこで受けても同じというような一般的なものですか?
この病気の治療に力を入れている病院を探すにはどうしたら良いか、何かアドバイスを頂けませんでしょうか?
よろしくお願い致します。
回答3
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2014-05-18 00:36:18
mimi0415さん、あらためまして。
>この病気の治療に力を入れている病院を探すにはどうしたら良いか、何かアドバイスを頂けませんでしょうか?
硬化性骨髄炎となると、大学病院クラスの口腔外科の受診が望ましいと思います。
セカンドオピニオン等検討される場合は、mimi0415さんお住まいの大学病院、ないし近隣の大学病院を受診されてみてはと思います。
お大事になされてくださいね。
>この病気の治療に力を入れている病院を探すにはどうしたら良いか、何かアドバイスを頂けませんでしょうか?
硬化性骨髄炎となると、大学病院クラスの口腔外科の受診が望ましいと思います。
セカンドオピニオン等検討される場合は、mimi0415さんお住まいの大学病院、ないし近隣の大学病院を受診されてみてはと思います。
お大事になされてくださいね。
タイトル | 慢性下顎骨骨髄炎(硬化性)の治療について |
---|---|
質問者 | mimi0415さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 41歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | 口腔外科関連 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。