根充後、隣の根管治療までストッピングで蓋で大丈夫か?

相談者: ピプコさん (29歳:女性)
投稿日時:2014-05-20 14:26:58
歯科医師の皆様こんにちは。
少し気になることがありましたのでご相談させてください。


引っ越してから新しい歯科に行き始めました。
診察をしたら、左奥下6番、7番のCRを埋めている場所に大きな虫歯があり、根治をしなければいけない可能性が高いと言われました。

痛みは今までなかったのですが、実際6番を掘り進めて見ましたら神経すれすれまで青いう蝕検知液?に染まっており、根幹治療をすることになりました。


一回目はセメント、二回目は恐らくキャビトン、
三回目は根充後、

「隣の歯も治療してから蓋をしたいと思います。
恐らくこちらも根治です…。」

と言われ、ストッピングで仮封されたのですが、日が経つにつれ封が強くへこんで物が詰まるようになり、清潔にしなければいけないはずの場所が頼りなく思われ、大丈夫なのか心配になってしまいました。

今は痛みませんが、根充の時も一部チクっとしたまま詰めた気がして少し不安です。


痛みがなくても、直前まで虫歯が進んでいたら根治は必要ですか?

また、いままでラバーダムを使用している歯科にお会いしたことが無いのですが、使用されている所を探した方がよろしいのでしょうか…。


セラミックで蓋をしようと考えていましたが、また開封することがあったらと思うと悩んでしまいます。
セカンドオピニオンが必要か考え中です。
どうか先生方のご意見、知恵をお聞かせください。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2014-05-20 15:13:54
>痛みがなくても、直前まで虫歯が進んでいたら根治は必要ですか?

これは実際に診察した歯科医にしか判断できません。




>いままでラバーダムを使用している歯科にお会いしたことが無いのですが、使用されている所を探した方がよろしいのでしょうか…。

治療する場所にも依ると思います、個人的には少なくとも下顎臼歯部では必須だと思います。



セラミックで蓋をしようと考えていましたが、また開封することがあったらと思うと悩んでしまいます。

セラミックで仮封すると云う事でしょうか?
それとも最終修復物がセラミックと云う事でしょうか。

前者は今まで聞いた事有りません、後者の場合は再治療の事を考えているようでは根管治療の意味が無い様に思います。



これまた個人的な意見ですが、ストッピングは仮封材としては根管治療用には不十分だと思います。

少なくとも水硬性仮封材(キャビトン、ルミコンetc)、根管充填前はグラスアイオノマーセメントが良いと思います。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-05-20 15:15:50
おそらく文面からは平均的な治療がされていることとは思いますが、自分であれば転院を検討すると思います。

そこまでしないとしても、セラミックは止めておきますね。



まず前提として歯の神経は、残せる状況なら極力残した方がいいと思います。

日本の保険神経治療は、成功率が50%程度と考えられており、神経を抜く段階では無菌のはずの根管(神経の入っていたところ)から何年かすると細菌が繁殖してくるというのは治療中の感染によるところが大きいです。

大きな原因の1つは術中の唾液プラークですが、これはラバーダムを使うことで大分リスクをコントロール出来ます。
特に唾液について、下の奥歯は部位的にラバーダムを使わないと必ずと言っていい程唾液が根管内に混入してしまうと思いますから、特にしっかりしたい部位とも言えます。



それと治療期間中の仮封も重要です。
術中にせっかく頑張って根管の中をきれいにしても、蓋がいい加減で細菌感染を起こしてしまっては意味がないですからね。

仮封の材料にも色々ありますが中でもストッピングは一度熱くして、ドロっとなった状態で歯につけて、冷えることで固まる材料なのですがそれは即ち収縮を起こして、隙間を発生させます。
(その分外しやすくて便利ですが)


根管充填が終わった後だからと言ってその重要性は全く変わりませんので、出来れば早いところ土台、仮歯ぐらいまでは行きたいところです。



逆に神経を残す工夫は色々ありますので、当院だと痛みがなくて神経の直前までのむし歯であれば神経を抜くことはまずないです。

というか生きている神経を抜いたことがここ5年間でも片手で数えるほどしかないぐらいです。



この様に担当される先生によって神経を抜く抜かないの基準、抜く場合の手間のかけ方等色々変わってきますので、もう少し神経の治療に力を入れていそうな医院等に、時間をかけてでも受診された方がいいのではないでしょうか。

参考→根管治療



ラバーダムは目安としても良いと思いますが、保険でラバーダムを使う医院は5%ぐらい?
自費の医院だと8割ぐらい? かなぁ・・といったイメージですが、それでも頑張って探した方がいいと思いますよ。


お大事にどうぞ。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2014-05-20 15:45:05
国内の保険治療では、ラバーダム無し・ストッピング使用の方がむしろ主流だと思います。

後の修復でセラミック等を考えておられるのでしたら、それを早めにお伝えされた方が良かったと思いますよ。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ピプコさん
返信日時:2014-05-25 05:22:22
細見先生 渡辺先生 藤森先生

お礼が遅くなってしまいすみません。
早速のご返事、ありがとうございました!

まず、言葉が足りず申し訳ありませんでした。
セラミックの蓋は、全ての施術が終わった後にするものとして考えていました。


ご意見まとめますと、今の保険治療で一般的な処置ではありますが、より良い方法があるということですね。

実は再度同じ医院へ通ってしまったのですが、隣の歯(7番)を治療した後、6番のストッピング仮封の上から7番と連結してセメントで固められてしまい、しかも剥がれてしまいました…。

この処置に不安を感じましたので、おすすめされましたように、きちんと転院したいと思います。


親切なアドバイスを、本当にありがとうございました。
先生方の益々の発展を願っております。



タイトル 根充後、隣の根管治療までストッピングで蓋で大丈夫か?
質問者 ピプコさん
地域 東京23区
年齢 29歳
性別 女性
職業 主婦
カテゴリ 神経の無い(神経を取った)歯の痛み
根管治療の治療法
根管治療後の痛み
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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