インプラントは粘膜をリスクにさらすのか?

相談者: カズオ40さん (40歳:男性)
投稿日時:2014-06-09 11:34:43
はじめまして。
こちらの先生方は誠実な方が多いと感じ、いつも参考にさせて頂いております。


現在差し迫った状況にあるわけではないのですが、状況の悪い歯はありますので、将来のことをいろいろとシミュレーションしている者です。
インプラントについての疑問です。


インプラントというのは、口腔粘膜である歯茎に常に異物が刺さっている状態かと思います。
口の中に異物があるという意味では、インレークラウンも同じだという意見も聞きますが、粘膜を傷つけているか否かという点ではちょっと違うのではないかと思うのです。

極端なたとえとしては、手や足にずっとナイフが刺さっている状態と同じなのではないかと思うのです。


そして、そのような状態を作り出すことは、粘膜(インプラントの場合は歯茎)に何らかのリスク(口腔癌など)を高めてしまうのではないかという気がするのです。

この点、インプラント周囲炎にならないように口腔衛生を保っていれば問題とはならないのでしょうか?
チタンというのは、そういうリスクも超越した素晴らしい金属なのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-06-09 12:45:36
チタン自体は整形外科領域で使われてきたものが歯科に応用されるようになったと聞いています。

具体的には骨折の際のチタンプレートやネジだと思います。
また大腿骨骨頭の置換手術でもつかわれていると思います。

ですから骨との生体親和性は間違いないものだと思います。



今回の質問はそれではなくて粘膜との関係ですね。
この場合は炎症の原因となるプラークが付着していなければインプラント周囲炎は発生しないと思います。

また発がん性の報告は勉強不足かもしれませんが聞いたことがありません。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-06-09 13:22:40
カズオ40 さん、こんにちは。

>粘膜を傷つけているか否かという点ではちょっと違うのではないかと思うのです。

端的に言ってしまえば、歯肉縁下マージンクラウンであれば、似たようなものかと思います。


口腔癌のリスクに関しては、私も聞いたことがありません。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-06-10 10:47:07
粘膜の問題をインプラントだけで捉えるのが???です。


ご自分の歯がどう言う状態で問題になっているのかが分かりませんが、歯周病だとしたらご自身の歯の周囲で粘膜の問題が生じているんですから。

そちらの方が長年口腔内で色々なものに晒されていてセメント質象牙質が汚染されている危険性が高い、と認識していただきたいです。


インプラントに関しては、良く知らない専門家のつもりの歯科医とか医師とかが、それだけをピックアップして問題視する傾向が強いですが、インプラントは完全滅菌体で全く汚染されていません。

それが天然歯よりも悪さするのか、と言う危険性については個人的には余程汚れている患者さん自身の歯の方が怖い、と言う印象を私は持っています。


インプラント治療受けることで、心を入れ替えて、歯を大事にする人生に切り替わられることで、後々の体への影響、病気等の医療費が下がるとしたら、その方が人生に有効なのではないでしょうか?

一般の方に殆ど知られていないようですが、歯を大事にする、と言う人生を送られる方の方が、生涯における医療費がかなり下がる、一説には半減する、と言うことを経年的調査で述べられている論文がヨーロッパと日本でキチンと出ています。

30年と言う長い年月での調査ですので、そうそうは出来ないものなので、この手の報告は数が少ないですが、事実は事実です。

エビデンスと呼べるほどの調査数ではないのが残念ですが・・・



とにかく申し上げたいことは、インプラントばかり特別視する風潮を考え直していただきたいことと、天然歯が汚れている、だからこそ予防とかに切り替えることが重要なんですよ、と言うことです。


ご理解いただければ幸いです。

失礼しました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: カズオ40さん
返信日時:2014-06-10 12:23:10
情熱のあるご回答ありがとうございます。
確かに世の中にはインプラントだけを特別視する風潮があり、私もそれに影響を受けているかもしれません。


私は若いときは口腔清掃が甘く虫歯を繰り返してきたのですが、2年ほど前にあるきっかけで猛省し、今は毎日3回フロスなども利用して磨いており、歯科医にも3ヶ月に1回、取りきれていない歯石を除去してもらったり、歯や歯茎のチェックをしてもらっています。
口腔衛生は良好であると褒めてもらっています。

そのように歯の衛生に関心を持つようになったからこそ、インプラントにも真に関心を持つことができるようになった次第です。



閑話休題。私が先生方のお話を聞いてもどうしても納得できないのが、「粘膜に刺さっている」という状態の是非です。
ひょっとしたら先生方はそれにお答えしてくださっているのかもしれませんが、であれば私の理解不足です申し訳ありません。


たとえば、舌ピアスってありますよね。
私には身の毛もよだつような話であり1億円やると言われてもできません(笑)が、インプラントはあれと同じようなことをしているのではないかと思うのです。

天然歯ももちろん歯茎に刺さっているわけですが、これは生体ですから粘膜は拒絶反応は起こしません。
しかしインプラントはあくまで異物です。

クラウンも同じだと仰っていただきましたが、「触れている」と「刺さっている」とは違うと思いのです。
「触れている」が絶対安全だとはもちろん言いませんが、「刺さっている」とではやはりだいぶ違うように思います。

ちなみに、舌ピアスは悪性腫瘍をはじめとした各種粘膜疾患のリスクが激増すると、どこのサイトを見ても書かれています。


ある本の引用で恐縮なのですが、「インプラント治療とは常態(正常な状態)から優れた病態(病的な状態)を作り出す治療である。」と書かれていました。有名歯科大学のインプラントを専門にする先生が書かれたものです。

「優れている」とはいえ、「刺さっている」ことは「病態」なわけです。
本当に病態でも問題ないのか、ということが気になるのです。


私はこの点さえクリアになれば、インプラントは歯が抜けた後の第一選択だと今は思っています。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-06-10 16:22:44
インプラント治療とは常態(正常な状態)から優れた病態(病的な状態)を作り出す治療である。」東京歯科大の教授ですね。
正しい認識でもありますし、どうなのかな、と言う認識でもある、と考えます。


優れた状態を作り出す、と言うのは多分咬合負担能力、義歯等に比べての顎骨の維持保持能力のことだと思います。

病的状態、と言うのは、骨に突き刺さって粘膜を突き破って口腔に突き出ている為に、境界面が生じてそこに歯周病に似た状態が起こることがある、と言うことでしょうか。


舌ピアスのこと例に出されていますが、材質は何ですか?チタンでもそう言った例があるんでしょうか?
それに舌にそう言うものがあるのは慢性的な刺激を生む高環境ですから、それで癌が発生し易いものだと思いますが。

インプラントは、上手に治療すれば、元々歯の有った所とかに立つ訳なので、チタンと言う材質は生体親和性の非常に高いものですが、それで癌が発生するのか?と言われれば、それを否定出来るデータは誰も出せないでしょう。
何故なら、まだまだこれからのモノでしかないからです。



病態に問題があるのでは、と心配ならしなければ良いことで、その代わり歯が失われ続け、骨も痩せ続けることを受け容れれば良いことですよね。

医療に100%を期待されるなら、それは無理です。

リスクを客観的に評価、比較して、何をするのか?どの方法を選ぶのか?が医療の真実の姿でしかありません。

仮想のリスクばかりが気になられるなら放置がベストです。
但し、その結果を患者さん自身が受け止めることが必要ですが。



”現在差し迫った状況にあるわけではないのですが、状況の悪い歯はありますので、将来のことをいろいろとシミュレーションしている者です。”とのことですが、多分専門家が見れば、かなりリスクの高い状態だと思いますよ。

調べる前にまず診査診断を受けましょう。
患者さんが自覚症状感じる時にはほぼ手遅れ、が専門家の見解ですから。


言葉を幾ら重ねても、現実は変わりません。
現実を変えられるのは、行動することたった一つです。

早く歯医者に行って下さい。
手遅れになる前に。


失礼しました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: カズオ40さん
返信日時:2014-06-10 17:16:49
>現在差し迫った状況にあるわけではないのですが、状況の悪い歯はありますので、将来のことをいろいろとシミュレーションしている者です。”とのこ
>とですが、多分専門家が見れば、かなりリスクの高い状態だと思いますよ。
>調べる前にまず診査診断を受けましょう。
>患者さんが自覚症状感じる時にはほぼ手遅れ、が専門家の見解ですから。


対話の順序としては、

「貴方はちゃんと歯科医で見てもらってその先生から"現在差し迫った状況にあるわけではない"と言われているのですか?」

と尋ねていただき、

「いやいや特に歯科医には行ってないんですよ」

という答えが返ってきてから、上記のようなお言葉に繋がっていくもののような気がするのですが・・・



私は具体的には右下7番の歯が抜髄歯でありかつてはクラウンをしていたのですが2年前に二次カリエスが発覚し、クラウンを空けてみると中がかなり溶けておりました。

ただ根元はまだ残っている状況だったので、歯内治療を専門としている先生のところへ行き診てもらい、

「現時点では根元が吸収されているわけではないので抜歯の必要はない。
ただ、将来の吸収リスクはある。
1年に1回レントゲンで確認していきましょう。」

と言われて今に至っているものです。


直近では今年3月にレントゲンでみてもらい、

「差し迫った状況にはない(一言一句そういう言葉だったかは覚えていませんが、とにかく今抜歯したり処置をしなければならない状況ではないと言われました。)」

と先生に言ってもらっています。
私が言っているのではありません。


普段歯石をとったりしてもらっている歯科とその歯内治療の歯科医院との2つで診てもらっていることになります。
普段通っている歯科に歯内治療の先生を紹介してもらいました。

歯内治療は自費診療です。
お金をかければ良いというものではないと思いますが、歯のことをいい加減な気持ちで考えているわけではありません。

この2つの歯科ではインプラントは扱ってないので、ここで質問させて頂いた次第です。



長々と述べましたが、私の身の上話はどうでもよいですね。
松元先生のご指摘で1つわかりました。

チタンであれば舌ピアスであっても生体親和性が高いので各種リスクは低いだろう、ということですね。
舌ピアスはチタンでないということがマズイのですね。


私は医療に100%を求めてはいけないということはもちろん認識しています。
リスクを把握した上で選択したい、と思っていただけです。

そして現在のところインプラントを入れた時の歯茎の発ガンリスクについては統計的なものはない、ということですね。
それも答えだと思います。


ここではインプラントのリスクを議論するようなことを書くと袋だたきのようにボコボコにされますね(笑)。
決して私はインプラント否定派ではないのですが・・・残念です。

ただ一方で、この場がボランティアで運営されていることも知っております。
どのような見解であれ、貴重な時間を割いてくださっている先生方には感謝しております。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2014-06-10 17:52:28
カズオ40さん、今日は


舌ピアスは組織学的に見れば、刺さっているのではなく、粘膜に接しているだけです。

ドーナツの穴の中を貫いているようなものです。
ドーナツの、食べられる部分に突き刺さっているわけでは有りません。

ピアスの表面には、粘膜の表面が取り巻いており、「体腔表面表面」より外に有ると考えられます。
つまりピアスは、すべて体の外に存在します。

義足等の、体の表面に接して装着するものも同様で、こういったものを「アウトプラント」といいます。



骨折の治療に使用する、プレートやワイヤー、ボルト等、人工関節や人工心臓弁などはすべて体内に存在し、「体表面」や「体腔表面」より外に出ることは有りません。

これらを「インプラント」といいます。


歯科用インプラントは特種で、一旦は、骨と結合して「インプラント」という状態ですが、一旦は、上皮を突抜、「体腔表面」外に出ていて、「アウトプラント」という状況になっています。
言うなれば「イン-アウトプラント」と、なるのでしょうか。



本来なら、上皮組織を貫通して、上皮の中と外に両端が存在するような「プラント」はすぐに感染してしまうはずなのですが、どういうわけか細菌がいても口腔内では、感染せずに維持できているのです。

その理由は今現在はわかっていません。


また、プラークが付着して、細菌数が増えれば、感染が起こり、炎症を起こします。
そのメカニズムについてもまだ良くわかっていません。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: カズオ40さん
返信日時:2014-06-10 19:11:01
小牧先生、ありがとうございます。

舌ピアスの件は驚きでした。
では舌ピアスとインプラントは同列に議論しても仕方ないですね。
教えて頂いてよかったです。



>上皮組織を貫通して、上皮の中と外に両端が存在するような「プラント」はすぐに感染してしまうはずなのですが、

私が懸念していたことを適切に表現してくださりありがとうございます。
これは私が「刺さっている」と表現するしかなかった事象を医学的に言い替えた表現だと思います。



>どういうわけか細菌がいても口腔内では、感染せずに維持できているのです。
>その理由は今現在はわかっていません。

もしチタン以外の金属を使用するとやはり感染するのでしょうか?
そうであれば、チタンという金属は奇跡の金属のように思います。



プラークが付着して、細菌数が増えれば、感染が起こり、炎症を起こします。
>そのメカニズムについてもまだ良くわかっていません。

自覚的な炎症症状はないものの、やはり非常に微細な炎症は常態として生じているのかもしれませんね。
だからこそプラークが増えて細菌も増加すると感染を起こしやすくなるのではと思います。
「優れた病態」というのは言い得て妙な気がします。




私は以下のような仮説を立ててみましたがどうでしょうか?

------------------

口腔内というのは普段自覚しないようなレベルの傷は頻繁に発生していると聞きます。

ただ、口腔衛生を清潔に保っていれば、そのような小さなレベルの傷でいちいち細菌感染して口内炎になったりはしない。
なぜなら細菌がゼロではないにしろ極めて少なく感染源として十分でないから。

一方口腔衛生が悪いと細菌の数も増えるので、そういう小さいレベルの傷にも感染を引き起こして結果的に口内炎が発生する。
だから口の中が清潔でないと口内炎になりやすい。
歯肉炎も同様。


インプラントも同様。
チタンが「上皮を貫通」しているという意味においては、炎症は発生している。

ただ、チタンの生体親和性のおかげで、その傷のレベルは非常に小さいものにとどまってくれていて自覚症状すら起きない。
しかし、口腔衛生を悪くしてプラークを増やし細菌の数も増やしてしまうと、先に述べた口内炎や歯肉炎が出来る機序と同様のことで、感染→炎症→インプラント周囲炎となってしまう。


よって、インプラントによって起きる「病態」は、常時口腔内で頻繁に発生している小さな傷と同程度の「病態」。
これを気にするのであれば、実は口腔内では頻繁(ほぼ常時?)に傷が発生しているということを気にしなければならなくなってしまう。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2014-06-10 21:57:59
書かれている現状が又も???ですね。

見る専門家のレベルが???です。

小牧先生のような見識の高い先生にチャンとした診査診断受けられることを強く勧めます。

そうすれば、私が???とコメントしている理由が分かっていただけると思います。



専門家である先生が、細胞レベルで分からない、と解説していただいているのですから、それ以上のことは今後の研究課題でしかないでしょう。

お釈迦様は、弟子の死んだらどうなるのかの質問に対して、考えての仕方のないことを考えるのではなく、現状の改善に取り組むべきである、と教え諭したそうです。

なので仮想での思考は私は如何なものか、と申し上げます。

そう言う疑問を考える前に、カリエスがあるなら放置するのではなく、良い状態にするように行動すべきと思います。

観察の美名の下の放置は良くありません。

何故なら、そこにいるのは細菌であることは間違いないからです。

何故を考え過ぎるのは、人生の時間の使い方として勿体無いのでは?と申し述べさせていただきます。

失礼しました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: カズオ40さん
返信日時:2014-06-10 23:48:16
ひどいコミュニケーションレベルですね。
もう書きませんからご安心を。

柴田先生、小林先生、小牧先生、ありがとうございました。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2014-06-12 02:54:16
具体的な内容に関してのお話が、専門家からのお話にしては納得の行かない話ばかりなので???と書かせていただきました。


・・・・
私は具体的には右下7番の歯が抜髄歯でありかつてはクラウンをしていたのですが2年前に二次カリエスが発覚し、クラウンを空けてみると中がかなり溶けておりました。

ただ根元はまだ残っている状況だったので、歯内治療を専門としている先生のところへ行き診てもらい、

「現時点では根元が吸収されているわけではないので抜歯の必要はない。
ただ、将来の吸収リスクはある。
1年に1回レントゲンで確認していきましょう。」

と言われて今に至っているものです。


直近では今年3月にレントゲンでみてもらい、

「差し迫った状況にはない(一言一句そういう言葉だったかは覚えていませんが、とにかく今抜歯したり処置をしなければならない状況ではないと言われました。)」

と先生に言ってもらっています。
私が言っているのではありません。


普段歯石をとったりしてもらっている歯科とその歯内治療の歯科医院との2つで診てもらっていることになります。
普段通っている歯科に歯内治療の先生を紹介してもらいました。

歯内治療は自費診療です。
お金をかければ良いというものではないと思いますが、歯のことをいい加減な気持ちで考えているわけではありません。

この2つの歯科ではインプラントは扱ってないので、ここで質問させて頂いた次第です。

・・・・

と書かれていますが、2年前に二次カリエスが見付かり、クラウンを開けて診たら、中がかなり溶けている状態であった、と書かれているのは、クラウン内部の象牙質虫歯の為に喪失している、とも思われます。

それで、根元が残っている状況だったので歯内治療専門医に掛かり、根元が吸収している訳ではないので抜歯の必要はない、しかし将来の吸収のリスクがあるので1年1回レントゲンで診て行きましょう、と説明受けたと書かれています。
これが実に不思議です。


クラウン内部が二次カリエスで象牙質が失われ、歯根がまだ残っているなら、それ以上カリエスとかが進行しないように治療すべきではないでしょうか?
何故1年1回のレントゲン観察だけなんでしょう?

カリエスは放置して置けば、自然治癒することは絶対にありませんし、歯根が吸収されていない状態で残っているなら、再根管治療するなりして治すことに進むのが普通と思われます。

それでいて、直近でレントゲンで直ぐに抜歯するような状況ではない、と書かれています。

実はチャンと治療をしたことが書き漏らされている、と考えれば良いのでしょうか、全く分かりません。


更に言えば、今の時代の中で勉強をチャンとされている先生なら、インプラントのことは扱ってはいなくても説明出来る程度にはご存知な筈です。

先生毎に主義主張があるのでインプラントを扱わない、と言うのはあるでしょうが、現在の歯科業界の中でインプラントを知らない、説明出来ないのは、少なくとも私は問題がある、と思います。


二次カリエスの話から、何故いきなり抜歯へ飛ぶのか?何故保存すること、治療すること、その具体的な話が全て触れられないのか?実に不思議です。

どんな治療を施しても残すことの出来ない歯の状態で(今回の話の内容が掛かれている通りなら非常に考え難いですが)要観察状態、と言うのも不思議です。


残すことが出来ない状態の歯であるなら、周囲組織骨、歯茎、手前の歯への影響まで考えて、病巣の大きな状態になるのを、ただ指を咥えて見ているのではなく、早急に抜歯されるなりして、患部は切り捨て、健全組織の温存、保存を計るべき、と医療人なら考えられる筈なんですが、その辺のことも実に不思議です。

わざわざ差し迫った状態にになるまで病巣が大きくなることを待っているとしたら、それは非常に危険を孕む行為ではないか、と私は感じます。


素人さんである患者さんが書かれていることなので、話をその分割り引いて考えなければいけないかと思いますが、医学的、歯科学的にお話を読ませていただいて、謎が深まるばかり、と言う感じです。

なので???と書かせていただき、疑問を呈しました。





後々にこれを読まれる患者さん方の為にも、以下のことを書かせていただきます。

大前提として、間違っているかも知れませんが、このサイトは私の理解では、実際に困られている患者さんとかが差し迫って質問して不安を解消する一助になるもの、24時間対応可能なモノ、と考えております。

又、色々な先生のご意見を平等に読むことが出来て、歯科のことを一般の方々に知っていただく為のモノ、知識を得ていただくものと言うのもあると思います。


歯科業界には、誤解とかが慢性的に生じており、それが医療側と患者さん側の大きな溝に成っていて、それを埋めるお役目を果たすのもある、と思ってもいます。

それには、ここに書かれている患者さん、一般の方々も出来る限り実際に即したお悩み等を書かれる利用の仕方を私はして欲しい、と思います。

疑問の為の疑問、と言う現状でも研究段階での分からないこと、悩まれても何処にも答えのないことをお考えになるのは時間が勿体無い、と私は思います。
お釈迦様の例え話は、そのことです。


知識を得るだけでは何も解決せず、多くの場合具体的な削るとか、修復するとか外科手術をするとか、何か具体的な行為を受けないと始まらないのが歯科治療です。


私自身の感覚では二次カリエスがあって、そのままで観察と言うのは絶対にないです。
何故なら、虫歯に自然治癒力はないからです。
歯周病にも勿論ありません。

そして、ここが重要なことですが、患者さんは虫歯、歯周病始めとする病気は痛むもの、と思われているようですが、それは全く違います。

痛むぐらい病状が進行したから、体が耐え切れなくなって痛くなるんです。

日常生活習慣病、痛むことなく進行し、大きくなって初めて痛み出して、相当に大きくなり進行している状況になる。
だから、虫歯、歯周病は怖いんです。
もっと分かり易い例で言えば、癌、糖尿病高血圧症とかです。

いきなり病気が発生する訳ではありません。

少しずつ成長し、大きくなって表に出るんです。

それを良く認識していただきたい。

病気は痛い筈、と言う思い込みが治療に進むことを鈍らせ、結果的に手遅れに成って、残念なことになるとしたら。

だから、予防が重要であり、ごく初期の段階で発見して治すことがとても有効なんです。

初期に出来始めている病気は痛くない、だから進行して怖いことになる。
このことを決して忘れないで下さい。




正直な感想を書きますと、今の歯の状態の治療状態の質問を書かれるのがもっと良いことのように思います。

一気に飛んでインプラント、と言うのは、残せるかも知れない歯根が可哀想です。
それに疑問を抱かれないことも不思議です。


分からないことだらけの情報提供の中で、一般論として、患者さんが自分で悪いと認識しているより、専門家が診るとかなり悪い状態になっている、と言うのは歯科医療従事者の常識です。

歯石取り歯周病予防し続けて来ました、とお話される患者さんの口腔内が壊滅的であることも、実に良く経験させられます。

これも知って置いて欲しいのですが、歯周病治療を真っ当に出来る先生は1割いない、と言われています。

個人的責任で、そう明言します。

なので、見識の高い先生を探されて、チャンとした診査診断をお受けになることから始めませんか?と主張しているのです。


正規分布に従えば、歯が悪い方はやはり半分以上存在する筈ですし、かなり悪い方は1割程度はいる筈です。

本当に悪い1割の患者さんは、1割いないと言われている歯周病治療を真っ当に出来る医院、先生を探されて受診するのが良い、と私は思います。

1本だけ悪い歯がある、と言うのも考え難いものです。
通常、口腔内には同じ細菌が存在していますから、余程歯磨きが完璧に出来ない限り、他の部位にもあることを想定する方が普通です。

定期的に、歯科医に行って歯石取りしている、そのレベル歯茎への診査診断レベル、口腔内のカリエスチェックプラーク付着レベルがどのような状態なのか?
見識のしっかりしている先生の見立てでないと安心出来ません。

少なくとも二次カリエス放置、観察のような先生ではない筈、と思います。



最後に、人に色々と質問の仕方を指図されるなら、ご自身も出来る限り詳しい状況とかをチャンと書かれて、その上で質問を聞かれるべきではないですか?

何かを隠したい、知りたいことだけ知りたい、で質問をされても、こちら側としては想像して書くしかありませんから。

解答者は、真面目にその患者さんの今後の人生を考えさせていただいて、自分の貴重な時間、労力を使って解答しているのだ、と言うことは忘れないでいただきたい。




タイトル インプラントは粘膜をリスクにさらすのか?
質問者 カズオ40さん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ インプラント治療法
インプラントその他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい