原因不明の歯の痛み、神経が死んでいく途中でしょうか?(第三者より)

相談者: Kahonさん (35歳:女性)
投稿日時:2014-06-23 23:44:16
イギリス人の主人の代わりにお伺い致します。
どうぞよろしくお願い致します。

18年ほど前からのお話を順番に致します。

その頃から現在までに3本の奥歯上左右7番と右下の7番を神経治療後の痛みが取れないという理由で抜歯しています。

また、左上7番の根管治療時に、歯科医が誤ってガタパーチャの破片でsinus(鼻腔?)傷つけ、結果9ヶ月に渡り激しい痛みとともに生活を強いられ、最終的に手術でその破片を取り除くまで続きました。
他の2件の抜歯にについてもガタパーチャが抜けたから痛みが無くなったのではないかと思っています。

しかし、現在も根管治療後数年経った現在も問題無く過ごせている左下7番もあります。

(sinusが傷つけられて(この件は後に裁判で勝訴)以降、歯科医選びは非常に慎重にし、根管治療に置いてもほぼ完璧なできで、化膿が原因の痛みでは無い事は、複数の歯科医の目で見て頂きました。)

さて、現在戦っている痛みは右下の顎当たりにある刺すような痛みに始まりました。

昨年から非常に強く慢性的な痛みがあったため、2013年の夏に右下7番の根管治療をしました、が痛みはさらに続き、歯そのものも噛んだ時や押したら痛くなるようになりました。
最終的に2014年の春に抜歯し、ドライソケットの痛みは多少有ったものの痛みの性質は抜歯後すぐに変り、痛みそのものもまた収まりました。

しかし数週間後何かを食べたときからこの右下の顎の痛みが突如現れたのです。

数日間は噛んだときの刺すような痛みだけだったのですが、その後現在まで朝起きてから夜眠りにつくまで、慢性的で非常に強い痛みが続いています。
この痛みは何となく過去の経験から、神経が死んでいく途中のとても不快な痛みに似ていて、また根管治療後の焼けるような痛みでもあります。

現在、痛みは右下6番にあります。
もしかしたら最初からこの歯を中心として痛かったのかもしれませんが、その判断は当時はできませんでした。

現在の私の歯科医から口腔顎顔面外科のコンサルタントを紹介され、CTスキャン、レントゲンなど取り調べましたが、どこにも異常がないと言われました。
彼はノルトリプチリンを処方しようとしました。(私は過去の経験上それがとても危険な事だと思っているのでそのような抗うつ剤を服用するつもりはありません。)

私が、神経が死んでいっている途中という事は言えないか、と訪ねると、ある程度進行しないとレントゲンで確認できないこともあるという回答でした。

セカンドオピニオンを求めるため、根管治療専門医のコンサルテーションも受けましたが、結果は同じ。
神経が死んでいっている途中の痛みだとしたら最終的に何か処置をできるのにどれくらいの時間がかかるのかと聞いたところ数年かかる場合もあるという返答がありました。

本当は、この歯に問題が見つかれば、ガタパーチャ以外の素材を使った根管治療の方法を探りたいと思っていたのですが、もう、どうすればこの痛みが解決できるのか全く分からなくなってしまいました。

是非先生方のご意見を伺えたらと思っております。
どうぞよろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-06-24 09:23:31
Kahonさん、おはようございます。

ご主人様が、右下の顎に原因不明の痛みを経験されて悩んでいらっしゃるのですね。

確かこの掲示板では第三者による相談は遠慮いただいていたと思います。
今回に限り、私の場合は英語でも構いませんので、ご主人様がご自身で症状を記載していただければ、より正確なアドバイスができるかもしれません。その場合は、私の専門範囲内でしたら、責任を持って英語で回答させていただきます。

Kahonさんがご記載いただいた内容から考えると、いくつかの可能性が考えられると思います。
咀嚼筋群(噛むための筋肉)から生じている痛み。
神経障害性疼痛(痛みを伝える神経が過敏になっている状態)
他部位からの関連痛
三叉神経
など。

すでに口腔顔面外科や歯内治療の専門医を受診しているのであれば、歯自体に痛みの原因がある可能性は低いように思われます。
もちろん、実際に私が診察したわけでは無いので、痛みの原因をインターネット掲示板で断定することは不可能である事をご理解ください。

ノルトリプチリンは確かに、抗うつ薬でもありますが、神経障害性疼痛に関しては効果が認められている鎮痛薬でもあります。
Kahonさんが過去にどのような経験をされたかは、知り得ませんが、この薬は神経障害性疼痛に対してはある程度昔から使用が開始され、研究によってもその効果は認められております。
もちろん副作用がない薬はございませんので、痛みのマネージメントと副作用を天秤にかけた使用が求められる事もございます。

しかし、現在は神経障害性疼痛の治療薬はノルトリプチリンだけではございません。
口腔顔面痛のマネージメントに知識がある医師であれば、痛みの原因の診断を行い、いくつかのマネージメント方法を提示する事が可能ではないかと思います。

お近くのOrofacial PainまたはOral Medicineの専門医を検索してみてはいかがでしょうか?
もしもイギリスにお住まいでしたら、New Castle Universityに専門医がいる部門があるようです。

早く痛みの原因がわかり、痛みを緩和する事ができればよいですね。
お大事になさってください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kahonさん
返信日時:2014-06-24 16:49:39
安藤先生

ご丁寧にどうもありがとうございます。

この後、右下六番の知覚テストをやってもらうとのことで、その結果とレントゲン写真とともに本人からご説明したいと申しております。
その前にいくつか昨日からの経過をここにアップデートします。

何人かあった根管治療専門の先生方は右下6番に対して、ほとんど疑いを持つ事無く、問題なしと言われてしまい、しかし本人は冷たいものも痛いと反応するし、昨日の夜には熱いものもしみると反応がでて、これは、やはり歯を疑ってもいいのではないかと本人は思っており、今日この後、インプラントの相談で一度会ったコンサルタントに会いに行く予定です。

大学病院までお調べいただいてありがとうございます。
本人は今とても辛い時期を過ごしており、大学病院の紹介を受けれる(おそらく数ヶ月〜半年以上)まで何もせずに待てないというのが素直な気持ちのようです。

6番に何か異常がある事を祈りますが、それを諦めなければいけない場合、安藤先生のおっしゃるように専門医にあたり、今後を相談してみたいと思います。

抗うつ薬に関しましては、10年前に大きな病気をした時に、その時も一時原因不明とペインクリニックを紹介され、1ヶ月服用していたことがあります。
倦怠感やむくみ、自殺願望が絶えず付いて回り、すごく辛かったようです。
痛みも収まりませんでした。
新しいお薬に興味もあるものの、副作用に耐えなければいけないのであれば抜歯すると本人は申しております。

実際のところ、レントゲンでは分からないけど、神経がゆっくりと死んでいくというケースも考えられるのでしょうか?

貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-06-24 16:58:36
TCHはありませんかね?

参考⇒TCH、歯列接触癖

1週間ほど意識して生活されてみてはいかがでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kahonさん
返信日時:2014-06-25 20:25:17
櫻井先生

アドバイスありがとうございます。

3人の歯科医(うち2人は根管治療専門)に見て頂く中で3回噛み合わせの検査もしており、そこは本人も含め原因では無いだろうと思っております。

やはり主人は原因は歯にあると考えているのですが、、、来週新しい歯科医に問題の歯に対して色々テストをして頂くことになりました。

来週まで待たなければいけなくなり、このスレッドは編集不可能になると思いますが、、今後に貢献する為にも、主人の今後をアップデートしたいと思います。
このウェブサイトは、色々なケーススタディも閲覧する事ができ、瞬時にお返事がいただけ、非常にありがたかったです。

両先生、どうもありがとうございました。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-06-26 08:34:24
Kahonさん、おはようございます。

問題の歯だけではなく、その周辺の歯の知覚テストも行ってもらうと良いと思います。
一般的に原因不明の痛みを診査する時は、問題はどこにあるのか、どんな検査を行う事でいつも感じる痛みを再現できるのか、そしてその部位に麻酔をするとその痛みは消失するのかという点が重要になってきます。

痛みに耐えている時期は、辛く、また長く感じると思いますが、悩んでいるからこそ、適した専門医に診察をしてもらう必要があると思います。すでに何人かの専門医の診察を受け、原因が特定できないのであれば、それこそ「痛み」を専門としている医師の診察を受ける必要があるのではないでしょうか。

痛みの診断とマネージメントができる医療機関を探す場合、現在どちらにお住まいかは存じ上げませんので、近くの医療機関を紹介する事はできないかもしれませんが、検索するキーワードとしては、orofacial pain または oral medicine などが適当かと思われます。

amitriptyline や nortriptyline は、倦怠感、むくみ、自殺願望などが副作用として挙げられますが、これらの薬以外にも、痛みのマネージメントに使用できるお薬はございますし、副作用もより弱いものが存在します。
良い診断能力とマネージメント能力のあるドクターに巡り合えると良いですね。


>実際のところ、レントゲンでは分からないけど、神経がゆっくりと死んでいくというケースも考えられるのでしょうか?

歯髄(歯の中の神経)から起こる痛みを疑う場合に行う検査はレントゲンだけではございません。
問診で痛みの性質を確認したり、電気・温熱・冷刺激などを個々の歯にあてて反応を調べたり、マイクロスコープを用いて破折を調べてみたりする必要があります。

どちらにしろ、いずれかの診査で「いつも感じている痛み」が再現できない場合は、その痛みの原因は他にある可能性もございます。
「歯が原因である」という診断ができないまま、安易に抜歯を行う事で痛みの範囲が広がったり、痛みは残ったまま歯が1本減ってしまった等の結果を招く可能性もございますので、しっかりと診断ができてから治療を進める事をお勧め致します。

一日も早く、痛みが和らぐと良いですね。
お大事になさってください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kahonさん
返信日時:2014-06-27 15:48:37
安藤先生

ご丁寧なアドバイスどうもありがとうございます!

>問題の歯だけではなく、その周辺の歯の知覚テストも行ってもらうと良いと思います。
>一般的に原因不明の痛みを診査する時は、問題はどこにあるのか、どんな検査を行う事でいつも感じる痛みを再現できるのか、そしてその部位に麻酔をするとその痛みは消失するのかという点が重要になってきます。

おっしゃる通りですね。
ありがとうございます。来週水曜日にテストして頂くので、大変参考になります、電気、温熱、冷刺激、マイクロスコープ
ありがとうございます。
もしまた冷刺激だけで終わらせようという気配があれば、歯科医に頼みたいと思います。

まずは一つの大事な可能性の可否を本人が理解して納得することが大事なんだと思っています。
意味の無い抜歯は私もして欲しくありません。
それでも痛みが消えなかった場合の本人の喪失感を考えると、それは避けたいです。

水曜日の検査の後は、教えていただいたようなOrofacialの専門家と会う事になるのかもしれませんが、今はまだ考えられないようです。
確かに10年前と比べたら臨床試験中のものも含めて、お薬は変わってきているのでしょうから、それはその時にまた考えたいと思います。

メンタル面のカウンセリングも受けていくことになりました。
一週間前と比べると気分はポジティブに変わってきているようです。
ジムやランニングしている間、瞑想している間は痛みが無くなるというので、今までは邪見(私が)にしていたそういう時間も、もっと本人の自由にしてもらうことにしました。

本当にどうもありがとうございました。数ヶ月日本で治療を受けるような時間的余裕があれば是非相談にお伺いしたかったのですが、、、

またこの場を借りてその後のご報告ができればと思っています。

また、本人の書き込みで無いにも関わらず、ご対応いただき本当にありがとうございました。
サポートする私にも非常にありがたかったです。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kahonさん
返信日時:2014-07-03 01:55:16
Further to my wife Kahori's messages about my tooth problem, I wanted to pick up the thread myself (I hope English is ok?)

I've just come back from a visit to an endodontist, who carried out various tests, including electric pulp and cold tests.

With both the pulp and cold tests, I experienced a completely different and very painful response on the problematic lower right 6 tooth, and the background constant pain I experience rose strongly for a few minutes after each of these tests. With the pulp test, I felt so much pain I cried out and almost jumped out of the chair. The endodontist acknowledged that the tooth was abnormally sensitive.

However, the endodontist couldn't find an obvious cause of a nerve root problem in the tooth, and the x-ray of the tooth also revealed nothing abnormal. For this reason, the endodontist wasn't willing to recommend treatment of the tooth and rather recommended I visited a dental pain specialist.

But if the tooth is abnormally sensitive, isn't there at least a good chance that treating it by root canal surgery or extraction could address my constant, awful pain?

I would much appreciate any guidance anyone may be able to provide me with.

Thanks,

Luke
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kahonさん
返信日時:2014-07-03 05:09:24
参考までにレントゲン写真添付します。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-07-03 12:04:12
Dear Luke,

Thank you for continuing the thread instead of creating a new one.
It'll be easier for all of us to follow the conversation.
English is completely fine with me, but the number of response you'll get may be limited due to language issues for other consultants.
Please understand that this website is primarily made for Japanese speaking patients.

It is prohibited to make a diagnosis without actually examining the patient (at least in Japan).
So my response will be limited to the general interpretation of the result of the tests you had.

When you perform electric pulp exam or cold test and you feel pain, it means that the tooth is vital.
Pulp inside of the tooth is still alive and functioning.
Normally, this pain goes away immediately or within few seconds after the removal of stimuli.
However, when you experience lingering pain lasting for few minutes after the removal of stimuli, it suggests that the pulp inside of the tooth is inflamed, or in other words, pulpitis.

The important finding from the test you had is the fact that pain you normally experience (so called "familiar pain") is replicated and enhanced when the tooth is stimulated.
This suggests that the origin of pain is in this tooth.
Therefore, chance of root canal or extraction alleviating your pain may be high. If your pain does not change after root canal, I strongly recommend you to go see orofacial pain specialist (dental pain specialist).

It is understandable if your endodontist does not want to do a root canal before consulting a pain specialist.
However, in the end, whether to get root canal first or consult pain specialist first is up to your decision.

Pros of consulting a pain specialist before root canal are, if you're pain is NOT coming from your tooth and there is another cause, you can save a tooth from getting unnecessary root canal and also save you some money.
Cons are the cost for consultation and the time you'll have to wait until you can actually see the specialist.
The pain specialist may refer you back to the endodontist saying it is a tooth problem.

Pros of getting a root canal first are if it's a tooth problem, then your pain goes away and you don't have to consult a pain specialist.
Cons are, unnecessary extraction may worsen your pain, if it's NOT a tooth problem, then you'll end up with unnecessary expense without resolving your pain, and you still have to consult a pain specialist.

I kind of jot these down during some time in between seeing patients, so sorry if it is hard to follow.
If you have any further questions, feel free to write back to us.

Best regards,

Akihiro Ando, DDS
Diplomate, American Board of Orofacial Pain

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kahonさん
返信日時:2014-07-03 17:30:31
Ando sensei,

Thanks very much for your considered and informative reply.

I shall certainly consider the options you outline carefully.

Kind regards,

Luke
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Kahonさん
返信日時:2014-07-05 05:25:41
安藤先生

この度はアドバイス本当にありがとうございました。
いただいたコメントは主人がこれまで会ってきたどの歯科医よりも丁寧で納得のいくもの、あたたかみも感じられ、本人も今後に希望が持てたようです。

あの後すぐ知合いに紹介いただいた歯科医で、前向きに治療をしてみよう、ということになりました。(ただ、この後またEndodontistとも会うので、方針がどうなるのか、はっきりしていませんが)

今後は色々と時間がかかると思いますので、このスレッドはここで閉じたいと思います。

どうもありがとうございました。暑い最中と思いますがご自愛くださいませ。



タイトル 原因不明の歯の痛み、神経が死んでいく途中でしょうか?(第三者より)
質問者 Kahonさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 原因不明の歯の痛み
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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