伝染性単核球症の病中に歯周病手術 (アメリカ)

相談者: ktldlさん (48歳:女性)
投稿日時:2014-07-08 15:57:56
初めまして。
現在、アメリカ移住中の者です。
どうぞ宜しくお願い致します。


まず、お恥ずかしい話なのですが、異国での生活上の諸事情により、半年以上前から放置せざるを得なかった虫歯があり、その為に広範囲に広がってしまった炎症歯周病手術を控えています。

虫歯放置の為に亡くなられた方のニュースを読み、アメリカ人の主人に伝えて、主人が歯科受診に連れて行ってくれた際には、手術という手段しか残っていない状態でした。

こちらの国柄、医療費も保険料も高額であり、また日本の様に医者を理屈抜きで信じるという事も難しいという事情もあります。



主な症状としましては、
頬の腫れ。
顎の腫れと痛み。
首のリンパの腫れと痛み。
肩から背中にかけての激痛。
胸の痛み
左耳周辺の痛み。
吐き気。
ふらつき。
目のかすみ。
発熱頭痛
喉の痛み
肩こり
筋肉痛。
両腕の痛みと痺れ。
貧血

が挙げられます。


歯科医より、歯周病手術により全て改善すると言われ、安心して手術日を待っていたところに、伝染性単核球症を患っていることが病院にて発覚しました。

伝染性単核球症によるウィルスが全身に行き渡ってる状態なのですが、放置している虫歯が原因で炎症を起こしてるのか、伝染単核球症によるウィルスから炎症を起こしてるのかを混乱していまっています。


アメリカの内科医のドクターに聞いても、歯科医のドクターに聞いても、明確な返答が期待できない状態です。

歯科医のドクターからは、伝染単核球症の病中でも歯科手術を勧められています。
そしてペニシリン系抗生物質も勧められました。

その歯科医は伝染性単核球症についての知識は持っていないそうです。
私がネットで検索したところ、伝染単核球症の病中にペニシリン系抗生物質を服薬すると、アレルギー反応からアナフラキーショックを起こしてショック死する危険性もあるとの事でしたので、恐ろしくなってしまいました。


内科医のドクターも、歯周病手術に危険を伴うかは分からないとの事です。
私はもう、アメリカのドクターの言う事を信じていたら、死んでしまうのではないかと怯え始めて、とうとうこちらで皆さんに質問させて頂く事に致しました。


伝染単核球症が長引いている可能性もあります。2人のドクターが見落とした可能性があるのです。

駆け付けた救急病院で診てもらった3人目のドクターで発覚したのですが、点滴はして頂きましたが、薬も処方されずに帰宅して来ました。

こんなことで、本当に大丈夫なのか非常に心配です。



質問1)伝染単核球症の病中に歯周病手術をする事は妥当でしょうか?


質問2)ペニシリン系抗生物質は危険だと思うのですが、如何でしょうか?
その他、伝染単核球症に効く薬をご存知の方がいらしたら、ご教授の程、宜しくお願い致します。


質問3)歯周病が体調不良の第一の原因だとしたら、手術をすれば体調は改善するのでしょうか?


質問4)伝染単核球症が体調不良の第一の原因だとしたら、症状が収まれば体調は改善するのでしょうか?


質問5)どちらともが原因の場合は、どの治療から行うのが妥当でしょうか?


質問6)現在の状態でドクターが治療法の決断をできずにいると、命の危険の可能性もあると怯えているのですが、如何でしょうか?


質問7)その他、どんな事でもアドバイスとご教授を宜しくお願い致します。


お手数をお掛け致しますが、異国の地で信頼して相談できる専門家もなく、非常に不安な心境であります。
どうか宜しくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-07-08 22:28:41
実際に成人の伝染単核球症に出くわした事は無いので、知っている程度のお話と自分で調べた事しか書けませんが・・・



質問1)伝染単核球症の病中に歯周病手術をする事は妥当でしょうか?

これは何ともいえませんが、伝染単核球症の症状が今まさに出ている時であるのなら症状が落ち着くまで待ってもよい気がします。



質問2)ペニシリン系抗生物質は危険だと思うのですが、如何でしょうか?
その他、伝染単核球症に効く薬をご存知の方がいらしたら、ご教授の程、宜しくお願い致します。

発疹などの可能性があるためペニシリン系・セフェム系の抗生物質は避けることが多いようです。
また抗菌薬は伝染単核球症そのものには効果は無いとされ、ただしその他の細菌などによる複合感染が疑われるようであれば、そちらのためには処方される可能性はあります。



質問3)歯周病が体調不良の第一の原因だとしたら、手術をすれば体調は改善するのでしょうか?

歯周病がその原因なのか、あるいは伝染単核球症が体調不良を引き起こしているのかによると思います。



質問4)伝染単核球症が体調不良の第一の原因だとしたら、症状が収まれば体調は改善するのでしょうか?

その可能性もあるとは想像します。



質問5)どちらともが原因の場合は、どの治療から行うのが妥当でしょうか?

それは医師が決めるポイントなのでここではお答えのしようがありません。



質問6)現在の状態でドクターが治療法の決断をできずにいると、命の危険の可能性もあると怯えているのですが、如何でしょうか?

通常は4〜6週間程度で症状は軽減してゆく病気ですが、発熱が異常に長く続いたり全身状態の悪化が著しい場合には重篤化する例があるようです。
なので大抵はそのまま安静にして過ごしていただき、細かい症状には対症療法を行う程度のようです。
これに特化した治療法やお薬は特に無いそうです。



ご参考になりますでしょうか。。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-07-09 08:59:09
ktldl さん、おはようございます。

質問に可能な限り回答させていただきます。

質問1)伝染単核球症の病中に歯周病手術をする事は妥当でしょうか?

一般的に、ktldlさんがおっしゃるような全身症状が出ている場合には、全身症状の原因を治療するためでなければ、その他の外科的処置は避けた方が賢明かと思います。




質問2)ペニシリン系抗生物質は危険だと思うのですが、如何でしょうか?
その他、伝染単核球症に効く薬をご存知の方がいらしたら、ご教授の程、宜しくお願い致します。

伝染性単核球症は、EBV(HHV-4)(ウィルス)の感染症であり、ウィルス感染症に対しては、細菌感染症の治療薬である抗生物質は有効ではありません。

おっしゃる通り、このウィルスに感染して、活動性が高まっている状態では、ペニシリン系抗生物質を使う事でアレルギー反応を起こす可能性は高まります。
そもそも、ウィルスに対して抗生物質は効きませんので、使わずに自分の持っている免疫機能がウィルスを鎮静化させるまで待つことが一般的です。

あえて使うとすれば、acyclovir, valacyclovirなどのヘルペスウィルスの治療薬ですが、これらも伝染性単核球症についてはそれほど有効ではない事が多いです。

ウィルス感染症というのは、一般的には2週間程度、伝染性単核球症については4-6週間程度で症状が落ち着いてきます。
その間、栄養・水分管理をしっかり行い、症状を非ステロイド性消炎鎮痛剤などで抑える事が一般的です。




質問3)歯周病が体調不良の第一の原因だとしたら、手術をすれば体調は改善するのでしょうか?

歯周病の度合いがわかりませんので、一概には言えないかもしれませんが、一般的にはまずは全身状態を改善させて、手術ができるような体調を整えるのが第一だと思います。




質問4)伝染単核球症が体調不良の第一の原因だとしたら、症状が収まれば体調は改善するのでしょうか?

お話からすると現在のktldlさんの状態は、歯周病による症状と、伝染性単核球症の症状が混合していることが推測されます。
よって、伝染性単核球症が改善すれば、その症状は改善される。
しかし歯周病によって引き起こされている症状は残ると考えられます。




質問5)どちらともが原因の場合は、どの治療から行うのが妥当でしょうか?

どちらともが原因の場合は、重篤な方から、そして治療が行える方から行うというのが一般的な考えだと思います。




質問6)現在の状態でドクターが治療法の決断をできずにいると、命の危険の可能性もあると怯えているのですが、如何でしょうか?

命の危険を感じる場合は、アメリカ在住でしたら、速やかにERを受診してください。

命にかかわるかどうかの重症度は、インターネット掲示板で判断する事はできません。
実際に診察を行う必要があります。

ご自身が納得ができる場所で、納得がいくような説明を受け、納得がいくような治療を受ける事が大事だと思います。
もし現在の医師の判断に納得がいかないのであれば、他のドクターの意見を聞く必要があると思います。


アメリカのどの州にお住まいでしょうか?
州によっては日本人のコミュニティ、最低でもアジア系人種のコミュニティやドクターがあると思います。
そのような場所で相談をしてみてはいかがでしょうか?

お大事になさってください。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ktldlさん
返信日時:2014-07-10 03:57:36
田中先生

ご回答ありがとうございました。
大変、参考になりました。


内科医のドクターにご相談したところ、新しいドクターが診て下さって、伝染単核球症が肺に全く影響を及ぼしていない事が分かり、歯科医のドクターと連結を取って下さり、clindamycin 300mgを処方して下さいました。

昨日から服薬を始めたところ、殆どの痛みが和らぎ、視覚がハッキリしたり、バランス感覚等も取り戻して参りました。


田中先生の仰る通り、伝染単核球症には特化した治療法や薬が無いとの事で、歯周病が殆どの体調不良の原因になっていたからかと推察しております。

その様な経過を辿って、明後日の金曜日に控えた歯科手術を受けてみる事に致しました。


相談者も居ない心細い状況の中、田中先生のご回答に大変、励まされました。

心より御礼申し上げます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ktldlさん
返信日時:2014-07-10 04:16:47
安藤先生

こんにちは。
大変、ご丁寧なご回答を頂きまして、誠にありがとうございました。


内科医のドクターにご相談したところ、新しいドクターが診て下さって、伝染単核球症が肺に全く影響を及ぼしていない事が分かり、歯科医のドクターと連結を取って下さり、clindamycin 300mgを処方して下さいました。

安藤先生の仰る通り、重篤な方から治療を行う形となりました。
伝染単核球症は抗生物質の投与には影響の無い程度だという事が分かった事により、clindamycinの服薬を開始する事ができました。


服薬により、殆どの痛みが和らぎ、視覚がハッキリしたり、バランス感覚等も取り戻す事ができた事により、歯周病が殆どの体調不良の原因になっていた事と推察できます。

その様な経過を辿って、明後日の金曜日に控えた歯科手術を受けてみる事に致しました。



ER受診により、発覚した伝染性単核球症でしたが、昨日の受診により、どうやら半年以上も症状が続いている様だという事も昨日の受診にて改めて分かりました。

その間に伝染単核球症の症状よりも歯周病の症状の方が重篤になっていたのだと思われます。


安藤先生の仰る通り、納得できる事が1番大切なのだと再認識致しました。



因みに私はテキサス州在住で、日本人コミュニティーもあるのですが、日本人ドクターに簡単に診て頂ける地域では御座いません。

ちょうど今、夫の仕事の関係もあり、もう少し、近隣にご相談できる日本人ドクターがいらっしゃる地域への引越しを考慮中でもあります。


大変、心強いアドバイスを頂きまして、心より感謝致しております。
本当にありがとうございました。



タイトル 伝染性単核球症の病中に歯周病手術 (アメリカ)
質問者 ktldlさん
地域 非公開
年齢 48歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯周病(歯槽膿漏)治療
口腔外科関連
その他(歯科治療関連)
アメリカ(米国)
歯周外科治療(フラップ手術)
回答者




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