インプラント義歯の素材について
相談者:
典雄さん (42歳:男性)
投稿日時:2014-07-08 20:11:17
歯チャンネルの諸先生方、いつも為になるご回答を頂きありがとうございます。
今回はインプラントデンチャーの素材についてご相談をさせていただきたく投稿いたしました。
よろしくお願いいたします。
全上顎のインプラントデンチャーを装着する予定を立てているのですが、デンチャーの素材で一番適しているのはどの素材なのでしょうか?
Orthotyp DCl IvoclarやPMMAは装着後口臭の問題はないのでしょうか?
やはりインプラント入れ歯はジルコニアでは難しいのでしょうか?
強度はジルコニアが強いですし、変色も匂いも少ないと思うのですが、なぜ、アクリル樹脂を先生が選択されたのか分かりません。
下顎の歯を傷つける理由も納得いかないのですが。
諸先生方のご意見を伺えれば幸いです。
今回はインプラントデンチャーの素材についてご相談をさせていただきたく投稿いたしました。
よろしくお願いいたします。
全上顎のインプラントデンチャーを装着する予定を立てているのですが、デンチャーの素材で一番適しているのはどの素材なのでしょうか?
Orthotyp DCl IvoclarやPMMAは装着後口臭の問題はないのでしょうか?
やはりインプラント入れ歯はジルコニアでは難しいのでしょうか?
強度はジルコニアが強いですし、変色も匂いも少ないと思うのですが、なぜ、アクリル樹脂を先生が選択されたのか分かりません。
下顎の歯を傷つける理由も納得いかないのですが。
諸先生方のご意見を伺えれば幸いです。
回答1
横浜相鉄ビル歯科医院(横浜市西区)の田中です。
回答日時:2014-07-08 22:04:49
>強度はジルコニアが強いですし
その通りで、硬過ぎるために避けているのだと思います。
何故か患者さんは強度をお求めになるようですが、硬すぎる素材はお口の中では往々にして危険があります。
なのでジルコニアをフレームとしては使う事はありますが、全てをジルコニア一塊として作る事は、加工も難しいですし対合歯も危険だと考えたのではないかと想像します。
また他に残っている歯の部位などにも適不適は左右されると思います。
アクリル系素材は加工もしやすく色調も作り易いという点もあり、またきちんとしたシステムで重合・研磨されていればそう悪い素材ではないと思っています。
むしろ適した材料と思います。
また壊れてしまった時にも修理が出来るという点も大きな利点ではないでしょうか。
口臭の問題はむしろ日常のお手入れにかかっています。
自分だけでは管理できない部分もあるので、これに関してはセラミックだろうがアクリルだろうが、歯科医院での定期的なメインテナンスは必須となります。
メインテナンスフリーはあり得ません。
もちろんセラミックで作る場合もあります。
メタルまたはジルコニアでフレームになる部分を作り、その表面を形作るセラミックで覆ってゆきます。
ただ歯の部分は1本1本セラミックで全てカスタムメイドする事になりますので、費用に関しては驚くほどアップしてはしまいます。
そしてそれを仕上げる事の出来る知識と技術を持つ技工士さんが居なければならない事も必須条件です。
誰でも作れるとは思えません。
その通りで、硬過ぎるために避けているのだと思います。
何故か患者さんは強度をお求めになるようですが、硬すぎる素材はお口の中では往々にして危険があります。
なのでジルコニアをフレームとしては使う事はありますが、全てをジルコニア一塊として作る事は、加工も難しいですし対合歯も危険だと考えたのではないかと想像します。
また他に残っている歯の部位などにも適不適は左右されると思います。
アクリル系素材は加工もしやすく色調も作り易いという点もあり、またきちんとしたシステムで重合・研磨されていればそう悪い素材ではないと思っています。
むしろ適した材料と思います。
また壊れてしまった時にも修理が出来るという点も大きな利点ではないでしょうか。
口臭の問題はむしろ日常のお手入れにかかっています。
自分だけでは管理できない部分もあるので、これに関してはセラミックだろうがアクリルだろうが、歯科医院での定期的なメインテナンスは必須となります。
メインテナンスフリーはあり得ません。
もちろんセラミックで作る場合もあります。
メタルまたはジルコニアでフレームになる部分を作り、その表面を形作るセラミックで覆ってゆきます。
ただ歯の部分は1本1本セラミックで全てカスタムメイドする事になりますので、費用に関しては驚くほどアップしてはしまいます。
そしてそれを仕上げる事の出来る知識と技術を持つ技工士さんが居なければならない事も必須条件です。
誰でも作れるとは思えません。
回答2
加藤デンタルクリニック(横浜市中区)の加藤です。
回答日時:2014-07-09 08:24:14
>全上顎のインプラントデンチャ ーを装着する予定を立てているのですが、デンチャーの素材で一番適している のはどの素材なのでしょうか?
インプラントは数本程でそれをロケーターなどデンチャーを取り外し出来るタイプであれば、一般的なデンチャーのアクリル系の材料が良いとは思います。
インプラントの本数が4本以上で固定性のブリッジであれば、フレームにジルコニア、チタン、コバルトクロムなどを用いてその上に色々な材料(ハイブリッドレジンやセラミックなど)で歯肉色や歯冠色を盛って制作しますね。
>Orthotyp DCl IvoclarやPMMAは装着後口臭の問題はないのでしょうか?
材料によって汚れが付きにくいことはあると思いますが、御自身の歯磨きが出来るか出来ないかの方が問題としては大きいです。
口臭を気にするのであればブリッジの部分のお手入れ、例えばスーパーフロスの使い方を指導されるなど歯科衛生士さんに歯磨き指導を受けると良いと思います。
また、デンチャーであれば、デンチャーのお手入れを指導されると良いと思います。
>やはりインプラント入れ歯はジルコニアでは難しいのでしょうか?
フレームでのブリッジタイプは可能のことはありますが、メーカーや口腔内の状態によっても設計は変わってきますので、希望の内容を先生と相談されると良いと思います。
インプラントは数本程でそれをロケーターなどデンチャーを取り外し出来るタイプであれば、一般的なデンチャーのアクリル系の材料が良いとは思います。
インプラントの本数が4本以上で固定性のブリッジであれば、フレームにジルコニア、チタン、コバルトクロムなどを用いてその上に色々な材料(ハイブリッドレジンやセラミックなど)で歯肉色や歯冠色を盛って制作しますね。
>Orthotyp DCl IvoclarやPMMAは装着後口臭の問題はないのでしょうか?
材料によって汚れが付きにくいことはあると思いますが、御自身の歯磨きが出来るか出来ないかの方が問題としては大きいです。
口臭を気にするのであればブリッジの部分のお手入れ、例えばスーパーフロスの使い方を指導されるなど歯科衛生士さんに歯磨き指導を受けると良いと思います。
また、デンチャーであれば、デンチャーのお手入れを指導されると良いと思います。
>やはりインプラント入れ歯はジルコニアでは難しいのでしょうか?
フレームでのブリッジタイプは可能のことはありますが、メーカーや口腔内の状態によっても設計は変わってきますので、希望の内容を先生と相談されると良いと思います。
相談者からの返信
相談者:
典雄さん
返信日時:2014-07-09 21:05:20
回答3
横浜相鉄ビル歯科医院(横浜市西区)の田中です。
回答日時:2014-07-10 00:01:23
もちろん吸水性の問題や歯ブラシ・歯磨剤による磨耗はあります。
また前述の通り、そういう経時的な変化に対して修理も可能である点も考慮されますでしょう。
しかし、すすめられている以外のものを選択した場合、ケースによってはそれ以上の危険が伴う場合も考えられるわけですから、全てにおいて万全という素材は無いという事です。
そしてそれらを天秤にかけて考えた結果、どのような物が「適して」いるのかを判断するわけです。
一番の問題は治療として予後も含めて考えて適しているかであり、単純に素材の強度としての優劣は第一選択肢では無いと考えます。
これらが全てというわけではありませんが、担当医が選択したからには理由があるはずですし、それを曲げて施術するとなると責任が持てなくなるからではないでしょうか。
まず担当医にその選択した理由をお聞きになってみてはいかがでしょう。
直接判断した歯科医師とネットなどでの情報を比べても、診断に勝っているとはあまり思えません。
もし違う方向からの診断を得たい場合には、そういう症例をお持ちの専門医を訪れてセカンドオピニオンをお受けになってみて意見をもらってみるという事もひとつの手段だと思われます。
また前述の通り、そういう経時的な変化に対して修理も可能である点も考慮されますでしょう。
しかし、すすめられている以外のものを選択した場合、ケースによってはそれ以上の危険が伴う場合も考えられるわけですから、全てにおいて万全という素材は無いという事です。
そしてそれらを天秤にかけて考えた結果、どのような物が「適して」いるのかを判断するわけです。
一番の問題は治療として予後も含めて考えて適しているかであり、単純に素材の強度としての優劣は第一選択肢では無いと考えます。
これらが全てというわけではありませんが、担当医が選択したからには理由があるはずですし、それを曲げて施術するとなると責任が持てなくなるからではないでしょうか。
まず担当医にその選択した理由をお聞きになってみてはいかがでしょう。
直接判断した歯科医師とネットなどでの情報を比べても、診断に勝っているとはあまり思えません。
もし違う方向からの診断を得たい場合には、そういう症例をお持ちの専門医を訪れてセカンドオピニオンをお受けになってみて意見をもらってみるという事もひとつの手段だと思われます。
タイトル | インプラント義歯の素材について |
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質問者 | 典雄さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 42歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
総入れ歯 その他 義歯・入れ歯関連 材料・機材関連 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。