虫歯治療にドックズベストがあまり普及していない理由は?

相談者: えるなげさん (30歳:女性)
投稿日時:2014-07-14 16:56:31
こんにちは。

一部銀歯が入っている奥歯に少し虫歯が出来てしまいました。

治療をしようかと思うのですが、前からドックズベストでの治療法が気になっています。

しかし自分なりに色々調べていたのですが、画期的な割にあまり普及していないのは、認可されていない他に何から理由があるのでしょうか?

体には無害で、虫歯に永久的に効果あるとはいってもそれでもその治療後から虫歯が進行してしまうようなら、レーザーで削る量は多いが虫歯を完璧に削って取った方が無難でしょうか?

宜しくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2014-07-14 17:06:55
ドックベストセメントも選択肢の一つと考えられたら宜しいかと思います。
但し、術式の中で最低限守るべき項目はあると思います。

また、いずれ虫歯部分は完璧に除去するべきだとは思いますよ。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-07-14 17:28:48
えるなげ さんこんにちは

>ドックズベストでの治療法

こちらのサイトでも良く質問をうけますが、藤森先生のおっしゃるように基本的な術式を守られていないために、予後が思ったようにいってないケースが多いように感じます。

処置の際に、ラバーダムを使用する、マイクロスコープ拡大鏡感染歯質虫歯は)の取り残しの無いようにする、辺縁漏洩をさけるためにコンポジットレジンなどでの仮封をしっかりするなどが考えられます。

虫歯の状態によっても必要でない場合もありますので、よくご相談されるのが良いと思います。

お大事にどうぞ。

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回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-07-14 21:41:00
水川先生に同意です。

>画期的な割にあまり普及していないのは、認可されていない他に何から理由があるのでしょうか?

個人的には「薬剤そのもの」が悪くて普及していないのではなく、「コンセプトに問題がある」と考えています。


ドックベストにせよ3Mix-MPにせよ「感染歯質を残しても良い(=削る量が少ない)」と言う事をコンセプトとしているようですが、「チョットなら残して良い」と言う程度なのか「大量に残しても良い」と言うものなのかが、ハッキリしていません。

もともと感染が少なく「チョット残す」と言う程度であればそもそもそのような補助的手法を用いなくてもキッチリ治療が出来れば上手く行くものだと思います。

逆に大量に感染歯質を残した場合には辺縁漏洩が起こり、予後不良となっている事が多いようです。
(当院にもそれらの治療で上手く行かなかった患者さんを何人も診ておりますが…)

個人的には

「しっかり見えていないが故に薬剤(勘)に頼った不確実な治療法」

と感じております。

水川先生が書かれているように、拡大鏡マイクロスコープで見ていれば「ここまでは削る必要がある」と言う事がはっきり見えますので、多少深い虫歯であっても、しっかり削ってキッチリ封鎖する事が出来る場合が多いと思います。


良く患者さんは「削られたくない」と言われますが、それは「病気を残したままで良い(治るかどうかは運任せで良い)」と考えているのか、「病気はしっかり取り除いたうえで出来るだけ削られたくない」と思っているのか、そのあたりをはっきりさせた方がよろしいかと思います。


えるなげ さんが前者なのか後者なのかによって選ぶ歯科医が変わってくると思います。

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回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-07-14 22:22:32
>しかし自分なりに色々調べていたのですが、画期的な割にあまり普及していないのは、認可されていない他に何から理由があるのでしょうか?

そうですね、僕も最初は画期的な治療方法ではないかと思いました。

そこで何人かの先生の講演、講習会で勉強すると色々なコンセプトの基にいくつもの治療方法があるような気がしました。
薬剤そのものの性質を良く知ることが必要で、そのためのコンセプトが必要であると考えられると思います。

また、色々勉強するとドックスベストセメント以外にも色々な良いと思われる材料、色々な治療方法があるようにも思います。

全ての虫歯治療でドックスベストセメントが良いのであれば万能薬ですが、そのようなことは残念ながらないと個人的には思います。
しかし、ドックスベストセメントも使い方によっては他の材料では出来ない良い方法も1部ですがあると個人的な臨床経験の基では思っています。


しかしながら、諸先生方もおっしゃってますが、セオリー通りの治療が1番ではないでしょうか。
例えば虫歯をしっかりとるとなると材料では齲蝕検知液を使って虫歯をしっかりとる、道具ではマイクロスコープやルーペなどで拡大してしっかり虫歯の取り残しが無いか見ることなどになるかと思います。

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回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2014-07-15 09:14:25
こんにちは、

>画期的な割にあまり普及していないのは、

どういう所が画期的なのでしょうか?


過去にも似たようなコンセプトの薬は沢山ありますよ。

ただし、どれも定着していません。

そして、従来通りの削って詰めるという治療法に落ち着きます。


これが歯科の歴史です。


良いものであればMTAのように爆発的に世界中に広がります。
また特許がきれれば類似商品がたくさん出てきます。

ドックスベストセメンはまだ特許中ですが、MTAのようなムーブメントは起こらないような気がします。


週末に神経の保存、歯の保存を考える歯内療法学会がありましたが、一度も【ドックスベストセメン】という単語を見ませんでした。

専門の先生が集まる学会でも触れていないということは、「画期的な薬剤」などとは一部の先生の情報なんだと思います。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: えるなげさん
返信日時:2014-07-15 20:49:06
藤森先生、水川先生、櫻井先生、加藤先生、井野先生回答ありがとうございました。

不確かなものはまだこわいので、きちんと虫歯を削り取ってもらう治療にすることにしました。

とても参考になりました。
回答 回答6
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2014-07-15 21:43:20
もし虫歯を全部取りきると、神経まで及ぶことが予測された場合に、

1)すべて除去して、開いた穴を塞ぐ

2)一度に除去せずに、神経が象牙質を修復するのを待ちながら、段階的に虫歯を除去していく

が考えられます。

2)の方法で使用する薬剤の内の一つがドックベストセメントだと思っています。
ドックベストよりも広く使用されている薬もあります。

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タイトル 虫歯治療にドックズベストがあまり普及していない理由は?
質問者 えるなげさん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
う蝕関連
回答者




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