上顎をインプラントフルブリッジかインプラント義歯かで迷っている

相談者: シャコウさん (64歳:女性)
投稿日時:2014-07-22 03:02:39
こんにちは 宜しくお願いいたします。


上顎全歯がありません。 
今は金属床の義歯を使用しております。

年齢とともに色々あり、インプラントにする事にしました。
検査も済み 手術的には出来る事になっておりますがその工法で悩んでおります。

はじめ、自分で外せるインプラント義歯にするつもりでした。
毎日の手入れが出来、より清潔度が保たれるのではないか、また高齢になった時のメンテナンスや外しておく時の景観(見え方?)そして費用を考えるて決めていたのですが。


確実にフルブリッジの方がメリットが大きい 将来的にも扱いがしやすいという事がありますでしょうか?

直接担当の医師は 何となくフルブリッジの方へ・・・
ただの私の受ける印象です・・・


今は 入れ歯の「床」に今は耐えられなくなっています。
口呼吸なのでしょうが 口が渇く、咳込む、誤飲も増えてきました。

下の左奥二本も部分入れ歯なので さらに物を噛めなくなっているので そこはインプラントにします(決めました)。

上顎のフルブリッジは非常に高価で 自分の歯にそんな金額をかけてよいのだろうか・・・などと そんな事も考えて・・優柔不断になっています。


決めるのは私ですが 先生御自信でしたら どうなさいますか?
どうぞ宜しくおねがいいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-07-22 08:28:26
ご相談ありがとうございます。

それは難しい選択です。
どちらも一長一短であり、成功の鍵は設計・治療・メインテナンスなど歯科医師の腕にもかかっているからです。


また今の快適性を追求することも大事な目的でしょうが、人生の今の時期には考えておかなければいけないことがもう一つあります。
それは老後のことです。

健康長寿で、ピンピンコロリに終われば何の問題もありません。
しかし、寝たきりなど身体の自由が全く利かなくなった介護状態で、他人任せの暮らしを余儀なくされたことも用心しておく必要があるご年齢だからです。


日本の福祉には非常に大きな問題があり、海外先進国と違い、理想的な口腔衛生を他人に任せられる態勢にはなっていません。

つまり口腔衛生ができなくなった時の想定をしたインプラント設計が大事です。
インプラント周囲炎の予防し易いインプラント、その予防のためのメインテナンスシステむ、非常事態になった時に、お口の中の物がすっかり無くなるよう簡単に全部外せるインプラント設計も有効です。


そういう意味では個人的に、前歯部分だけの高床式インプラントによるブリッジであるオールオンフォーは高価ですが有利ではないかと思います。

一方、前歯だけのインプラントによる義歯は設計上無理が出ますから、奥歯までインプラントした義歯が長持ちします。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-07-22 16:09:34
実際に拝見してみないと難しいですが、自分ならおそらく、シンプルな設計が好きなので、イプラント義歯を優先して検討するのではないかと思います。

主なメリットはシャコウさんがお書きの通りです。

ただその場合も"床"の部分がある程度は必要になると思いますから、具体的にどれぐらいの厚み、大きさになるのか相談して、実際に試せるなら試してみて、この辺りの問題がクリア出来そうかどうかでブリッジにするかどうかが決まりそうな気がします。



さがら先生は否定的な様ですが、"床"部分さえ大丈夫でしたら上前歯部に1〜2本のインプラント(アタッチメント)で支える様なインプラント義歯でもダメではないと思っています。

それでもしも具合が悪ければ後からインプラントを増やしたり、インプラントフルブリッジ(ボーンアンカードブリッジ)を検討する様なことさえも不可能ではないと思います。



文面の雰囲気からは、多分どちらでも問題は出ないだろうと思いますが、迷った場合は大体いつでも出来るだけシンプルで、侵襲の少ない方法を選んだ方が後悔やトラブルは少ない様に思います。

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回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-07-22 21:34:28
>上顎のフルブリッジは非常に高価で 自分の歯にそんな金額をかけてよいのだろうか・・・などと そんな事も考えて・・優柔不断になっています。
>決めるのは私ですが 先生御自信でしたら どうなさいますか?


今の文面から察するとまずは、2本ほどインプラント埋入して、インプラント義歯をして、その後満足がいかないようであれば、追加のインプラントを埋入してブリッジをすると考えてみてはどうでしょうか?

義歯だけを考えると義歯の適切なインプラントポジションになると思いますので、もしかしたらブリッジも行えるようにインプラントポジションを考えて設計してもらうと良いかと思いますよ。


良く相談してみてくださいね。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: シャコウさん
返信日時:2014-07-22 22:23:20
さがら先生 渡辺先生 加藤先生 ありがとう御座います。
 
本当に沢山の考え方があるのですね。
長年見ていただいている先生は 総義歯派で やはり老後を考えるべきだとおっしゃっていました。

先日も 私がインプラントにしようと決めるきっかけになった友人が、以前から少し腫れていた下奥歯のインプラントが抜けた・・・と・・

それでも、この今の状態は嫌なのです。
そう思って決めたのですが、インプラント義歯か フルブリッジかで悩みは深くなるばかりなのです。 
今日はフルブリッジ  明日は義歯と 2転3転するのです。



20代までは一本も虫歯になった事が無かったのですが 結婚、出産、同居(笑)等で歯が割れて無くなって行く・・噛む力がとても強く、気がつくと喰いしばっている という状態で 今も口の周りの筋肉は多いそうです。

最近は 多分食いしばりは無くなったと思いますが その辺りも現在の担当の先生は鑑みているのかもしれません。



インプラントフルブリッジは6本のインプラントで。
インプラント義歯は4本のインプラントでするそうです。
 
加藤先生が言われる様に、フルブリッジにしたいと思ったら追加出来ます。と言われています。
後は 本当に私の考え一つなのです。本当に。
 

前回診察の時に フルブリッジなら 前歯のふらみはどの程度なのか見る事はできませんか? と、インプラント義歯の場合の舌側が出っ張るのはどの位か体験できますか?と言ってしまい 

「対応 検討します」

と言われています。
面倒臭い患者だな と思われたかな・・・と つまらない事でも頭を悩ませます。
でも 渡辺先生のお話だと大丈夫だったのですね。



絶対にきちんとメンテナンスをするので! 長持ちして物がきちんと噛める歯が欲しいだけなのです。
そのためには どちらが良いのか・・・
しかし 先生方でも難しい選択だとは思ってもみませんでした。


「思い煩ったら 一番シンプルな方へ」という考え方、私もそう思いました。
本当は 誰か第三者に決めて欲しいくらいなのです。
それでも 私の場合、本当にどっちなのだろう? と また悩みそうではあります。


さがら先生 渡辺先生 加藤先生 本当にありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: シャコウさん
返信日時:2014-07-23 23:01:34
質問を一つ忘れていました。


インプラント義歯で、最低でも 毎日一回以上取り外し、装着を繰り返す事は、インプラントにより多くの負荷をかける事になるのでしょうか?

毎日歯ブラシする事が、口内のインプラントに 細菌などに感染しやすい状態に多くさらす事になりますか?

インプラントの清掃は フルブリッジの 病院のみの清掃の方が危険度は低いのでしょうか?
インプラントのメンテナンスは 油断しやすい私の必要以上の関心事です。



さがら先生のおっしゃったオールオンフォーですが勿論 インプラントをした上に入れ歯なんて本当はしたくはありません。
だから悩んだのだと思います。

経済的で取り外しのいらない歯は魅力です。
以前 ネットで調べて歯医者に行きました。

「上は240万円ですね。すぐに噛めます」

と言われました。
ネットで見るインプラントの長さに二の足を踏みました。


勿論 何の問題も起きなければ、私の恐怖心が消えれば したい気持ちはあるのですが・・・

遅ればせの質問ですみません。 
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-07-24 00:11:48
個人的考えですが、総義歯に成ってしまわれている患者さんのインプラント治療であっても、当初には総義歯治療での考えで設計して治して行くべきだと思っています。

その理由は、機能性と審美性両方を満たすには、その患者さんのお口の空間の中で何処に歯列が来るのか、と言う位置決めが何よりも重要だ、と考えるからです。

良く噛めて見た目も良い人工的な新しい歯を構築するには、必然的に歯並びが何処に来るのか?が決まる筈、と言うことです。



顔貌、今のお口の状態のバランスで決まるもの、と私は考えます。

その上で、その作ろうとしている、治そうとしている歯、歯並びを支えるのにインプラントを何処にどう使うのか、総ブリッジに出来るのか、取り外しの出来る義歯形態にした方が良いのか?が決まるのではと考えます。


勿論患者さんのご要望とかもあって、どうしても総ブリッジで外れない、外せない方式でないと嫌だ、と言う要望が強い場合には、それに対応する為に色々な手法を持ちなければならないこともあるでしょう。

取り外し式の総義歯形態で、それをインプラントで支える治し方でも、チャンと義歯内にインプラントが納まるように植立しないと後で非常に苦労させられることも有り得ます。



ご質問のようなインプラント治療の場合には、インプラントと総義歯両方に精通している先生が適任だと思います。

しかし、この業界ではとかくインプラント得意の先生は義歯苦手な方が多く、それ故にインプラント専門に傾いている、と言うことがありますし、反対にインプラントみたいな手術する治療は嫌いだから義歯治療を専門的に扱っている先生が義歯得意な先生、と言うこともあります。


両方に精通し、双方の長所、短所をわきまえながら、患者さんにとってのベストチョイスを考えていただける先生が一番良いと思います。

勿論、インプラントですから歯周病治療、支える組織である骨、歯茎の治療に詳しいと言うのも見逃せません。


結局、総合的、包括的に色々な分野に通じている先生をえばられるのが良いだろう、と言うことなんです。




インプラントのメインテナンスで、取り外すことでの余計な外力の心配はそういらない筈、と私は思います。

固定式にした方が清掃上では難しい、と思います。
義歯併用の方が、解放される分だけ清掃為し易い筈です。


直ぐに噛める、と言う説明受けられているんでしょうか?
でも安心しないで用心深く使われていった方が良いと思います。


直ぐ噛める、と言うのは総義歯で顎位の定まっている方でしか出来ないことで、機能低下している、顎位の不安定な患者さんではインプラントに加わる力のコントロールが難しく危険だからです。



失礼しました。

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回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2014-07-24 08:12:04
ご返信ありがとうございます。

松元先生の回答通り、総義歯の基礎があってインプラントが成功します。

口元の膨らみ、噛み合わせ、全て基礎を守らないと、とんでもないインプラントになってしまうからです。



>最低でも 毎日一回以上取り外し、装着を繰り返す事は、インプラントにより多くの負荷をかける事になるのでしょうか?

その心配はほとんどありません。
むしろ外して磨くことが、トラブルの予防になります。



>毎日歯ブラシする事が、口内のインプラントに 細菌などに感染しやすい状態に多くさらす事になりますか?


逆です。
磨かないほうがとても危険です。

毎日磨いて、インプラント周囲炎を予防することが、長持ちのコツです。
アフターケアのシステムを確認し、正しい歯磨きと定期的な結果の検査を受けましょう。



ちなみに、噛み合わせが強いそうですが、その場合は特に、上の前歯だけに2〜4本のインプラントを埋めた総義歯を固定する方法は、とても簡単で楽の補綴方法で費用も節約でき、誘惑される方法ですが、インプラントが折れてしまうと考えられていて、どちらかといえば禁忌症です。

すぐに奥歯にインプラントを追加する予定ならばなんとかなりますが、ふつうは折れてから後悔する手遅れになります。


ご担当の先生に今までの実績をお訪ねになり、長期的な見通しを立ててもらいましょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: シャコウさん
返信日時:2014-07-24 15:07:39
松元先生 さがら先生 早々のご返事ありがとうございます。


やっと何とか自分の方向が決まった気がします。

「床」の部分が少しでもはずせて、良く噛める事が一番の優先でした。
その上で インプラント義歯を選択したはずだったのですが、所詮素人の考えで、疑問と不安は後からどんどん出てくるのです。

最近の医療は当事者の判断(希望?)を優先する という形になってきていて 本当に判断に悩みます。

ちなみに現在通院しているのは 某歯科大学インプラント科です。
インプラントの恐怖(?)は中々抜けませんが 先生方のご意見をよく考えて決定したいと思います。



さがら先生 渡辺先生 加藤先生 松元先生 有り難う御座いました。
 



タイトル 上顎をインプラントフルブリッジかインプラント義歯かで迷っている
質問者 シャコウさん
地域 非公開
年齢 64歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ インプラント治療法
回答者




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