歯質の薄い失活歯を歯根破折しないための予防法

相談者: ryouryouさん (37歳:男性)
投稿日時:2014-07-27 19:34:18
はじめまして。
20年前に右上1番の虫歯治療を行いました。

その際は、保険治療にてメタルコアレジン前装クラウンで治療を行いましたが、変色してきたために、去年ファイバーコアに交換していただき、オールセラミッククラウンにしました。

交換した際は、根治は行わず、根の虫歯になっている箇所を多少削って、交換して頂きました。

交換した直後からは、少しきついような、浮くような感覚が持続していましたが、慣れるだろうと思い、そのまま経過を見ていましたが、今年に入り差し歯がコアごと取れてしまいました。
取れた後は中から臭い膿が出てきました。


かかりつけ医に相談して、再度ファイバーコアを入れなおしましたが、すぐに外れ、3度目はよりしっかりファイバーコアを接着し、差し歯を作りなおしました。
また、その際にも根治は行いませんでした。

しかし、3度目を入れて1ヶ月くらいすると、拍動痛や歯の浮くような痛みが強く出てきました。


根尖感染が疑われたので、かかりつけ医に相談して、マイクロスコープを使用した歯内療法を行っている別の歯医者で、ファイバーコアを再度削って取り除き、現在根治を行っております。

今後の方針としては、根治が終われば、またかかりつけ医のところでファイバーコアを入れ、セラミックの差し歯を作り直す予定です。

幸い、今のところ歯根破折はないのですが、繰り返しの治療で右上1番の失活歯歯質はだいぶ薄くなってしまっています。


本当は、最初にファイバーコアが外れて臭い膿が出た時点で、根治をしてから、再度ファイバーコアを入れていただきたかったのですが、もう今更そのようなことを言っても取り返しできるものでもありません。

そのため今後について、先生方にご相談させて頂きたいと思い、投稿いたしました。


現在はまだ根治の途中で、歯質が薄くなってる部分はCRで補強しつつ、差し歯で過ごしています。
今後、根治が終わればファイバーコアを入れるわけですが、やはり今後の歯根破折のリスクは非常に高いと思いますので、今のうちに出来る限りの予防をしておきたいのです。

例えば、ファイバーコアを入れるときに接着するセメント等でできるだけ歯質を強化できる商品や、失活歯の歯質を補強するような薬剤、歯質や歯髄を再生させるような先端医療技術等、先生方が、少しでもご存知の範囲で構いませんので教えて頂きたいのです。

金銭的な面は高い治療となっても問題ありません。

前歯で硬いものをかまないことなどは、今後気をつけていこうと
思っております。

ご回答、よろしくお願い致します。m(_ _)m


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2014-07-27 20:43:44
>取れた後は中から臭い膿が出てきました。

これは根尖部の根管の緊密な根管充填がうまくいっていなかったり、
歯根尖部の吸収があることなどを意味します。

破折しないような修復材料とか根管充填剤の選択などはありますでしょうが、肝心なことは、根管治療の予後です。

その予後が大事だからこそ、材料とかにこだわるのはわかりますが、それを上回るものは術式です。
長期間の予後観察が必要ですから、そのつもりで取り掛からなければなりません。

仮歯でしばらく我慢するとかが必要で、破折と根尖病巣の完全治癒が望めそうもないと判断できるようなときは、早めの抜歯インプラント治療をするのがすっきりしてよいかもしれません。

インプラントのほうが予知性が高いというような言い方をされています。




タイトル 歯質の薄い失活歯を歯根破折しないための予防法
質問者 ryouryouさん
地域 非公開
年齢 37歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ その他(その他)
歯根破折
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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