根管治療全過程でラバーダムは必要か?治療後のレジン修復について

相談者: haru-hanaさん (46歳:女性)
投稿日時:2014-08-04 08:20:36
左下5番の根幹治療について質問させて頂きます。
よろしくお願い致します。

以前の虫歯治療レジンが充填されていますが、根に炎症があり根幹治療をすることになりました。
ラバーダムマイクロスコープ使用で自費診療の先生にお願いしようと思っています。

その先生のご説明では、治療開始から終了まで大体1ヶ月くらい、5回くらい通院とのこと。


上に詰める物の素材をお聞きしたところ、

「歯は極力削らない方が良い、根幹治療が終わったら充填します」

との回答でした。
ということはレジン充填だと思うのですが、根幹治療のあとレジン充填というのはよくある仕上げなのでしょうか?

根を取った歯はもろくなっていると聞きますし、歯チャンネルでは、レジン充填は耐用年数が短いとなっていて、せっかく自費で根幹治療したなら長持ちする素材でできればと思ったりもしますが…。

セラミックは多く歯を削らなければならないマイナス点があるようですが)

様々な要素でベストな詰め物は変わってくるのかもしれませんが、先生方は根幹治療後はどのような詰め物を使われることが多いのでしょうか?(私はパラジウムアレルギーがあります)



もう1点お聞きしたいのは、ラバーダムについてです。

根幹治療には、神経の除去、根幹内の消毒、根幹の充填、被せものの装着などの工程があるようですが、全ての工程においてラバーダムは必要なのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2014-08-04 08:30:07
根管治療のあとレジン充填というのはよくある仕上げなのでしょうか?

主治医の云うように「歯は極力削らない方が良い」ですのでレジンで修復する事も多いです。



>全ての工程においてラバーダムは必要なのでしょうか?

ラバーダムをした方が良いとは思います。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-08-04 09:41:01
細見先生と同意見です。


根幹治療のあとレジン充填というのはよくある仕上げなのでしょうか?

近年、レジンの性能は年々進化しております。

確かにセラミックスや金属と比べれば耐久年数(すり減りや変色)は劣るかもしれませんが、僕も「レジン充填でひと段落」にする事は多々あります。

すり減りや変色が気になった時に再度レジン充填にするか、セラミックスにするかを考えます。
一度大きく削ってしまうと後戻りができませんから。


>全ての工程においてラバーダムは必要なのでしょうか?

ケースバイケースですね。

>神経の除去   あった方が良い
>根幹内の消毒  あった方が良い
>根幹の充填   あった方が良い
被せものの装着 物理的に不可能な場合がある

といった具合です。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-08-04 10:44:20
田尾先生がこのサイトを作ってから10年弱ですが、10年前だとこの様な質問をされる方はゼロだったと思います。

一部の方とは言え患者さんの意識は飛躍的に変わってきて、鶏か卵かの関係ですけれどそれに対応出来る歯科医院も少しずつ増えてきていますし、とてもいい変化だと感じています。

さて、haru-hanaさんがお考えの様に、歯の治療においても"基礎"の部分(根管治療歯周治療)は非常に重要です。

ラバーダムが"必要"か? と言われれば、それは確実性を高めるためにはないよりも"あった方が良い"というものなので、時間やコスト、技術的な条件なども鑑みてケースバイケースでの判断になるだろうと思います。

実際にお任せしている、主治医の先生のお考えを聞かれるのが一番良いと思いますよ。



根幹治療のあとレジン充填

については、以下の回答をご参照下さい。

参考→神経のない歯は神経のある歯よりも脆い?(4番インレー素材の悩み)



自分ならどうすることが多いか? と言いますと、やはりケースバイケースになります。

神経のあるなしに関わらず、レジン充填は「接着剤をつかった補修」になりますし、被せ物の使用は「ヘルメットを被せる様な補修」と言う違いがあります。

ですので、その歯に治療後どれほどの力がかかるだろうかの予測と、それに耐えられるだろうかの予測をして、どちらを選択する方が良いか提案をします。

そこに患者さんの希望や予算等の条件を織り込んで治療方針を判断することになります。



ラバーダムの使用については、自分の場合は根管治療開始〜根管充填までは必須と考えます。

根管充填後の土台を作る(or レジン充填)までが可能なら使いたいところですね。

その後の被せ物の装着の時にはすでに根管は蓋をされていて隔離が出来ていますから、細菌感染の面では気を使う必要がもうほとんどない段階となり、必要度はかなり下がる(あってもなくても良いぐらい)と今は考えています。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-08-04 10:47:09
根の治療のあとレジンでつめるかどうか?
ですが、それはケースバイケースです。

歯を削らないほうがいい

のは正しいですが、 結果、治療が不足気味になると、歯の破折を招いてしまうなどの危険性もはらみます。

クラウンでかぶせてしまえば、とくにセラミック系のものでかぶせてしまえば、欠けるのは歯ではなく、セラミックが割れることで内部の歯を守ってくれる場合もあります。

その担当医のオツム次第です。



>神経の除去、根幹内の消毒、根幹の充填、被せものの装着

これらの行為のうち

かぶせ物の装着”に関しては、 ラバーダムの装着下で作業が不可能な場合もあるので、その場合はラバーなしで行うことも多いです。

というより、一般的には、この行為の時にはラバーを装着しない歯科医院のほうが多いと思います。

回答 回答5
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2014-08-04 11:20:22
根管治療中にラバーダム防湿を行うのであれば、例えば、奇数(偶数)回のみとかではなく、毎回してもらうべきかとは思えます。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2014-08-04 13:45:52
一般的な歯科医院で全ての根管治療にラバーを使っているわけではないと思います。
しかし使えるなら使った方がいい歯があると思います。

自費で根管治療しかしない歯科医院であれば必然だと思います。
また自費で根管治療を行うのであれば抜髄から根管充填までの全ての治療においてラバーダムは使うべきだと思います。

また根管充填後のCR充填でもラバーダムは使えるなら使った方がいいと思います。

またラバーダムができなくても、根管内をできるだけ清潔に保つ方法はあると思います。
この方法であればヘルメットのような被せ物の接着にも有効だと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: haru-hanaさん
返信日時:2014-08-04 22:14:12
細見先生、櫻井先生、渡辺先生、タカタ先生、藤森先生、柴田先生

お忙しい中、ご回答を頂き本当にありがとうございます。

ラバーダムはどの段階までしてもらえるのか、担当の先生に聞いてみたいと思います。
根幹治療後のレジン充填は、先生の治療方針による、ということでしょうか。

もともと心配性であり、数年前の根幹治療で穿孔になってしまったこともあって、ここ数日今回の治療が上手くいくのか不安な毎日でした。

暇さえあれば根幹治療のことばかりネット検索していて、家族にもあきれられてしまっています…。
今回、先生方の様々なご意見を伺えてとても感謝しています。
まとめての御礼で申し訳ありません。



タイトル 根管治療全過程でラバーダムは必要か?治療後のレジン修復について
質問者 haru-hanaさん
地域 非公開
年齢 46歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
ラバーダム
根管治療後の詰め物・被せ物
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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