8歳、乳歯Dの抜歯後の処置、保隙装置について
相談者:
ayanaka0223さん (8歳:女性)
投稿日時:2014-08-18 13:37:08
子供の歯のことでお聞きします。
年齢は8歳半、永久歯は前歯上下4本ずつと6歳臼歯が生えています。
右上の乳歯Dについてですが、今まで4年間で、
DE間の虫歯発見⇒レジンで治療⇒たびたび欠けや脱落⇒痛みが出て抜髄⇒フィステルができて根幹治療(3か月前)
という経緯をたどっています。
今回再びフィステルができ受診したのですが、
レントゲンではもう根がほとんどなくなっている(前回の根幹治療の時も根がほとんどないといわれています)。
今のところ大きく腫れていなくて、痛みがない。
動揺アリ。
ということで、治療はできず様子見ということになりました。
永久歯はちょっと斜めになっていて(Eに向かってやや斜めにむいてる)抜歯してもすぐに生えそうではない、ということで抜歯はしなかったのですが、ここ数日でフィステルが大きくなってきて、どうしたらよいかと迷っています。
この掲示板を拝見して、自分なりに、抜歯か抜けるまで放置しか選択肢がないと理解しています。
今の医院では、スペース確保を優先して抜歯されなかったのですが、抜歯して保隙装置を付けるという提案はありませんでした。
1、ここでは当たり前のように議論されていますが、保隙装置を付けるというのは、実はあまり一般的な処置ではないのでしょうか?
2、永久歯が生えるまで、どのくらいの期間と予想される場合に保隙装置をつけますか?
3、抜歯して何もせず放置した場合、やはり永久歯が生えるときに問題が起こることが多いですか?
それとも意外となんてことはなく、普通に生えてくることのほうが多いのでしょうか?
4、特に提案がないのに、保隙装置について質問するのは失礼でしょうか?
実際の、臨床上の感覚的なご意見を伺いたいです。
年齢は8歳半、永久歯は前歯上下4本ずつと6歳臼歯が生えています。
右上の乳歯Dについてですが、今まで4年間で、
DE間の虫歯発見⇒レジンで治療⇒たびたび欠けや脱落⇒痛みが出て抜髄⇒フィステルができて根幹治療(3か月前)
という経緯をたどっています。
今回再びフィステルができ受診したのですが、
レントゲンではもう根がほとんどなくなっている(前回の根幹治療の時も根がほとんどないといわれています)。
今のところ大きく腫れていなくて、痛みがない。
動揺アリ。
ということで、治療はできず様子見ということになりました。
永久歯はちょっと斜めになっていて(Eに向かってやや斜めにむいてる)抜歯してもすぐに生えそうではない、ということで抜歯はしなかったのですが、ここ数日でフィステルが大きくなってきて、どうしたらよいかと迷っています。
この掲示板を拝見して、自分なりに、抜歯か抜けるまで放置しか選択肢がないと理解しています。
今の医院では、スペース確保を優先して抜歯されなかったのですが、抜歯して保隙装置を付けるという提案はありませんでした。
1、ここでは当たり前のように議論されていますが、保隙装置を付けるというのは、実はあまり一般的な処置ではないのでしょうか?
2、永久歯が生えるまで、どのくらいの期間と予想される場合に保隙装置をつけますか?
3、抜歯して何もせず放置した場合、やはり永久歯が生えるときに問題が起こることが多いですか?
それとも意外となんてことはなく、普通に生えてくることのほうが多いのでしょうか?
4、特に提案がないのに、保隙装置について質問するのは失礼でしょうか?
実際の、臨床上の感覚的なご意見を伺いたいです。
[過去のご相談]
回答1
ニコ小児歯科医院(札幌市北区)の堀です。
回答日時:2014-08-18 20:40:56
>1、ここでは当たり前のように議論されていますが、保隙装置を付けるというのは実はあまり一般的な処置ではないのでしょうか?
保隙装置は、今年4月の保険改定により一部で保険摘要になりましたが、それまでは自費での処置でした。
そのせいもあり、あまり一般的な処置ではないと言えるかもしれません。
>2、永久歯が生えるまで、どのくらいの期間と予想される場合に保隙装置をつけますか?
「どのくらいの期間か」というよりも、「永久歯が生えるのと乳歯が欠損部分に倒れ込んでくるのとどちらが早いと予想されるか」で保隙装置の使用を決めます。
>3、抜歯して何もせず放置した場合、やはり永久歯が生えるときに問題が起こることが多いですか?
ケースバイケースです。
ayanaka0223さんのお子さんがどちらになるかは何とも言えません。
>4、特に提案がないのに、保隙装置について質問するのは失礼でしょうか?
私は特に失礼だとは思いません。
保隙装置は、今年4月の保険改定により一部で保険摘要になりましたが、それまでは自費での処置でした。
そのせいもあり、あまり一般的な処置ではないと言えるかもしれません。
>2、永久歯が生えるまで、どのくらいの期間と予想される場合に保隙装置をつけますか?
「どのくらいの期間か」というよりも、「永久歯が生えるのと乳歯が欠損部分に倒れ込んでくるのとどちらが早いと予想されるか」で保隙装置の使用を決めます。
>3、抜歯して何もせず放置した場合、やはり永久歯が生えるときに問題が起こることが多いですか?
ケースバイケースです。
ayanaka0223さんのお子さんがどちらになるかは何とも言えません。
>4、特に提案がないのに、保隙装置について質問するのは失礼でしょうか?
私は特に失礼だとは思いません。
回答2
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2014-08-19 08:51:38
堀先生が書かれているように、保隙装置はいままでは自費治療になってしまっていたので、あまり一般的に行われていなかったという経緯はあると思います。
今後は増えてくるんじゃないでしょうか。
ちなみに私の場合は、根管を開放して残根状態で残すという方法をとることがよくあります。
残根が保隙の役割をある程度はたしてくれますし、開放すると腫れることが少ないので。
ただ、一般的な方法ではまったくないですし、永久歯の異所萌出が高頻度で起こりますので、タイミングよく抜歯する必要性がどうしても生じてしまいます。
今後は増えてくるんじゃないでしょうか。
ちなみに私の場合は、根管を開放して残根状態で残すという方法をとることがよくあります。
残根が保隙の役割をある程度はたしてくれますし、開放すると腫れることが少ないので。
ただ、一般的な方法ではまったくないですし、永久歯の異所萌出が高頻度で起こりますので、タイミングよく抜歯する必要性がどうしても生じてしまいます。
相談者からの返信
相談者:
ayanaka0223さん
返信日時:2014-08-21 22:29:46
堀先生、森川先生、ありがとうございました。
保隙装置はそれほど一般的ではないのかも、ということで納得しました。
一部保険適用になったことは存じませんでした。
小児歯科専門でないと、あまりやってないのかもしれないですね。
また次回聞いてみます。
ちなみに保隙装置を付けるかどうかはケースバイケースだとは思いますが、先生方のところでは、どのくらいの割合のお子さんがそのような処置を受けられるのでしょうか。
5歳くらいなど、あまりに小さい場合は、お勧めになるのでしょうけれども、小学校中学年ぐらいだとどうですか?
ぬきっぱなしで放置、というお子さんって多いのでしょうか。
お時間あるときで結構ですので、教えていただけるとありがたいです。
もし永久歯が生えてくる時点でスペースがなくて変なところから生えたとして、それから矯正というのでも遅くないですか?
様子見で、といわれても膿を持っている状態で放置しておくのも、なんとなく気になります。
病院で聞いたところ、永久歯は薄皮みたいなので隔たってるので、そんなに影響は気にしなくて良いと言われましたが・・・。
保隙装置はそれほど一般的ではないのかも、ということで納得しました。
一部保険適用になったことは存じませんでした。
小児歯科専門でないと、あまりやってないのかもしれないですね。
また次回聞いてみます。
ちなみに保隙装置を付けるかどうかはケースバイケースだとは思いますが、先生方のところでは、どのくらいの割合のお子さんがそのような処置を受けられるのでしょうか。
5歳くらいなど、あまりに小さい場合は、お勧めになるのでしょうけれども、小学校中学年ぐらいだとどうですか?
ぬきっぱなしで放置、というお子さんって多いのでしょうか。
お時間あるときで結構ですので、教えていただけるとありがたいです。
もし永久歯が生えてくる時点でスペースがなくて変なところから生えたとして、それから矯正というのでも遅くないですか?
様子見で、といわれても膿を持っている状態で放置しておくのも、なんとなく気になります。
病院で聞いたところ、永久歯は薄皮みたいなので隔たってるので、そんなに影響は気にしなくて良いと言われましたが・・・。
回答3
ニコ小児歯科医院(札幌市北区)の堀です。
回答日時:2014-08-22 10:37:43
>先生方のところでは、どのくらいの割合のお子さんがそのような処置を受けられるのでしょうか。
統計はとっていませんが、乳歯の早期抜歯自体がケースとしてはそれ程多くありません。
なのでその内何割が保隙を行ったか、というデータに特に意味はないと考えます。
そもそも「みんなが受けているから私も受ける」というものでもないですしね。
>5歳くらいなど、あまりに小さい場合は、お勧めになるのでしょうけれども、小学校中学年ぐらいだとどうですか?
抜歯した部位や年齢(実年齢というよりは歯牙年齢=生えかわりのどの時期にいるか)によりますが、一般的には5歳よりは中学年の方が抜歯後そのままでもトラブルが起きる可能性は低い(=保隙を必要としない)と思います。
>もし永久歯が生えてくる時点でスペースがなくて変なところから生えたとして、それから矯正というのでも遅くないですか?
可能ですが「正常ではないところに生えてしまった歯を動かす」よりは、「正常に近い位置に生えさせる」方が一般的には楽です。
>永久歯は薄皮みたいなので隔たってるので、そんなに影響は気にしなくて良いと言われましたが・・・。
乳歯の根尖病巣(膿)が永久歯に与える影響として、
(1)永久歯が膿により直接ダメージ(変色など)を受ける(ターナーの歯)
ものと、
(2)歯への直接的なダメージを避けるために永久歯が位置を変え、その結果生えてくる時期や位置に異常をきたす
以上2つが考えられます。
「薄皮みたいので隔たっている」場合、上記(1)に関してはあまり気にしなくて良いかもしれませんが、(2)が起きる可能性はありますので膿を持っている状態で数年間放置しておくのはお勧めできません。
統計はとっていませんが、乳歯の早期抜歯自体がケースとしてはそれ程多くありません。
なのでその内何割が保隙を行ったか、というデータに特に意味はないと考えます。
そもそも「みんなが受けているから私も受ける」というものでもないですしね。
>5歳くらいなど、あまりに小さい場合は、お勧めになるのでしょうけれども、小学校中学年ぐらいだとどうですか?
抜歯した部位や年齢(実年齢というよりは歯牙年齢=生えかわりのどの時期にいるか)によりますが、一般的には5歳よりは中学年の方が抜歯後そのままでもトラブルが起きる可能性は低い(=保隙を必要としない)と思います。
>もし永久歯が生えてくる時点でスペースがなくて変なところから生えたとして、それから矯正というのでも遅くないですか?
可能ですが「正常ではないところに生えてしまった歯を動かす」よりは、「正常に近い位置に生えさせる」方が一般的には楽です。
>永久歯は薄皮みたいなので隔たってるので、そんなに影響は気にしなくて良いと言われましたが・・・。
乳歯の根尖病巣(膿)が永久歯に与える影響として、
(1)永久歯が膿により直接ダメージ(変色など)を受ける(ターナーの歯)
ものと、
(2)歯への直接的なダメージを避けるために永久歯が位置を変え、その結果生えてくる時期や位置に異常をきたす
以上2つが考えられます。
「薄皮みたいので隔たっている」場合、上記(1)に関してはあまり気にしなくて良いかもしれませんが、(2)が起きる可能性はありますので膿を持っている状態で数年間放置しておくのはお勧めできません。
相談者からの返信
相談者:
ayanaka0223さん
返信日時:2014-08-26 12:09:39
お忙しいところ、ありがとうございました。
べつに「みんなが受けているから私も受ける」というようなことを思っているわけではないのですが。
保隙をやってるところが見つからなければ、ぬきっぱなしになるしかないわけです。
保隙はあまり一般的でないとのお答えでしたので、保隙をやってくれるところをがんばって探すか、今の歯科で様子見でいくか判断しかねるので、多くの症例を経験なさってる先生がたでしたら、抜歯後放置というのも経験されてるのかなと思い、ご質問しました。
田舎なため、小児歯科専門医は一か所しかなく、それもおもに予防、矯正しかやってないので、一般歯科で治療するしか選択の余地がないからお伺いしたわけですが、別に解決したわけではないですが、これ以上なにも得るものはなさそうですので、これで解決とさせていただきます。
お時間さいていただいてありがとうございました。
べつに「みんなが受けているから私も受ける」というようなことを思っているわけではないのですが。
保隙をやってるところが見つからなければ、ぬきっぱなしになるしかないわけです。
保隙はあまり一般的でないとのお答えでしたので、保隙をやってくれるところをがんばって探すか、今の歯科で様子見でいくか判断しかねるので、多くの症例を経験なさってる先生がたでしたら、抜歯後放置というのも経験されてるのかなと思い、ご質問しました。
田舎なため、小児歯科専門医は一か所しかなく、それもおもに予防、矯正しかやってないので、一般歯科で治療するしか選択の余地がないからお伺いしたわけですが、別に解決したわけではないですが、これ以上なにも得るものはなさそうですので、これで解決とさせていただきます。
お時間さいていただいてありがとうございました。
回答4
ニコ小児歯科医院(札幌市北区)の堀です。
回答日時:2014-08-26 14:34:58
>田舎なため、小児歯科専門医は一か所しかなく、それもおもに予防、矯正しかやってないので、一般歯科で治療するしか選択の余地がないからお伺いしたわけですが、
小児歯科専門医であれば、普段予防・矯正しかしていないとしても、保隙についての知識・技術は持ち合わせていますよ。
また、
「4月から保険導入されたためそれまで一般的とは言えなかった」
というのは
「知識としては知っているが、自費になるために患者さんに勧めにくかった」
という意味合いが強いです。
一般歯科の先生でも一度は保隙について習いますし、それほど難しい処置でもないので、保隙を行ってくれる医療機関を探すのはayanaka0223さんが考えている程困難ではないと思います。
小児歯科専門医であれば、普段予防・矯正しかしていないとしても、保隙についての知識・技術は持ち合わせていますよ。
また、
「4月から保険導入されたためそれまで一般的とは言えなかった」
というのは
「知識としては知っているが、自費になるために患者さんに勧めにくかった」
という意味合いが強いです。
一般歯科の先生でも一度は保隙について習いますし、それほど難しい処置でもないので、保隙を行ってくれる医療機関を探すのはayanaka0223さんが考えている程困難ではないと思います。
相談者からの返信
相談者:
ayanaka0223さん
返信日時:2014-08-26 17:16:08
たびたびのご返信、おそれいります。
そうですね、小児歯科につきましては受診したことはあるのですが、かかりつけとして通いたくないのはこちらの都合です(予約が1か月近くあく、待ち時間が異常に長い、先生があまり見てくれず衛生士まかせ、すぐに話を矯正に持っていくなど。)。
当然知識・技術は持ち合わせていらっしゃると思います。
保隙についてはいままで自費であったということで勧めにくかった、というのは理解できます。
今の先生もあえて勧めていらっしゃらないのかもしれないので、次回受診時に聞いてみることにします。
もしやってないorやらない、ということでしたら、相談の上、他の歯科をご紹介いただくか、こちらで探すかしてみようかとおもいます。
ありがとうございました。
そうですね、小児歯科につきましては受診したことはあるのですが、かかりつけとして通いたくないのはこちらの都合です(予約が1か月近くあく、待ち時間が異常に長い、先生があまり見てくれず衛生士まかせ、すぐに話を矯正に持っていくなど。)。
当然知識・技術は持ち合わせていらっしゃると思います。
保隙についてはいままで自費であったということで勧めにくかった、というのは理解できます。
今の先生もあえて勧めていらっしゃらないのかもしれないので、次回受診時に聞いてみることにします。
もしやってないorやらない、ということでしたら、相談の上、他の歯科をご紹介いただくか、こちらで探すかしてみようかとおもいます。
ありがとうございました。
回答5
歯科医師の松山です。
回答日時:2014-08-26 18:59:36
フィステルというより、アブセス(膿瘍)に近いと思いますが、というのはお子さんの年齢では永久歯の生え代わりに備えて乳歯は歯根が吸収してきていますから、排膿路としてのフィステルはできにくいのです(炎症を起こすと更に吸収しがちですので)。
歯根が吸収しているとはいえ、生体親和性のよい根管充填剤で残った歯根部を充填して歯冠の髄腔部も充填することにより、ある程度の治癒は期待できます。
というのは、歯根が吸収しているために先端の完全閉鎖は望めないし、歯根が吸収していくためには根管充填剤と方法に制約を受けるからです。
ある程度の治癒としたのは以上の理由になるのですが、時々少し脹れる程度になります。
そうすることにより乳歯自体が保隙装置になるわけですから、本線はそちらにしたいですよね。
保隙装置ですが、乳歯の虫歯が氾濫していた時の経験をお話ししましょう。
D一歯の場合には義歯タイプのものは現実的でないので、バンド(クラウン)ループタイプになります。
Eにバンドないしはクラウン、それにワイヤー性のループを取り付けその頂上にへこみを作り、これをCにあてがうのです。
しかしながらCもEも歯根が吸収してきているために、第一大臼歯の近心傾斜に抵抗しきれないことがあり、なかなか思うようにならない面があります。
そのために、はっきりと、しないよりはましかもしれませんのでしておきましょうと説明していました。
そのうえで乳歯の脱落、永久歯の萌出を注意深く観察し検診を続けて行きます。
それは第一小臼歯が萌出してきたときにうまくループの中に納まるかとか、第二小臼歯が萌出してきて保隙装置自体が邪魔にならないかなどの問題があるからです。
それでお気づきと思いますが、小臼歯の萌出とともに保隙装置は役目を終えていきます。
歯根が吸収しているとはいえ、生体親和性のよい根管充填剤で残った歯根部を充填して歯冠の髄腔部も充填することにより、ある程度の治癒は期待できます。
というのは、歯根が吸収しているために先端の完全閉鎖は望めないし、歯根が吸収していくためには根管充填剤と方法に制約を受けるからです。
ある程度の治癒としたのは以上の理由になるのですが、時々少し脹れる程度になります。
そうすることにより乳歯自体が保隙装置になるわけですから、本線はそちらにしたいですよね。
保隙装置ですが、乳歯の虫歯が氾濫していた時の経験をお話ししましょう。
D一歯の場合には義歯タイプのものは現実的でないので、バンド(クラウン)ループタイプになります。
Eにバンドないしはクラウン、それにワイヤー性のループを取り付けその頂上にへこみを作り、これをCにあてがうのです。
しかしながらCもEも歯根が吸収してきているために、第一大臼歯の近心傾斜に抵抗しきれないことがあり、なかなか思うようにならない面があります。
そのために、はっきりと、しないよりはましかもしれませんのでしておきましょうと説明していました。
そのうえで乳歯の脱落、永久歯の萌出を注意深く観察し検診を続けて行きます。
それは第一小臼歯が萌出してきたときにうまくループの中に納まるかとか、第二小臼歯が萌出してきて保隙装置自体が邪魔にならないかなどの問題があるからです。
それでお気づきと思いますが、小臼歯の萌出とともに保隙装置は役目を終えていきます。
タイトル | 8歳、乳歯Dの抜歯後の処置、保隙装置について |
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質問者 | ayanaka0223さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 8歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
小児歯科治療 歯の生えかわり(生え変わり) 抜歯:乳歯(子供の歯) 乳歯(子供の歯)が抜けた・抜歯予定 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。