歯科治療に関わる金属アレルギーの検査について

相談者: ryu_kunさん (42歳:男性)
投稿日時:2014-08-21 07:17:49
私はかなりのアレルギー体質です。
花粉症、アトピー、食物、金属アレルギーなどあります。


金属アレルギーは、時計のベルトやパソコンのメタリックの筐体などで皮膚が赤く腫れ上がってしまう状態です。

また、以前は歯科治療で金属の詰め物がいくつか入っていたのですが、海外で全て非金属の詰め物に交換したところ、それまであった原因不明の頭痛がなくなったように感じております。



今回、歯科治療で被せ物をしなければならなくなり、金属アレルギーが気になったので、総合病院の皮膚科で19種の金属のパッチテストを受けました。

ところが、全く反応が出ていないと言われてしまいました。
実際の生活でこれだけアレルギーが出ているのに、かえって心配になってしまいまいした。


質問1:
何らかの原因で、パッチテストでアレルギー反応が正しくあらわれないことはあるのでしょうか?


質問2:
金属の詰め物をしていることによって頭痛が起きていたのだとすれば、それは皮膚というよりはむしろ内科的な反応だと思いますが、パッチテスト以外に金属アレルギーを調べる方法はないのでしょうか?


以上、どうぞよろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-08-21 10:56:01
ryu_kunさん、こんにちは

DLSTという検査方法があります。

これはアレルギーの原因(アレルゲン)物質と患者さんの血液の反応を見る検査方法です。

まずはパッチテストで疑いのある物質がわかってから次に行う方法ですね。


現在パッチテストで反応が出ていないということですから何をアレルゲンとして選択するかわからないですね。

歯科用金属のすべてを行うとしてもかなりの検査費用が必要になると思われます。


現段階として適切な方法とは言い難いような気がします。

皮膚科の先生と良くご相談ください。


参考になれば幸いです。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-08-21 18:57:05
>質問1: 何らかの原因で、パッチテストでアレルギー反応が正しくあらわれないことは あるのでしょうか?

まずは100%反応がでるわけではありませんね。
19種類の中に御自身の金属アレルギーの金属たまたま含まれていなかった場合などでは金属アレルギーが見つからない場合が考えられます。


>質問2: 金属の詰め物をしていることによって頭痛が起きていたのだとすれば、それは 皮膚というよりはむしろ内科的な反応だと思いますが、パッチテスト以外に金 属アレルギーを調べる方法はないのでしょうか?

通常は皮膚にアレルギー反応がみられることが多いですね。
金属でもアマルガムには水銀が含まれ、体験者の本によると頭痛なども反応であるようです。

血液を採取して反応をみるテストもあります。
ただしこれも100%では残念ながら判定出来ません。


不安であれば金属を使わずに治すことをおすすめします。
一生懸命金属アレルギーテストにお金もかけるのであれば、その料金で自費でも金属のない治療が受けられると思いますし・・・

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ryu_kunさん
返信日時:2014-08-25 20:33:30
畑田先生、加藤先生、お答えありがとうございます。
数日留守にしていたため、お礼が遅くなりまして申し訳ございません。


できれば血液検査をとも思ったのですが、ターゲットとなる金属物質を皮膚反応である程度割り出さないと無理なんですね・・・


もし金属を入れて駄目だった場合、再度詰め物を入れ直すことになると思いますが、歯へのダメージは大きいでしょうか?

現在、経済的にもきついので、アレルギー反応が特定できない状態での非金属の詰め物は難しいと思っています。


再度アドバイスいただけましたら幸いです。よろしくお願い致します。
回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2014-08-26 12:01:49
>経済的にもきついので、アレルギー反応が特定できない状態での非金属の詰め物は難しいと思っています。


詰め物でしたら、保険適用の非金属のコンポジットレジンで可能ですし、小臼歯前歯ならば同じような非金属素材で冠まで保険適用で可能です。

また、単冠でしたら大臼歯も非金属のダイレクトクラウンというもので自費でも比較的安く(3万円以上しないでしょう)作製可能です。(適否はケースによりますが)

欠損修復の際は、物性的に無理が生じるので自費でもある程度高額になりますが、金属を使用しない義歯もあります。


どの金属にアレルギーがあるのかどうかしっかり調べてもらうには、48時間後だけでなく1週間後の反応も見てもらう必要があると言われているようですし(日本接触皮膚科学会)、試薬の刺激反応、交差反応なども影響を与えることがあるので100%確実にというのはないですから、どのあたりで妥協されるかだと思います。


アレルギー体質ということですが、上咽頭に炎症はないでしょうか?便通はよいでしょうか?

体質改善も上手くいくとよいですね。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ryu_kunさん
返信日時:2014-08-26 18:29:53
船橋先生、詳しいお答えありがとうございます。


今回は大臼歯なので、コンポジットレジンはできないようです。

ダイレクトクラウンというのはどんなものですか? 
耐久性は大丈夫でしょうか?



>欠損修復の際は、物性的に無理が生じるので自費でもある程度高額になりますが、金属を使用しない義歯もあります。

これは歯が欠けた場合のことですか? 
それとも、将来的に詰め物が取れてしまった場合のことでしょうか?



>どの金属にアレルギーがあるのかどうかしっかり調べてもらうには、48時間後だけでなく1週間後の反応も見てもらう必要があると言われているようですし(日本接触皮膚科学会)

48時間後に全く反応がなかったので、1日おいて72時間後にもう一度チェックしましたが、全く反応なしとのことでした。
ただし、48時間後の時点で金属は剥がしてしまっています。



>アレルギー体質ということですが、上咽頭に炎症はないでしょうか?
>便通はよいでしょうか?

上咽頭に炎症あります。
年中花粉症のようなかんじで、喉がかゆくてくしゃみが出ます。
便通はあまりよくないです。
すぐお腹にガスがたまります。

金属と関係があるのですか?
回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2014-08-27 17:04:24
>ダイレクトクラウンとは?

ジルコニアマイクロフィラーが入った樹脂で作った冠です。

臼歯の充填用樹脂と同等の強度があるので、適用ケースを選べば耐久性と耐摩耗性も期待できるものです。
3Mという会社が世界特許をとって日本だけで販売しています。

(金パラ主体の日本には需要と必要性があると判断されたのだと思います)

詳しくは、お近くの歯科医院でお尋ねください。
適用可能かどうかも診断してくれると思います。



>>欠損修復の際は、物性的に無理が生じるので自費でもある程度高額になりますが、金属を使用しない義歯もあります。

>これは歯が欠けた場合のことですか? それとも、将来的に詰め物が取れてしまった場合のことでしょうか?

お口の中の状態を拝見していないので、欠損(歯がないところ)があればと仮定して追記しておきました



>>アレルギー体質ということですが、上咽頭に炎症はないでしょうか?
>>便通はよいでしょうか?

>上咽頭に炎症あります。
>年中花粉症のようなかんじで、喉がかゆくてくしゃみが出ます。
>便通はあまりよくないです。
>すぐお腹にガスがたまります。
>金属と関係があるのですか?

金属にもアレルギー反応が出るということは、様々なものにもアレルギー反応が出やすい身体の状態になっているのではないかと推測します。

上咽頭に炎症があるとアレルギー反応が出やすくなったり体調が不良になりやすいと言われています。

また便通がよくないと、身体の中に悪い状態でたまりやすく、それが様々な害を身体に引き起こすと言われてます。


高額な検査や治療を行ってアレルギー体質が治ればいいですが、奏功しない場合も多々ありますから、体質を改善することに努力を払われることも一法かと思います。
あいうべ体操、Bスポット療法他、デトックスや腸粘膜の正常化、腸内細菌(口腔もつながっていますし)の正常化などキーワードはいろいろあるので、そちらからのアプローチも大切なのではないかという考え方が歯科のなかにもあります。


症状が軽減されるとよいですね。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ryu_kunさん
返信日時:2014-08-28 15:45:27
船橋先生、再度丁寧なお答えありがとうございます。


今日、知人から紹介された先生にセカンドオピニオンをいただいてきました。

先生は

「金属パッチのテスト結果をそのまま鵜呑みにするよりは、今は頑丈な樹脂の芯があるので、それを芯にして、全て樹脂で保険適用の形で治せるから、そのほうがよいのではないか」

とすすめて下さいました。
これがダイレクトクラウンのことなのでしょうか? 
費用はかかっても保険適用で5000円ぐらいだろうとのことでした。

(最初のクリニックでは「多少パッチテストで反応が出てもその金属を使う!」と断言されて、とてもこわかったです。)



アレルギー体質が治るといいのですが、生まれてすぐのときにアトピーがひどくなってから、治ることなく年々その数が増えているもので、ほとんどあきらめ気味です・・・ 食べ物でも薬でも何でも出てしまいます。

歯科の先生方の中にも、身体の内側から丈夫にすることの大切さを考えておられる方がいらっしゃると知って、とても勉強になりました。



タイトル 歯科治療に関わる金属アレルギーの検査について
質問者 ryu_kunさん
地域 非公開
年齢 42歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ アレルギーその他
歯科金属アレルギー
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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