8歳児、遅延型食物アレルギーが虫歯の原因と言われ困惑
相談者:
はぐさん (8歳:女性)
投稿日時:2014-10-08 17:06:56
こんにちは、初めて投稿させていただきます。
看護師です。
かかりつけ歯科医院の歯科衛生士さんに
8歳男子(喘息の既往あり、小児科に定期受診し、ステロイド吸入中にて管理良好です)の虫歯の原因は遅延型食物アレルギーが原因であると主張されIgG検査をすすめられ困惑しています。
(保険適応外で高額)
既に、IgE検査の血液検査を小児科で受けており、食物アレルギーは無いと説明しても
「小児科の先生はご存じない。虫歯の多い子はIgG検査をするのが世界的な流れです。食べ物により血液が酸性に傾き唾液も酸性になるのです」
と言われ絶句しております。
ホメオタシスがあるので血液が食物で酸性になるとは思えないのですが・・・エビデンスはあると強く言われ、これまた絶句。
どうも医院長先生も同じ方針のなのか、わからなかったのですが、先日、歯科衛生士さんと再度面談したところ、医院長さんも同じ方針とのこと。
検索しても怪しげなサイトしか見つからないのですが、歯科の治療のなかで遅延型食物アレルギー検査はポピュラーな流れなのでしょうか?
お暇な時でよいので、何か情報がありましたらお教え下さい。
よろしくお願いいたします。
看護師です。
かかりつけ歯科医院の歯科衛生士さんに
8歳男子(喘息の既往あり、小児科に定期受診し、ステロイド吸入中にて管理良好です)の虫歯の原因は遅延型食物アレルギーが原因であると主張されIgG検査をすすめられ困惑しています。
(保険適応外で高額)
既に、IgE検査の血液検査を小児科で受けており、食物アレルギーは無いと説明しても
「小児科の先生はご存じない。虫歯の多い子はIgG検査をするのが世界的な流れです。食べ物により血液が酸性に傾き唾液も酸性になるのです」
と言われ絶句しております。
ホメオタシスがあるので血液が食物で酸性になるとは思えないのですが・・・エビデンスはあると強く言われ、これまた絶句。
どうも医院長先生も同じ方針のなのか、わからなかったのですが、先日、歯科衛生士さんと再度面談したところ、医院長さんも同じ方針とのこと。
検索しても怪しげなサイトしか見つからないのですが、歯科の治療のなかで遅延型食物アレルギー検査はポピュラーな流れなのでしょうか?
お暇な時でよいので、何か情報がありましたらお教え下さい。
よろしくお願いいたします。
回答1
ニコ小児歯科医院(札幌市北区)の堀です。
回答日時:2014-10-08 18:59:55
>虫歯の原因は遅延型食物アレルギーが原因であると主張されIgG検査をすすめられ困惑しています。
私の勉強不足かもしれませんが、初めて聞きました。
相当自信をもって検査を勧めているようですが、仮にIgG検査の結果遅延型食物アレルギーがむし歯の原因だったと判明したとして、それに対する予防はどのように行う予定なのかを担当医、あるいは担当衛生士にたずねてみてはいかがでしょうか?
その回答に納得がいくかどうかで検査を受けられるか判断されてはどうでしょう。
個人的にはIgG検査よりも先にむし歯の原因として確認すべきことはあるように感じます。
私の勉強不足かもしれませんが、初めて聞きました。
相当自信をもって検査を勧めているようですが、仮にIgG検査の結果遅延型食物アレルギーがむし歯の原因だったと判明したとして、それに対する予防はどのように行う予定なのかを担当医、あるいは担当衛生士にたずねてみてはいかがでしょうか?
その回答に納得がいくかどうかで検査を受けられるか判断されてはどうでしょう。
個人的にはIgG検査よりも先にむし歯の原因として確認すべきことはあるように感じます。
相談者からの返信
相談者:
はぐさん
返信日時:2014-10-09 21:50:00
こんばんは、堀先生早速のお返事ありがとうございます。
>相当自信をもって検査を勧めているようですが、仮にIgG検査の結果遅延型食物アレルギーがむし歯の原因だったと判明したとして、それに対する予防はどのように行う予定なのかを担当医、あるいは担当衛生士にたずねてみてはいかがでしょうか?
はい、それが・・。
予防に関しても説明を受けたのですが
「食事指導」と「遅延型食物アレルギーに反応があった食材の除去食」なのだそうです。
何のためかと言うと→血液を酸性にするため。
だそうです。
正直頭を抱えてしまってしまい、検査は主人とも相談しておりますが受けない方向で考えております。
アレルギーの除去食は、小児科のDRの元でないとかえって危険な事ですから。
しかし、あまりに「これがスタンダードです」といった自信に満ち溢れた説明なので、私の知識のアップデートが足りない為か??と悩み、このように登校させていただいた次第です。
コメントありがとうございました。
>相当自信をもって検査を勧めているようですが、仮にIgG検査の結果遅延型食物アレルギーがむし歯の原因だったと判明したとして、それに対する予防はどのように行う予定なのかを担当医、あるいは担当衛生士にたずねてみてはいかがでしょうか?
はい、それが・・。
予防に関しても説明を受けたのですが
「食事指導」と「遅延型食物アレルギーに反応があった食材の除去食」なのだそうです。
何のためかと言うと→血液を酸性にするため。
だそうです。
正直頭を抱えてしまってしまい、検査は主人とも相談しておりますが受けない方向で考えております。
アレルギーの除去食は、小児科のDRの元でないとかえって危険な事ですから。
しかし、あまりに「これがスタンダードです」といった自信に満ち溢れた説明なので、私の知識のアップデートが足りない為か??と悩み、このように登校させていただいた次第です。
コメントありがとうございました。
回答2
回答日時:2014-10-11 00:20:50
こんばんは。
興味深いご相談ですね。
食べ物で血液が酸性になる… そう簡単にアシドーシスになっちゃ困りますよねぇ。
おっしゃる通り、ホメオスタシスが働きます。
体内の酸塩基平衡(pH 調節)といえば、炭酸脱水酵素(carbonic anhydrase;CA)による働きが代表的だと思います。
これは、二酸化炭素の水和反応を可逆的に触媒する亜鉛要求性の酵素です。
この酵素は、唾液の緩衝能(中和能)との関連もあると考えられます。
唾液には重炭酸イオンが含まれていますのでね。
唾液そのものが強烈に酸性化している人は、今まで唾液検査した人には見たことがありません。
負荷試験をした時に、反応が悪い(中和能が低い)方はいらっしゃいます。
「ムシ歯ができやすい」からの「血液が酸性化」というのは、少し話が飛躍し過ぎているように思います。
これで「アルカリ性食品を食べましょう」とか言われたら、「胃酸を打ち消すほどですか?」っていう話になります。
あと、食物アレルギーとの関連ですが… これは腸粘膜の状態によって左右されるといわれていますね。
リーキーガット症候群で調べてみてください。
腸粘膜の代謝はご存知のとおり、とても早いです。
ですから、細胞の分化が忙しいために『ビタミンA&亜鉛』ペアの消耗が激しいです。
不足がちになると、粘膜の状態がよろしくなくなってきます。
こう考えると、『亜鉛』を通してつながりは出てきます。
ですが、『唾液の状態』にせよ『アレルギー』にせよ、どちらも『結果』です。
相関性はあると言えるのかもですが『アレルギーがあるから唾液が悪くなる』と説明するのは、無理があるように思います。
亜鉛不足な食事や、亜鉛のムダ遣いを招く食事は避けておいた方が良いと思います。
血液検査をしても、それくらいの年齢だとわかりにくいですし。
年齢で思い出しましたが、成長期の子どもはアルカリフォスファターゼ(ALP)がかなり高めに出ます。
成長期なので、それが普通です。
ウチの長女もほぼ同い年ですが、調べてみたら4桁でした。
そして、このALPっていうのも『亜鉛要求性の酵素』なんです。
つまり、成長期の子どもの場合は、かなり亜鉛の消耗が激しいと思ってください。
その分、シッカリと補う必要があるといえます。
看護師さんということでしたので、知識もおありだと思いましたので小難しいことを書かせていただきました。
参考になれば幸いです。
興味深いご相談ですね。
食べ物で血液が酸性になる… そう簡単にアシドーシスになっちゃ困りますよねぇ。
おっしゃる通り、ホメオスタシスが働きます。
体内の酸塩基平衡(pH 調節)といえば、炭酸脱水酵素(carbonic anhydrase;CA)による働きが代表的だと思います。
これは、二酸化炭素の水和反応を可逆的に触媒する亜鉛要求性の酵素です。
この酵素は、唾液の緩衝能(中和能)との関連もあると考えられます。
唾液には重炭酸イオンが含まれていますのでね。
唾液そのものが強烈に酸性化している人は、今まで唾液検査した人には見たことがありません。
負荷試験をした時に、反応が悪い(中和能が低い)方はいらっしゃいます。
「ムシ歯ができやすい」からの「血液が酸性化」というのは、少し話が飛躍し過ぎているように思います。
これで「アルカリ性食品を食べましょう」とか言われたら、「胃酸を打ち消すほどですか?」っていう話になります。
あと、食物アレルギーとの関連ですが… これは腸粘膜の状態によって左右されるといわれていますね。
リーキーガット症候群で調べてみてください。
腸粘膜の代謝はご存知のとおり、とても早いです。
ですから、細胞の分化が忙しいために『ビタミンA&亜鉛』ペアの消耗が激しいです。
不足がちになると、粘膜の状態がよろしくなくなってきます。
こう考えると、『亜鉛』を通してつながりは出てきます。
ですが、『唾液の状態』にせよ『アレルギー』にせよ、どちらも『結果』です。
相関性はあると言えるのかもですが『アレルギーがあるから唾液が悪くなる』と説明するのは、無理があるように思います。
亜鉛不足な食事や、亜鉛のムダ遣いを招く食事は避けておいた方が良いと思います。
血液検査をしても、それくらいの年齢だとわかりにくいですし。
年齢で思い出しましたが、成長期の子どもはアルカリフォスファターゼ(ALP)がかなり高めに出ます。
成長期なので、それが普通です。
ウチの長女もほぼ同い年ですが、調べてみたら4桁でした。
そして、このALPっていうのも『亜鉛要求性の酵素』なんです。
つまり、成長期の子どもの場合は、かなり亜鉛の消耗が激しいと思ってください。
その分、シッカリと補う必要があるといえます。
看護師さんということでしたので、知識もおありだと思いましたので小難しいことを書かせていただきました。
参考になれば幸いです。
回答3
回答日時:2014-10-11 00:31:06
<補足>
もし、今の回答に対して疑問を持つようでしたら、ぜひ『生化学』の教科書を引っ張り出してきて確認してみてください。
断片的にしか書かれていないとは思いますが、各論に関してはもっと詳しく書いてくれていると思います。
もし、今の回答に対して疑問を持つようでしたら、ぜひ『生化学』の教科書を引っ張り出してきて確認してみてください。
断片的にしか書かれていないとは思いますが、各論に関してはもっと詳しく書いてくれていると思います。
回答4
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2014-10-11 00:58:54
こんばんは、生化学は大の苦手でした。
>「小児科の先生はご存じない。虫歯の多い子はIgG検査をするのが世界的な流れです。
とすると根拠になる論文があるはずだと思います。
なければ少なくとも何処のどういう歯科医か医師から聞いたかを答えられると思います。
ここの回答者の中からそうですよという賛同者は出てきませんし、多分初耳という回答者が多いのではと思います。
>食べ物により血液が酸性に傾き唾液も酸性になるのです」と言われ絶句しております。
非科学的だから絶句されたのでしょうか?
>成長期の子どもの場合は、かなり亜鉛の消耗が激しいと思ってください。
>その分、シッカリと補う必要があるといえます。
最近ラジオショッピングでよく聞くのは牡蠣ですね。
吉岡先生、牡蠣のエキスはききますか?
>「小児科の先生はご存じない。虫歯の多い子はIgG検査をするのが世界的な流れです。
とすると根拠になる論文があるはずだと思います。
なければ少なくとも何処のどういう歯科医か医師から聞いたかを答えられると思います。
ここの回答者の中からそうですよという賛同者は出てきませんし、多分初耳という回答者が多いのではと思います。
>食べ物により血液が酸性に傾き唾液も酸性になるのです」と言われ絶句しております。
非科学的だから絶句されたのでしょうか?
>成長期の子どもの場合は、かなり亜鉛の消耗が激しいと思ってください。
>その分、シッカリと補う必要があるといえます。
最近ラジオショッピングでよく聞くのは牡蠣ですね。
吉岡先生、牡蠣のエキスはききますか?
回答5
回答日時:2014-10-11 01:52:08
柴田先生>
> 最近ラジオショッピングでよく聞くのは牡蠣ですね。
> 吉岡先生牡蠣のエキスはききますか?
さて、どうでしょう。
そういうモノには興味がないので (^^;;
気になるようでしたら、栄養分析を業者に依頼されてはどうでしょう?
トクホとかもそうですけど、たいていのものは大したモノじゃございません。
> 最近ラジオショッピングでよく聞くのは牡蠣ですね。
> 吉岡先生牡蠣のエキスはききますか?
さて、どうでしょう。
そういうモノには興味がないので (^^;;
気になるようでしたら、栄養分析を業者に依頼されてはどうでしょう?
トクホとかもそうですけど、たいていのものは大したモノじゃございません。
相談者からの返信
相談者:
はぐさん
返信日時:2014-10-13 01:31:44
吉岡先生、柴田先生丁寧な回答ありがとうございます。
吉岡先生、こんばんは
今回の件で私も手元にあるスマートナースブックシリーズで、自分の知識の振り返りをしましたが、まだまだ、精進が足りないようです。
自分の為にもなりますから、生理学の本や生化学の本ひっくり返しつつ再学習したいと思います。
ありがとうございました。
柴田先生、こんばんは。
>非科学的だから絶句されたのでしょうか?
はい、そうなんです。
「血液が酸性になる」というのは私の中で注意警報キーワードでありまして・・長年お世話になっている歯科医院でしたので、ショックでありました。
遅延型食物アレルギー検査は受けない旨を件の医院にはしっかり伝えたいと思います。
お忙しい中回答に時間を割いていただき感謝しております。
それでは失礼致します。
吉岡先生、こんばんは
今回の件で私も手元にあるスマートナースブックシリーズで、自分の知識の振り返りをしましたが、まだまだ、精進が足りないようです。
自分の為にもなりますから、生理学の本や生化学の本ひっくり返しつつ再学習したいと思います。
ありがとうございました。
柴田先生、こんばんは。
>非科学的だから絶句されたのでしょうか?
はい、そうなんです。
「血液が酸性になる」というのは私の中で注意警報キーワードでありまして・・長年お世話になっている歯科医院でしたので、ショックでありました。
遅延型食物アレルギー検査は受けない旨を件の医院にはしっかり伝えたいと思います。
お忙しい中回答に時間を割いていただき感謝しております。
それでは失礼致します。
タイトル | 8歳児、遅延型食物アレルギーが虫歯の原因と言われ困惑 |
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質問者 | はぐさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 8歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯その他 う蝕関連 |
回答者 |
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- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。