エナメル上皮腫。QOLへの配慮が感じられない歯科で治療に不安
相談者:
ai1234さん (40歳:男性)
投稿日時:2014-10-15 19:43:26
初めまして。
エナメル上皮腫に関する質問です。
40歳男性、歯と歯の間に極端に隙間が空いてきた箇所があり、歯科を受診しました。
腫瘍があると言われ、口腔外科を受診、腫瘍は下顎部分前歯あたりの下部にあり、ほぼエナメル上皮腫に間違いないと言われました。
現在、病理診断の結果待ちです。
診断に関しては自分でも調べ、レントゲンなどの画像も見せてもらい間違いはないと思います。
心配なのはその予後です。
担当の歯科医と話している限り、QOLなどへの配慮がまるで感じられません。
悪いとこを取るのが一番大切なのは最もですが、QOLに関しては、後で考える的な考えでした。
状態としては、かなり大きくなっており顎の骨を薄く残せるかどうかといったところでした。
かなり広範囲に切除が必要のようでした
単房だと思います。
神経に重なっており口にしびれなどが残るらしいです。
インプラントなどもできる状態ではなく、へこんだ部分は入れ歯を作るとか言ってます。
そこで質問なのですが、
@とりあえず、二本、歯を抜かれましたが、1本はでてきた歯ではなく歯並びに問題のない歯です。
下に腫瘍があるからということなのでしょうか?
A田舎なので口腔外科があまりありません。
今のところで、早めに手術したほうがいいのか、他の大きな病院にも行って、良い病院を探したほうがいいのか?(QOLを考えて)
B病院によって様々な治療法があると書いてあるページを見つけました。
本当なのでしょうか?
ご回答頂けたら幸いです。
よろしくお願いします。
エナメル上皮腫に関する質問です。
40歳男性、歯と歯の間に極端に隙間が空いてきた箇所があり、歯科を受診しました。
腫瘍があると言われ、口腔外科を受診、腫瘍は下顎部分前歯あたりの下部にあり、ほぼエナメル上皮腫に間違いないと言われました。
現在、病理診断の結果待ちです。
診断に関しては自分でも調べ、レントゲンなどの画像も見せてもらい間違いはないと思います。
心配なのはその予後です。
担当の歯科医と話している限り、QOLなどへの配慮がまるで感じられません。
悪いとこを取るのが一番大切なのは最もですが、QOLに関しては、後で考える的な考えでした。
状態としては、かなり大きくなっており顎の骨を薄く残せるかどうかといったところでした。
かなり広範囲に切除が必要のようでした
単房だと思います。
神経に重なっており口にしびれなどが残るらしいです。
インプラントなどもできる状態ではなく、へこんだ部分は入れ歯を作るとか言ってます。
そこで質問なのですが、
@とりあえず、二本、歯を抜かれましたが、1本はでてきた歯ではなく歯並びに問題のない歯です。
下に腫瘍があるからということなのでしょうか?
A田舎なので口腔外科があまりありません。
今のところで、早めに手術したほうがいいのか、他の大きな病院にも行って、良い病院を探したほうがいいのか?(QOLを考えて)
B病院によって様々な治療法があると書いてあるページを見つけました。
本当なのでしょうか?
ご回答頂けたら幸いです。
よろしくお願いします。
回答1
歯科医師の松山です。
回答日時:2014-10-15 19:54:01
病理組織診断で良性とされた場合には、開窓療法という方法があります。
嚢胞(と思われる)壁を開窓して、口腔内に達するようにします。そ
のことにより減圧され次第に嚢胞は縮小していきます。
最後に自然消滅するか摘出します。
悪性であれば、基本は摘出になります。
良性であればよいですね。
「エナメル上皮腫の診断。再発リスクを抱えても知覚麻痺は避けたい」
参考にしてください。
嚢胞(と思われる)壁を開窓して、口腔内に達するようにします。そ
のことにより減圧され次第に嚢胞は縮小していきます。
最後に自然消滅するか摘出します。
悪性であれば、基本は摘出になります。
良性であればよいですね。
「エナメル上皮腫の診断。再発リスクを抱えても知覚麻痺は避けたい」
参考にしてください。
相談者からの返信
相談者:
ai1234さん
返信日時:2014-10-15 21:30:02
回答2
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2014-10-16 09:57:40
ai1234さん、こんにちは
エナメル上皮腫という腫瘍は良性腫瘍なのですが、病理組織学的な特徴から再発が多いものです。
一度再発をすると良性とはいえ境界が不明瞭になり扱いが難しくなります。
そして再発を繰り返し悪性化した例も報告されています。
開窓という方法もありますが結局深部に腫瘍が残ってしまうという場合もあり、あまりおすすめできないものです。
また、施設によって考え方や治療法に違いがあることも否めません。
確かにQOLも重要ですが、私は以上の理由よりまずは腫瘍をとりきることが第一優先事項となると考えます。
その後、再発傾向がなければQOLについて考えていくというのが順序のように思います。
骨移植をすればインプラントによる補綴も可能になる場合もありますので希望を捨てずに頑張ってください。
少し古い文献ですが参考になれば幸いです。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsot1989/11/3/11_3_143/_pdf
エナメル上皮腫という腫瘍は良性腫瘍なのですが、病理組織学的な特徴から再発が多いものです。
一度再発をすると良性とはいえ境界が不明瞭になり扱いが難しくなります。
そして再発を繰り返し悪性化した例も報告されています。
開窓という方法もありますが結局深部に腫瘍が残ってしまうという場合もあり、あまりおすすめできないものです。
また、施設によって考え方や治療法に違いがあることも否めません。
確かにQOLも重要ですが、私は以上の理由よりまずは腫瘍をとりきることが第一優先事項となると考えます。
その後、再発傾向がなければQOLについて考えていくというのが順序のように思います。
骨移植をすればインプラントによる補綴も可能になる場合もありますので希望を捨てずに頑張ってください。
少し古い文献ですが参考になれば幸いです。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsot1989/11/3/11_3_143/_pdf
相談者からの返信
相談者:
ai1234さん
返信日時:2014-10-16 16:39:17
畑田先生
回答ありがとうございます。
論文の方も拝見しました。
自身でも調べ、最初の手術で取り切ることが大事だということに納得しました。
一つ教えてもらいたいのですが、論文内の言葉で、部分切除術、摘出術と言った言葉の違いがよくわかりません。
先生がおっしゃているのは部分切除術に該当するのでしょうか?
ご回答いただければ幸いです。
よろしくお願いします。
回答ありがとうございます。
論文の方も拝見しました。
自身でも調べ、最初の手術で取り切ることが大事だということに納得しました。
一つ教えてもらいたいのですが、論文内の言葉で、部分切除術、摘出術と言った言葉の違いがよくわかりません。
先生がおっしゃているのは部分切除術に該当するのでしょうか?
ご回答いただければ幸いです。
よろしくお願いします。
回答3
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2014-10-16 18:28:30
イメージとして腫瘍を周囲組織を含めてとることを部分切除、腫瘍のみをくりぬくものを摘出と言います。
エナメル上皮腫の場合は摘出のみでは再発が多いので、部分切除が行われることが多いのです。
エナメル上皮腫の場合は摘出のみでは再発が多いので、部分切除が行われることが多いのです。
相談者からの返信
相談者:
ai1234さん
返信日時:2014-10-16 19:25:07
畑田先生
丁寧なご回答ありがとうございました。
またなにかありましたらよろしくお願いします。
丁寧なご回答ありがとうございました。
またなにかありましたらよろしくお願いします。
相談者からの返信
相談者:
ai1234さん
返信日時:2014-10-19 20:16:30
先生方ありがとうございました。
タイトル | エナメル上皮腫。QOLへの配慮が感じられない歯科で治療に不安 |
---|---|
質問者 | ai1234さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 40歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | 口腔外科関連 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。